『モンシロチョウ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#モンシロチョウ
最近、よく、モンシロチョウをみる。
すごく綺麗だと思う。
私も、あんな感じで、
可愛らしく、舞えたらいいのになぁ。
モンシロチョウがひらひらと羽ばたいていて
遠くで鳥のさえずりが聴こえる
辺りは草が生い茂り明るい色の花々に囲まれていて
耳を澄ますと川の水が流れる音がする
太陽が優しく微笑みかけるような暖かさ
僕は野原に寝そべる
広がるのは海みたいに広がる一面の青空
雲一つ無い快晴だ
昨日も一昨日も見た景色だけど
今日も今日とて良い景色
僕は立ち上がって自分の鞄から画用紙を出した
この景色を見た感じや思い
全てをこの一枚の画用紙にのせる気持ちで
僕は鉛筆を手に取り右手を動かした
モンシロチョウの寿命も
調べてみると凄く短い。
春の訪れを教えてくれて
ありがとう。
「紋白蝶」(一行詩/三連)
あの世とこの世と繋ぐ紋白蝶よ
◆
放蕩する彼女の着物姿は紋白蝶
◆
紋白蝶に誘われ彼方此方に迷い道
モンシロチョウのように優しく触らないと破けちゃう羽
でもその見た目は美しい羽
私にもそんな羽がほしいな、笑
目の前をひらひらと白い蝶が横切っていく。
ありふれていて、忙しそうなモンシロチョウ。
珍しくも派手でもとりわけ美しいわけでもない、ちっぽけな蝶。
モンシロチョウの幼虫は、90%以上が幼虫のまま死ぬ。
キャベツ畑の中で。
寄生蜂に食い破られて、足を滑らせて地面に落ちて、雀蜂や小鳥に食べられて、病気になって、うまく育ちきれなくて…
蝶は思ったより育たない。
羽化できない虫たちは、ひっそりと力尽きる。
魔女って蝶みたいだ。キャベツ畑を横目に、畦道を歩きながら、私は思う。
魔女は生まれながらに奇跡を起こす力を持った子どもたちがいずれなるものだ。奇跡を起こす_魔力を持った子は、生まれと、育ちと、努力によって、大それた力を身につけた魔女になる。
魔女は“魔”のものだ。
魔物、魔王、魔獣…この世界で人を脅かすものが糧とするエネルギーの魔力を、私たちもまた糧にして奇跡を起こす。
それは、神や天使が起こす奇跡に仇なす力だ。
…神や天使を敬う、人間たちには疎まれる。
奇跡を起こせない、人間たちから畏れられる。
…もし魔女が蝶なら、私はきっとモンシロチョウだろう。
私は薬草の入った籠を背負い直す。
魔力も強くない、御呪いも魔法も占いも薬やポーションの調合も魔女並み程度にしかできない私。
羽化できた1%の成虫になって、人智を超えた存在として、生きのびることができた私。
でも、村人たちの信頼は勝ち取れず、魔女のイメージを覆すこともなく、ただただ毎日を過ごすだけの私。
村の人とは目が合わないように歩き続ける。
遠くに、賑やかに喋りながら行く、子どもたちの列が見える。勇者を目指して巡礼に行く、“下”の兄妹の子たちだろう。
春なのに日が強すぎる。今年も旱が来るだろう。
異常気象というのは、定期的にやってくる。
どれだけ運良く生まれた年が選べたとしても、生まれた子が大人になるまでに、必ず飢饉もやってくる。
それが自然の摂理だ。
だからどの年代にも、育ちきれない子はいるのだ。
魔女も、人も。
私は1人だ。ともに歩んできた魔女の子たちは生き残れなかったからだ。
魔力に食い破られて、魔女になるのを頑張りきれなくて、人間に目を付けられて殺されて、飢饉と病気に襲われて…
モンシロチョウの幼虫みたいに、減っていった。
“勇者”の列も、似たようなものらしい。
正義感の争いに負けて、耐えきれなくなって、魔物に殺されて、怪我や病気になって……
それでも、ほんの何人かは帰ってくることもあるらしい。
あの列の中にも、羽化する蝶がいるのだ。
ありふれていても、立派でなくても、生き延びる者がいるのだ。
「がんばれ」
そっと呟く。
強すぎる春の陽を背に、列が浮き上がる。
子どもたちの笑い声が、ゆっくり遠ざかっていった。
モンシロチョウ
指先とまれ、モンシロチョウ。
花までお連れいたしましょう。
私が丹精込めて育てた花の蜜の味はいかがでしょうか。
日々家
モンシロチョウ
もんしろちょうって 綺麗だよね
白と黒で 可愛くて
けど 裏には 残酷な話があるんだよ
もんしろちょうって ほかの蝶よりも 寿命が 短いって聞いたよ
それに 雨に濡れると
飛べなくなって しんじゃうんだって
かわいそうだよね
わたしも 涙で死んじゃうかも 笑
死ねたらいいけどね
『モンシロチョウ』
透き通るような
白い肌のあの子の指に
モンシロチョウが止まった。
わたしも
モンシロチョウのような白が似合う
透き通った肌になりたかった。
モンシロチョウに
青い空
したから見上げると
それは輝いて見えた
早春のキャベツの葉っぱに護られて眠れる虫の尊さを見よ
[モンシロチョウ]
あなたの好きな虫歌は何ですか?
私はHungry Spider(2回目)かな。そうそう、マッキーが好きだからですよ、はいはい。
私は実は、蝶とか蛾とか大嫌いなんです。
汗をかくと虫を引き寄せる体質で、今まで幾度も飛行する虫に追いかけられてひどい目に遭っています。
同じ経験のある方はいませんか?
「モンシロチョウ」
何気無く外を見てて、チョウが舞っているのを見ると
なぜか気分が上がり、ワァ〜となる。
これはモンシロチョウ、モンキチョウ、アゲハチョウ、
どのチョウを見ても一緒。
よく考えると虫が苦手な私には珍しい。
ガが舞っているのを見ると逃げまくっているのに。
同じようにヒラヒラ舞ってるのに、
この違いはなんだろう?
要するに私は"チョウが好き"ということ。
羽を持つ生き物が飛びまわる姿は
軽やかで 伸びやかで
みてるこちらまで気持ちが上向く
晴れた天気のいい日にであうから
よけいにそう思うのかな
モンシロチョウ
今年は見ていないかも
めまぐるしい速さで時代が進み
いろんなものが様変わりしていくけど
子どもの頃と変わらない風景があるって
なんだか安心する
地球って人間だけのものじゃない
そんな当たり前にも気づかされる
38:モンシロチョウ
心地よい春風に誘われて、
ふらりと飛んできた
モンシロチョウ
君はどこから来たんだね?
自由に飛べる羽、私にもあったらなぁw
モンシロチョウ
ひらひらと
あの花に行ったりこの花に行ったり
まるであなたみたいね
優しく揺れる葉を眺めながら、樹の下に腰を下ろす。
そして目を伏せ、母なる大地に還りたいと口癖のように言っていた彼を思い出した。
ねえ、貴方は大地に還れた?
貴方はとてもロマンチストで、自然を愛している人だったね。
私の初恋で、一目惚れの貴方。
いつでもどこまでも優しい貴方。
貴方が大地に還ってから、一年が経ったよ。
樹の音に耳を傾けながら、横に咲いている黄色の美しい花を見る。
大地に還った貴方が、一人ぼっちでも寂しくないように私が植えた花。
私は貴方の様に想像力が豊かでもロマンチストでもないから、母なる大地に還りたいと言っていた理由は分からない。
だけど、そんな私にも優しくして、大切にしてくれたのは紛れもなく貴方だから。
一年前から定期的に訪れるこの美しい場所は、きっといつまで経っても変わらないんだろう。
どうか貴方はここで母なる大地に還って、私を見守っていて。
風が吹き、葉が擦れる。花が揺れる。
それを契機にしたように、小柄で可愛らしいチョウが私の鼻先にまで飛んできた。
私は少し考えてから、話した。
「ふふ、大地じゃなくて蝶になっちゃったの?」
クスっと笑ったように、モンシロチョウはまた私の顔に触れた。
モンシロチョウ
空中をヒラヒラ舞っている小さな白色。
あのほんの小さく愛らしい体は、
人間の生や死、復活のシンボルとされているらしく、
死者の魂が宿る、なんて噂もあるようで。
生きたかった人が死に、やっと復活できた器が蝶か。
子供に、時間に、教育の一環としてまで。
軽く殺されてしまうほどに弱い命。
愛されているのに、殺されてしまうの?
そんなに小さくて、
そんなに薄っぺらくて大丈夫なのかな。
そんなに小さくて、薄っぺらくても、
飛べるんだ。
生きられるんだ。
本当に生きてるんだ。
生命というものは、
儚いのか、それとも思っているより、
ずっと強く、図太いのか。
命に触れると、分からなくなることがよくある。
この間、
ヒラヒラすれ違ったモンシロチョウを見て、
思ったこと。
︎︎◌ モンシロチョウ ︎︎◌
モンシロチョウと言われたらこんな思い出がある。
5歳ぐらいの時
家が隣の男の子と
モンシロチョウを虫取り網で追いかけていた。
2人ともまだ小さくて一匹取るのもすごく大変だった。
やっとのことで取れて
彼が持ってきた虫かごに協力して
悪戦苦闘しながら入れた。
私はしばらくの間
虫かごの中にいたモンシロチョウを眺めていた。
彼は「もう一匹取ってくる!」
と笑って言った気がする
少し時間がたった頃だろうか
彼がもう一匹モンシロチョウを取って来た。
その時、私は優しさから虫かごを開けてしまった。
一瞬の事だった
あっという間に虫かごの中にいた
モンシロチョウが逃げていってしまった。
驚く彼の虫取り網からも蝶々が逃げていった。
今でも思い出す後悔と懐かしい記憶
モンシロチョウ
あなたと一緒にいるときは
あなたの好きな曲
好きな食べ物
とにかくあなたのことばかり
別れたあと
私は私のこと
ほとんど
伝えてなかったことに
気づいた
自分のことより
あなたのことが
知りたかったから
手を繋いで歩く時の
道端のたんぽぽ
静かに舞うモンシロチョウ
春のはじめの青い空
全部大好きだったこと
伝えておけば
よかった
そうしたら
あの時間は
もっとふたりの時間に
なっていたのかな