『七夕』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
泣いていいよ
そう自分に問いかけたのはいつぶりだろう。
感情が決まりきらないうちに泣くのは、あまり良くないことだと思っている自分がいることに気付いた。
汗のように瞳から吹き出してくる涙がダラダラと耳の奥まで入り込んでくる。
プールの後のあの妙な感覚になってきた。
10分かそこらで着替えて髪も長かったのによく乾かしたよな、と学生だった頃の自分に感心した。
こんなとりとめもないことを書く自分の時間がとても大切で、アイデンティティを喪失させないための重要な事柄だということに七夕も終わる夜明けに気付いた。
夜、短冊に書くならどんな願い事をしようか
なんとなく考えていた。
他力本願で頼みたいことが何ひとつ出てこなかった。
誰かを信用してないんだなと、それも悲しくなった原因かもしれない。
リアルでサバイブな、自力でやることばかり。
ドラえもんがほしいとか、そういう思想が死んでもでてこなかった。
オトナになっちまってる。
こどもが短冊に書くような
そういうやさしいかわいい健気な願い事がほしいなと
そういう願い事を心のなかで祈った。
七夕。
七夕といえば、願い。
願いといえば、願望。
願望といえば、努力。
努力といえば、日頃。
そんなことがあがる。でもさ、これはいい顔をしてる
だけじゃない?
七夕といえば、願い。
願いといえば、虚言。
虚言といえば、素顔。
素顔といえば、加工。
加工といえば、炎上。
炎上といえば、馬鹿。
馬鹿といえば、社不。
社不といえば、頑張っている。
頑張っているといえば、そこの君。
大分無理やりでさーせん。とにかく何かに向かって
頑張ってる君が1番凄いよ。
頑張っていないと言っているそこの君も、何かをしてたら楽しいとか考えてない?ゲームとかしている間でも。
そう感じとれる君が1番凄いよ。君の感情は君だけ。
ベランダに出て夜風にあたる彼女。
「そういえば今日七夕だよね。ちょっと待ってて!」とベランダから彼女の部屋に戻り、数分待つといつの間にか買ってくれてた小さな笹に短冊のセットを持ってきてくれた。「やってみたかったんだよね!一緒に書こうよ!」と目を輝かせながら言ったので「いつのまに買ったの笑いいよ!書こうか!」と言い書き始めた。
彼女の短冊には【次のライブ当たりますように!】と書いてあって彼女らしいなと思った。
僕は【この先もずっと一緒にいれますように。】と書いた。今年も彦星と織姫が逢えますように。
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theme 七夕 2024-07-07
七夕
バイトしてるお店には七夕用の笹があって
お客様が願いを書けるようになっている。
お店を訪れてくれた小さな子供たちが、
習いたてのひらがなで懸命に願いを記している。
「うちゅうひこうしさんになる!」
「ダンスがじょうずになりますように」
「しんちょうがのびますように!」
「働かずとも金が手に入りますように」
…??笑
最後のはやたら綺麗な文字で書かれていた。
仲良しの先輩のものだった。
いつから人はこうなるのだろうか。笑
自販機に甘夏ソーダ増えていてそうだ今日はね七夕ですね
七夕
天の川を望む、雄大な星空――それを観測出来ただけで、ここに来て良かったと思える。
それを、貴方の手を握りながら眺めることができたら、どんなにいいことか。
貴方は、それを言ったら笑ってくれる?
虚空を掴む右手が居場所を求めて彷徨う。ここにいてほしい人を探して。
―――――
星の夜貴方に永遠の願い馳せ翼はきっと使わないから
あなたとわたし
出会えて大事な時間を
ともに積み重ねてきて
今、とてもしあわせで
悩みもするけど
それすら愛おしい
少し前は思いついていた願い事は、今は何も無い。
強いて言うのなら、この日常が続きますように、だろう。
今の自分は「幸せ」と思えはしないけれど、「不幸」とは絶対に思えない生活をしている。
至って平凡で、平穏な日々だと感じている。
自分の「幸せ」を、誰かの「幸せ」に重ねている。
例えば、漫画やゲームなどの推しが幸せだと、見ている私も幸せになる。そんな経験は無いだろうか?
それは「本当の幸せ」とは違うのかもしれない。
でも、幸せと言う大きな纏まりで見れば、それも正解なのだと思う。自分にとっての幸せなんて、人によって違う。
ここから先は自分語りが多くなってしまうけれど、どうか許して欲しい。
最初の方に、願い事は何も無い、と書いた。
だが、それは嘘だ。無いのは「自分」への願い事で、他人への願い事ならばチラホラとある。
中でも一番願っているのは、推しの幸せだ。
私の推しは、基本的に過去に何かがあった人が多い。
今は明かされていないけれど、闇を抱えていそうだと思う推しも居る。その傾向に気がついた時は複雑に思ったけれど、今は違う。私は、苦しんでいた人が幸せそうに笑う瞬間が好きだということに気がつけたから。
そういう人は、基本的に誰かを愛せる。恋愛的な意味ではなくて、大切にできる、的な意味で誰かを愛せる。
最近読んでいる漫画の推しは、最初はビジュアルが好きで推していた。けれど、物語を読めば読むほど、仲間想いなところを知った。そして気がついたら、見た目ではなくて中身にも惹かれて、その全てを推していた。
アニメや漫画を見返していると、この発言が無かったらどうなっていたんだろうな、という場面がチラホラある。
主人公が周りの人に受け入れられたのも、独りで生きてきた主人公が変われたのも、心から笑えたのも。
何の漫画かはこの場では言わないけれど、薄々察している人も中にはいると思う。私の推しも、わかると思う。
七夕の願い事は、推しが幸せになれますように、だ。
作者さんのさじ加減だということは、理解している。
それでも、幸せになって欲しいと願ってしまう。
織姫と彦星でさえ会うこと出来る今日すらも
私と彼が会えることは無い
七夕前夜に土砂降りで、ああ今年は会えないのかと少し寂しく空を見上げた。
結果来るは七月七日。見事に快晴。
しかしながら、やはり織姫と彦星は、再会ならずであっただろう。
熱中症警戒アラート発令。外出はやめておくに限る。だって令和のこの時代、リモートでいつでも会えるでしょ?
「七夕」
因果応報と分かたれた恋人
身を粉にし、心を焦がし
漸く来る一年越しの逢瀬の日
純真が故に際限を知らぬ愛を飾る星々
烏鵲の連なる川を越えて
今、あなたへと愛に行きます。
ようやく、逢えた
あぁ、なんて愛しい
朝なんて知らずに
愛だけを掻き抱き
手を引き合って
創造神の目を盗み
掛け出せていたならば
川の濁流より激しく
川の深みより心を落とし
川の流れよりも何処までも
あなたへ溺れていられたのでしょうか?
朝日なんて、私達は呼んでいないのに
時間とは、何処まで残忍なのでしょう。
ー 七夕 ー
七夕
「私たちって幸せな頭してるんだろうね」
駅に貼り出された七夕祭りのポスターが目に入る。今年も半年以上過ぎたのかと、僕の頭はどこか他人事のような感想を浮かべる。
「一年に一回しか会えないって、仕事を忘れて遊び呆けた罰でしょ。戒めの意味を含めて昔話になったのに、それがロマンチックだなんて」と君は続ける。
「年に一回のペースで労働意識を正されるより、星に願いをってほうがロマンチックでいいじゃん」
「だよね」と君。
話を振ったくせにそっけない。とりとめない会話はいつものことで、でも会話にオチを求めるのもいつものことで。
「七夕祭り、一緒に行かない?」
「いいよ」と君。
私たち、と言うのだからやっぱり君もそうなんだ。すると、ここまでの会話全てが、まるで君の手のひらの上で転がされていたような。もしそうだとしたら……
「……いいか」
待ってましたと言わんばかりの君の笑顔を見たら、全部どうでもよくなってしまった。
願いこと
あれもこれもあるけれど
自分次第で現状を変えられるもの
唱えただけで叶えられるものなんて
ほどほどない
七夕は決意表明を改めて
短冊に留める日なのか
今よりいい状況がやってくるように、
誰もがきっと
前を向けている
そんな7月7日
七夕
一年に一度彦星と織姫のお話
そんな永遠の約束の日
これまでの私にとってはそんなに特別な日じゃなかった
2024年7月7日
とある方の卒業の日
美しく品があり思慮深く聡明でいながらひょうきんさを待ち合わせ自然に周りが笑顔になる
自分を不器用だと言うけれど、感性を磨き、多くの方からの教えを自分の糧とし、職人のように努力し続ける
そんな人が先頭を走る姿には必ず人はついていく
自分も楽しむことを認め、一人ではできないことを周りとともに作り上げ、見るものを感動させる
思いの外大好きだったのだと気付かされた
私にとってもちょっぴり特別な日になった
タナボタ NG! タナバタ
梅雨ただ中のこの時期に なぜわざわざ
一年に一度しか無いデートチャンスを設定されたのか? も少し雨の確率少ない時期のお祀りにしたら良かったのに・・・・なんて思うの俺だけか?
でも、まぁ今年は幸い?熱中症警戒アラートのガンガンの日照りな晴天
天の川も干上がって無いか?
笹の葉サラサラ 短冊に 書いてやった
『暑過ぎる』
HAPPY 七夕
七夕
願ったよ
短冊に書いたよ
好きな人と連絡先交換できるように
頑張るから付き合えますようにって
星空も見に行ったよ
天の川かは分かんなかったけど
いつもより綺麗だと思った
いつも綺麗だけどね!
叶うといいな
好きなら毎日会いたいじゃんね
神様、もう許してやってよ
◼️七夕
『天の川』
空の上の恋は順調かなんて思いながら ほおばるコロッケ このあと銭湯ひとっ風呂 星がひとつまたひとつ瞬くたびに ロマンチックになってみる 頬を赤らめ 目尻が緩む こんな気持ちに名前をつけたい
→短編・七夕の歌
歩道橋のちょうど真ん中あたりに立って、彼は車の流れを見ていた。赤い光の流れは向こうへ、白い光はこちらへ。
そういえば、同棲中の彼女とソリが合わないっていうのを、水の色が混じらないアマゾン川に例えて曲を作ったっけな、と売れなかった歌のことを思い出す。それでも自分を信じて動画サイトにアップしてみたが、5年経っても再生数は四桁止まりだ。今までアップした曲の全ては三桁ないし四桁前半。中途半端なんだよな、いっそ二桁とかなら諦めもつくのにさ。
手にした缶コーヒーを顔を上げて飲み干す。コンビニで買ったときには冷たかったそれは、もうすっかり生ぬるい。
目が夜空を捉えた。月だけが空に架かっている。都会の明るさの影響を受けた夜は星を見るには明るすぎる。
「今日って七夕なんだって」
「仕事そっちのけでキャッキャウフフして怒られて一年に一回しか会えなくなった夫婦の話だっけ?」
「あー、そんな話、そんな話。そんなヒトが同じ職場にいたら私もキレるわ」
彼の背後を通る二人の女性のテンポの良い会話が耳に飛び込んできた。彼女らの会話のスピードは車並みで、七夕の話題から職場の愚痴に変わっている。ほどなくその姿は歩道橋の階段に沈むように消えて行った。
彼はまだ歩道橋の上にいる。薄青い空の向こうの七夕の主役から新しい曲の着想を得ようとしたが、何も思い浮かばなかった。
「才能ないわー」
つぶやく声は、行き交う車の流れの中に落ちていった。
テーマ; 七夕
星がとても綺麗で、夏の大三角形が見れてとても嬉しかった。
願い事は、楽しく過ごせますように。病気で色々大変だけど、楽しい事がこれから増えるといいな。