『些細なことでも』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
上辺だけの世間話が苦手な僕に、あなたは ダンゴムシを見つけたとか、枝毛がどうとか、正直どうでもいいことをいちいち報告してきた。そのせいで。あなたといる時は僕もおしゃべりになる。
/些細なことでも
相手を想う体で
自分が傷付かないように予防線を張る
結局自分が大事だから
まじでクズだな
#些細なことでも
【些細なことでも】*88*
最近感じたのは職場かな
申し訳ありませんでは済まされない現場
些細なことにも気を配り
判断に迷った時は1人で決めずに相談、意見交換、すり合わ
せか重要
結局違う場面でも、相手であっても
同じことが言えるのかもしれないな
私は今とても不機嫌。
たまらなくイライラしてる。
さっきから私の視界を高速で飛び回る小さな1匹の小蝿(たぶん…)
全く捕まらない…
そんなちっぽけな出来事に、寝る前のゆったりした時間を奪われている…
隣で寝ていた雌猫が 「落ち着かん」と寝場所を変えてしまった…
こんな些細な事を文章に出来るのも、あの忌々しい奴のお陰なんて… 笑
些細なことでも気付いてくれると、その人のことを好きになる
「ソイラテでお待ちのお客さま~」
爽やかな笑顔で呼んでくれた。
「はい」と、一歩前へ出ると
「ごゆっくりお過ごし下さい」
と、温かいカップを手渡してくれた。
会釈して席につき、ふと紙のカップを見たら、マーカーでスマイルマークが描いてあった。
何でもない今日という日がとても良い一日に思えた。
帰り際、「ごちそうさま、スマイルありがとう」と声をかけた。普段は無言で店を立ち去っているので、少しどきどきしたけれど、嬉しい気持ちのバトンはきちんと渡したい。
些細な事こそきちんと。
#些細なことでも
些細なことでも、話してほしい。くだらない話だっていい。馬鹿だなって、何の話をしているんだって笑い合いたい。真剣な話だっていい。いつまでだって寄り添って話を聞こう。君は何も語らないでいってしまった。あの時、引き止めていれば。あの時、些細なことでも会話していれば。もしかしたら、今のようにはならなかったのかもしれない。もっと話したかった。
#些細なことでも
【些細なことでも】
どんな些細なことでもドキドキしてた初恋。
今思い返せば、ずっと目で追っていたと思う。
姿だけでも見たいと思って辺りを見回して、
声をかけられれば胸が高なり、
少し手が触れたら舞い上がる。
些細なことだったけど今でもこの時の気持ちを
鮮明に思い出せる。
些細なことでも
些細なことでも気になって疲れてしまったら、とりあえず立ち止まって美味しい物でも食べたいね。
一息ついたら案外、「そんなもんか」って思えてくるかもしれないよ。
日々家
きみの命の話をしてよ。まるで死人の真似事かと機能障害を疑う発言に白に色の抜けた髪を揺らして大人はほほえみをゆるく返した。言い訳だ。
「何でもいいと言ったけど、ううん、ナシで。きみの愛の話をしてよ。」
「ああ、それなら変わりない、何しろ私は愛の男だからね。些細なことであってもつぶさに、じっくり語り尽くすとしよう。」
きっと今の君に映えるだろうし。潔くきっぱりと、生きるもの死して動くものを隔絶しきってから語り出された大人の話術は巧みで、青年も取り込まれるように聞き入った。これは愛の話の幕間、彼を生かす波の多くの一つ。
今日、幼なじみが亡くなったと
知らされた…
「家族葬で行うので弔問は結構です」
……そう言う事らしい。
初めて彼と会ったのは、確か小学校
低学年だった…
家も近所だったから、毎日暗くなるまで
走り回って一緒に遊んだ…
夏休みは、プールバッグを自転車のカゴに
入れて、真っ黒に日焼けしながら泳いだね
大人になってからは、皆一緒に集まって
バーべキューもしたよね…
貴方はコカコーラに勤めたから、
ジュースも沢山くれたね…
「ありがとう…ほんとにありがとうね」
ねえ…聞いてる…
「どんな些細な事でも」振り返れば
一時、一時が凄く貴重な時間だったね…
今の時代が何だか憎らしい…
顔を見て送ってもあげられない…
ほんとに世の中がおかしくなってしまった
こうして、貴方を思って書いている
私の心の声が届きますように…
そして、貴方の旅立ちが淋しくて
ちょっと涙が出てしまった私を笑って…
よく頑張ったね!
ほんとにお疲れ様でした。
ゆっくり休んで、まだまだあたふた
生きている私たちを笑顔で見ていてね
些細なことでも「ありがとう」を伝えるようにしている
部活で後輩が先に準備を始めてくれていた時、お店の店員さんからお釣りを受ける時、バスから降りる時など…やってもらって当たり前ではなく、ありがとうと感謝の気持ちを持つことが大切だと思う。
人に感謝を伝えられる人に、そして人に感謝される人になりたい
些細なことでも、全部書き留めておく。
それを時々見返して、こんなこともあったなとひとり笑って、
お前にも見せたとき、こんなことまで覚えてるのかよと大笑いしてくれたら、
この日記にはこれ以上ないくらいの価値が生まれる。
【些細なことでも】
「近くに居なくても」
歩いているとき、ふと目に留まった名も知らぬ花。
コンビニの前、駐車場で跳ねる鳥。
見上げた空に浮かぶ雲の形。
「そんなん撮ってどうすんだ?インスタ?」
大学の同じ学部の友人が首を傾げた。
「いや、そうじゃなくて……」
「女か!」
「あー、うん」
「ま、マジか……お前に彼女がいるとか……」
なんでそんなこの世の終わりみたいな顔して見てくるんだ。
「どうせ二次元キャラとか脳内彼女とかだろ」
失礼なやつだな。実在してるっつーの!
俺は幼馴染だということや付き合い始めたきっかけ、彼女がどれだけ可愛くて可愛くて可愛いかをとことん語ってやった。もちろん、ツーショットの写真も見せてやる。
「うわ。マジで……すっげーかわいいな……」
「そうだろーそうだろーうへへ……」
「隣の男はキモいけどな」
「ほっとけ」
俺は、その彼女に日常の何気ない風景を送っている。
返事はスタンプひとつだったりすることもあるが、課題が多く忙しいから仕方ない。
近くに居られないなら、せめて近くに居る気分を味わってほしい。
ただ、俺が送りたいから送ってるだけだ。
「遠恋かー。いつまで続くかなー」
「しばくぞてめぇ」
────些細なことでも
好きな人が放課後、募金活動で集めたお金を数えるの手伝ってくれた!そのあと一緒に帰れて幸せ(*˘︶˘*).。.:
旧八朔
2024/09/03㈫日記
さっき、電気をつけて椅子に
座ったらバッタが降って来た。
頭に当たった後、黄緑色の
弓なり型の謎の物体が手に
当たるもんだから叫んだ。
今年は虫が多いなあ。
「そのまま動くな」と言ったら
待機してくれた。
バッタは元々あまり動かないけど
意思疎通出来たみたいで嬉しい。
幼なじみからメッセージが来た。
なんか、勝手に想像されて
相談もしていないのに
アドバイスが来た。
例えるなら、お米が手に入らないから
「あなたもお米がないはず、米屋に
直接行きなさい」みたいな。
そうなると、こちらはまだ3ヶ月分はあるんだけど、気遣いにお礼を
言って「まだ少し残っているので…」って無難に答えておこう、になってしまう。
こういう対応をするから
教えてあげないと!みたいな
使命感に巻き込まれるのかな。
幼なじみは世話好きな所があるから
特に?
ホテルの予約をした。
歯科医院の診察券が探したけど
見つからない。
いい加減だなあ、本当に。
自分に呆れる。
それでも少しは、前に進んだ…と
思おう。
おやすみ。
些細なことでも
君と一緒なら
なんだっていい
恋日記
9月3日
肘に小さな青あざが出来ていた。
きっと、ボーっとしている時に、どこかにぶつけてしまったのだろう、そう思うことにした。
僕にとっては、この身体に残る傷は、些細なことでしかなかった。
今日も両親は帰ってこない。
ばあちゃんとじいちゃんの話す小さな声が、リビングの方から聞こえてくる。
洗面台の前に立つ、痩せた僕が、白く曇った鏡に映っていた。
兄ちゃんがいなくなってから、半年が経とうとしていた。
兄ちゃんがいなくなってから、妹たちが夜中に突然、泣き出すことが増えた。
兄ちゃんがいなくなってから、じいちゃんは夜通し起きているようになった。
兄ちゃんがいなくなってから、ばあちゃんは兄ちゃんの分の食事を一晩、リビングに置いておくようになった。
服を丸めて洗濯機に投げ入れた。
強張った関節がきしり、と鳴った。
僕は兄ちゃんの行方を探していた。
兄ちゃんが僕を置いて行くなんて、そんなこと、死んでもするはずがないと思っていたから。
兄ちゃんは生きているんだ、と思った。
きっと、不思議な世界で、ちょっと面倒ごとに巻き込まれて、仮死になっているか、何かを探しているか、そういうことをしてるんだ、と。
兄ちゃんは、好奇心いっぱいの強い心を持っていて、誰よりも家族が好きだった。
兄ちゃんは、些細なことでもよく気付いた。
特に僕が怪我をした時なんかは、たびたび、鬱陶しく感じるくらいに大騒ぎした。
妹の些細な表情の変化を嬉しがり、大げさに褒めて祝った。
笑いかけると、すごく嬉しそうに深い笑みを返してくれた。
嘆願すると、もどかしそうに眉を顰めた。
怒りや悲しみを訴えると、刺されたような顔をして、目を逸らした。
兄ちゃんは、嘘をつく時、よく目が泳いだ。
しつこくて、優しくて、よく気がついて、嘘が下手な兄ちゃんの身体が、動かずに帰ってきたのは、冷たい雨の日だった。
あの日から、僕は兄ちゃんを探し続けた。
探し続けて、探して、探して。
見つかった真実は、どれも複雑で、絶望に満ちていた。
兄ちゃんが関わった事件。
払った代償。
迫られた選択。
妹の出自。
そんなことを知っていく過程で、僕は、僕が偽物であることを知った。
あの日から、僕の身体は僕のものではなくなった。
僕の指は、味気ないゴム手袋越しのような感触だけを、僕に伝えるようになった。
僕の関節は、何かにぶつかっても変わらずに軋んだ。
僕の肌は、切れても打たれても、機械的な皮と肉の損傷を、視覚的に伝えるようになった。
僕の世界から、痛みは消えた。
触れているということ以外の感触も消えた。
僕は、僕に起こるどんな大切な変化にも、些細なことでも、見逃すようになった。
どんな傷も、今の僕には些細なことだった。
兄ちゃんは生きている。
家に身を寄せ合って暮らす僕たちの日常の外のどこかで、兄ちゃんは生きている。
そして、その生きている兄ちゃんが、僕の痛みに、変化に気付いてくれる。
どんな些細なことでも、兄ちゃんが気付いてくれる。
それが、僕に残された最後の希望のように思えた。
お風呂に入らなくてはならなかった。
じいちゃんとばあちゃんが心配するから。
バスタオルを引っ張り出して、ドアの前に置いておく。
シャワーが苦手になった。
汚れを流す心地良さも、水の熱さも寒さも、もう分からなかったから。
気は進まなかった。
でも僕は、明日もじいちゃんとばあちゃんを助けなくてはいけなくて、兄ちゃんを探さなくてはいけなくて、妹の兄でなければならなかった。
じいちゃんの淋しそうな声に、今夜も目が覚めたらしい、妹たちの啜り泣きが被さった。
一息吐き出して、お風呂場へ足を向ける。
頼りない感触で石鹸を握りしめ、戸を開ける。
戸を閉めるために、洗面所へ向き返る。
洗面台の鏡は曇っていた。
些細なことでも
あの日すれ違えたこと、顔が見えたこと、
一言だけでも会話出来たこと。
些細なことでも、忘れられない君との記憶。
本当は、好きって言ってた曲聴いてるとか、
髪型可愛いねとか、LINEのアイコンのキャラ私も好き、
とか…もっと話したいことは沢山あるけど。
次話せるのはいつになるかな。
取るに足らない小さなことでも、気軽に話して笑い合える仲間がいたらいいのにな。