『君からのLINE』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『君からのLINE』2023.09.15
『食事にでも行きませんか』
スタンプも絵文字もない素っ気ないメッセージ。
久しぶりに届いたお誘いのメッセージに叫んでしまった。わりと本気で。奇声と言っても差し支えないぐらい。
何事かと飛び込んできた弟子に、なんでもないと身振りで応えてから、届いたそれを食い入るように見つめる。
あの素直じゃなくて気まぐれな彼からの、自発的なそれに心臓がタップダンスを踊っている。
俺の高座にきたついでの食事はいままで何度もあったが、なんでもないときにこうして彼からのお誘いはかなりレアなのだ。
ひとまず、スクリーンショットを撮っておく。
それから、深呼吸をひとつしてからどうやって返信をしようかと腕を組む。
『お誘いthx! チョーうれピー!』
これはダメだ。ふざけるなと怒るだろう。
『いいね。行こう』
これもシンプルすぎて面白みがない。
こちらから誘ったとき、彼はどんなふうに受けてくれただろうか。
参考に見返すと、
『いいですよ』
実に素っ気ない彼らしい文面だった。全く参考にならない。
しばらく悩みに悩んで送った返事は、『OK』というスタンプ一つだった。
もっと強くなれ、俺。
君からのLINE
君からの連絡はいつだって突然
気まぐれに
沢山の世間話で終わることも多い
でもいつも楽しそうで
僕はいつだって君に引き込まれてしまうんだ
毎日ひっきりなしに届くこともあれば
一週間くらい音沙汰ない時もある
焦らしてるのかな
僕を試してるのかな
僕からの連絡もなかなか既読にならなくて
すごく心配になっちゃうんだよね
そうやって、久しぶりにきたLINEだから
たくさんお話しているうちに
君に会いたくなっちゃうんだよね
会える関係じゃないって、わかってるのにね
オカルト。
300字小説。
メッセージ
今日も君からのLINEが届く。初めていく場所だ。心細いのだろう。
『今日は一日、石ころだらけの河原を歩きました(´;ω;`)』
のメッセージに
『( o≧д≦)o頑張れ!』
と返して、好きな花の写真を送る。
『優しいおばあさんに会ったよ。服を脱がしてくれた後、綺麗な着物を着せてくれたヽ(*゚∀゚*)ノ』
『良かった(*^_^*)』
『川の渡し守さん、とっても歌が上手でいっぱい歌ってくれた٩(>ω<*)و』
『いいねo(*゚▽゚*)o』
こちらで寂しかった君に向こうの人達が親切にしてくれているようだ。
『お父さんとお母さんに会えた(,,> <,,)♪』
君がいなくなって四十九日。途絶えたメッセージに僕は空に手を振った。
お題「君からのLINE」
そわそわ、そわそわ
届くかなぁ
なんて言ってくれるかなぁ
え⁈ 絵文字だけ…
ワッハッハ
それはそうだよ
お互い、自分の世界を生きているんだから
それぞれ楽しんでるね!
ってことだよ
Theme:君からのLINE
突然、君からLINEが届いた。
珍しい。LINEを送るのはいつも僕からなのに。
メッセージを見て更に驚いた。
「明日、横浜に行くんだけど、少し会えないか?」
用件だけのシンプルなメッセージはいつも通りだけど、まさか会うお誘いとは。
出不精な君が僕の自宅の近くに来ることだって珍しいのに、更に会おうだなんて。
とりあえず「いつでもいいよ!何時頃がいい?」と返事を返す。
用件はあえて聞かなかった。なんとなく聞くのが怖かったから。
久しぶりに見る君の顔は、以前にリモート飲み会をしたときと変わらないように見えた。
予約しておいた居酒屋に入って、しばらく当たり障りのない話をする。
…なんだろう、この緊張感は。
君は本題を切り出すタイミングを見計らってるように見えるし、僕は本題を聞き出す隙を伺っている。
一体、何の話なんだろう?聞くのがどんどん怖くなってくる。
「…ところでさ」
世間話が途切れたところで、君がおもむろに口を開いた。
(来た!)
僕は思わず姿勢を正す。緊張を誤魔化すためにビールを口に運ぶが、味がわからない。
宗教とかマルチの勧誘?生活環境に大きな変化があった?それともまさか…。
逃げ出したいような気分を必死に堪える。
君も同じくビールを一口飲むと、真顔になる。
「今度、こっちの方でやるイベントに行きたいんだけど、家に泊めてくれないか?」
「……はい?」
君はそういうと照れ臭そうに笑った。
「こっちの方にほとんど来たことがないから、今日は練習がてら来てみたんだ。交通費とは仕方ないにしてもホテル代が高くて…」
「…えーと、本題ってそれ?」
「うん、そうだけど?」
LINEが来てからずっと悶々と悩んでいたことは、こうしてあっさり氷解した。
自分の想像力の逞しさに呆れつつ、僕は快諾した。
君の嬉しそうな顔が見られてよかった。
それにしても我ながら心配性すぎる。今度、君が泊まりに来たときの笑い話にしよう。
「君からのLINE」
毎日23時頃必ず返信が帰ってくる。
最近、稀に帰ってこない。
仕事がいつも以上に忙しいらしい。
既読にもなってない。
でも返信してくれる時は仕事の愚痴とか
絶対言わない人。
あんまり無理しないで欲しいなぁ。
"君からのLINE"
【なぁ】
空いた少しの時間に居室に入り、机の上に置かれたスマホに手を伸ばしアプリを開いて、たった二文字のメッセージを送る。ポコッ、という送信音に、はっ、と我に返る。何?何でこんなの送った?ていうか何で此処に?
疑問が幾つも頭に浮かぶが、そんな事はどうでもいい。これに続くメッセージを送らなくては。それか送信を取り消さなければ。一番簡単に済むのは、送信を取り消して無かったことにする。
よし早く消そう、そう思って、先程送ったメッセージを長押ししてタブを表示して《送信取消し》をタップしようとするが、はたと指が止まる。
なんだか、消してはいけない気がする。何故か分からないが、心のどこかで『消しちゃダメ』だと言っているような感じがして、タップする事が出来ない。そうこうしている内に、既読が付いてしまい取り消せなくなってしまった。どうしようどうすれば、と思考を巡らせていると
〖どうした〗
と、簡潔にこちらに問いてきた。どうしたと聞かれても…。何も答えられない。ただ自然と指が動いた、なんてバカバカしい事言えるか。けど一応事実なので完全否定はできない。けれど、体が自然と動いてこうなったという事には、このメッセージを送った事に何か意味があるはずだ。少し思考の海に浸かり泳いで考える。
「あ…」
すぐに答えが出た。メッセージを送る。
【明日そっち行くんだけど】
【お前明日いる時間あるか?】
答えはシンプルで、簡単だった。
会いたい。声が聴きたい。温もりを感じたい。同じものを見たい。同じものを聴きたい。
なんて傲慢なんだと自分でも思うが、どうかこんな我儘な恋人を許して欲しい。
〖11時から2時までいるつもりだ〗
返信が来た。すぐに
【わかった】
とメッセージを送ってアプリを閉じる。ネットだし、周りが見たら『素っ気なさすぎ』と文句を言われるだろうが、久しぶりに会話できて嬉しくて胸がいっぱいになる。
昼頃か、ならお昼も持って行ってついでに済ますか。と、考えながらスマホの画面を消して机の上に戻す。そして、今にもルンルンと飛び跳ねそうになる気持ちを、グッ、と抑えて居室を出る。
君からのLINE
君からのLINEに返信するよりも
直接会いたい気持ちが抑えきれなかった
息を切らしながら騒がしい駅の改札を抜け
待ち合わせの場所へと走る
ベンチに寒そうに座って居る君の姿を見つけると
思わず駆け寄って抱きしめてた
君は少し驚いた後
嬉しそうな微笑みを僕に向ける
2人の間に静かに優しい甘い時間が流れてく
君からのLINE
いつも笑わせてくれる
LINEありがと
君の存在に助けられてる
…かけがえのない人
ありがと
ホントありがとう
どんな在り来りな言葉でも、貴女からのメッセージ。
初めて本気で恋した子。それが、彼女だった。
とても大切な、初恋の人。
そんな彼女に、僕はデートのお誘いをするために、
一人自室で、悶々としていた。
なんて言葉を送れば、カッコよく誘えるだろう。
ついこの間まで、親友であった彼女になんてLINEを送るべきなんだろうか。
今までの「友達」らしいLINEを送るのもなんか違うし、
急に彼氏面したLINEは、なんかキモいって思われそう。
延々とそんな考えが頭の中をぐるぐるとする。
彼女とのトーク画面を開いた儘、十分程経過していた。
何回目か分からないため息をついて、もう一度トーク画面を見る。すると、彼女からメッセージが届いていた。
トーク画面を開きっぱなしにしてたせいで、気付かなかった。慌ててメッセージを読んで見ると、
「今大丈夫?」
〔平気だよ!〕
返信したは良いが、内容が子供っぽい。平気って。
またモヤモヤしだすと、直ぐに返事が来た。
「ちょっとだけ、話できる?トークでいいから」
〔大丈夫だよ、どうかした?〕
なんというか、変わらない。付き合う前と。
僕の思う恋人って、もっと好きとか送り合うイメージだったんだけど。友達の時とメッセージが、変わらない。
「今日の体育、すごい疲れた。あの先生、人間卒業してるよね」
本当に変わらない。すごいくだらない内容だ。
〔そーだね。〕
若干、返信に戸惑った。先生が人間卒業してるって内容、なんて返せって言うんだ。
その後も、変わらない内容をやり取りする。
なんていうか、こんな物なのかな。恋人って。
多少の諦めがついた時、ふと送られてきた。
「だよね。それじゃ、また明日。好きだよ」
〔へぇっ?〕
声が出た。好き?手が震える。やばい、めっちゃ嬉しい。
友達の時にも、言われた事もLINEで送られてきた事も一度も無い言葉だ。
僕もドキドキしながら、同じ言葉で返信をする。
〔うん、また明日。好きだよ、おやすみ〕
既読が付いた。それを見て、僕はベットに倒れ込み、悶える。嗚呼、何でこんなシンプルな言葉で嬉しいんだ!
好きなんて、テレビでもネットでも見るのに、
実際に言うとこんなにも照れくさいなんて!
貴女から言われると、こんなにも嬉しくて、幸せなんて。
勇気を出して言う「LINE交換しませんか。」
あの子のコードを読み込むとき鼻先をスッと通った風が爽やかな柑橘のような香りを運んだ。
家に帰ってドキドキしながら
「よろしくお願いします。」
少し経ってつく既読と、可愛らしい猫のスタンプ。
これからどんなメッセージを送ろう。
あの子はどんな言葉を返してくれるかな?
『君からのLINE』
『君からのLINE』
ピロンッ
君からの貰う楽しみの音
何日でも何週間でも何年でも
貴方からの音を待つよ
だから、起きて…
素っ気なくなってしまった君からのLINE。
気づいた時にはもう遅かったんだと思う。
追いかけなければそのまま離れていくのでは無いかと不安になってしまう。でも、追いかければ追いかけるほどどこか遠くに行ってしまう気がした。
君から別れを告げられた次の日。
いつもの癖で送ってしまった「おはよう」の文字
きっと君は優しいから返してくれるんだろうな。
私が君の呪縛から離れなれないのは、誰のせいだろうか。
#君からのLINE
#君からのLINE
もう一週間も待ってる。
自分からLINE送らなかったら君からLINE来るかなって
思ってた。
けど君はLINEすら開いてないんだろうな。
話したいって思ってるのは自分だけなのかな。
なかなか帰ってこない君からのLINE
泣き腫らした目で何度画面を見る
深夜3時。
既読すらつかなくて
新着通知も公式や友達からの連絡ばかり。
もう丸一日連絡ない事を心配しても
伝わらないこの感情
君の中ではただの重たい女になっちゃったのかな
楽しかったあの日に戻りたいなと
カメラロールを眺めても
新しく涙が溢れる事にしかならなかった。
君からのLINEが来たのに俺が返したLINEの返事は来ないんだ!What!
『新幹線の席決めた〜?』
友達からLINEが来た。そういえば修学旅行の新幹線、まだ決めてなかったな。明日までに決めなきゃなんだっけ。
『特に決めとらんで!』
即座に既読がついて返信が来る。
『隣座ってもええ〜??』
ドクンと心臓が跳ねる。特に意識してなかった相手なのに、何故か心拍数が上がるのを感じる。あの人が誘ってくるなんて、いや、でもそうと決まったわけじゃ。
『ええよー』
本心とは反対に、了承してしまう。そんな途中でも独り言が絶えない。
-----え誘ってくるなんて思ってなかった、でも誘ってきたってそういうことかな?でもあの人別にわたしに興味あるわけじゃないよね?でもよく話しかけてはくれるよなぁ、けどあれは別に好きとかじゃなくってただ友達だからだよね?え、そうじゃないとかあるのかな、いやあの人そういう恋愛とかあんましな気がする、けど誘ってく------
『窓側が良いとかある?』
『仰せのままにどーぞ!』
なんだろう、この心の変なのは。別に、好きとかではないのだろうな、わたし好きな人いるし。それにあの人はそういうつもりで仲良くしている訳でもないから、というか一緒に遊んだこともないし。けれど、なんだか恋愛感情ではないはずの何かが、心の中を支配している。
わたし何考えとるんやろ。そう思ってほっぺをパチンと叩いた。
#君からのLINE
君からのLINE
。
君からのLINEで
お誕生日おめでとうと
言われたら
いいのに。
君からのLINEの
トップ画の
画像が
本当にかっこいい。
私も交換したい?
早く帰りたいのに、
足が重くて加速は不可能だ。
突然、振動する。
スマホを取り出す。
緑のアイコンに目をやる。
3件。
私は通知を貯めない方だから、
いつもLINEがきたらすぐ気づく。
開く。
既読は付けないように。
胸が高鳴るのを抑えられない。
君からだと気づく。
多分これが恋なんだろうなと思う。
本で読んだから知っている。
どうでもいいメッセージであることはわかる。
だからといってすぐ返せば変だ。
帰り道、どうでもいいあのメッセージに、
何を返せばいいか考える。
億劫だ。
だけどまた返ってきてほしい。
いつもの帰り道、
暗くなった川沿いを歩く。
果てしなく長い道のりの中で、
家の中よりも孤独を感じながら、
君の明かりを見ながら帰る。
「君からのLINE」
「書く習慣っていうアプリやってる人おいで!!!!」
というオプチャの管理人でーす!
ぜひぜひおいでください!!!!!!!
あなたからのLINEは
何に対しても思慮深く
たなびくように
はじめから…
嫌われているのかとおもって
来世ではと思いつつ
今まで待っていた。
荷物と思われても
悔いが残っても
いつも通り。
ここから始まる
これまでの残骸を捨て
カレンダーに刻む
来世の記憶。
初めて会ったかのように
自分が輝く
真っ当な生き方。
瑠璃色の生き様を…
恐ろしくも
前向きに。
だから、
決して
ゆっくり出来ない。
類のない思いも生き様。
さよなら。
仲が良かったのに
いじめっ子。