『声が聞こえる』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
一二九、声が聞こえる
盛大に怪我をしてしまい病院で診てもらうことになった。
私の恋人は病院で仕事をしている救急隊員。
今日は病院待機かな?
彼の姿を見ることができるかな?
私は彼が仕事をしている姿がとても好き。
いつも見せてくれる柔らかい雰囲気を飛ばして見せてくれる格好いい彼。このギャップがまた私の心をつかむの。
病院に着くと、診察室まで誘導されるけれど、この間には彼を見つけることは無かった。
名前を呼ばれる直前、とても聞き慣れた声が聞こえる。その方を目線だけ向けると待機中の彼の姿がそこにあった。
仲間と話している屈託のない笑顔は、家で見る緩んだ表情とは全然違う。
私の知らない彼だ。
彼を見ることができたのが嬉しくて、口元が緩んでしまった。
その後の治療は別の先生がしてくれて、付き添いの友人の車に乗り込むと、スマホが震える。スマホを確認すると、彼からメッセージが入っていた。
『怪我した? 大丈夫? 仕事終わりに迎えに行こうか?』
少し離れていたから声をかけずに戻ってきたのだけど、私の姿もしっかり見られていたみたい。
真っ先に怪我の心配や、帰り道を心配してくれる彼は本当に優しい人。
『ありがとうございます。怪我は大丈夫ですよ。帰りはお願いしたいかもです。あ、仕事中の姿、格好良かったです!』
素直にそうやって返すと、直ぐに返事が来た。
『照れちゃうから、言わないで!』
どんな表情で返事を打ったのだろうと、想像すると笑ってしまい、私はまた返事を送った。
『仕事中の姿、本当に格好良かったです!』
おわり
一二九、声が聞こえる
「声が聞こえる」
秋の野に虫の声が聞こえる。
外国人には聞こえないらしい。
または、ノイズに聞こえるらしい。
日本に生まれたから、秋の虫の声をきいて、
「あー秋だなー」って思える。
なんか良くない?
声が聞こえる
今日もあの人の声が聞こえる
また来てくれた
今日はどんなことを聞かせてくれるのだろうか
「声が聞こえる」
「声が聞こえる」
いつか君は言っていたね
その声を一緒に聞いてあげられたなら
なにかが変わっていたのだろうか
ねぇ、今僕も声が聞こえるんだ
そこにいないはずの君の声が
君を救えなかった僕のことを
それでも君は呼んでくれるのか
今の僕ならほんの少しだけだけど
君の言葉がわかる気がするよ
夕日の向こうに見えた影を追いかけて
僕は真っ直ぐに手を伸ばした
声が聞こえる
空耳かしら?
でも
はっきり聞こえる
もうすぐ、もうすぐ…
あなたに幸せが訪れる
もうすぐ
信じて待って…
どこからか分からないけれど
確かに聞こえる
その声を信じて
もう少し待ってみようかな
「こっちおいで」
なんて、死んだはずの貴方が言うから。
貴方が誘うから。
死んでなかったんだ、って。
そう思って声のする方に向かったのに。
「____」
開いた扉の先には何も無くて。
ただ、黒が口を開けて、私を飲み込んでいった。
2024/09/22
声が聞こえる
外から子供の声がした。私も中1で子供だが、小学生、幼稚園生を「子供」と読んでしまいたくなる。そんなことを思いながら、なんともない毎日を過ごしている。果たして、「子供」は、いつ卒業できるのだろうか?
声が聞こえる
夜眠る時、自転車を漕いでいる時、
古典の授業の時、お風呂に入っている時。
不意に君の声が聞こえる。
でも人の記憶って、五感の中で
一番忘れやすいんだって。
君の声大好きなのに。
名もなき家事という言葉を知っているだろうか。わたしは最近初めて知った。
料理、掃除、洗濯のように名前のある家事以外の、生活に必要だけど些細で具体的な名前がない家事のことらしい。例えば食器の片付け、ゴミの分別、消耗品の補充など。
先日、昼休憩にカップみそ汁を食べようとしたら、休憩室のポットのお湯が残り僅かだった。ポットを持ち給湯室に向かっていると、廊下で女性とすれ違ったので軽く挨拶した。その時、すれ違いざま「ありがとうございます」と声が聞こえた。えっ今わたしに言った?
同じ会社だけど、お互い顔も名前も知らない。わざわざ感謝の声をかけてくれるなんて。良い人だなと思った。
こういう人が世の中に増えたら家事分担の悩みとか争いとかがなくなるのかもしれない。
私は『見ること』はできない
でも、『聞こえること』はできる。
これは、文の違和感の通り霊系のことだ。
私の家族は、母は夢で見て
弟と妹は実際に見る、父は残念ながら何も感じない
強いて言えば金縛りが起こる程度。
聞こえるだけなのは、結構マシに思われるかもしれないが、見えたら普通の人とも捉えることができるかもしれないが、
なにもないところで音がなってるのは、
『気色が悪い』
聞こえないようにしようとするも耳を塞いだら音がどんどん近づいて来てしまうのでもう聞こえないようにしようとするのは諦めた。
私はこの自慢もできない能力??
と共存していかなければならない。
日暮れに
もう少しだけ
遊びたい気持ちが
あちらこちらで
小さな破裂音として
訴えている
声が聞こえる。笑い声。明るい談笑、2人で机を挟んで短い休み時間にするくだらない話。
声が聞こえる。短く小さい嗚咽と、無音で涙を流す人。
声が聞こえる。棺に迫る泣き声と、棺から聞こえる笑い声。
駅前のロータリーで友達を待っていると
宇宙から突然光が射してきました
見上げた雲にぽっかりと穴が開いて
あなたは静かに下りてきたんだね
僕があまりにも衝撃を受けたのは
あなたがあまりにも輝いていたから
長い髪を風になびかせながら
私を見つめてこう言ったんだ
あなたがもしも望むのならば
その苦しみを私と捨てに行きましょう
離れていたのになぜなのだろう
あなたの声は耳元で聞こえた
世界は突然姿を変えて
暗黒の中へ私を連れ出した
空間は歪み時計は壊れて
恐怖のなかで白い腕に掴まれ
遠くへ遠くへと走り出した
胸の鼓動がコントロール出来ない
煩くて気持ち悪くてどうしようもない
あの日あなたに連れられて
旅立ったのは覚えている
あれからどれほど経ったのだろう
私はどうしてここにいるのだろう
あれからどれほど忘れたのだろう
私はあのとき何を見たのだろう
耳元で今も声が聞こえる
ざわざわと呟く声が聞こえる
耳元で今も声が聞こえる
ざわざわと呟く声が聞こえる
声が聞こえる
あなたの声が聴きたい
でも…
あなたは耳が聞こえない
いつもは手話なのに
。
きょうはわがままを
言ってしまった
あなたの声が聞きたいと
あなたの声…
初めて聴いたの
愛しい…
愛しくてたまらない声
涙が止まらない…
あなたの声が聞こえる
頭の中で聞こえる声がうるさくてうるさくてちょっとおだまり
声が聞こえる
貴方がこの上なく大好きなものに
憎まれ口を叩く醜い人の声が
地球をちょうど1周した所から聞こえる
もう1周分くらい離れたい
◎其の一
今一緒に行っている教室を
2人でお休みしている
毎週会っていて
たわいもない話しをするのが楽しみ
お休みに
なってから
いつもの話ができない
日々過ごしていて
あっ!このネタ彼女なら
こうゆう風に言うだろうなあ
こうゆう感じで相づちを
打ってくれるだろうなあ
楽しい出来事があったとき
彼女の“声が聞こえる”ようだ
◎其の二
我が家は住宅街にあるマンションだ
敷地内では
いろんな植物やお花が育っている
どの木にやってくるのか?
私にはわからないが
朝
爽やかな鳥の“声が聞こえる”
時々ベランダにもやってくる
◎其の三
大好きな夜のTVtime
番組だけではなく
CMが大好きだ
沢山のメロディ。いろんな人の歌声
がワクワクするからだ
特にあいみょんの“声が聞こえる”と
happyな気分になる
大好きだから
◎其の四
よく電車やバスを利用する
子ども連れの若いママが子どもとの会話の中で
“声が聞こえる”と
ほのぼのとし
ホッコリする
先日遭遇した子ども連れの方は
お母さんと子ども2人がケラケラと
笑いながら会話しているのを見て
私も1日happyだった
僕には、みんなの声が聞こえる
嬉しいことや悲しいことなど、みんなが思ってることを
"声が聞こえる"
隣を見ればあなたがいて
私だけに笑いかけてくれる
あなたの隣はずっと私
そう信じて疑わなかった
あの頃の当たり前は
もう二度と戻らない
あなたはもう
私のところにはかえってこない
でもね
なんだか今でも
時々ふと
私の隣からあなたの声が聞こえるの
あの日々が
忘れられないの
私の世界は突如、音をなくした
簡単に言うと耳が聞こえなくなったのだ
1番大変なのがコミュニケーションで
人と会話が出来ない
表情から読み取ったり唇の動きで何となく
想像して周りに合わせて笑顔を作る
仕事はパソコンと向き合っているので
まだ何とかなっているが転職も考えないとな
そんな日々を過ごすと独りの時間が
とても気楽でお昼は滅多に人が来ない5階の
小スペースで食べている
陽が当たってこの時期はぽかぽかで
気持ちいいんだよなぁ
と心弾ませていると今日は先客がいた
場所を変えようか迷っていると
その人が急にこちらを振り返った
大きな瞳に透明感のある肌
陽の光にキラキラと綺麗な髪の毛
とても綺麗な人...
でも、その瞳には大粒の涙が零れている
(助けて…)
耳が聞こえないはずなのに
鮮明にそう聞こえた気がした
【声が聞こえる】