『プレゼント』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
サンタさんからのプレゼントに子どもは喜ぶ
あなたには
メリークリスマス
言葉だけの贈り物
空気は澄みわたり夜空に浮かぶ星達がいっそうに輝きを灯す季節
商店街のあちらこちらを飾るクリスマスツリーには、色とりどりに輝く宝石のような光りが、普段は少し寂しく感じるような街並みを、楽しげな雰囲気へと変える
そんな楽しげな景色の中、肌を突き刺すような風に少し後悔していた
昨夜、「明日は冷えるから玄関に手袋とカイロを出しておいたよ」と祖父が用意してくれていたのにも関わらず、朝の微睡みの中では布団のぬくもりが私を縛り付け、気付いた時には慌てて家を飛び出し、せっかくのまごころも忘れてしまっていた
昼は大学の講義中にもうとうととするほどに暖かかった為すっかり失念していたが、バイトを終え、買い物に商店街へ寄り道をしたこの時間には、布団の誘惑に負けた自分を悔やむ結果となってしまった
建物の間を走り去る冷たい風は、一刻も早く家に帰り暖かいこたつをと思いを急がせるのだが、あまりの寒さに目の前にある古ぼけた喫茶店に暖を求めて入った
店内に入ると、まるで昭和で時が止まっているようだが、年老いた店主のみが現代である事を証明するようにカウンターの中に佇んでいた
自分以外に客はおらず、なんとなくカウンター席に腰を落ちつけコーヒーを注文した
暖かな店内でサイフォンの中を浮き上がるコーヒーをゆったりと眺めていると、先ほどまで縛り付けられていた身体がだんだんとほぐれていくような心地よさを感じる
芳ばしいコーヒーを楽しみ、店内にかかるジャズのBGMに心を委ね一時の安らぎを堪能していると
「今日は帰りが遅いですが大丈夫ですか?」と祖父からのメールが入った
祖父は72歳にしてスマートフォンを父と一緒に覚えはじめ、以前では電話をしてきたが、最近ではなにかとメールを送ってくるようになり、飼い猫の写真や散歩中に見つけた季節の写真や動画なども送れるほどに使いこなしているようだ
今日はそんな祖父の誕生日、私の用意したプレゼントを喜んでくれるだろうか
プレゼント
クリスマス関連かな
特に関係なく買う
自分が欲しいものなら
クリスマスだから安いものはある
正月明け頃までセール
任天堂Switchのゲームソフト
約一万円分買ってある
順調に調整出来たら
正月明けにも買う予定
また積みゲーが増える
気になってたギャルゲー数本と
あとはインディーズゲームを購入済み
購入予定は音ゲーとパズルゲー
いまのメインよりゲームはテトリス
日々の成り行きで
いまはほぼ休息中な状態
だからギャルゲーや本を消化してる
ゲームに限らず
色々なものに触る
ハズレもそれなりにある
でもその中から当たりも見つかる
その範囲が
ゲームアニメ漫画Youtubeなど
ハズレてはいても楽しめるものもある
ただハズレが過ぎると
ちょっと様子みてから撤退
撤退してもYoutubeで流れてくる
それ次第では軽く観ることに
ハズレだからって酷評はしない
当たりだからと好評もしない
聞かれた答えるけど
個人的な感想に過ぎない
当たりハズレを決めるのは
あくまで消費した個人で
評判では決まらない
参考程度にしかならないよ
プレゼント
私には先天的な障害がある
人生はわからないものでそれがきっかけでいろんな縁に恵まれた
この体の事が知りたくて勉強をしたら
それがきっかけで生物系の学校に進学
大学の実験助手のアルバイトにめぐりあえた
今は自分の経験談を患者会の会報誌に載せている
私はきっかけの種をたくさんプレゼントしてもらえたようだ
《プレゼント》
緊張した面持ちで扉の前に立つ青年——真矢の手の中にあるのは、真新しい鍵だ。
つい先日作ったばかりの、家の合鍵である。
ややあって、真矢は鍵を握り締め深呼吸をして扉を開く。
「おはようございまーす。先輩いますか?」
挨拶と共に室内を見ると、まだ誰も来ていないようだった。
この部署は組織の中でも、特に優秀な者が集まっていると言っても過言では無い。ただ意図的にそうされたのではなく、自然とここに集ったのだ。
その理由は上司にある。
強く、恐ろしく、冷徹で、裏社会においても音に聞く存在。誰もが恐怖の対象とする男。
それが、真矢たちの上司だ。
ともあれそんな上司もおらず、ただ一人デスクに着いた真矢は安堵の息を吐いた。
「……いやいや、今更緊張なんて……私は……」
そう独りごちる真矢は、気配を察知し扉を見やる。
果たして、扉を開いたのは、
「……おはようございます、先輩」
「お、朝から早いじゃん。おはよー」
来てほしかったような来てほしくなかったような、そんな曖昧な視線で真矢は彼を見た。
「なんだよ、ちょっと嫌そうな顔して」
「いえ、なんでもないですよ。それより、珍しいですね? 先輩いつも遅いのに」
「たまにはいいじゃん。偉いだろ?」
「はいはい、偉い偉い」
「適当! もっと褒めて真矢ー!」
「わかりましたって……」
頭を撫でてやりながら、真矢は内心焦っていた。
二人きりの方が都合がいいが、これはこれで困る。
そう思っていたからか、彼の行動に気が付かなかった。
「なあ、真矢。これって?」
「……はい? なんです?」
仕事のことかと顔を向ければ、差し出された彼の手にあったのは、鍵だった。
それも、真矢の手にあったはずの、家の合鍵だ。
「あ、それは……えーっと……」
手にあったのを忘れていたからか、落としていたようだ。それを拾って、聞かれたのだろう。
「家の鍵? こんなとこに落とすなよ、はいこれ」
「あぁ、いや……すみません——」
このまま話を流してしまえば、また鍵のことを話題にあげることは無いだろう。
それでは、せっかく合鍵を作った意味が無い。
「……あの、先輩」
「ん? 受け取らないの?」
不思議そうにこちらに差し出された手を、真矢は両手で包んだ。
「この鍵は、先輩が持っていてくれませんか」
「……俺が? 真矢の家のじゃ、」
「私の家の合鍵で、合ってます」
「……ならなんで」
当然だろう、困惑する彼の目を見れず真矢は俯いたまま続ける。
「だって、先輩この前も仕事ばっかりして家に帰るの忘れてたでしょう? それで家賃払うのも忘れて、電気もガスも水道も止められたとか。そろそろ三ヶ月経つのにまた組織で寝泊まりしてるし」
「……それは」
「なので、私が住んでる家に来ればいいと思うんですよ。電気代とか諸々折半にすれば安いですし、仕事で忙しいときも私の家の方がここから近いのでまだ帰る気になるでしょう?」
「……たしかに」
「だから、その、……俺と一緒に住めば楽だと思うので! 家事とかしますし……先輩が嫌でなければ、」
「——俺の方こそいいの!?」
「え」
思わず顔を上げると、嬉しそうな彼の顔がそこにあった。
「俺の方こそお願いしたい! 真矢となら楽しそうだし、よろしくなー!」
「……はい」
予想に反して、いい反応の彼に動揺を隠せない真矢は呆然として、
「……緊張してた俺が馬鹿でしたねぇ。先輩、」
「んぁ?」
鍵を持ってご機嫌になった彼が、振り返る。
「それ、俺からのプレゼントです」
「ありがとう、真矢!」
最高のプレゼントだよ、と言った彼の表情は、
——とても眩しかった。
勇気を出して、よかったと思う。
プレゼントを頂戴、もう一度だけ私に愛を語るチャンスを頂戴
〝プレゼント〟
「プレゼントを買いに行こう」
ずっと考えていたことを、今更口にする。
君は私のプレゼントなんか求めていない。
そんなことは分かっている、分かりきっている。
…だけど、
君の記憶のほんの一欠片にでも、私を居させて。
これで、最後にしよう。
最後にとびっきりのプレゼントを、君に贈ろう。
あなたのことを縛りたくはないから、と選んだクッキー缶に、私はリボンをかけることなどできないのだ。
/お題「プレゼント」より
お母さんへのプレゼント
妹へのプレゼント
パートナーへのプレゼント
先生へのプレゼント
愛犬へのプレゼント
私へのプレゼント
渡す人は違うけれど、気持ちを贈るということは変わらない。それがプレゼント。
渡す人も、贈られた人も心が暖かくなる。それがプレゼント。
だから、誰かにプレゼントをあげるということは、私へのプレゼント
プレゼント
ゆるゆる…ユラユラ…
ゆりかごのように…
うたた寝〜
目を覚ますと…
プレゼントが
置かれていた…
親愛なるあなたへ
いつもそばにいてくれて
ありがとう
めちゃくちゃうれしいです
ずっとそばにいてください
サンタさん…夜空を見上げて…
そっと…呟いた
ありがと…
どんな
高価な物より
大切な貴方が
傍にいて
笑ってくれる
貴方の笑顔は
私にとって
最高のプレゼント
皆様の夢と希望を配達していたサンタクロースおんじは
働き疲れたトナカイを降りて
いつしか布袋をゆらした大黒天になっていく。
______________________________
【23】プレゼント
プレゼントをありがとう。
私も貴方の指にはめていいかな?
私が
欲しそうに
見ていると
気づいて
買ってくれる人だった。
珊瑚のネックレス
水晶のネックレス
財布
バック
あの人は居なくなったけど
私に
生きる力が
みなぎりますように
子供を
守れますように
プレゼント
真っ赤な髪のあの子は
真っ赤なマフラー着飾って
抹茶の服のあの子には
抹茶の香りが漂います
黄色いスカートあの子には
黄色いチーズがお似合いだ
青い瞳のあの子には
青い髪飾りをつけてほしい
私?
私はいらないよ
だってもう、貰ってるもの
貴方のその、素敵な笑顔
なにをあげよう
お金はないけど
気持ちは込めたくて…
頭と気持ちをフル回転。
瞼の裏に君を浮かべる
気取ったブランドも
ロマンチックな
夜景の見えるディナーも
君はきっと怒るんだ…
そう思うと
なんだか笑えてきて。
君に似合うマフラーに
手紙を添えよう
いつも言えない
感謝と愛を込めて…
少しだけ自分が誇らしいんだ
こんな僕の隣に
君が居てくれる
そんな当たり前の
聖なる夜に…。
- プレゼント -
『嬉しいプレゼント』
「サンタのおじさんに新しいゲームお願いしたよ」
「彼氏にアクセサリー頼んでるの」
「妻と子供にはささやかだけどケーキを買って帰ろう」
雑踏からひそひそと楽しそうで嬉しそうな囁き声が聞こえる。
私は今駅前の広場の大きなツリーの下のベンチに座っている。ツリーの電飾がピカピカとやけに眩しく感じる。
世のクリスマスを待ちわびる人達が私の横を通り過ぎていく。彼らの華やかな喜びとは裏腹に今の私、すごく惨めだ。
今朝会社で同僚でもある彼氏に振られ、仕事では上司に叱られ、こうして冬空の下でぼうっとイルミネーションを眺めている。寒々しい夜空だけれど、冬の空気は澄んでいる。
雪はこの場所にきてからすぐに降りはじめた。ひらりひらり、煌めいては消えるを繰り返す。
(そうか、明日はクリスマスイブだっけ)
どうしてこんな時に振ってくれたんだと今はいない元彼に文句を言う。彼との思い出はたくさんあったはずだけど、振られてすぐに頭の片隅に追いやったせいか、今はぼんやりとしか思い出せない。
(私がこの中で一番惨めな人なのかも)
浮かれた空気とは対照的にそんな暗い考えが湧いてくる。
全くもって自分の世界に入ってる。だめだめ、と首を振り頬を叩く。
ふと向かいの商店街を見る。カラオケ屋さんの前でサンタの格好をした若いお兄さんがビラを配っている。
いくらなんでもクリスマスには早すぎないかと思うけど、似合っているから許す。
ふと、急に突風。
慌てて顔を腕で覆うと、なにか張り付くような感覚がした。不快感で反射的にそれを引き剥がす。
「すみませーん!ビラが風で飛んじゃって。大丈夫ですか?」
ビラ配りのお兄さんが駆け寄ってくる。
ハチミツみたいな金髪に、今時の細面の甘いマスク。私の座っているベンチまで来てくれて、中腰になって私と視線を合わせ謝ってくれた。
「大丈夫です。気になさらないで」
少しドキッとしたことを隠すようにしたら、慌てた口調になってしまった。
「いやぁ、寒いですねぇ。さっきから雪も降ってるし。おねえさんさっきからずっとそこに座ってたから気になってたんですよ。なんかありました?」
気さくに話しかけてくる。そもそも、お兄さんは仕事はいいんだろうか?
そんな疑問を察したのか、お兄さんはにこっと笑った。
「雪降ったら終わっていいって店長が言ってたから大丈夫ですよ。それより、イブイブですよ、明るくいきましょ」
軽口を叩いているけど、気遣ってくれるのがわかる。
「お兄さんはイブイブも仕事なんですか?」
「そっすよ!なんならイブもクリスマスも仕事」
煌めく瞳がまぶしい。
それにしてもクリスマスまで夜に仕事。すごいなぁ。仕事に対する前向きさが伝わってくる。大切な人とは過ごしたりしないんだろうか。
「大切な人にプレゼントとかは?」
思わず聞いてしまったがなんて不躾な質問をしたのか後悔したが、お兄さんは気にしてなさそうだ。
「おねえさんは?大切な人にプレゼントは?」
逆に質問されてたじろぐ。
「大切な人、もう居ないから。
あ、でも気持ち切り替えなきゃね!」
しんみりした空気になっちゃったなと思っていたら、
「じゃあ俺からプレゼント!」
そう言って大量に持っているチラシから一枚抜き取ってその裏に『フリードリンクプレゼント無期限』とマジックで書いてみせた。
「ま、この店使ってくれないとプレゼントできないけど、これが今の俺の権限でできる最大のプレゼント。
おねえさん、何があったか知らないけど、俺応援するよ。あと、カラオケはいいよ!音楽は世界を平和にするから」
にいっと笑った時に見える八重歯がなんだか幼く見えて思わず笑みが溢れる。頑なだった私の心がやっと溶けて他人の温かさが身に沁みた。
「ありがとう、気を遣ってくれて。クリスマスプレゼント、いただきました。またお店を使わせてもらうね。お兄さんもお仕事頑張って!応援してるよ」
その時お兄さんの携帯が鳴った。
どうやら時間のようだ。
私も帰宅する時間はとっくに過ぎてる。
「おねえさん、またね」
そう言いお兄さん駆け足で遠ざかっていく。お兄さんの背が小さくなるまで私は大きく手を振り続けた。
音楽は世界を平和にする、かぁ。
お兄さんの言葉をリフレインして、
私は「プレゼント」を胸ポケットに大切にしまった。
#プレゼント
あなたがくれたプレゼントのストラップは、今もスクールバックにぶら下がってゆらゆら揺れている。
あなたに対する自分の気持ちも、答えが出ないままゆらゆら揺れている。
「プレゼントかー…」
今年のクリスマスプレゼントは何がいいかと聞いたら、
「うーん…」
…悩んでしまった。
長年ともに過ごしてきた俺たちには、プレゼントはお互いが欲しいものを贈るという決まりがある。
いつもは「加湿器が欲しい」「まくらが欲しい」など、12月に入った時点で欲しいものが決まっているのにどうしたんだろう。
「決まってないの?めずらし。」
「うん…、なんかピンとくる物がなくて。」
「今年は24.25日にあんたと一緒にいられるだけでいいや。それが何よりのプレゼント。だからお休みもぎ取ってきてね。」
うわ、無自覚天然発言出た。
「ん?どした?顔ニヤけてるよ?」
「お前…そういうとこだぞ…」
この発言が俺へのプレゼントになってること、気づいてないんだろうな。
231223 プレゼント
鈴の音が鳴り響く夜
子供たちは
期待に胸膨らませて
布団に潜り込むのだろう
私にプレゼントを
届けてくれる
サンタは
いないけれど
書き溜めてきた
この記事たちを
一冊にまとめてみようと
書き続けてきたご褒美に
自分がサンタになって
分厚いノートを
自分に
プレゼントした
お気に入りのペンで
イラストを添えながら
楽しい時間を
過ごすとしよう