『夜景』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
高層マンションの高い高い一室から見下ろす夜景は格別である。
建物がひしめき合うこの狭い街で、様々な明かりが煌めくのは、たくさんの人が生活しているからだ。生きている証だ。輝く命がこの美しい夜景を作り上げている。
部屋を振り返る。
暗い闇に、窓から入る月の光と、眼下の街のたくさんの明かりで、少しだけ浮かび上がる姿。
横たわるその姿を見て、溜息を吐いた。
街の光はあんなにたくさん輝いているのに、どうしてこの部屋はこんなに暗いのか。実に困った。
この部屋に明かりを灯す方法を考えている。
『夜景』
夜景
夜景は冬に見るものと相場が決まっている。
夏の夜は短いし、空気も澄んでないし、どうせ見るなら花火が良い。暑いし、それに……ともごもご言い続ける間にも、彼女は一心に外を見ていた。
「黒田くん」
「は……はい?」
「きれいだねぇ」
その横顔は、無理やり連れてきた相手のことも、そいつが垂れ流す文句も、まるで意識に入らないかのように純粋に輝いていて。
「はあ、まあ、そうっすね」
あんたの方がきれいだよ、と悪態をついた。
花畑
私たちは一枚岩なんかじゃない。
花奏さんはそう言った。一致団結なんてしない、と。
一期生や二期生の頃ならともかく、もう数えきれないほどの女の子が入ったり出たりしたこのグループは、人間関係も力関係も捻れて絡まって千切れて、もうぐちゃぐちゃだった。敵も味方もどちらでもないのも渾然一体だ。
流行りの大所帯アイドルの成れの果てはこんなものだった。
花畑と同じ。遠くから見ればきれいだけど、近くで見ると穴だらけ。
夜景
瞬く星々と、
優しい、白の光で私に微笑む月、
光に溢れる街並み。
その全てが優しく、私たちを眠りの国に誘う。
目を閉じれば、
優しい夢の国へ誘われるだろう。
けれど、この美しい一時の風景を逃すのが惜しく
今もなお、眺め続けている。
もう少し、もう少しでいいから…
このまま、一瞬の中に全ての幸せがあるのだから。
だから、もう少しこのまま儚い夢とならないように、
この時間を切り取るかのように、
瞼の裏に焼き付けるように、
もう少しだけ、
消えないで…
夜景
私はまだ夜景見に行こ!ってなって夜景を見に行ったことはない。友達と遊んだ帰りに観覧車で夜景みて太陽の塔の目がめっちゃ光っててガンギマリやんとか言って彼氏に写真送ったらそんな言葉使わないのって怒られたなぁ。ついでに遊びに行くってちゃんと誰と行くかも言ってたのに男と行ったんやろって疑われて。今ではそうやって疑われまくってた日々さえも懐かしくて。
去年の夏休み海で出会った人には摩耶山の夜景が綺麗やから冬見にいってみ!って教えてもらってまた行きます!って返したのにまだ行けてないなぁ。
一時期周りの人がよく行ってた十三峠にも行ってみたい。車の免許取っていつか大切な人と夜のドライブとか言って夜景見に行ってみたいな。
夜景はすごい綺麗だけど、仕事の前日、学校の前日にはものすごく嫌な景色になる。
あーあ、明日も仕事か
行かないとあの紙切れもらえないんだよな…
この紙切れのために働くのはあゆだと思うが、この紙切れがないと、生活できないのが現実
ただの紙切れのくせに
今日の夜景は、天気が晴れていて星が良く見えるひだった。いつもは夜景などを見る機会はないが、今日に限っては見た。そうしたら、気持ちが穏やかになり、リラックスすることができた。このことより、気持ちを落ち着かせたりさせたい時には、夜景を見ることをお勧めする?
~夜景~
夜景はいい
見たくないものが闇に隠され
キレイなものだけが煌めく
良いものだけで町が出来てると
思える
~花畑~
百合 薔薇 ラベンダー
香りたつ
菜の花 ネモフィラ 向日葵
一色だけの絨毯
コスモス チューリップ 芝桜
色ちがいの競演
いずれも人目を惹く美しさ
じゃ、花見が終わったら
団子を食べに行きますか
~空が泣く~
最近、たまに号泣っぽい
何をそんなに嘆くのか
大気汚染?温暖化?オゾンホール?
~君からのLINE~
謎のLINEを君から貰った
ミステリー好きへの挑戦か?
でも、いくら考えても意味不明
結局諦めて、君に聞いたら…
犯人はネコ!
よい!
いくらでも肉球でスマホを
押して欲しい
ソードフィッシュの災難
一匹のグリズリーがいた。彼はこのカナディアン・ロッキーの中で生息するどの他のグリズリーよりも凶暴で、現地に住む人々からも『ベルゼブブ』と呼ばれて大変恐れられていた。彼に補食された人間は数多くいる。しかも、彼の右肩には四十四口径のマグナム弾を食らっているにも関わらず、致命傷には至らなかった。
彼は、陸上で最強の生物だと盲信していた。
一匹のメカジキがいた。彼は太平洋で生息するどの海洋生物よりも俊敏に泳ぎ、彼の天敵であるシャチですらも泳ぎには勝る力を持っていた。食べ物は小型の魚類だったが、いざとなれば剣のように鋭い鼻でどんな敵もひと突きにできると彼は思っていた。
彼は、海洋生物の中で最強だと盲信していた。
そんなグリズリーとメカジキが出会ってしまった。どうして陸の生き物と海の生き物が出会うことがあるのか?それは愚問だ。何故ならグリズリーは陸の生物を全て駆逐し、メカジキもまた、海の生物をことごとく殲滅したからである。
地球上の動物はグリズリーとメカジキだけが残った。おかしな話だが、彼らは戦いを始めた。地球最強の生物はどちらか、決着をつけたかったのだろう。両者は浅瀬で戦うことにした。
結論を言うと、グリズリーはメカジキの腹を爪で引き裂いて、メカジキは内臓を溢しながら沖へ流れていった。だけどソードフィッシュと呼ばれるだけあって、彼もグリズリーに自慢の鼻を心臓めがけて突き刺した。鼻は折れて、メカジキはそのまま死んでしまったのは言うまでもない。
グリズリーもメカジキの鼻が突き刺さったまま苦しそうに陸までよろけながら歩いたが、バタリと倒れて死んでしまった。
こうして、地球には昆虫と植物以外、人と動物はみんないなくなった。
メカジキは『ソードフィッシュ』という立派なあだ名もあって、その最期はあっけないものだった。
彼らの災難から僅か数日後に、地球に隕石が衝突して全てが終わることを、彼らが知る由もなかった。
ひとりでイルミネーションを見に行った事がある。
ライトひとつひとつが色んな光を放っていてみんな集まることで美しい作品になっていたり、
1色の黄金で照らされたトンネルをくぐったり、
どれもものすごく綺麗だったけど
狭い車の中で身を寄せ合いながら
あなたと見た夜景の方がずっとずっと綺麗。
うずくまる蛍のようにみはるかす窓辺の落とされてひとはひとり
どうしようもなく
心が締め付けられる
そんな感情に襲われた時
一人で車を走らせ
故郷の街の夜景がキラキラと見える
山頂へと繰り出す
車のシートを倒し
ほぼ何も考えることなく
ボーっと過ごす
夜の灯りとは
こんなにも優しい灯火なのか
しばらく其の灯りを浴びて
次への活力を養うのである
そうして今のわたしがあるわけです
夜景
なぁ、夜景観に行かない?
あ、いいね!どこの夜景観に行くの?
そうだなぁ、夜景っていってもなんの夜景みるかによるけどな。
私さ、東京のタワーからみる夜景とかいいなぁ、見たことないからさ。
タワーかぁ、それもいいけど工場の夜景もけっこうきれいだぜ。どこかの工場から見る夜景はきれいだってテレビで見たよ。
へぇ、工場の夜景ねー、おもしろいじゃん、行きたい!
そうだな!近くの工場探してみるか。夜景楽しみだな🎵
うん!夜景楽しみにしてるね!
おう!待ってろよ!
終わり
「夜景」
むかし男友達とドライブついでに夜景を見に行った
あなたは真剣に夜景を見ていた
私は夜景じゃなくあなたの横顔を見ていた
私はあなたのことをいつの間にか好きになっていた
だけど友人関係を壊したくなくて、自分の気持ちを隠していた
当時、あなたには恋人がいた
そして私にも恋人がいた
男女の友情ってあるのだろうか
本当に波長の合う人で、一緒にいると心が穏やかになれた
あなたは今、幸せに暮らしていますか?
あなたも私も、当時付き合っていた恋人と夫婦になりましたね
夜景を見ると今でも思い出します
あなたの横顔を
夜景
何もかもが面倒くなり、何時もの場所に来た…人家も疎らな郊外の山道のこの場所は、昼間なら青空と海と遠くに街並みが見える。が、今は夜…木立の隙間から暗い海に浮かぶ船の灯り、街並みから漏れるライト、海岸線を行き交う車の明かりが浮かぶだけ…こんな夜は、缶コーヒーを片手に、ぼんやりこの闇に隠れる…元来、人付き合いが苦手で、友人と言う程の相手も居ない…だから、一人静かに、街外れから遠くの灯りを見つめ乍ら、繰り言を吐き出して…
君はずっと紳士だった
戻るあてのない人を待つ私に
「好きと思ってくれるまで待つ」と言ってくれた
お互い浴衣姿で観た花火や
酔っ払って夜道を永遠と歩いたり
夜中に母校のプールに忍びこんだり
いつも笑顔で 私を楽しませてくれた
一度だけ
有名な夜景を観に行った時
言葉もなく感動する私に
「綺麗だね」と泣きそうな顔で呟いた
暗い所は気分が下がる。
明るい所なら気分が上がる。
夜景って聞くと綺麗なイメージが浮かぶ。
何故だろう。
それは空が綺麗な景色を見せてくれてるから。
夜に空が花畑を見せてくれてる。
だから空が泣くのも受け入れよう。
いつも頑張っているのだから。
「やっぱりこの部屋から見る夜景は格別だねっ」
今日の夜はいつもの夜とはちょっと違う。
妹が遊びに来ているのだ。
「それ、あんたいつも言ってるよね。」
少し肌寒くなってきたこの季節。
私はキッチンで妹の好きなレモンティーを淹れている。
「うーん、なんか、この夜景見てると落ち着くんだよね。」
「ふーん。まあそれなら良かった。はいどうぞ〜。」
妹にカップをわたして隣のイスに座る。
私も自分のレモンティーをくぴりと飲む。
「また遊びに来ていいよ。仕事忙しくなければだけど。」
「ほんと?じゃあお言葉に甘えて〜」
そういえば、
最近ちゃんと夜景を見れていなかった気がする。
「また、ぷち贅沢飲み会しよっか。」
ぽつりと私がつぶやくと、
幸せそうにレモンティーをすする妹は、
うんっと可愛くうなずいてくれた。
あの子に夜景の見えるレストランで
プロポーズするなんていう夢を見た
だけどあの子はプロポーズをする一ヶ月前に
いなくなったというのに___
「私達、別れましょう」
振り向いた彼女のワンピースが大きく揺れる
僕はあまりのことに呆然と立ち尽くすことしかできなかった
「えっ、、、?」
何度も何度も理由を訪ねてみたが彼女はただ自虐的な笑みを浮かべるだけだった。
僕は、真っ赤に染まった花束を強く握りしめる
「僕は、、、君が腹を割るまで絶対に結婚は破棄しないつもりだ」
僕が、譲らない態度をとると彼女の顔がぐにゃりと歪んだ
「お願いだからわかってよ」
「嫌だ、わかりたくない」
「なんで教えてくれ「癌なの!!」」
「えっ」僕は言葉につまる
「だからわたしは癌なんだってば!!」
彼女はヒステリックに叫び、ひとしきりに涙を流した。
その日の夜はどことなく、美しいほどに綺麗だった。、、、気がする
「夜景」
なんか最近感情的な文しか書いてな気が、、、
なんでも面倒くさがりな君だから
一緒に見た夜景なんか
部屋に入ってきた虫を逃がそうと
窓を開けた時の街灯の集まりくらい
「夜景」