哀愁をそそる





いつかこの気持ちも
晴れていい思い出になるのかな
今はまだ忘れたくない 綺麗な思い出だなあ
写真も手紙も捨てられないよ
今でもあなたが大切なんだから
毎日あなたの夢を見るのよ

哀愁をそそる

銀杏の黄色い道

何故か今日は君の表情がいつになく物悲しい

それは
秋がやんわりと君を包み込むからか
それとも
道端に落ちていた
小さなどんぐりから
哀愁をそそる何かを感じたのかは

僕にはわからないけれど

今はただ
何も語らず
君のそばにいよう

君が再び顔を上げ
ゆっくり歩き出す

そのときは

君の手を握り
ともにあるこう

枯れ葉舞う秋の遊歩道を。

#哀愁をそそる

「もしも魔法が使えたらなにがしたい？」

そんな話で無邪気にはしゃいでいたのが懐かしいな

小さい頃は　綺麗なものが　大好きで

だけど今は　目が眩んで　仕方ないな

不幸な現実に目を瞑り　幸せな夢を見ては泣く

あの頃に戻れたならなんて妄想　繰り返して

理不尽な世の中を睨んで　「おかしいよ」なんて　届かないのに

醜く濁った愛憎なんかに呑まれ　静かに息を止めた

想いやせつなさを知れば知るほど



　　　　　　　　　哀愁をそそる

ヒラヒラと、枯れ葉舞い散る、道沿いの、

ふと見上げれば、枝の葉、手を降り離れ逝き










[哀愁をそそる]

寂しいよ

悲しいよ

辛いよ

助けてよ

1人にしないで…
もう、離れていかないで
お願いだよ…
もう行かないで
お願い……っ…