『夜景』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
夜景がよく見えるこの場所は、とても好きだ。
小さい山の山頂にある神社は、とても見晴らしがいい。
こんなに素敵な夜景を、私は特等席で見ている。本当に素敵だ。
出来ればこの夜景をここの神主にも見て欲しいけれど、私がいる場所は、この神社の屋根の上だから、絶対に無理なのだ。
「夜空は、綺麗は綺麗だが、やっぱり大昔に比べれば、町は明るいな」
私はこの神社が建てられた時から今までずっとこの町を見守っていた。
畑ばかりだった土地に家が建ち、人が住み着きどんどん発展をしていった。
「自然が犠牲になりながら、ね」
それでもこの町の人達は、この神社を愛してくれている。慕ってくれている。
それだけで、私はとても幸せな気持ちになる。自然の犠牲を伴い、私が私でいられる基盤が出来上がったのだ。
「夜空に輝く星たち、星に照らされる町よ。私は、ずっと見ているから、ずっと、味方でいるから。だからどうか、一人でも多く、心穏やかに暮らしてほしい。
神の願いだ……」
夜空には沢山の星が煌めいている。
町にはたくさんの営みが垣間見える。
私は、この町、国が大好きだ。
わあ〜
いつ見ても綺麗ね
お星様のように
街がキラキラしている
君の目も
キラキラしているよ
え! ほんとにそう思う?
私、この姿になってから
褒められるのは
初めて!
今だってとっても素敵さ
輝く瞳の黒猫さん
「夜の花畑もオツなもんねえ」
つい独りごつ。
夏の間だけ解放される花畑。忍び込んだ。
懐中電灯に照らされる向日葵。
時々人みたいでギョッとする。
遠くには灯りのついた高層ビル。
まだ頑張ってるんだね。
友達と来たかったが、
忍び込むというとみんな及び腰。
そりゃコンプラ的に大人的にグレー、
いや黒か。
夏も終わる。
最後にちょっとだけ、いいじゃない。
『夜景』
部屋の窓から見る風景
殺風景で面白みも無い
ただ、ただ、
老若男女それぞれが歩いてるだけ
夜になると誰も居ない
静かな場所
でもあそこから見る星は綺麗なんだって
私も見てみたいな。
この病気が治ったら
余命残り1日の少女
「この街ってこんなに綺麗だったんだ。」
ぽつりと言葉を零し立ち尽くす。
中学生以来に見た展望台からの夜景は、ため息が漏れ出てしまうほど綺麗で。
そんな夜景に吸い込まれるように柵に手をかける。
「こんな夜に消えれるなら、私の人生も悪くはなかったな」
そう呟いた彼女に朝は来なかった。
【夜景】
夜景
あの光の一つ一つには
それぞれの家庭があって
それぞれの事情がある。
それぞれの幸せがある分
それぞれの不幸もある。
【あの光】
夜景が綺麗だ…
気が付いたら僕らはあるところに立っていた
下を見ると人がたくさん居る
みんな何か光りを持っていて、その光を見ると頑張ろう!って思えてくる
不思議だなぁ
あの景色はまるで夜景みたいだった
そういえば今日は初LIVEから1年か…
~夜景~
夜景
窓の向こうに広がるのは
キラキラと輝きを放つ都会の夜景
今日は大事な日なんだと
緊張した面持ちで深呼吸をする
隠し持っていた指輪の箱を手に
「結婚してください!」と言った時
彼女は驚きながらも優しく微笑んで
「喜んで!」と答えてくれた事を思い出す
あれから30年…
フッと笑みが溢れると
「思い出し笑い?」と優しく微笑んでいる妻
あの時と同じ場所で
ここから始まった僕たちの愛しい日々
これからも一緒に居ようと
また誓いあいグラスを上げる
星々の光が降り注ぐ、小さな丘の上。
俺とこいつしか知らない
秘密の場所。
空を見上げれば、どこでも同じような景色が見れるはずなのに
ここで見る景色は、なにか特別なものに感じられた。
「月が...綺麗だな...」
そう呟く声が、隣から聞こえてきた。
ここから見る月は、確かに大きく、そして日時は輝いて見える。
「あぁ...たしかに綺麗だな」
俺はそんな月に見惚れながら、そう返事を返した。
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「月が...綺麗だな...」
自然に、ポロリと零れた、その言葉。
月明かりに照らされたあいつは、まるで天使のように美しく、輝いていて
そのあまりの美しさに、つい本音が零れてしまった。
「あぁ...確かに綺麗だな」
あいつはこちらを見ることなく、輝く満月を眺めながら
そう呟いた。
こいつは多分、この言葉の意味を理解していないのだろう。
...だが今は、これでいい。
いつか、いつか、隠すことなく
この気持ちを伝えられますように、と。
願いを込めながら、俺は再び広がる星空を眺めた。
#夜景
62作目
無邪気に笑う人だと思った。
初めて会った時は、緊張して。
でも、誠実そうだなって思ってた。
ニコニコ、ふわふわ。
そんな言葉がぴったりのあなたは、車を転がして、ここに連れてきてくれた。
正直驚いたけど、本当に無邪気で正直な人だなぁって微笑ましく思った。
今じゃなかなか行けないけど、あの時の”夜景”は、大切な思い出になっている。
今度は、みんなで見に行こう。
それで、抜け出しても、いいかな?
夜景
【52,お題:夜景】
カラフルな色が咲き乱れる夜
涼しい風を浴びながら、軽やかに階段をかけ上る
ここはとあるビルの屋上、かなり錆びてたし多分もう廃墟だろう
夜の空気を全身で吸い込み、ふわふわとした足取りで屋上の隅に向かう
上から身を乗り出すと、うっとりするほど美しい夜景が目に飛び込んできた
これから私は天使になるんだ
この腐りきったこの世とおさらばして、自由の翼を手に入れる!
きっとどこまでも飛んでいけるんだ、縛るものはなにもない
靴を脱ぎ、危なっかしく縁に足をかけて立ち上がる
両手を大きく広げた、あんなに淀んで見えた世界が夢のように綺麗に歪んで見えた
フッと、体から力を抜く
私を抱き止めるように、大きく手を広げた街並みが見える
目に突き刺さるネオンの光り、夜なのに騒がしい街
...さようなら
朦朧とした意識の中、最後に聞こえたのはサイレンの音だった。
夜景
私の家から見える夜景はそんなに綺麗ではない
でもなにもないかと言われると、それも違う
マンションの十階から見える夜景
住宅街から遠くにある山
工場が立ち並び田んぼがある
田舎とも都会とも言えない
そんな風景が見える
いつか、東京の夜景を見てみたい
きっと、この夜景とは違う夜景が見れて
私に新しい風景を見させてくれるだろうから
夜景
夜景が見たくて友達とドライブに行ったら走り屋がいて焦ったことある。
夜景はきれいでした。
SF
200字
さよならの燈
「夜景を見に行こう」
そう誘われて住宅区画の向こうの、高台になっている広場に向かう。
転落防止の柵から下を見下ろせば、住人が移転し、少なくなった家の灯りがぽつりぽつりと広がっていた。
このコロニーはもうすぐ老朽化により、廃棄され、太陽に投棄される。
頭上……反対面にも虫食いのように広がる闇。
いつもは街の灯りに埋もれて見えない内壁の裏を走るインフララインの灯りが『さようなら』を告げるように静かに瞬いていた。
お題「夜景」
ひとつめの扉は天国へ
ふたつめの扉は地獄の恋人のもとへ
みっつめのドアは君の生きるべき世界に戻れるよ
うつくしい人だった。
私が霞んでしまうくらいに。
容姿もさながら、
その心は赤子の様に純真で、清らかだった。
彼の前では妬みなど何処かへ行ってしまった。
そんな彼が、死んだ。
地獄の悪魔が、拐かしていったらしい
わたしを止めるモノは、無くなった。
勢いできたこの世界は、光に包まれて酷く美しかった。
それでも此処は天国ではないという。
自称案内人は、ひどい三つの選択肢を突きつけてくる。
やっぱり天国ではないのかもしれない。
天国へ行くには何も得ていなさすぎる。まだ早い。
では、地獄へ行けるのか?
勿論と言いかけて、ふと心を占める感情に気づく。
ワタシはずっと、彼が、兄が憎かった。
片割れのくせして、全てを奪っていった兄。
優しい心も絶世の容姿も、少しくらいくれてもよかったのに。
気づいたら、三つ目のドアに向かって足が動いていた。
二つ目に行こうと思うのに、足が痺れて動かなくなる。
珍しいブリキのドアノブを捻る感触が、妙に手に残った
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「ちょっと!何処いってたの!?」
「あ...」
気づいた時、私はマンションの前に突っ立っていた。
瞳からは涙が溢れているのに、直前のことがどうも思いだせなかった。
でも、これだけは聞いておかないと。
「あのさ、私って一人っ子だよね。」
当たり前との返答を得て、何故か酷く安堵した。
歩きだした私に、夜景の光がしみる。
(この中に、彼もいたのかな。)
もう思い出せないけれど
【夜景】
今年の夏、わたしにしては珍しく、展望台から夜景を眺めるという贅沢をした。
門司港への一人旅。この日は一日中レンタサイクルで走りまわって、あまりの暑さに冷房の効いた展望室に駆け込んだ。まだまだ日が長くて、夕暮れの気配も遠い、真夏の午後六時。
思ったよりも夕暮れまでの歩みが緩やかで、頼んだクリームソーダはとっくに飲み干してしまった。「夜景を眺めるまでは帰らない」、半ば意地になりながら港を眺める。
ほのかに色づいてくる空、徐々に伸びてゆく影、ポツリ、ポツリと灯っていく街のあかり。関門海峡に架かる大橋が、段々とその輪郭を人工的な光へと変化させる。
名残を惜しむように太陽からの光が空を濃紺に照らしながら、やがて夜が訪れた。
光で縁取られた港街の景色は、美しかった。あれは、人々が生きている灯りだ。対岸には下関の夜景が見える。さっきわたしが巡った道は、あの辺りだろうか。
少し振り向けば山が近い。街の中心から離れると、そこから先は途端に闇が広がる。レトロな建築で有名な門司港の駅、その線路の先も今はもう見通せない。都心の夜景とは異なるコントラストに、かえって人々の日常が感じられた。
いつの間にか展望室が混んできた。皆、きらきらと輝く夜景を目にして、口々に嬉しそうな声をあげている。
あの光のつぶがまばらなあたりが今日の宿だ。夜に溶け込むべく展望室を後にすると、生温い海風に迎えられた。
ああ、いい旅だ。
夜景……。
夜景を眺めながら思う。今、人生が終わっても。哀しむやつはいるのか?
あのゲス女に、台無しにされた人生。この先、長生きしても、楽しい瞬間なんて無い。
人のおもいを躊躇いもなく踏みにじった売女……犯罪者・今井貞夫の娘、人でなしの今井裕子。
夜景……。
夜景は、美しい。
ただ……。その中で、何人が残業しているか。
そこまで考えなければ……の話だが。
夜景
ほんのちょっとでも
夢心地に酔いたいの…
あなたと一緒に夜景を
見たいわ
ロマンチックなひと時
夜景
去年見た夜景
私だけが時間が止まっているかのように
外が煌めいている
また
この世界に置いてかれた
もう
追いつけない
19時30分。仕事終わり。
もう外は真っ暗だ。
空気が澄んでいるからか建物の灯りがハッキリとこの目に映る。
最近は18時過ぎかその前くらいに日が沈むらしい。もう冬に近いのかもしれない。
夜景が綺麗に見えるところまで、車を飛ばす。
小高い丘にある公園の駐車場に車を止める。
いくつもあるベンチのうち、夜景が見えやすい一番右のベンチに座る。
三脚の上にカメラを構え、シャッターを押す。
カシャっと音が鳴って写真を見る。
一つ一つの明かりが一人一人自分を主張しているように見えて、星はそれに負けないように自分を輝かせている。
そしてビデオを回す。
10分ほどの動画を撮る。
寝る前に好きな音楽を掛けながら見るのがルーティンで、毎日と言っていいほど夜景をここに撮りに来る。
今日もそれ用。
夜景を堪能した頃、通知が一件。
先週買った服が届いたとのこと。
そろそろ帰ろう。
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