『夏』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ひとみしりな君がそっと近づいて僕の花火の火を受けとった
暑い暑い夏が始まりましたね
今日もあなたの笑顔が素敵です
暑くてやんなっちゃう。クリームソーダの氷もすぐ溶ける。
いっそ夏なんて
思い出と一緒に消え去れば。
*夏*
夏
夏は嫌いだ。
暑いし、
汗をかくし、
太ってるから夏は生きづらい。
冬に暖かそうな見た目で
実はペラペラの服を着るのが1番いい。
【夏】
目を閉じても、高い湿度と温度が、眠りに落とさせてくれない。首もとを、汗が流れていく。
仕方ないので、ずいぶん夜中だけれども、サンダルを履いて外へ行く。草むしりの時に使った、携帯用蚊取り線香ケースを、火を付けた蚊取り線香を入れて、腰につける。漂う、独特の煙。
夜空にぼんやりと月が見えて、見ながら歩く。
「煙を止めてくれない?煙い」
突然、隣から声がして振り向くと、真っ白な肌と金色の髪の、背丈からして小学生位の子供がいた。しかし、
「き、つね?」
頭部のふわふわな三角耳と、背中の方のふわふわなしっぽを見て、つい呟く。子供はふふ、と笑って、
「ね、止めて。いいものあげるから」
そう言うので、何となく、線香を折る。火のついた部分はアスファルトに落として、消えるまで踏んで消した。子供は嬉しそうに、
「じゃ、これあげる」
こちらの手に何か握らせて、真っ直ぐ目を見てきて、
「おやすみ」
気がつくと布団だった。いつの間にか帰宅して、寝ていたのか。体をうーん、と伸ばそうとして、手に何か握っているのに気付いた。開く。
「石?」
淡い紫の、石がそこにはあった。
ついでに、蚊にさされていた。三ヵ所。
夏 ... フッ ... いろんな、でイカした、
無駄遣いをする季節かねぇ。
金、性欲、英気、、、それに時間とやさしさ ...
でもそんな夏のおかげで、このくだらない
死ぬまでの人生という暇潰しを
途中で放り出さず遣り過ごせるのかもね。
人懐っこくて愛想が良すぎる色気の強いオンナを見かける度に、
〝 太陽はすべてお見通しだからな。〟
そんな事を念う。
『夏』💚
額にうっすらとしずく
半袖からでてる腕
髪をかきあげる仕草
全てが美しい。
僕の知らない
あなたの一面。
それを見てるだけで
ドキドキしてる。
この暑さは
僕を狂わせる。
夏が来るよ
何も楽しくない夏
君がいない夏
なんで教えてくれなかったの
突然いなくならないでよ
後遺症が残るの怖くて
確実に死ねるか分からなくて
逃げてきたけど
今年の夏は1歩踏み出してみようかな
なんてね
私は生きてみることにした
あなたが見れなかった景色私が見てくる
出来ることなら一緒に見たかったよ分かち合いたかった
もう少し人生頑張ってみるでも辛くなったら
そっち行くから迎え入れてよね笑
ずっと大好きだよ◯◯
あれは暑い夏の日だった。
僕らは子どもだった。
永遠を無邪気に信じていた。
ずっと一緒だなんて。
耳の奥で、あの日の笑い声が弾ける。
肌を焼く日差しと青臭い草原の匂い!
手を振って別れた日々。
明日も会おうねと笑って、幻のように夏は過ぎ去った。
それでも僕の中で君たちは永遠だ。
僕はこの先も、あの夏の日を思い出す。
ずっとそばにいてほしかった。
僕は目を擦った。
たぶん都会のビルの照り返しがきつかったせいだろう。
夏
梅雨空を見上げると、所々、空高くモクモク伸びる雲が、隠れている…
その向こうには、屹度待っている、夏の青空が見える気がする…晴やかな澄んだ青が、何処迄も続いて、山の向こうに拡がる、海に繋がっている…
そんな事を思い乍ら、降り続く雨に煙る街並み、物憂げな雨音、水溜りに拡がる雨粒の波紋…そんな雨の世界に、一人溶け込み乍ら、次の季節を想っている…
「チャリ チャリン」
僕は風鈴を聞いていた
なんとなく風鈴は好きだった
晴れている雲一つ無い青空は僕には
眩しかったが気持ちが良かった
ほこりをかぶった風鈴なんて
なんか実用性もないし
いらないと思っていたが
雰囲気とは大事なものだ
夏
(2024/06/28 22:38:55)
夏が来ると
あと何回、迎えられるのかと
考えてしまう
子供の頃は、
一つ一つの夏が永遠だった
いつも真夏のような気がしていた
いま、一つの夏はあっという間に過ぎ、
気がつくとまた
夏が巡ってきている
【夏】
―― をや?先程なにか光つたやうな……
續いて空で轟く音が聞こえた。遠雷だらうか?ぼうつと異變を覺えた方角を見て居れば、遠目でも分かる程のモクモクとした毒々しい色彩の「入道雲」と思しきものが靑空に湧き上がつてきた。あちらは確かドヲムがあつた邊りではあるまいか……珍しく空襲の來ない、福の神の地であると思つて居つたのだが……もしや……!
かうしては居れぬ、畠仕亊は後だ!一刻も早く歸宅してラヂオ放送を聽かねばならぬ。彼の地でなにか一大亊があつたやも知れぬのだ!急げやいそげ、矢よりも急げ。進め一億火の玉だ……
夏
たくさんの命がかがやいて
たくさんの命が燃え尽きる季節
すべてを焦がすような光
比例して暗く冷える影
鮮烈な生命と
苛烈な死が隣り合う季節
いのちは 終わる前に
青くかがやく
夏
暑いし
汗でベタベタするし
前髪がグチャッてするし
夏休みなんて学生の身からしたら
結構地獄
終わらない課題と
ほぼ毎日1日中ある部活で
旅行なんて行けないし
怠惰に過ごせる時間なんてミリしかない
でも
「あつ〜、エアコンつけよ!本気で丸焼きになる」
って教室で話したのも
汗拭きシートの交換会も
ヘアアレンジをして貰うのも
一緒に図書館行って勉強するのも
部員と笑い合うのも
全部夏だったからだと思う
「夏」
夏といえば風鈴
祖母の家にあった風鈴は
南部鉄器の深緑色
美しい音色が響いていた
夏といえば団扇
祖母の家には竹の骨の団扇が
無造作に置かれていた
夏といえば西瓜割
若い頃にした記憶が…
あるような、ないような
子育て中に児童館でもしたっけ
なかなか割れなくてパパさん達の出番だった
夏といえば蛍
幼い頃に母の田舎で捕まえた
朝起きたらみんな死んでいた
あれは捕まえるもんじゃないな
光りながら飛んでいる姿を愛でるものだ
夏といえば海
泳げないけど海は好き
いろんなことがありすぎて
思い出の海に浮かんでいたい
2024/6/28
初めてのお題
『夏』
「夏だぁ!遊びまくるぞ〜!」
「ん…夏か、嫌だな」
「夏祭り、今年こそあの人と行けるかな」
「暑いな…あ、一緒にアイス食おうぜ!」
一年の中で夏は一度きり。
最初で最後の2024年。
―僕らの夏が、今始まる。
もう、こんな季節。ついこの間まで桜いっぱいの春だったはずが、もう夏だ。夏の始まりを感じさせる朝顔の香りが鼻腔 をくすぐる。
手を伸ばせばすぐそこに朝顔の咲いた植木鉢が手に取れる。そして、私は満開に花を咲かせた朝顔をぽきっと一本とる。
真っ白な紙を用意し、苦手な漢字を使った文章を手を少し震わせながら綴っていく。
そして仕上げに押し花にした朝顔を手紙に添え、郵便にだす。
1週間、一ヶ月、2ヶ月と経っても返事が来る気配はない。
「パングラム・新たな日」
はるをこえ
よをとゐ
あらたなり
みもかけ
むへさめろ
そのちゑ
わにふれす
ひきいつ
ゆくしほう
やませぬ
ねお
〈意味〉
春も越えて世を問う、あらたな事に身をもかけ無へ覚めよう、その地では輪(人間関係)に触れず自らを引きつつ行くどの方向も、止まなく自分のあと(根)を残そう。