『君と一緒に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
俺は今、8番出口を探して親友と一緒にこのとてつもなく長い廊下を歩いている。
どうやらココは、ループする廊下の
“異変を見つけたら引き返す”
“異変が見つからなかったら進む”
“8番出口から出ろ”というルールがあるらしい。
だが、俺達は一生懸命異変を探しているのに一向に見つからず、先へ進んでも何も変哲のない「0」の文字。
もう何十周もした。なのに変わらず「0」のまま。
二人がかりで探しているというのに…。親友もぐったりとした顔をしている。
₋₋₋₋₋₋₋₋₋₋あ。そうだ。そうだった。なん、で。
忘れてたん、だ、ろ。
俺の隣でぐったりしてるコイツは。
もう、いないんだった。死んでるんだった。俺、のせいで。俺が、俺があのとき運転なんてしなければ。
だから、コイツが、親友自身が、「異変」なんだ。
逃げよう
この世界から
どこか遠いところへ
君が傷つかないような場所へ
もう、僕がいるから大丈夫だよ。
『君と一緒に』
君と一緒にいきたかった。
いきたかった。
体はひどく痛むし、足の感覚はほとんどない。
そんなことはどうでもよかった。
何よりも隣に君がいないことが、ああ、一大事だろう。
ゆっくり筋肉を動かして、横たわったまま首を巡らせる。ようやく見えた反対側にも、やはり君はいなかった。
私を置いて行ったのかい。
それとも私が君を置いて行ったのか。
一人で打ち上げられた事実が、妙な感慨を伴って押し寄せてくる。腹の鈍い痛みは私の心音と重なる。
いつもそうであるように、私は天国から一番遠い場所にいる。
君を探すよ。曇天と波の音が、君の鼓動を隠しても。
これまで何度も邪魔が入って、私の願いは叶わなかった。今回も。
だから、今度こそ、二人でいかなければ。
そうでないと意味がないんだ。
君と一緒にいこう。
それまで、少しだけ待っていて。
君と一緒に
小学校に入学するときに引越して周りに知ってる人が全然いない中初めて友達になった子との出会いのきっかけが蜘蛛だった。
緑色のちっちゃい蜘蛛で初対面の第一声が「気持ち悪いね」だったのすごい覚えてる。
もうその子は転校しちゃったけどその緑の蜘蛛を見るたび(元気かなぁ)とか思い出しちゃう
虚ろな目をして嘘が行く
ただひとつ、君と一緒に、君と一緒に、
それだけを唱えながらここまで来たけど
キリリと冷えきった麒麟がなくよ
いつだって一個捨て、二個捨て、
持って行けるものなんて何にもないんだ
汗をかきながら空を掻く
我を忘れて、嘘を描く
流しきってしまったホントの恋に
すがり付いても 泥まみれ
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【34】君と一緒に
君と一緒に
君は人間、僕は吸血鬼
生きる長さが違うのはわかっている
所詮は捕食対象でしかなくとも
それでも、君の前向きさと優しさに
知らないうちに愛しく思う自分がいた
君と共に生きていきたい
他の誰かに渡したくない
たとえそれが、許されない運命だとしても
想いは変わらない
もうこんな時間か
「じゃあ、また明日!」って
今夜も君は無邪気に手を振るんだろうな
繋いだ手を離された僕の気も知らず
君の後ろ姿を見送る この言いしれぬ気持ちは何だろう
と、まぁ
この始まったばかりの未完成なストーリーは
ぜひともハッピーエンドで締め括りたい
そうだな
タイトルは「君と一緒に」でどうだろう…?
君と一緒に
歩いていきたい
まだ見ない生の果てまで
君と一緒に。
『君と一緒に』
ケン ケン パッ
ケン ケン パッ
つまらないけど
ケン ケン パッ
向かいの坂崎さん宅の
塀に映った影法師
アナタが消えてしまうまで
二人で一緒に
ケン ケン パッ
輪っかの中に
ケン ケン パッ
外さないよう
ケン ケン パッ
アナタはずっと待っている
私が失敗する時を
顔が無くても分かるんだ
ニヤニヤ ニヤニヤ
こっちを見てる
私がこの輪を外れてコケたら
きっとアナタは笑うんだ
私の真似して皮肉にコケて
こっちを見やって嗤うんだ
だから私は
ケン ケン パッ
つまらないけど
ケン ケン パッ
アナタが消えてしまうまで
二人で一緒に
ケン ケン パッ
『君と一緒に』
隣にいるのに遠かった。君が何を考えているのかが分からなくて、紡ぐ言葉の裏の意味ばかりを探していた。そんなんだから、君の"ほんとう"にさえ気が付けないんだね。
一緒に居てくれるだけで満足していれば良かったのに、欲深くて愚かで傲慢な僕は、それ以上を求めていた。僕は四六時中君のことで頭がいっぱいなのだから、君も同じくらい僕に溺れてほしいと。
目に見えるものだけがすべてじゃないと、果たして本当の意味で分かっていたときはあっただろうか?分かりやすい印を欲しがって、確認できる安心ばかりを求めた。君が疲れてしまうのも当然だったのかもしれない。
君と一緒に過ごした日々の、優しくて美しい尊さに、僕は終ぞ気が付かなかった。失われた後にその価値を知って、後悔ばかりしている僕の、あまりに愚かな醜態を笑ってくれ。そうすりゃ、僕だっていくらか救われるかもしれないから。この期に及んで自分のことばかりの僕の卑しさには、どうか見ないフリをしておくれよ。
おじいさんはね、魔王だったのよ。それが90歳を過ぎた頃からのばあちゃんの口癖だった。
曰く、ばあちゃんは昔異世界に飛ばされ、そこで魔王に一目惚れされ、魔王と一緒にこちらの世界に帰ってきて結婚したらしい。昨今蔓延る異世界転生ものも真っ青の体験談である。
もちろん、そんなことはあるはずがない。
確かにじいちゃんの遺影はない。だけどそれは、じいちゃんが写真嫌いで一枚も写真が残っていなかったからだ、とお母さんが言っていたし。
でも、何度「そんなわけないでしょ」とツッコんでも、数分後にはまた同じ話をしているのだ。もうだいぶボケているのだと思う。ばあちゃんの話をまともに聞いているのは、もう飼い猫のマオしかいない。
「おじいさんはね、それは素敵な方だったの」
今日も縁側で、ばあちゃんは独り言を呟いている。隣にはマオがちょこんと座って、黄色い目でジッとばあちゃんを見ている。時折、うにゃん、とばあちゃんの話に相槌らしきものを打ちながら。
「ばあちゃん、体冷えるから中入りなよ」
「夜空のようなサラサラの髪とね、その中に輝く一等星のような金色の瞳とね、ああそれと、交換した指輪をいつも付けてくれていたわ」
聞こえてないな。
私は仕方なく、ばあちゃんに近寄ってもう一度声をかけようとした。しかし、その前にマオがこちらを振り向いて、思わず足を止めてしまった。
マオの首元。鈴の代わりに指輪がぶら下がっている。そういえば、昔からマオを探すのには苦労した。音の鳴らない指輪を付けているから。
(ていうか、マオって今何才なの?)
お母さんの話では、お母さんが小さい頃にはもうマオがいたらしい。少なくとも四十年近くは生きている計算になる。それっておかしくない? 猫の平均寿命って何才だっけ?
一瞬のうちに様々な疑問が私の頭の中を駆け巡る。
にゃあ。マオが鳴いた。私をジッと見てくる。
「おじいさんはね、魔王だったけれど、全然怖くなかったわ。わたしは、そんなおじいさんと一緒に暮らせて、とても満足よ」
ねえ、とばあちゃんがマオの背を撫でる。マオは私からばあちゃんに視線を移し、再びにゃあと鳴いた。
いやいや、まさか。いや、そんな、まさか、だって。
ばあちゃんは今「一緒に暮らせて満足」と言った。「一緒に暮らせて満足"だった"」ではなく。
それって、今も一緒に暮らしていることにならない? 私の考えすぎ? でも、それなら全部の説明が……
「あら、そろそろお茶の時間だわ。さ、マオさん、中に入りましょ」
ばあちゃんはマオを抱き上げて、縁側から立ち上がった。私の横を通る時、マオは幸せそうにばあちゃんの腕の中で微笑んでいた。
君と一緒にいたいなんて言わない。
ただ君が幸せでいてくれたら、それでいい。
それがいい。
酸いも甘いも噛み分けて、立派な大人になってほしい。
人の温かみにたくさん触れて、人の可能性を感じてほしい。
そして、願わくば君の成長を見守らせてほしい。
君の人生に幸あれ。
遠い君へ
あとな、もう付き合っちゃえよ!!!笑
〝君と一緒に〟
分かってるよ。
私は君と一緒にいたいけど、
君はそれを望んでなんかいない事は。
心配しないで。
大丈夫だから、諦めるから。
ただ、君だけは幸せでいて。
昨夜『千と千尋の神隠し』を観た。
千と千尋もナウシカと同じく何度めだというほど放送しているのに、つい見入ってしまった。
千尋のお母さんの冷たさはいつ見ても気になる。
途中で身内と主題歌は何だっけ?という会話になった。「はりつめた〜(続きが出てこない)」「いや、それはもののけ姫」。
メロディを思い出した家族から、フフフフフン フフーフーフーと鼻歌で示されたが、調べた正解は『いつも何度でも』。
千と千尋を観たばかりのせいか、『君と一緒に』というワードにちょっとジブリっぽさを感じてしまう。『天空の城ラピュタ』の『君をのせて』を連想したからかもしれない。
ジブリ作品のカップルは夢があっていいなあ。
『君と一緒に』
小学校の時から一緒だった。中学でも部活が一緒で、高校さえも最初は別だったのにまた一緒になった。近所だったから、登校するのも帰宅するのも一緒。休み時間も、共通のゲームの話で一緒に盛り上がる。それだけ一緒を共有してきた。
そんな子が最近ゲームを辞めた。
そのゲームを好きなことには変わりない。けど、どこか溝ができた。同じクラスなのに、話すことが少なくなった。話しかけても無視される。向こうからは話しかけてこない。
あんなに一緒を共有してきたのに。なんで離れちゃうの?私、なにか悪いことをしたかな。
もう一度、君と一緒に…。
#6 『君と一緒に』
お前が、好き。
彼奴が、好き。
好きなんだよ。どうしようもなく。自覚してるよ、好きで好きでたまらないんだ。
でも、この気持ちを届かないのはよーく知っている。
近くにいるから。嫌なくらい近くにいるから。だから余計に追い討ちをかけられているようで、どんどん辛くなっていく。
友達に相談したんだ。「この恋の終止符はどうやって打てばいいんだ」って、
したら答えは自分で決める事だって言われた。馬鹿じゃねーの、こちとらこんなにも苦労しているからお前に頼ったって言うのに。
理解力の無い奴
彼奴と、話した。胸が高鳴ったのを感じた。目が会った瞬間、胸が高く脈打って見せたんだ。ちっぽけな会話もしていないけど、嬉しかった。言葉に表せないくらい、心の中が満たされていった。
でも彼奴は全く気づきやしない。
こんな近くにいるのに
微笑みながら話しているのを見てしまった。無愛想な奴、なのにお前は微笑んでいる。お前の視界には勿論自分はいない。胸がぽっかり空いたような感覚になった、その微笑みに嫉妬する自分が怖かった
向こうから接近された。ビックリしたけど、嬉しかった。彼奴と話すと心がポカポカになるんだ。
頬に手を置かれたんだ。首に手を置かれたんだ。唇に手を当てられたんだ。顔が赤くなっていたのは気付いていた筈なのに、お前は惚けて手を離さなかった。こういうのを平気でやり遂げるのがお前なんだよな、知ってるよ
人たらしめ
気付いたんだ。もう無理だって、
絶対に叶わないんだって、叶わない恋だと。
でも、それに気付いたとしても彼奴は内側を知ろうとしない性格だから、きっとバレないはず
お前と一緒にいられればそれでいいんだ
幸せだから
例え君の隣が自分じゃ無かろうと、一緒にいられるだけで幸せなのだから。
「___、」
彼奴に起こされた。いつの間にかうたた寝していたようで、瞼をゆっくりと開ける
「大丈夫か?魘されてた、」
その一言でどれだけ舞踊って、絆されたことか
「…いつもの事だろ、大丈夫だよ」
「そうか、」
素っ気なく返される返事
この言葉にどれだけ期待したことか
「起きたならいい、俺は部屋に戻るからな」
彼が部屋に戻ってしまう。
慌てふためく思考
一緒にいれるならそれでいいんだから、後悔することは無い筈なのに
部屋の扉が閉まる
フッと力が抜けて、ベッドに倒れ込んだ。
バイバイ、初恋。
君と一緒にいる事が許されるなら、それでいいよ。
静かに、この気持ちへの別れの挨拶を告げた。
修道院の近くにはドナという小さな街がある。牧畜業を営む何てことないありふれた田舎だが、各地から訪れる巡礼者が大勢宿泊するので、思いの外活気があった。
旅の道中だったが、久々にドナに戻ってきたマーシャは、街の中央にある噴水広場で人を待っていた。約束の時間よりだいぶ早く着いてしまった。近くのベンチに座って、ぼうっと高く吹き上がる水流を眺めていた。
「――遅くなって済まない、マーシャ」
声と共に肩に手を置かれて、思わず彼女は肩を跳ねさせた。早鐘を打つ心臓の上に手を置いて、一度深呼吸をすると彼女は笑顔を浮かべて、声の方へと振り向いた。
「いいえ。わたしが早く着き過ぎたの。むしろ、どちらかというと、あなたの方が早過ぎるわ」
そこに立っていたのは、マルスだ。少し息が上がっているのは、急いでこちらに来たらしい。約束の時間まで、まだ一時間もあるのに。思い返せば、五分前、十分前……三十分前に着いても、彼は先に来ていたっけ。
「少しでも君を待たせるのが嫌なんだ」
穏やかな笑みを浮かべて、事もなげにそういう彼に、彼女は咄嗟に返す言葉が見つからなかった。
「それにしても、手紙が間に合ってよかったよ」
「ええ、本当に」彼女は頷くと、気づかわしげに彼を見やった。「お誘いは嬉しかったけど……あなた、忙しいんじゃないの?」
彼は修道院長代理やら、騎士団長やら、何やかんやとあれこれ引き受けている。手紙の返事を読んでいる限り、マーシャはあれこれ引き受け過ぎているのではないかと心配していた。仕事中毒の気がある彼に、あまり仕事をし過ぎないようにと、口を酸っぱくして言うものの、治る気配はない。
「あれぐらい大したことないさ」
からりと笑って、彼は彼女に手を差し伸べた。その手を取って、彼女は立ち上がる。
「今日はどこに連れていってくれるの?」
彼に手を引かれながら、彼女は問う。彼はちらりと振り返った。
「君はどこに行きたい?」その声音は優しくて、見えなくても微笑んでいるのがわかった。「君と一緒ならどこへでも」
君と一緒に
チラチラ舞う小雪…陽に照らされて輝く様に、息をのむ…久しぶりの雪が、ちょっと嫌だけど、でも、何となくワクワクする…並んで見ている君の横顔が嬉しそうなのが、胸の鼓動を早くする…ギュッと絡めた手が、段々と熱くなってくる…そんな私のことが、君に知られるのが、気恥ずかしい…でも…なんて、そんな事を思い巡らせ乍ら、風に舞う雪の姿を一緒に愉しんで…
君と一緒なら地獄でも。そんな相手に出会えたらどんなにいいか。もっとシステム的に一目見るだけで相性がわかったら便利なのに。ドラマチックなのはフィクションだけでよくない?
君と一緒に話してるところ。君と一緒に出かけるところ
君と一緒に映画見てるところ。君と一緒に歩いてるところ
沢山想像した。でも、やっぱり現実感はないんだよね
ってことは多分実現はしないんだろうね。悔しいけど納得。
納得する自分もとっても嫌だけどね(笑)ウケる。