『光と闇の狭間で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
いい加減潰れるやつも出てきた飲み会を抜け、自室に戻ろうと廊下に出ると月が煌々と中庭を照らしていた。いい夜だ。火照る顔に当たる風は心地よく、季節が進んでいるの感じた。
明日は昼からとはいえ、水でも飲んで休むとするか。
そう思っていると視界に違和感を覚えた。動くものではないけれど普段はそこにはないものがあるような。しばらく立ち止まって考えていると、さすがに寒さが身にしみる。水じゃなくて白湯にするか。諦めて歩き出そうとしたときだった。
廊下からぎりぎり見える向かいの棟の端に、人影が見えた。
「おい、何してんだよ」
そう声をかけるとハッとしたようにやつは顔を上げた。普段から血色が良いとは言えない顔が月光を反射するように白んでいる。チッ。
「ほらよ」
角盆ごと脇に押しやると無言のまま目を丸くしている。柄じゃねえのはわかってんだよ、ったく。
「ついでだ、ついで。さみいから飲む気だったんだ」
湯気が立ち上る湯呑を持つ気配がないがそんなの知ったことか。自分の分を取って柱に体重を預けた。
ズッ。ズズッ。
ようやく飲み始めたのを見て膜が張り始めた中身を無言で飲んでいく。やっぱさみぃな。飲み干した器を盆に戻しながらやつを見れば、少し赤みがさしていた。
「んで、何してたんだよ」
ズズッ。
すぐには応えは返ってこなかった。こういうのは別のやつの領分だろうが……。誰か呼びに行くかと立ち上がりかけた時声がした。
「この静寂にとけたくなるって言ったら、笑う?」
涙など流れてはいないのに泣いていると思った。
@光と闇の狭間で
闇を、乗り越えて、光があるなら、今を、負けるまい。
今から6年前。大学を卒業した私は幼稚園教諭として地元の幼稚園に務めていました。
何もかもが手探りで、わからなくて、沢山泣いた1年目。「向いてないかもしれない」と落ち込むことが多く、毎日真っ暗なトンネルの中を歩いているような気分でした。
そうして歩きながら迎えた2年目。少しずつ仕事に慣れてきてトンネルの先に小さな明かりが見えるようになりました。しかしまだまだ上手くはいかなくて、もどかしくて悔しかったことを今でも覚えています。
今思えば、仕事に慣れてきて見えた光とまだまだ続く長く暗いトンネルの狭間で必死にもがいていたように思います。
そして3年目、4年目と月日が経つにつれ、仕事が楽しいと思えるようになり、社会人5年目の昨年、児童館の職員てして新しい1歩を踏み出しました。
今の私なら、不安だらけだったあの頃の私に胸を張って言えます。
「選んだ道は間違ってなかった」と。「私には先生という職業が向いている」「自信を持って」と。
【光と闇の狭間で】
何事にも2面性がある。
青木会社は、中堅どころの老舗メーカー。商品は、決して質が悪くはないが、かと言って優秀だとは言い難い。
たまに、欠陥商品を出してしまう。それでも35年続いたプライドと人脈があって世間を堂々と渡り歩いている。
敏腕女社長が、若い頃に起業してコツコツと信頼を築いてきた証だ。社会貢献だってそこらの新会社なんかよりよっぽど貢献してる。だが、未だトップダウン型の青木は、組織が大きくなっても変わらないため上手く機能してないのだ。
光と闇の狭間で
光と闇の狭間って、
普通の世界のことなのでは…?
光が強いほど、影は濃くなるって
聞いた事がある。
それなら、光が強いほど闇は深くなる。
と言うことかな。
全てが上手く行くこともないし、
全てが報われないこともない。
光と闇の狭間が、
1番居心地が良い。
…どうしても、狭間に良いイメージしか
持てない。
何か違う気もするけど。
paki
光と闇の狭間で
光と闇。
どちらもあるから、どちらも知ってるから、
輝きや暗さを感じられる。
ずっと光もいいのかもしれないけれど、
闇を知っていたらきっと、輝きを何倍にも感じられるだろう。
あなたはどっちへ行く?
あなたは今、‘’光があって明るい道筋”と‘’闇に包まれて暗い道筋”の狭間にいるとしましょう。
多くの人は光がある道に進むと思います。
しかし、光があって明るいからといってなんなんでしょうか。
別に暗い闇に進んだっていいじゃない。
光があって明るいからといって‘’安全”だなんて言えるのでしょうか。
闇に包まれ暗いからといって‘’危険”だと言えるのでしょうか。
さぁ、私には分かりません。
聞いてみただけですから。
ではまたどこかで。
心の中はとても暗いのに、人前に立つと、どうして明るくなちゃうんだろう、人に自分の弱みを見せるのが怖いのかな。
「光と闇の狭間で」
所詮
光にも闇にもなれない
私たちは両者の間で
ふざけている道化師
正義でも悪でもない
ライヘンバッハの滝での
劇的な死すら縁遠い
それでも語る言葉が
責任の鎖につながらない
そんな自由に気が付いて
舌を出してみせるのだ
「それでは皆様ご贔屓に!」
すう、すう、と規則正しい寝息を立てて眠る彼女。眠りについていながらも、触れれば温かく滑らかなのは、生きている人間という証拠。
「……」
家族も、愛する人も随分前に亡くした。
それから、仕事も相まって精神は強くなった。だが、壊れているとも指摘された。そうかもしれない。
だけどまだ、彼女がいる限りは。
歳は離れているし、半ば拐ってきたようなものだけど、彼女を幸せにしたい。
「……おじさん」
可愛らしい寝言だ。嬉しいことに、想いは通じている。だけど今は、彼女の行く末が定まるまで見守ることにしている。
この気持ちを伝えるにはまだ早いのだから。
「おやすみ。いい夢を」
『葬儀屋が生きている理由』
「光と闇の狭間で」2023/12/02
マードレ、教えが足りてない!
面影の亡くなった街角に突っ伏すや否や、僕はないた
キアロスクーロ(明暗対比)だと光さす庭を眺めた。
日差しは柔らかく草花を撫でている。相対するように周りが陰り互いを際立たせている。しかし日向はほんの一部。狭い隙間からたった一輪の花のために刺した様な光。
レンブラントの夜警ですら多くの人に光を当てているというのに。
だがこうなってくるとより強く対比させてみたいものだ。
光は全てを潰しかねないほどに。
影は夜を思わせるほどに。
光と闇の狭間で花を愛でてみたい。
24,光と闇の狭間で
人間は、いつもは光のなかにいて、笑い、怒り、感情豊かにしているのに、時々、闇のなかにまぎれ、絶望し、何も感じず、その瞳のなかにはなにも映し出さない時がある。
そんな人間のことを、わたしは憎いと言いつつも、それでもやはり、愛せずにはいられないのだ。
言いながら、そんな人間と共に今日も、光と闇の狭間でわたしは生きていく。
2023.12.2
格好をつけるな。明暗。光と闇と表現したときに、かつてそれら言葉が持っていた力みたいなものは陳腐化によって既に失われており、しかし搾りカスでも人を惹きつけるどうしようもない重力がある。そのはざまで揺れ動く。家からあまり出なくなって、遠くなってしまった校舎に射す陽光と影を思い出す。そのどちらにも私はいま、いない。
私の貴方への感情は
私が生きる糧となり
私を豊かにしてくれる
私の貴方への感情は
私の周りの社会を崩壊させ
私の周りの秩序を破滅させる
「光と闇の狭間で」
僕はクラスで浮いている。
原因は、暗いオーラ、コミュ力の低さ、自分の席
で好きな作家の本ばかり読んでるからだろう。
隣の席にはクラスのマドンナ、早坂 礼がいる。
あいつは、スタイル抜群、勉強も運動もできる。
そして、、友達が多い。ほんとに羨ましい。
学校で「自分らしく」いられるなんてほんと羨ましい。
私はクラスで人気者だ。
自分で言うのはなんだが、
顔がそれなりにいい。勉強も運動もそれなりにできてる。
人気者の理由はまあ、大体そんな感じだろう。
面倒くさい役を担ってしまった。
ほんとは、マイナーな本や映画が大好きだ。
友達とショッピングをしたりするが、全く楽しくない。
家でゴロゴロしていたい。
隣の席にいる、あいつがほんとに羨ましい。
本間 啓介だ。
あいつが読んでる本、私も大好きなんだよな。
周りにあわせないところも羨ましい。
自分のペースで生きてる。
学校で「自分らしく」いられるなんてほんと羨ましい。
本能
ゼロ地点
でも心は決まっている
※距離
※光と闇の狭間で
睡眠薬を飲んだが今日も頭が冴えてとても眠れそうにない。頭の中で重要なことやどうでもいいようなことが絶えたなく走り回っている。別にいいんだけどね。明日も用事はないし。
幼い頃は大人になったら輝くものに目掛けて突き進んでいるのかと思っていたがそうでもないみたい。ということはまだ私は大人になる途中に居るかな。
もう朝かー。長い間翳っていた部屋に光が入るにつれ、段々と全てのものは色彩を示し始めていた。
【光と闇の狭間で】
常に明るく、それはそれは輝いていて、誰もが彼女の素顔を見ようとする。
でもそれは何かを犠牲にしたとしても、見ることは出来ない。
私はいつも何かを介して彼女を見上げている。
何かを介せば、感じることは出来るから。
私は知っている。あの子が彼女を羨んでいることを。
あの子というと、彼女とはほぼ全て真逆だ。
ほとんどの者に好かれる明るい彼女と、ほとんどの者に苦手に思われる暗いあの子。
あの子は何も悪くなんかない。暗い所が好きだとも思う。
私も暗い時だってあるからあの子の彼女への気持ちはわかる、と思う。
誰だって、嫌われるよりも好かれる方が嬉しいと思うだろう。
でも彼女だって、あの子を気にかけているんだ。
自分のせいで余計あの子がみんなに苦手に思われているんだろう、って。彼女はわかっているんだ。
でも声は掛けられない、自分が掛けられる言葉なんて、そう見つからないから、なんて悲しそうに微笑みながら言うんだ。
仲介人のようなものである私は、色々と難しかったりする。
2人とも嫌いあってる訳ではない。それどころか、大切にさえ思っているだろう。
それでも、2人は相容れない。
絶対に。
それは仕方の無いこと。
2人の真ん中にいる私には、わかるんだ。
私の存在も、2人が離れているからこそ成り立っているんだって。居ていい理由の一つなんだろうなって。
私は今日も、当たり障りのないように生きる。
バランスよく、この関係が続くように。
輝きを見上げて、ひんやりとした暗がりを見つめて。
「光と闇の狭間で」2023/12/03
1回だけ、板挟みになったなあと思いながら。
私日陰が好きで苦手です。夏は好きだけど、冬は寒い。
我儘。
光と闇の狭間は厨二病っぽいワードだなと思いつつも、実際にも私達はその狭間で生きているのだろうなと思う
遠い国と国が戦い、今をも生か死かどうかも分からない人達がいる
私達が暮らしているこの国では、経済的にも治安的にもどんどん悪くなっていくのを誰もが歯痒く感じ取っている
その狭間で、自分ができることは何だろうか?
現在や将来の不安から、安易に欲に溺れていてはいけない。
何をすべきなのかを自分なりに考え、行動をすべきなんだと思う
せめて一日一善を心掛けて、自分を大事にして、周りに感謝を伝えよう。