『力を込めて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
力を込めて
どういうお題だこれは。過去一意図がわからないお題がきたな。
力、力か。でも考えてみたら案外力を込めるシーンって日常にないな。普段筋トレでもしない限り汗かくほど力んだりしない。
そういえば昨日冷蔵庫を買ったからその話がこのお題にぴったりだな。いうほどぴったりでもない気がするけどいいだろ。
いつからか冷蔵庫が不調で中に水がたまるわドアはちゃんと閉まらなくなるわで買い換えないといけないと思っていた。
この不調はいつからかは覚えてないけど少なくとも夏にはもう始まっていた。ただ夏に大型家電を買うのは配達の人に悪いなって気がして買うのを先伸ばしにしていた。
まぁ買わなかった理由は単にめんどくさいのとそこまで致命的な不調ではなかったというのもある。水は毎日雑巾で拭き取ればいいしドアは冷気が逃げない程度には閉まったし。
ただ毎日水を拭き取るのはめんどくさいしドアが閉まらないのも気になる。それで最近涼しくなってきたし冷蔵庫がタイムセールで安くなっていたのもあって買い換えることにした。
買い換えは思っていたよりスムーズに終わってあとは冷蔵庫の位置調整。配達の人が設置してくれた、というかそういうオプションを買っただけだけどとにかく既に冷蔵庫は家の中に置かれていた。
ただそれでも位置の微調整をしたいから冷蔵庫を動かすことにした。中が空とはいえこれだけ大きいと重いだろうなと思いつつ力を込めて冷蔵庫を持ち上げた。
でも冷蔵庫は思ったより軽くて簡単に動かせた。今まで使っていた冷蔵庫は買ったやつより小さいのに買ったやつより重かった。これが技術の進歩かと感動した。という話。
力を込めて
力を込めてぐっと腕を曲げる。
フーッと息を吸ってぐっと唇を真一文字に
結んで歯を食い縛るその内 力が入りすぎて顔の方が熱くなり真っ赤になる
その内苦しくなり力を抜きはーっと息を吐く疲れて呼吸が荒くなり肩で息をする
そんな僕の疲労を見て父親が
「まだまだだなあ!」と笑い
父親が見本を見せる様に同じ様に腕を曲げ
ぐっと力を込めると大きな力瘤がぷくっと
膨らみ腕に貫禄を付けていた。
まだまだ父親は、超えられない
これからもトレーニングを続け様と心に
強く誓った。
気持ちでどうにかなるなら
いまごろなんとかなってるよ
それだけじゃどうにもならないから
力も込めて送り出すよ
君の背中を バシッと叩いて
前につんのめりそうになった君は
なんとか踏みとどまり
こっちを驚いたような困惑したような顔で振り返る
私はぐっと親指を天に向けてサインを出す
行け そのまま進め 振り返らずに
あとはなるようになるから
そして私も彼に背中を向けて
歩き始めた
力を込めて
「あ」
思わず口を出たせいで、
「あ」
向こうも私に気づいてしまった。改札口。
目が合ったなら、挨拶ぐらいはするべきだ。ICカードをタッチしながら
「お久しぶりです、先生」
「おー久しぶり」
ワンセットの礼儀を終えたところで、きっと離れるのが正解だろう。おかしな期待も幼稚な妄想もいらない、この人には通じないから。
「あ、じゃあ私こっちで−−−」
「大学どう?ちゃんとやれてるん?」
「え」
上手く別れられなかったせいで、駅のホームの端っこに、ふたり並んで立つ羽目になった。先生は相変わらずきっちりとスーツを着こなして、やっぱり背は高いまま。
「えっと、まあ、それなりに頑張ってます」
「うん、ほどほどが1番ええよ」
13時を過ぎたホームに人はほとんどいなかった。
「……結構、忙しくなって」
なんて自分から喋り始めたのは、気まずい静けさが嫌だったからじゃない。ちょっと沈黙があけば、先生は即座に話題を見つけてくれるような人だもの。
あの日で最後って覚悟を決めたのに私、今ものすごく嬉しいから。
「家にいる時間って減ってるんです。帰っても7時近くなってると家事でバタバタで」
風が吹いた。流される髪を片手でおさえる。
「だからそういう面では、楽かもしれないです。……母のこと、思い出すことが減るから」
真っ直ぐ向かい側のホームを眺めていた先生が、こちらに顔を向けた気配がした。私は変わらず足元の点字ブロックを、穴が開くほど見つめていた。
「福井」
「はい」
「お願いがあんねんけど」
「はい」
「目つぶって」
「はい……え?」
つい顔を上げると、視線がぶつかった。どうして先生がそんな表情をしているのかわからない。
「目」
繰り返す。
「つぶって」
悲しそうな瞳で。
おそるおそる目を閉じた。風は少し強くて、空気はちょっと冷たかった。
ふいにその風がなくなった。それと同時に、背中に温かいものが触れた。
手のひら。
その温もりが背骨をなでるように横断する。耳元に布の動く音がする。後頭部にもう片手が添えられる。それから−−−。
いつもかすかに感じていた柔軟剤の香りが、今、こんなに近くに。
私の腰に触れる手に力がこもった。額にワイシャツの感覚がする。頬に鼓動が聴こえている。私に合わせて身体を丸めた先生の、震えるような息が首にかかる。
わけがわからないまま、私は言われた通りじっと目をつぶっていた。
どれくらいそのままでいたのか。それほど長くなかったのは確かだ、次の電車のアナウンスでそれまでの温もりは私を離れたから。
汗をかきそうなほど熱かった身体を、風が冷ましていく。
「もうええよ、目開けて」
ゆっくりまぶたをあげると、ちょうど電車が流れ来たところだった。
「あ、あのっ、先」
「先に乗り。わたしは1本遅いのに乗るから」
背中を押されて乗ると、間もなく電車のドアは閉じてしまった。
ホームを振り返る。先生は片手で額を押さえて下を向いたまま、私を見なかった。
『彼女と先生』
小学生の頃
両親が共働きで帰りが21時過ぎることが
多かったので
学校が終わると ばあちゃんちに行くのが日課だった
宿題をして
夜ご飯を食べて
日によってお風呂も入ったりした
……
夏休み期間中はもちろん ばあちゃんち
朝ごはんを実家で食べて
ばあちゃんちへ行き
午前は夏休みの宿題をして
お昼ご飯は
厚切りトーストに1枚のスライスチーズ
シンプルだが、これが美味かった
そして
次々と小皿に乗せられる
秋刀魚 と よくわからない漬物
午後は ばあちゃんの畑の手伝い
青い空に太陽の光
色とりどりの野菜
キャベツの葉を試食している芋虫
『キュウリ...じゃがいも...トマト...たくさんある!』
そうはしゃいでいると
ばあちゃんに「ほれ、そこの大根抜いて」
意気揚々と葉に手をかける
スポンと簡単に抜けるだろ、と思ったが
そうはいかなかった
『抜けないよ~』と言ってると
ばあちゃんは
「そんなへっぴり腰じゃ抜けないよ!」
「もっとぐっと力を込めて抜くんだよ!」
足を開き...がに股になり...腰に"力を込めて "
『フンッ!』
すると スポンッ!と抜け
足が虚ろになり ヨロケ
大根と一緒に後ろに投げ出された
『っあ!』ドスンッ
抜けた大根と私を見て
ばあちゃんは 声高らかに笑った
一連の流れを見ていたおじいちゃんも大笑い
婆「なっからちっちゃい大根が抜けたね(笑)」
私『えぇ....(困惑)...(´°O°`)ナンデ』
婆「隣のも抜いていいよ」
私『今度こそ!大きいの抜く!』
それも小さかった
その大根は
夜ご飯の
よくわからない漬物に入れられた
【力を込めて】
力を込めて作ったものよりも、手抜きではないけど適当に作ったものの方が評価される事がある。
「え?そっち?」みたいな。
自分の全力が認められないようで、なんか複雑な気分になる。
日頃から力が入りすぎているんかなぁ。
そういえば、無意識に歯を食いしばっていると言われた事もあったし。
もっと、ふわふわ生きていたい。
筆ペンを持つ手が震えている。A3の紙はあと一枚。これ以上失敗するわけにはいかない。軽い気持ちで引き受けたわけではない。何度も断ろうとした。でも一度引き受けたからには、やり遂げなければならない——
出勤時間にバイトが全員集められた。そこで店長から通達があった。ハロウィーンのキャンペーン開始に向けて、スタッフを強化したい。シフトを追加できる人は申し出てほしいという。さらにバイトの人員を増やすというのだ。
パン屋さんってハロウィーンにイベントやるんだ、などと考えていると、
「それからヤマノさん、キミ、書道の経験があるって履歴書に書いてあったよね?」
「ふぁ、は、はい」
みんなの前で名指しされて変な声が出る。
「バイト募集の貼り紙を書いてほしいんだ。お願いできる?」
「え、や、ちょっと自信ないです」
業務内容にそんなこと書いてなかったはず。あ、軽作業あったか。お手軽に書きやがって。
「ぜんぜん、上手くなくていいから」
「パソコンとかでも、デザインできるんじゃないですか?」
「手書きがいいのよ。温度を感じた方がいい人が集まってくるから」
私はWEBの求人から応募したけどな。ぜんぜん手書きじゃなかったけどな。
「ね、読めればいいから」
じゃあ私じゃなくていいでしょ。
とはいえ、これ以上の押し問答は他のバイトの前では憚られる。仕方なく引き受けることにした。
「A3の紙、今これしかないから。まあ6枚もあれば大丈夫でしょ」
突如私のライフは6になった。A3コピー用紙にフリーハンドで文字を書くカンタンなお仕事。書くべき内容はご丁寧にA4コピー用紙に印刷されている。
「これ貼ればいいじゃん!」と小声でツッコんだが誰にも聞かれてないよね。
最初はみんなに注目されて、まったく集中できなかった。一文字書くごとに「おお!」「いいね!」「ああキレイ!」などと囃されて、途中【時給10000円】と桁数を間違えたところでため息と笑い声が同時に起こった。
人の失敗を見られて満足したのか、聴衆は去っていった。いや、自分の仕事に戻っただけだ。
「時給一万だったらアタシもっかい面接受けるわ」だの「ヤマノちゃんがんばってー」だの言いながらプレッシャーをかけてくる。
一人になっても緊張は変わらなかった。ライフが少ないと知っていると余計に手元が狂う。業務と関係のない特技など履歴書に書くべきではなかった。
【休憩】の部分を2回続けて【体憩】と書いた時には恥ずかしくて焼き窯に飛び込みたくなった。「体」でミスしてるのをわかっているのに「憩」まで書いてしまうのは何故なのだろう。この習性に名前を付けてほしい。
気づけばあと一枚。ライフは1。ここでミスればゲームオーバー。アーサーもパンツ一丁だ(世代がバレる)
もう一度自分を奮い立たせ、筆ペンを持つ手に力を込めた——
【バイト暮集】
オワタ。いきなりの誤字。あーあ。クビだクビ。
タイミングを見計らったかのように店長がひょっこり顔を出す。
「修正テープあるよ」
〜〜〜店長!💢
力を込めて書いたつもりの
四枚複写伝票。
…負けた。
(力を込めて)
メイドさんともし2次元だけの世界へ会えたなら沢山可愛い服を眺めてみたい♪
バネッサの髪は剛毛だ。
言うことを聞かない硬い赤毛を太い三つ編みに編み上げて、
母親が
「さあ、できた!」
と言った。
鏡の前のバネッサは、きっ、と目を釣り上げた。
「行ってきます。」
箒に跨り手に力を込める。
箒がふわっと浮き上がる。
バネッサは今日から魔法学校に行く。
「力を込めて」
てのひらの
間を通る
すきま風
力を込めて
通してあげない
力を込めて
サマンサは気のいい少女である。いつも笑顔で周囲を温かくさせる。サマンサが困っていたり悩んでいたり、怒ったりしているところをブライアンは見たことがなかった。
「サマンサ」
「ブライアン、ほら、これがその葉っぱだよ」
笑顔で教えてくれるが、「その」がどれだかは分からない。頭の中での想像は他人とは共有できない、という理解がいまひとつできないのだ。
「風が冷たくなってきた。中に入ろう」
それでもブライアンは、サマンサが自分の大事なものを教えてくれたのは分かった。それが嬉しかった。
その施設には、程度が様々な障害がある子供が暮らしていた。訓練を受けて自立を目指せる子もいれば、一生にわたってサポートを必要とする子もいる。
サマンサは運動能力は問題なく、手先も器用で、人とのコミュニケーションも取れる。
だが、他人の怖さを知らない。
それはそれで、彼女のこれまでの人生の幸福さと幸運さを表すものなのだが、世間というものがそれだけで済まないことは自明である。彼女の明るさを損なわずに世間の荒波を越えられるようにしてあげられるのか。
その日は外出日だった。付添人とともに街に出て、物を買ったり喫茶店に入ったり、観劇することもある。
丁度市場が開かれる期間だったので、ブライアンはサマンサに付き添って市場へ向かった。
物を買う人や売る人が集まり、ざわめきが地鳴りのように響いていた。
サマンサは臆することもなく、楽しそうにあちこち店を眺めていた。
「やあ、可愛いお嬢さんだね、買っていかない?」
恰幅がある男が笑顔で誘う。
サマンサは店先の帽子を眺め、
「これにする!」
と一つの帽子を選んだ。
つばの広い、往年の女優が被っていたような、白い優雅な帽子。
鏡を眺めてうっとりしているサマンサをよそに、ブライアンが値段を確かめると目が飛び出そうな価格。サマンサが自由に使える予算を遥かに越えている。見るとどの帽子もそれなりの値段だった。
店主にひっそりと予算オーバーであることを伝えるが、
「知らねぇよ、買うのはそっちのねぇちゃんだろ。足りなきゃあんたが肩代わりしろよ」
とにべもない。呼び込みの態度とは打って変わり、気怠そうに答える。目の奥の蔑むような色を見て気が付いた。
サマンサに冷静に物を選ぶ能力が無いと察して呼び込んだんだ。ブライアンは指を力を込めて握り込む。思いを外に出さないで、拳に溜め込むかのように。
努めて冷静にサマンサに話しかける。
「サマンサ、その帽子は君に合って素敵だけど、予算が足りないんだ。残念だけど」
サマンサの笑顔はみるみる萎み、俯いてブライアンの後を付いて行った。
結局市場では何も買わず、施設に帰ってもサマンサは呆けたように座り込んでいた。
いつもとは異なる様子に、他のスタッフも入居者達も心配を隠せなかった。
しばらく部屋を後にしていたブライアンが戻ってきた。手にはボール紙と白い布。サマンサの頭にボール紙を巻き、サイズを合わせて布を被せる。ボール紙の円周にさらにボール紙を巻き、外側に広げ、布を垂らす。
と、どうだろう。つばの広い帽子が出来上がった。
サマンサは顔を輝かせて帽子を被る。売り物の品質には遠く及ばないが、それでもサマンサは嬉しそうにクルクルと回っていた。
「ありがとう、ブライアン、ありがとう!」
満面の笑みに、ブライアンは自分の方が何かをしてもらったかと思うように、嬉しかった。
このまま、彼女のサポートを続けていくのも悪くないな、とどこかで思っていた。
誰がために、我はいるのか。
他人の指標でしか自分の価値をはかれない私の、生きるにあたって1番大事な論点だ。
誰がために。誰のために。
私の存在理由は?
誰がために、それは運命の人、と呼ぶものだろうか。
そうぼんやり考えながら、今日も通学路をぽとぽと歩く。
「あっ!」
少し先から驚嘆の声が。思わずそちらを見やる。すると、私の高校のすぐ目の前にある高校の制服が。
何かを探している…様子。
ああ、大変ね、と足を踏み出そうとした時、ふと地面に小綺麗なハンカチが。
あ、これは、もしかして、もしかするのだろうか。
ドカンドカンと聞いたことのない音色を心臓が奏でだす。
震えだした腕をなんとか抑えながら、そっとそのハンカチを拾い、目の前で未だにわたわたと何かをがしている様子のその子に声をかける。
夏の終わり、汗の香りがふわりとした。
「あ、あの…落とし、まし、た……?」
顔は見れなかった。
ただただ、私の手の中の、くしゃくしゃになったハンカチを見つめていた。
『コイビト』
犬を抱く。
未来から来た私は、全ての神経を集中させて犬を抱く。
隙間なくすっぽりと、毛の一本さえも愛おしく。
甘えたでやきもち妬きなこの犬は、そのことを理解しているように満足そうな顔をしている。
未来から来た私、というのは。
今までに何頭も犬を見送ってきた私の、言わば生活の知恵である。
犬は死ぬ。人間も死ぬが、圧倒的に犬の方が死ぬ。
覚悟をもって犬の死を迎えても、身を引き千切られるような苦く冷たい日常はおとずれる。ふと気配を感じて足元を見る時に。玄関のドアを開けた時に。窮屈ではない布団に入り、灯りを消した時に。
そうして、私は必ず、少しでいいからあの頃に戻りたいと思う。
私は時々未来から来た私になって、犬を抱く。
運命の綱と思って喜んだ
引っ張りすぎて抜けてしまった
声の出し方さえ忘れ立ち尽くす
強いあなたの涙の前で
♯力を込めて
扇形の丘には、静寂があった。
打たれまいと、想いを込めた投球に。
負けまいと、気合いを込めたスイングに。
互いに、力を込めた。ただ、それだけ。
結果は付随する。
投手が手を抜いたわけではない。
打者の運が良かったわけではない。
高い金属音が鳴った。
拳ほどの大きさの球は青い空に舞い上がり、
石ころよりも小さく見えた。
静寂の丘は、歓声と拍手に包まれた。
あのね
10月の北海道で
セミが鳴いてるの
すごいなぁって感動した
さむい日もあったのに
すごくがんばり屋さんでしょ?
どこに隠れてたんだろう
がんばって
がんばって
すみっこのあたたかいところで
ずーっとさむいのに
がんばって いきてたんだよね
すごいなぁ 感動しちゃった
今日もすてきな日だね
あなたにもうれしいこと
しあわせなことが ありますように🍀
お題『力を込めて』
ゲーセンでパンチングマシーンで新記録に挑戦しようとした時、とつぜん異世界に転移させられた。なんでこんなことになったのか、私にはよく分からない。
どうやら洞窟の奥の方みたいで、私の目の前にパンチングマシーン台程度の大きさの石板が置かれている。石板は青い炎に包まれていた。
上から女性の声が聞こえてくる。
「よく来ました、異界の方。お願いです。目の前の石板に一発、拳を入れてください」
わけもわからず、私は拳を握る。
「これを破壊すれば元の世界に帰してもらえるんですよね?」
「えぇ」
言っていることが本当ならば、と、私は拳に力を込めてありったけの力で石板を殴りつけた。
いつもムカつく上司や、同僚の顔を思い浮かべながら殴っている成果が出たのか、石板はあっけなく砕かれ、轟音とともに私の体が浮かび上がり――気がつくと、もとの世界に戻ってきていた。
さきほどいた世界がどうなったか、知らない。私は困惑しながら自分の拳を見つめていた。
「力を込めて」
君に言いたいことがあります。
「好き......です。」
君のために歌います。
力を精一杯込めて、歌うから ちゃんと聞いてね
🎶〜
どうだったかな?...
これは私の気持ちだよ。
......受け取ってくれますか?
まだまだ日中は汗ばむが 朝晩は幾らか凌ぎやすくなってきた そろそろ雑草と対決しないといけない時がやってきた… 一面青々として伸びるのも早く 見るたびに憎らしく感じる雑草…
さあ 気力を振り絞ってやるしかない!
ポポヤ