『別れ際に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「別れよう」
彼氏から突然告げられた、最悪の言葉。
「なん…で…」
その辺のカップルよりかは、充実した生活を送っていたと思う。
これじゃ、満足できなかったの?
私に何か非があったの?
もしかして好きな人ができたの?
たくさんの質問が脳裏によぎる。
だけど。
「わかっ…た…。」
それでも口から出た言葉は『肯定』だった。
「…ごめん。」
私が愛したあなたは気まずそうに俯く。
せめて、別れ際くらいは。
「な、ど、どうしたの!?」
あはは、すごく動揺してる。
「…最後くらい、私からしてみようと思っただけ。」
彼の唇に私を重ねた。
「…っ」
彼は頬を真っ赤にして唇に手を当てる
「ふふっ、惚れ直した、なんて言ってももう付き合ってあげないんだから」
いたずらっぽい笑みで微笑んで、私はその場から去った。
私は最後まで彼の『彼女』で居れたよ。
お題:別れ際に
別れって急にくるよね。だからみんな1日1時間1分1秒を大切にしろって言うけどだるくね?カップ麺だけ食べて生きていきたい
卒業式の日。
みんながみんな泣きながら友人と高校生活最後の日を過ごしているとき。
私は1人涼しい顔をして喋っていた。
「泣かないなんてすごいね。」
と、何人に言われただろうか。
心の中では多分、
『この場の空気を読んで泣くマネぐらいしろよ』
なんてことを思っているんだろうな。
そんな冷めた考えを頭の中で渦巻かせながら、次々とこっちに寄ってくる人達の相手をしてあげる。
ーー疲れてきたし、そろそろ終わんないかな…
そんなことを思っていた時だった。
あなたが…私が1番大嫌いなあなたがこちらにやってきたのは。
『やっほー!』
「今日で最後だね。」
『ねー!あ、自覚したらまた涙が…グスッ』
「あー、泣かない泣かない」
と、ハンカチを差し出すと
『逆になんで泣いてないの〜??』
と、泣きながら言われた。
模範的な回答をする。
「高校生活は終わっちゃうけど、またいつでも会えるでしょ?」
まあ、絶対会わないけど。
だって、私あなたのこと嫌いなんだもの。
世界で1番。
でも、あなたはそれを知らない。だから、
『そうだよね!私たち、1番の親友なんだから!』
ああ、なんて…
愚かな子
まあ、いいや。
どうせこいつとも今日でおさらば
あ、終礼の時間だ。
「終礼の時間だから、教室に戻ろう。」
『うん!』
教室に戻ると、担任含め、私を除く全員が大号泣していた。
あーあ担任、アイメイクが崩れてほぼパンダじゃん。
担任「あなた達と過ごせて本当に良かった。これで私も悔いなく…!」
刹那、教室の至る所から空気が注入されるような音がした。
ザワつく教室
混乱する生徒
狂ったように笑う教師
計画通り。
私はほくそ笑んで用意していたロープを伝って窓から降りた。
地に足が付き、私はロープを勢いよく引っ張って残りの生徒の逃げ道を無くした。
教室の鍵は外からしか開けられない。
これで…
清々しく卒業できるね
私のために死んでくれてありがとう
2023/9.29 別れ際に
粉バナナ
幼馴染の親友と遊んだ時、
"別れ際に"寂しいと思った事がある。
当たり前なのかもしれない。
しかし自分の中でそれほど居心地の良い空間だったんだなと思うと、やっぱり昔の友達は大切だと感じる。
自分の存在意義が分からなくなって、
現実が辛くなって。
そういう時に何もしていなくても元気をくれる
ただそこにいてくれるだけで幸せになれる
そういう人に、いつか私もなりたい。
「はい、今日は飴ちゃんね」
ヤンキーっぽい彼女は、別れ際にいつも私にお菓子をくれる。
彼女曰く、私は「唯一の友達」だと言う。
そんな関係だけど、理由は聞いた時がない。
と言うか、多分聞いても「はぁ?」とか言って払われるだろう。
ただ、そのお菓子と一緒に1枚の紙切れももらう。
(99……?昨日は100だったのに)
黒ペンで書かれた数字。
キョトンとしている私を置いて、彼女は「じゃ」と短く言って手を振った。
私も慌てて「またね」と返して、帰路についた。
〜別れ際に〜
別れ際に、また明日ね、という毎日
当たり前に思えても、終わりが来る時は決まっている
今がこんなに楽しいから
迫る未来を押しのけて
繰り返し、繰り返し
同じ時を歩むことが出来たら良いのに
(別れ際に)
私は貴方とずっと一緒に遊んだり、話したりする上でふと思い出すことがある。
私と貴方はあくまで『友達』という事に。
画面越しでのあの親密な関係ではなくって、一からやり直したみたいに。
でも、その親密な関係すら『親友』という関係である事。
…私は貴方の恋人になりたい。昔からそう思っている。だけど現実はそう上手くはいかない。
私はそれを分かっているけれど、どこか悲しかった。
明日は早くて、泊まれない。となって自宅に帰ろうとして
「じゃあ、また今度ね」と笑顔で言ってそこから去ろうとした時
不意に口から本音が零れ落ちた。
「私、貴方の特別になりたい。」なんて。
私はそれを言った後、すぐに自宅に戻った。
なんて事を別れ際に言ったんだ。私。
🌝秋夜思🌝
床前看月光
疑是地上霜
擧頭望山月
低頭思故郷
李白✨
床前として月光を見る
疑ふらくは
これ地上の霜かと
頭を擧げて山月を望み
頭を低れて故郷を思ふ
【現代語訳】
寝台の前まで射し込んでくる
月の光を見ていると
まるで地上一面に降りた
霜ではないかと見間違うほどの
白い輝きである
振り仰いでは山の上に
明るく輝月を眺め
俯いては故郷のことを
しみじみと懐かしく思い出す
【別れ際に】
別れ際にもう一度『夢』を見る。
手を繋いで
キスをして
体を重ねて
朝になったらサヨナラさ。
──別れ際に。
君の髪が靡くのを見た。黒くて、長くて、きれいな髪だった。
君の髪が夕日に照らされて、橙色に輝くのを見た。
それが、僕が覚えている君の最後の姿だ。
「んじゃ、ここで。」
彼は駅の改札の手前で立ち止まると、くるりとこちらを向いた。
わたしが好きな優しい笑顔を浮かべてこちらを見つめる彼。
今日は手を、つないで帰ってくれなかった。
いつも、わたしたちは手をつないで彼の駅の改札まで一緒に帰っていた。
二人で他愛のない話をしながら歩く帰り道。
柔らかな温もりがいつも左手にあった。
なのに今日は、なんだか寒い。
「…うん。また、ね。」
わたしはぎこちない笑顔を浮かべた。
本当はばいばいなんてしたくない。
本当は今すぐにでも抱きつきたかった。
でも…。
「あのさ、」
ふと、彼はわたしに少し歩み寄った。
二人の視線が絡み合う。
「今後もさ、友達としての関係は続けたい。」
彼はわたしの顔を見ずにそう言った。
わたしは彼の言葉に何も返さず、俯いて黙り込んでしまった。
愛想よく可愛らしい笑顔でうん、っていえばよかったのに。
どうしてわたしは黙ってしまうの…?
なんだか目頭が熱くなってきた。
ぐっと涙を堪えていると、優しい声でわたしの名前を呼ぶ声がした。
ふっと顔をあげたとき、全身が温もりに包まれた。
わたしの大好きな香りが鼻腔をかすめる。
「ごめん…。」
彼の優しい声が耳元で聞こえた。
「ううん…。いいの。」
わたしたちはそのあとは何も言葉を発せず、ただただ抱き合って静かに涙をこぼした。
彼と別れた帰り道。
わたしは駅での余韻に浸っていた。
彼と一緒に帰るのはあれが最後だった。
「なんで、別れちゃったのかな…。」
わたしはぼんやりとそんなことを思った。
わたしたちが別れた理由は簡単だった。
お互いの意見が少し食い違っただけで大喧嘩して、そのまま別れてしまっただけ。
ほんとにくだらないことで大切な人を失ってしまったのだ。
日が沈みきりそうなとき、通学路の途中にある公園の、大きな一本の木が花を咲かせていた。
金木犀だった。
金木犀は、彼の好きな花。
わたしはトイレの芳香剤みたいな匂いで嫌いだったけど、今は金木犀が愛おしく思える。
「わたし、本当は大好きだった…。」
わたしは頬が濡れるのを感じながら目を閉じた。
金木犀は優しい香りを風に乗せ、彼との思い出をゆっくりと呼び起こしていった。
『別れ際に』
別れ際には一番いい顔をしよう。
それが今生の別れになるかも知れないからね。
一番いい顔を思い出してもらおう。
別れが嬉しいって勘違いされるかもしれないけどね。
以前、私は「痴人の愛」という本を読んでみました。
最初の感想は、「こんな男性もいるんだな」と思いました。しかし、母の感想は、「これは男が馬鹿なんだ」という感想でした。
実は、大人になってからなのですが、この「痴人の愛」の登場人物らしい、つまり「ナオミ」ですが、何故か私に対して性的欲求を持たれるようになり、ほとほと困っています。
私にしてみればこのナオミは、「死ねばいいのに」という感想しか持ちませんでした。
このナオミを心底愛している男性たちから、私は逆恨みされて、何故か私がめちゃくちゃに殴られるのです。それも超能力を使ってです。たまったものではありません。
「誰か助けて〜」
私はこんな気分です。
いつになったらこのガキのナオミが私から離れるのだろうかと毎日悩んでいます。「本当に誰か助けて〜」
私は女だというのに、ナオミは、とうとう女色に走ったのは何故か考える必要があります。
大人の男性がまずロリコンなのがいけなかった。
子供が大人の世界で生きたために起こった悲劇でしょう。このバカガキは、大人の私に恋をしている上に嫌なことに、奴は女装をした男だということが判明いたしました。
親出てこい!
お前らのせいでまともな男たちがロリコンに走らされた!その上私にまで興味を持って嫌でたまらない。
私は自立全くできていない気持ち悪いガキとは付き合いたくありません。変態タイプに育てたのはなぜですか。
気持ち悪くてたまりません。もう随分おとなの姿なったのですから、もう少し自立して私に近づかないでいただきたい。
このような所存でございます。
ほんとにね、言うつもりなんて無かったの。なんの後悔も、後腐れもなく、さっぱりと終わってやろうって。ずっと前から決めてたから。
ほら、実際に冷たくあしらってたでしょ、君のこと。
だけど………、あはは。
前、君はあたしに向かって言った。
あなたの意思の弱さはピカイチだ! って。
忘れたなんで言わせないよ。これでもず~っと気にしてたんだから。今だって引き摺ってるし。
まあでも、まったくその通りだったみたいだね。
ほんと。なんで言っちゃったんだろう。
──いかないで、なんて。
▶別れ際に #19
際、端っこで、
引っ張られないこと。
いつもリラックスして自分らしくいるつもり
だけど最後の最後で引っ張られてしまうことがある
それまでぴったり一緒にいたとしても、別れる瞬間、その隙を突くようにして
フラッと魂が離れてしまうことがある。
もうフラフラしない、
どこまでも自分と共にいる、
そう固く決めたつもりでも
それは何度でもやって来る。
だってこんなん当たり前でしょ?
これが普通だよ。
長い長い人間の常識なんです。
澄ました顔して
それは何度でもやって来る。
今、誰かと別れる。
手を振る。ドアを閉める。
さようなら、お元気で
それでは後ほど…
またおいで
ではまた来世で。
その時も決して緊張しないで
一旦深呼吸して、リラックス。
別れる相手の魂とではなく、
自分の魂と一緒に居続ける。
何も言わずに
ただ一緒にいるだけでいい
ただ此処に
共にいるだけでいい
いいんです。
別れを苦しいと思うのはその分だけ彼を愛した証明
なら、別れに泣くのは悔しくない
あなたの愛が美しい証拠
#別れ際に
別れ際に
彼氏はいつも私が改札でばいばいってして階段登って、登り切って振り返ったときにはもういなかった。家の前でばいばいってしたときも別れ際にちゅってしてくれたりはするけど曲がり角で振り返った時にいてくれたことはなかった。だから振り返っても悲しくなるだけかって思って振り返らなかった。1回別れてたときに1人だけ遊んだ人がいた。その人と駅の階段で別れて登り切って振り返ったら当たり前のようにこっちを向いて立って手振ってくれた。いつも彼氏が帰る時は私見てるけど私が帰る時は見てくれてなかった。いつも振り返ったらいなかったのにその人はいてて。あー私こーゆーの欲しかったなって思って。でもその時は復縁したくてたまらなかったから余計複雑やった。今は念願の復縁できたけどなんかぎくしゃくしてて。もちろん振り返ってもいない。でも振り返っちゃってあーいてへんよなって。もしかしたらこれが会うの最後なのかもなって思いながら彼がいた場所見て悲しくなって今日も帰る。
あんなにも
嫌気が差していた
あなたの手に
今は少しだけ
後ろ髪を引かれる
【別れ際に】
‐別れ際に‐
夏の背中
ただゝ現實(いま)に
立ち盡くし
灼けた路地を見つめてる
午后15時
中間服の學生たち
冷えた罐の直線を
なぞつてつたふ一つの滴
高い宙
流れいく雲
閉ぢられて間もない
プール底の鹽素の匂ひ
想ひ出に成つていく
想ひ出せない君の聲
どうしてすれ違ってしまうのだろう
ひとつ上手くいかないと全部が少しづつずれて
何も上手くいかない