『不完全な僕』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
不完全な僕と君だから、補い合って旅にでよう。
心の傷と欠落が、共鳴しあって、あたたかな光が射しこむさ。
不完全な僕と君だから許し合って、そんなこともあるよとなにげなく笑い合おう。
僕と君、不完全で正反対な2人だから、鏡のように映しあって、プリズムのように何色にも変わる複雑な美しい輝きを放つこともあるさ。
そう、信じるよ。
僕と君の旅
口笛を吹く
不完全な僕
トンボが止まった
頭の上に
完全に僕は
枝になった
自然の中で
すすきの中を歩く
この世界にもしも
虹がかかるなら
今日はそこへ
向かって歩こう
私ももう
歳を重ね
目標というよりも
目的になった
愛した人の
写真を支えに
ただひたすらに
夜まで歩こう
《不完全な僕》
お互いに
足りないものを補いながら
過ごしていけたら、いいな
わかば
━━━
《不完全な僕》
ポロポロと落ちていく
足りないところを補いながら
あなたと暮らしていけたら
どんなに素敵でしょう
あおば
さなぎの時期を終えて殻から出たけど
羽を伸ばすことができなかった。
ぐちゃぐちゃのままの僕の羽。
みんなはきれいに飛べて命を全うしている。
僕もああなるべきだったのに。
このままではいもむしでいた頃より不便で、
他の生き物にすぐに捕まえられるかもしれないし、
他のみんなみたいに命を謳歌する事はできないのだろう。
ああ、空からの世界、僕は見えなかったけど
空を飛んでるみんなはとてもきれいだね。
いろんな命がみんなキラキラしてる。
僕が今持っているのはぐちゃぐちゃな羽を持つものとしての命。
それでも、終わりがくるまで、僕は僕として僕を生きる。
「不完全な僕」
【不完全な僕】
僕は不完全で欠点だらけ。なのに君は「今日も完璧だね」なんて言う。
そんなことないだろうと否定したら、「その欠点も含めて完璧なんだよ」なんて言われた。
「欠点がない人間なんていないよ。大体、そんなのつまらないでしょう」
「そうかな?」
「不器用なところも、ちょっとだらしないのも、全部含めて『君』として完璧」
こんな不完全な僕をここまで全肯定してくれる相手は滅多にいないだろう。実際どれだけ救われていることか。気恥ずかしくてなかなか心からの感謝は言えずにいるけど。
せめて僕も全力でこの人の味方でありたい。
なんて思っていたら、麦茶をこぼした。ああもう。何をしているやら。
それを見て「ドジなところも可愛い」なんて言うんだから、本当に君は僕が大好きだな。
「不完全な僕」
あなたには きっとすぐに
もっといい人が現れるでしょう?
目を丸くして
信じられないという表情で
君は言うんだね
そのことばに その表情に
心を引き裂かれるおもいだというのに
君でなければ
不完全な僕だというのに
僕はいつも完璧に追われてた。
自身の成長? それとも承認欲求? それとも…
混ざりあった感情は次第に僕を狂わせる。
でもあなたは僕を止めてくれた。不完全でもいいと。
その言葉に救われた。不完全な僕でもいいのかもしれないと思えた。
不完全な僕
何処か足りない
独りでは成り立たない
誰かとその都度何かしら関わって
成り立って未来へ繋がって
僕の人生は成立するんだろう
きっと誰しもがそうで
だから不完全でもいいんだ
不完全な僕
流されるように生きたらどこにたどり着けるのだろうか。
この考え方で生きている限り主体性を持っては生きられないと、ずうっと思っている。
不完全な僕。
人間誰しも完璧なんていなんだから。
気長に生涯を終えようよ。
気が付いたら隣にいたあの人。
気が付いたら部屋にひきこもってた。
気が付いたら孤立していた。
ほら、よくいうじゃん。
人生山あり谷ありって。それと同じように
様々なことが起きるけど生きて頑張ってね。
なんて、本当に辛かったらいらない言葉だと思わない?
別に死んだっていいと思ってるよ。俺は。
だって、心無いことを言うかもしれないけど。
ここはネットの世界だし、たった一文で命を自決する
方も可笑しいよね。だって辛い人が死んでも何も
関係ないし、痛くも痒くもない。
だからさ、辛かったらとっとと首吊ったりして死んじゃえば?
まぁ、俺は怖いとかそんな次元のまだまだ元気な人
だからこの世を死人のように彷徨ってるだけなんだけどね。
まぁ、実際さ?辛いことから抜け出せたあの開放感を
思い出したらあんまり死にたいって気持ち無くならない?
一人ぼっちの陰キャでも推しとか娯楽に貢いだりした
あの感覚。思い出してみて?人生にはまだまだ楽しい
ことがあるんだよ?だから俺は今日も首を上下に動かすだけ。
だから、またいつかの夜に会おうね。
死んでるか死んでないか知りもしない君。
『不完全な僕』
僕には障害があります。
僕の障害は完全なものではないです。
人より "少し" 遅れている。人より "少し" 出来が悪い。
人より "少し" 生きづらいと感じている。人と "少し" 違う。
でもそれは重度ではなく軽度。グレーなもの。
完全な人の中では不完全な僕。
完全な障害のある人の中でも不完全な僕。
僕は不完全。どこに居ても不完全。中途半端な僕は全てが不完全。
不完全が僕を苦しめます。
「不完全な僕」
不完全な僕がここにいる
足りない部分を抱えたまま
だけど、それが僕の形
そのままの自分を受け入れる
完璧を追い求めるよりも
今の自分を大切にしよう
欠けたところもそのままで
僕は僕でいいんだと、思えるように
詩(お題)
『不完全な僕』
不完全な僕を知っている
人は誰も不完全
死を背負う人に完全はない
不完全な数を競うだけ
不完全な僕は泣いている
平凡さえ憧れさ
完全な人を夢見て眠り
死にたくなり朝にしがみつく
こんな僕でも
君の役に立てたなら
あぁ生きててよかった、と
そう思えるんだ
_不完全な僕
……。
僕はすっと目を覚ます。
ここは…。
…そうだ。僕は人間の形になろうとして、この機械に入ったんだった。
自分の入っている機械からプシュー、という音が聞こえ、目の前の扉の様なものが開く。
機械から出て、自分の体を全身を見てみる。
…失敗だ。
体の一部がドロドロなままになってしまっている。
仕方ない。もう1回挑戦するか。
機械にもう1回入って目を閉じる。
…突然だが、僕は人間じゃない。
そして1人1台、この機械をもっている。
この機械によって、みんなそれぞれ好きな形になっている。
僕たちは元々体がスライムの様にドロドロしている。何も飲み食いしなくても生きていけるし、なにより寿命がない。
寿命がないので、基本的に気が長くていい人ばかりだ。
たまに新人もうまれてきて、みんなにも刺激を与えてくれるのだが、永い時間が経つとやはり気も長くなり、丸くなる様だ。
僕も最初はこんなに気が長くなかったなあ、としみじみしてみる。
そういえば、なんで昔から人間の形にしてたんだっけな。
…忘れた。
まあいいや。考えても仕方ない。
…いつも3回に1回は成功するけどどうだろ。
サッと成功してくれれば楽なんだけどな。
頑張れ機械。
「不完全な僕」
夜の瀬戸内は星の揺りかごのごとく、あまやかな晦冥のブルーを敷き詰めて、星のおもてからわたしのまなこまでは、糸がひとつ濡れたように張られる。その深い詞海から、古い情緒へと言葉が落ちるようにと、とうめいな永い指のことを感じたり、天からばらまかれた光が巨大な花茎の無限に裂けた形になって、わたしの吐いた気息をまた呑ませたりする。そして手持ち無沙汰に、あなたもこの星空を知っているのだろうと思う。そうすると眼窩の奥にじっと滲むものがあり、天国のためにためておいた涙も暗い波際からこちらに歩いてきて、あなたに手紙を返せなかったわたしのこともやはり繋ぎ止めている。手を取り合っては離れる夜の雲たちが、伝えられることのなかった人の愛のすべてを知っているなら、彼らにだけは、あなたを心で抱きたいとはじめて吐きだしてもよかった。こんなに綺麗な世界の、わたしのために置かれた少しの場所で、わたしは今、わたしだけの初夜を、一人迎えている。
#不完全な僕
容姿端麗で文武両道のあの子
博識なあいつと仲良くて
そんな2人を見ている僕は
何にも持ってやしなくて
何か身につけようと陸上部に入ったけど
なんの成果も出していない
親父のギターを借りて練習してみても
兄貴に英語を習ってみても
なにも
なにも
その時才色兼備のあの子に声をかけられた
「その絵私好きだよ」
なにもじゃなかったらしい
「不完全な僕」
不完全な僕
その日から僕は、顔を洗い始めることにした。
目の前に映る自分が、どれほどのものか知りたくて。
月明かりが照らす光だけじゃ、
完璧に見ることが出来なかったから。
その日から僕も、顔を洗い始めることにした。
目の前に映る、鏡が汚れているのか知りたくて。
磨かれていないのがどちらなのか、
どちらか完璧か分からなかったから。
でも、もし。
鏡に映る自分が、そもそも「自分」じゃなくて、
「鏡に映る自分」以外の何物でもなかったら、
僕の信じた完璧って、一体何だったんだろ
不完全な僕
星空を眺めながら、
ボクは、大きな溜息を吐いた。
空に輝く星達は、
今夜も変わらずに、輝いているのに。
吸い込まれそうな夜空に、
宝石の様にキラキラと煌めく、
星達を見ていたら、
何だか急に、涙が溢れた。
何でボクは、生きてるんだろう。
こんなに辛い想いをして、
見苦しく足掻いて、
この世に獅噛み付いてる。
ボクは、何の才能もなくて。
精神的にも不安定で。
真面目に生きられない。
不完全なボク。
こんな、不完全なボクでも、
誰か愛してくれないかな…って。
叶わないだろう夢を、
夜空に輝く星達に、願うんだ。
何時か。
ボクだけの王子様が、
不完全なボクを、
救ってくれますように。
そして、その王子様が…。
『あいつ』だったら、
最高なのに、な。
不完全な僕
僕は知っている
僕はできる
僕は愛される
僕は完璧なんだ
そんな妄想をしてる僕は
完璧でも完全体でもないかもしれない
だけど、少しでも不完全だったら
あとちょっとくらいがんばれるかもしれない