『不完全な僕』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
不完全。
なんとまぁ都合よく都合悪いことばなのだろう。
◎不完全な僕
新月の夜。
青年の体はカタチを失いそうになっていた。
体が安定しない。
細部は特に、意識しないと不定形に戻ってしまいそうだ。
その腹部に深々と刺さるナイフが青年の意識を削り取っていく。
人として生きたかった。
そう願ったら、気まぐれな神がカタチを与えてくれた。
楽しかった。
皆とつるんで、助けあって、笑いあって、泣いて……
この子を庇って死ぬことに後悔なんて無い。
こんな僕を受け入れてくれた人に恩返しを出来て嬉しいくらいだ。
だけれど、
この体のうちは”人”でいたいから、
不格好でも不完全でも、体を必死に保つ。
人として認めてくれて、
一緒に生きてくれてありがとう。
つぅと青い液体が口から垂れる。
それは地面を染め、青年の正面に立つ連続殺人犯の足元に拡がった。
「青、青か……ははっ」
背後に庇った少女から見えない角度で、
口元を人外らしく歪めて青年は笑った。
「どうやっても、いつかは別れが来たんだろうなぁ」
頬を伝った液体だけが彼が人間であったことの僅かな名残を表していた。
何をもって「完全」と言うのか。
そもそも完全という言葉を作った人間自体が不完全なのだから、〝完全な人間〟とは何かと言う事を定義しないとこの話は堂々巡りになると思う。
思慮深い、頭がいい、造形がいい、体力がある、スポーツ万能、歌が上手い、絵が上手い、人当たりがいい·····他にも人の美点と言われる点は色々あるけど、それも別の視点、別の価値観から見たら反転したりする。
まずは〝完全な人間〟を定義して頂かないと、私はそれに反論する術を持ちません。
良かった、君がそう言ってくれて。
? 意味が分かりません。
それこそが、〝完全な人間なんていない〟証明になるんだよ。
END
「不完全な僕」
不完全な僕はこれからどうやって生きていこう。
周りがなんなくできることも、僕には想到の努力がいる。いや、そう見えているだけなのだろうか。
顔も性格も不完全な僕。どちらかだけでも完全でありたかった。どちらも不完全なら、いっそこの不完全ささえ、完全と思える状態に昇華してみてはどうだろう。
不完全な僕…
こうして、シェフの気まぐれサラダは誕生した!
不完全なボクのことを愛してくれ
完全たる人などいない。どんなに完璧な人でもどこか欠落しているものはあるはずなんだ。
だからこそ、不完全なものたちが寄り添って生きているこの世界を、愛してほしい。
私はたまにお昼ご飯をファーストフードを食べに行きます。その時に最近は紙のストローが出てきます。プラスチックノストローだと飲む時に曲がってて飲みやすかったのに何故だろうと思いました。そんな時さよならプラスチックストローという本に出会いもしかして紙のストローに変わった事はこの本にも載っているのかなと思い読むことにしました。
本を読んでいて5千年前から植物の茎を使ったストローがある事を知りました。そんな時代からストローがあったことにビックリしました。との時代から始まって今ではストローは欠かせないものになっています。
ただこの便利なストローが環境問題に影響してる事を私は知りました。確かにプラスチックは水にも土にも戻りません。ずっとプラスチックのままです。学校の授業でもリサイクルについてや環境問題についての勉強をしました。生活が便利になる事で色々な問題が出てくるのだと思いました。
やっぱり紙のストローに変わったのはこの事があったからだと思いました。ストローはとても便利だけどできるだけストローを使わずにそのままコップから飲むようにしたりストローが必要な時は紙のストローをできるだけ使うことで小さいことだけどそれが地球に優しいことなんだと思いました。身近な事から綺麗な地球を作るために便利なだからだけで決めないで生活をしていく事で私も環境が良くなるように考えて生活していきたいと思います。
完全な人なんてこの世界に居ないとわかっているのに、僕以外の人が完全な存在に見える。
きっと、その完璧さは表面的なものだと思うけれど、僕は表面的な部分さえ完璧に出来る人間ではない。
変わろうとする努力もしないまま、退屈で変わらない毎日をのうのうと過ごしている。
学生の頃は毎日の変化を楽しむことが出来ていた気がする。少しでも完璧な大人に近づきたくて…
社会に出れば世界が広がり、自分よりも優れている人に沢山出会った。そこで諦め、いつの間にか努力さえもしなくなった。
"完璧"に囚われすぎていたのかもしれない。
完全でないということは成長に期待ができるということ。これからは完全さを求めるのではなく、努力を大切にしていきたい。
僕は弱い
戦えずみんなに守られてる
いつかみんなを傷つけてしまう
守られてばかりで助けるすべがない僕は何の役に立つんだろう、ただただ君らを癒すだけの存在だとしたら他にもいるはずだ、もっと優しくてうんと可愛くてみんなのために行動出来る子が、そんな子じゃない僕はどうしたらいいんだ?……長時間考えて考えた抜いた結果は、君らの灯火にもなれない不完全で弱い僕は君らの目の前から消えて他の新しいこの元へ旅立つ手助けをするそれが最初で最後の僕としての役目だ。
さよなら時間だ、いつの日か笑い合える日まで
完全
なんか
ありえない。
だって
人間なんだから。
でも、
たまに
自分の中の
こうあるべき!
が出てきて
主張し過ぎて
自分が
正解で
相手が
不正解
なように
してしまう。
大事なのは
そこじゃないのに。
#不完全な僕
そもそも完全な人って存在するの?
(不完全な僕…と言うより私?てか自分…)
指が五本もあるのに
手が二本しかなくて
骨は沢山あるのに
頭が一つしかなくて
多過ぎて足りなくて
完璧にはなれなくて
不格好でしょうがなくても
でもこの形だからこそ
出来ることがあるから
皆と同じじゃなくてもいいよ
僕はこのままで生きていくよ
‹不完全な僕›
友達もいる。
家族もいる。
みんなと話すのは楽しい。
だけどいつもどこかひとりぼっちな気がする。
僕は人が好きで、
みんなが好きで、
みんな平等で。
僕が思ういちばんってなんなんだろう。
そして、僕をいちばんにしてくれる人は
僕のことがいちばん好きで大切だと思ってくれる人は
果たしているのだろうか。
僕が誰に対しても一定以上に愛を持てないのに。
こんな僕を愛してくれる人はいるのだろうか。
こんな、外面だけの薄っぺらい僕を
誰が愛してくれるのだろうか。
僕は1人じゃない。
ほんとうに?
もしかしたら僕は独りなのかもしれない。
いつか出逢うかもしれない
僕が大切にしたいと思える人。
出逢えたら僕の世界も
変わるのだろうか。
それまでは独りぼっちかもしれない
1人じゃない大好きで大切なこの世界を
もう少し、楽しんでみようと思う。
こんな不完全な僕を、もう少し生きてみようと思う。
『不完全な僕』
両手両足頭で五体。生まれる前から頭が無かった僕は母の胎から出てきたときに母の目に触れることなくこの世から消された。僕を取り出した産婆は母に死産だったと伝え、母は喜びから一転して絶望に陥った。
次に生まれるときは頭がついているといいな。そう思ってからずいぶんと時は過ぎた。生まれる機会は何度もあったけれど、どうしてか五体のうちのどれかが欠けてしまう。生まれてもどれかがないと知った母からは拒絶され、あるいは産婆の判断で亡き者にされ、いつまでも生まれ育つ事ができなかった。
自分の業がそうさせているのだろうか。覚えていることを遡ってみると、何百という虫の脚や頭を無邪気にむしっていたことを思い出した。一寸の虫の五分の魂が何百と集まって僕の体をむしっているらしかった。
もうそんなことはしませんと初めて思ったとき、僕は生まれ出た。片腕のない僕を見ても母はかわいい子と言って笑っている。この時代には産婆はおらず、白衣を着た医師や看護師たちは僕の姿を見て戸惑っていたが、母の様子を見て僕を生かす方向へと舵を取ることに決めたようだった。
草むらからぴょんと跳ねたバッタが現れた。
「お母さん!虫!!」
「あらあら」
バッタを見てから母の背中に隠れるまでわずか数秒。あなたは昔から虫が苦手ね、と母が笑う。小さいときから虫の姿を見るとなぜか体が拒否反応を起こしてソワソワしてしまうのだった。母の背中に縋りながらバッタの様子を伺うと、何か言いたげにこちらを鋭く一瞥したバッタはやがてぴょんと跳ねて草むらへと消えていった。
【不完全な僕のままでいい】
どんなに素晴らしい人でさえも
完全完璧な人間にはなれない
どんなに小さくても
欠点や弱点は必ずひとつはある
それが人間だもの
あの人へ想いが届かなかった
ということは
あの人にとってはきっと
不完全な僕なんだろうね
それはそれで悲しいけれど
それでも
今の僕こそが僕だから
不完全な僕のままでいい
恋愛詩人よしのぶ
#不完全な僕
#恋愛散文詩
#失恋散文詩
#散文詩
#自己存在証明
#人間だもの
#自分らしさ
#恋愛詩人
『不完全な僕』
僕はダメダメで、勉強もできなければ、かっこよくもない。スポーツもそれなりしかできないし、人一倍性格がいいわけでもない。
だから頑張るんだ。【完璧な僕】を演じる為に。
表面だけで偽って。みんなにバカにされないように、必死に自分を殺してる。
でもそんな僕は僕が一番大っきらい。
ほんとは根っからちゃんと変わりたいのに。自分を変えてやりたいのに。。
でもある日君が言ってくれたんだ。「頑張ってるだけで凄いじゃん。私にはできない、後ね、君はだめじゃない。表面も裏も全て含めてあなたなのだから」って、
だから今頑張ってるんだ。いつか君に会えた時胸を張って言えるように"僕変われたよって"ね。
『不完全な僕』
わたしの好きな舞台作品のなかに
「Nobody is perfect」という歌がある
その舞台の登場人物たちは
自分の“足りないところ”を自覚していて
抱えているのだけれど
でも完璧な人なんていないことが分かれば
その中でベストを尽くせばいい、こともわかる
というテーマがあって
たまに、実生活でもその歌詞を思い出す
そしてそれを歌っていた役がしていた
「深呼吸して手を2回叩く」
は、
自分の出来なさと
できることに最善を尽くすことを
思い出させてくれる
あなたに会えて嬉しい。
それを理解できなかった。嬉しい、とは一体何なのか。
必要だったのは高度な技術。使える駒であるための素養。あなたのそばにあって、あなたのためになることだけを行う。それだけのはずだった。
あなたがわたしのためにしてくれることが嬉しいの。
何一つ、わからない。自分の行動は、教わったとおりのものだ。決められた時間に決められた行動を取るだけ。あなたの行動によって、決められたパターンの行動を取るだけ。
だから、あなたの言葉に反応することができない。
あなたは少し表情を変える。眉尻が下がっている。これは「あなたが悲しんでいる」ときの行動を取る合図。菓子を用意するか、お茶のみで良いか。このパターンはお茶のみだ。あなたの頭を撫で、少し離れる。お茶を用意して戻ってもあなたの表情は変わらない。選択を間違っただろうか。
わからない。知らないことには対処できない。
いくら教わったとおり正しい行動をとっても、あなたの表情は変わらない。
あなたはずっと悲しんでいる。
不完全な私。ほぼ完璧な彼。いつもいいな〜って羨ましかった。それでも好きって気持ちのほうが大きくて気にならなかった。あの時、気持ちを伝えればよかったって後悔してるの。また選択間違えちゃった。ごめんね。
不完全な僕
自分が怠惰で薄情な性分だと気が付いてから、それを取り繕うように努力してきた。いい子だと思われたい気持ちのほうが強かった。子供の頃の振る舞いを思い出すと、今でも苦々しい気持ちになる。
幸いなことに多少頑張れば、おおよそのことは人並み程度の結果にはなった。大人になってからは真面目で優しいと評されることが増えたが、根本は何も変わっていないように思われる。ずっと自分には何かが欠けていると感じている。
勤勉かつ心優しい人間であるように見せかけることはできても、そもそも人を愛することが難しい。数少ない友人も結婚出産と人生のステージを進めていくのに、全くそうしたいと思えない。!