『七夕』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『七夕』
短冊に願い事書いても、
意味無かったなぁ……
織姫と彦星は年に一度の
この日を楽しんでいるのに……
あぁ、この天の川も二人で眺めたかった。
星に願いを
皆から愛され、守られ、認められたい
誰よりも優れていたい
仲間が欲しい
特別な存在になりたい
「七夕」
笹の葉 サラサラ・・・。
うん、1番は覚えている。
2番目は・・・、忘れた。
年かなぁ。
:七夕
今日は7月7日なのに珍しく晴れたね。
この時期の晴れって好きだ。強い日差しに、青い空が濃く広がって、わくわくする。もう夏の空をしてる。
ここは田舎だから星が良く見えるよ。
あれがベガ、あれがアルタイル、あれがデネブで、繋げて夏の大三角。丁度真上にあるねぇ。ベガが織姫で、アルタイルが彦星。
誰かと星を見上げて指差すなんていつぶりだろう。
今日は記憶に残る日だ。きっと忘れたくない日。
指輪を貰った。7.July.って書かれてる。
初めて自分のリングサイズを知った。
果物がどっさり乗ったタルト2切れと4号のいちごのケーキ1台。今日はタルト、明日はいちごのケーキを食べる。
幸せってこういうことを言うんじゃないかな。
消えてしまいたい。ごめんなさい。幸せかもしれない。甘い。甘ったるい。コーヒーが苦い。つらい。苦味すら美味しい。幸せ。甘い。辛い。しょっぱい。寂しくない。幸せ。つらい。
七夕は本来、手芸や裁縫の上達を願うものらしい。
それがいつからか、星に願いをと同じ感覚になり現在のようなお願い事を短冊に書くようになったのだとか。
七夕伝説の織姫と彦星は、一年に一度七夕の時にだけ会えるということになっている。
夫婦の関係である二人が、一年に一度しか会えないのは何故だろうか。
七夕伝説を紐解いてみると、その理由がわかるので、ちょいとざっくりいってみましょう。
元来仕事熱心だった織姫と彦星。
そんな二人が恋に落ちた──までは良かったのだが、恋は人を愚かにするのか、二人は仕事を怠けるようになってしまった。
怒った天の神(織姫のお父さん)は、織姫と彦星の間に天の川を挟んで会えないようにしてしまう。
二人を引き離したことにより、また仕事熱心な二人に戻ってくれると天の神は踏んでいたようだが、親の心子知らず──二人共仕事をすれども悲しみで上手くいかない状態となってしまった。
見兼ねた天の神は、一年に一度七夕の夜にだけ二人の逢瀬を許可するのだった。
イチャイチャラブラブな新婚夫婦なのだから、多少多めに見ても良い気がするのだけど…。新婚のお熱なんて3年ほどと世間では言われているのだし、天の神様も、もう少し広いお気持ちが必要では…。色々思いはしますが、七夕伝説はこんな感じのお話です。
これを知った上だと、七夕の短冊にあれこれ願い事を書いても、肝心のお二人は年に一度の逢瀬でそれどころではないような気がするのですが…。
それとも、出会えた喜びのテンションで人々の願い事を叶えるという大盤振る舞いをしてくれるのでしょうか。
愛は人を駄目にするのか、寛容にするのか──。
何だか壮大なテーマが見えたような気がしますが…さて。
久しぶりに、短冊に願い事を書いてみましょうか。
叶っても叶わなくっても、こういう行事は楽しいものですから。
七夕(2024/07/07)
星に願ったって叶いやしない。
頭でそう理解しているけれど。
子供たちに紙とペンを託すのは。
笹の流れ着く先に希望があると。
私たち大人の方が
きっとずっと信じていたいから。
七夕。
星に願いを、2人に祈りを。天の川のあの話を、どれだけの人が知っているのだろうか。いつから、語られているのか。
僕は信じていた。自分は、自分の思う凄い人と、なんの遜色も無く、いつか必ず輝くのだと。盲信し、懇願し、努力した。
私の希望はただ一つで、それは健康に死ぬこと。病気もせず、怪我もなく、レールの上を散歩する様な人生を望んでいた。その為に、運動をし、野菜も食べ、しっかり眠った。
信じた未来なんて、神様の小指に引っかかった小枝みたいに、容易く振り払われるものだと知らなかった。
あの、七夕の日に使った一生のお願いは、なんの効果も持たなかった。
全て、救うのは人で、落ちるのも人で、自分だった。
僕は、目を背け、ただ自分を諦めた。私は、1人の医者に助けられ、今生きている。この差異。
星に願いを。人に運命を。己に信条を。
ただそれだけを、渇望する。
短冊を
握る子供よ
祈る程
世界に絶望
していないだろ
あなたはね
覚えていない
だろうけど
あの日七夕
晴れていたのよ
傘をさす
願いは雨に
側溝へ
流しだされて
貼り付く短冊
「七夕」
七月七日に毎年思うこと。
一、織姫と彦星は最初から仕事をサボらなければ引き離されることも無かったのでは?
二、織姫と彦星の伝説と笹に短冊つけて願い事をするのには何の関係が?
毎年ネットか何かで調べて、「ふーん」ってなって、また来年忘れてるんだよな。
あとはショッピングモールとかにある短冊で、毎回変わった願い事を見つけるのが恒例になってる(笑)。
でも、今年はあんまり見なかったな。
END
「七夕」
今日は小さな笹飾りを作って、ベランダに飾ってみた。大人になっても、いや大人でも少しは年に一度の夢物語に思いを馳せるのもいいのではと私は思っている。
友人と織姫と彦星の年齢って?こんな暑い日に外で会うんだろうか?リモートとか?って長く私たちが生まれる前からの存在なのに結婚の話も不思議に聞かないねって。今だからそんな想像で話せるのに、幼いころはただ、お空でお姫様と王子様が年に一度だけ逢える日なんだと教えられて、ずっと夢を見ていたように思う。
今では離れて頑張っている彼と自分の片想いが叶うようにと、今年こそは逢える!そう今、空を眺めて想いを飛ばす。
果たして二人は会えているのだろうか!まるで自分たちの分身のように強く念じながら~。神様、二人を温かく見守りください。今日は少しは、こんなイベントにロマンスを想い描いてもいいですよね。
「カータリ」
信州の七夕は月遅れで行われる。
つまり、夏休み真っ只中。
祖父母の家で過ごす夏は、この月遅れの七夕から始まっていた。
東京の幼稚園で七月に七夕の飾り付けしたり短冊に願い事を書いて、そうめんを食べる。
そして、八月になると松本市の祖父母の家で『七夕ほうとう』という、茹でたほうとうに小豆やきなこをまぶしたものを食べていた。
東京での七夕と、松本での七夕は、同じ七夕だけど、別のもの。ひとつの行事で二度美味しいものだと、私は今も思っている。
「そうそう、七夕人形っていうのも飾るんだよ」
「七夕人形?」
「紙とか木の板でできてるペラい人形で、軒先に吊るすの。あ、大きなやつで子供の着物着せてる家やお店もあるよ」
「人形って、男雛と女雛?」
「いやいや、なんで?七夕だよ。織姫と彦星だよ。あと、カータリ人形」
「か、かた……なに?」
「川渡りする人なんだけど、天の川の水かさが増えたりしたときに、織姫担いで渡ってくれる足がすごーく長い人形なんだよ」
説明しながら、スマホで画像検索して見せる。
「マジで足ながっ!ていうかリスクマネージメントすげーな」
「リスマネ……たしかに!」
「ね、生で見たくない?」
そう言って、私は彼氏を松本への日帰り旅に誘うのだった。
────七夕
七夕
お願いごと何にしようかな。
安定に将来の夢についてかな。
んーーー。
やっぱあいつに会いたいとでも願っとこー。
七夕
一年に一度だけの二人をつなぐ架け橋
人々は星空を見上げ短冊に願いを込める
ロマンティックなお祭りだけど
どこか物悲しい
短冊に込めた願いが叶うのならば
どうして引き裂かれた二人は
年に一度しか会えないのだろう
年に一度しか会えない二人は
どのように過ごし
どのように別れるのだろう
会えない間に
心変わりはしないのだろうか
夜空を見上げ空想の二人に想いを馳せる
同時に離れてそろそろ半年になる
あいつのことを思う
織姫様と彦星様が
一年に一度だけあえる日。
あえてたらいいなあ。
素敵な時間を過ごせていたらいいなあ。
作品No.98【2024/07/07 テーマ:七夕】
今年は
というか
今年も
同じことを願いました
ここ数年の私は
同じことを願っています
【自分自身で愛せる作品を書けますように】
それを私に頂戴。
使ってやるから。
叶うわけないから、ちょっと強気。
七夕は短冊を書かされるのが嫌だった。
願い事を見られてひそひそ話されるのが嫌だった。
私は願うことを許されないのだ。
皆は許可不許可の概念がない世界にいるのに、私は皆が当たり前に許されていることをやっちゃダメなんだ。
そのくせ短冊の提出は皆と同じく強いられるのにね。
七夕#68
「“突然の別れ”って突然お別れすることなんだって」
亜紀ちゃんは開口一番にそう言った。
私はどうぞ続けてと言い話の全貌を先に明らかにした。
話の全貌は、好きだけど別れたいと言われたってことらしい。私は意味がわからなすぎてずっとクエッションマークを頭に浮かべて話を聞いているフリをした。
だってわからないんだもん。なんで好きなのに別れなきゃいけないわけなの?
彼が言うには、あなたの理想の人は多分僕じゃない。
もっといい人がいるはずだから僕は身を引くということらしい。
やっぱり私にはわからない、どうして自分から離れるのか。
恋はよくわからない。
織姫と彦星は一年に一度しか会えないというのになんとも勝手な話だよ。
七月が始まって1週間。
お願い事なんていっぱいあるはずなのにいつも他人のことを願ってばかりだ。
どうか、亜紀ちゃんが幸せになれますように。
そんなことを七夕の夜に思った。
今日は星を見上げる気力もないけれど
『元気になりますように』
もう三回目の ”七夕”の願い事
七夕
天の川を挟んで向かい合う織姫と彦星…年に1度だけしか逢えない切ない恋物語…
子供の頃に知った、七夕のお話は、子供過ぎて、よく分からなかったけれど、成長につれて、色々な想いが重なっていた…
思春期になって、片想いをしていた頃、近くの神社の七夕に、お願いした時、一年に1度ではなく、永遠に毎日ずっと一緒に…って、短冊に書いた…
その願い事が届いたのか、今、私の隣には…