『ブランコ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ブランコ
(本稿を下書きとして保管)
2024.2.1 藍
【ブランコ】
幼い頃
ぶらぶらと揺れる、あの遊具が好きだった
自分に羽が生えたようで
体が軽くなるようで
今の私は心が重く
胸の奥の方でぶらぶらと気持ちが揺れている
悩み、迷い、苦しみ
それらを抱えて足踏みしている
辛いことがあると
ブランコに乗りながら俯いた、遠いあの日のように
上を向く気になれず
不安定なままに揺られ続ける
ブランコこいで遊ぼうよ!
何して遊ぶ?
くつ飛ばしする?
それとも立ち漕ぎする?
幼馴染とよくしたね。
大人になった今はすることがなくなったけれど。
でも、童心に帰ってブランコ漕ぎたいな。
ブランコ乗りたい、
高校はいいけど、中学校には、公園あったほうがいいよね。小学校の頃公園で遊ぶの楽しかったな。
高校入ったら、休み時間始まるとみんなスマホ触りだすから怖かったな。私は窓際で風浴びてたけど笑、
多分そのうち、「公園などで遊ぶ機会が減った子供の発達の影響」とか言われるかな、と思うけど、時代の変化につれて体を動かすことは、ずーっと減っていく一方だよね。
なんか私は、今の世界でもどちらかと言えばマイノリティの方だし、とっても自由な人間だから、昭和とかに生まれなくてよかった、って思うけど、
運動会だけは、厳しく取り組んだほうがいいんじゃないかと思うときがあります。戦時中の訓練のように。もちろん先生たちも子供達も、当時の人とは心持ちが違うから、本当の意味で厳しくはできないと思うけど、
歴史を体験するという意味でも、競走をやめようという教育が急に進みすぎた弊害を抑えるためにも、いいことなんじゃないかなと考えてみました。
無理やりがダメなのはもちろんだけど、それを今の時代の若い人がが、自ら希望してやってみようって思うのは、いいことだと思います。
まあ私がそれを体験してみたいだけなんですけど
というか、私も含めて、特に戦争などに関わるなど、歴史を学べてないと思います。
平和ボケです。
「ブランコ」
小さな頃、ブランコが大好きだった。
はじめて買ってもらったぬいぐるみの名前も
「ブランコ」にちなんで付けた。
何がそんなに好きだったのか、
大人になってから乗って考えてみた。
自分の好きな速さで好きな高さまで漕いで、
ひとりで風を感じる。
ああ、幼かった私にとっての
ちょっとしたひとり時間だったのかな。
好きだった本当の理由は覚えてないけど、
大人の私も、ブランコ好きだよ。
ふらここをぬらりくらりとゆらす風
/お題「ブランコ」より
『ブランコ』
幼少の頃の記憶はほとんど覚えていないと言うのに、ブランコに乗った時のことは何故かよく覚えている。
楽しそうに漕ぐ友達。
背中を押して、押されて。
びゅんびゅん風を切ってさ。
あれ180度行ってるよなぁ、って。
私は、それをじっと見ているのが好きだった。
「乗りたいの?」って勧められて座ってみるけど、
漕ぎ出す勇気はなかった。
「背中押したげる」って背中を押されるけど、
どうしても足を地面につきたくなる。
なんか、怖い。
2本の鎖が子供の体重なんかに負けて千切れるわけなんてないだろうけど。それでも地面から離れたくない。
原理なんてさっぱりわからないブランコも、うっかり手を離して転げ落ちそうな自分も。信用ならない。
ブランコはすぐに友達に譲って、私にしてくれたお礼に、そっと背中を押した。
大きく大きくブランコを漕ぐ友達は、
やっぱり遠くどこかへ飛んで行ってしまうような気がした。
テーマ ブランコ
ゆらゆら
ゆらゆら
夕焼け空に少しでも近づきたくて
ゆらゆら
ゆらゆら
あの高い屋根の向こう側を見たくて
ゆらゆら
ゆらゆら
見える景色はころころ変わる
まるであの人のココロみたい
後ろから押す、君の背中は
前へ後ろへ、ゆらりゆらりと揺れている
「もっと強くしていいよ!」と言う君の姿を眺めながら
私は苦笑いしながら、サラリと受け流す。
...あまり、強く押しすぎると
君が空へと飛んでいってしまわないか、心配になるからね
---二作目---
揺れる揺れる、前へ後ろへ
私の気持ちも、前へ後ろへ
今日もブランコは、ゆらりゆらりと揺れている
私の心も、気ままにゆらりと揺れている
#ブランコ
199作目
ブランコ。でまず思い出すのは、調子に乗って頭から落ちた時にヘルメットに守られたこと。
工事現場みたいなヘルメット、小学生のとき全員義務だった。
暑くて、男子のはくさくて最悪だった。
ブランコに乗ってだはずなのにいつのまにかズザザザァーって地面スライディングしてた。運動神経悪いから何が起きたのかわからないけど、ヘルメットえぐれてた。
校則違反で被らない子達もいたし、高学年になったころには、時代の変化もあって、着用義務はなくなった。
ありがとうヘルメット。
1人のどんくさ女子の命をブランコから守り抜きました。
第六話 その妃、関わらず
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
黄昏時の小さな公園に、幼い影が二つ伸びている。
キーコーと、静かにブランコを止めた女の子が『あのね』と囁いた。
『わたし、――くんのおよめさんになりたい』
『えっ、うわ⁉︎』
驚きのあまりブランコからひっくり返った少年は、その場に思い切り尻餅をついた。さらには、追い討ちをかけるように帰ってきたブランコにも攻撃を受ける。
『い、たた……』
少年はゆっくりと警戒しながら体を起こした。そして、ブランコが完全に止まったのを確認してから、身の回りの状況を一つずつ把握していく。
土まみれの学生服に、丸まったちいさな背中。夕暮れのように真っ赤に染まるちいさな耳と、そして、タイミングよくアホーと鳴くカラス。
苦笑を浮かべながら土を払い、女の子の前へとしゃがみ込んだ。
『――ちゃんは、僕のことが好きなのかな』
恥ずかしそうに俯いた女の子は、顔を真っ赤にしながらもこくりと頷く。
その必死な様子に、少年は『ありがとう』と微笑んだ。
『……なら。もしも――ちゃんが、大人になっても僕のことが好きだったなら。……僕のお嫁さんになってくれる?』
『――‼︎ ……うんっ』
遠慮がちにそっと絡むちいさな小指。
微笑ましい、幼い二人の思い出。
それは、誰かにとってとても大切な約束で。そして誰かにとっては――……
* * *
「……それで、言い寄っていたら、いつの間にか踏み潰されていたと。馬鹿じゃないの」
首の痛さに思わず目を覚ます。
いつまでも続きそうなくだらない話に目を閉じていたら、いつの間にかすっかり眠っていたようだ。
「だから、それは誤解だよ。ただ好みのタイプとか、好みの男の仕草とか、恋人に求める条件とか聞いてただけで」
「それを普通は言い寄るっていうんだよ馬鹿」
「仲を深めるための雑談だってば」
どうやら、未だに白熱な闘いを繰り広げている様子。完全に、起きる時を間違えてしまったらしい。
離宮の妃は、再び目を閉じることにした。
争い事には関わらないのが一番。
それを、よく知っているからだ。わかっているからだ。
いやというほどに、懲りているからだ。
(……これが、本当に最後だから……)
そうしてまた、起きる前同様宦官男の肩を借りることにした。
少しでも、あの夢の続きが見られればと。
見られなくても、何か面白い夢が見られればと。
そんな、些細な望みを胸に抱きながら。
#ブランコ/和風ファンタジー/気まぐれ更新
大切な人に押されていた時の、ブランコは、力強く、鼓動のようなリズムを生みながら、前へと後ろへと、感情が揺れ動くかのように、時間を刻んでいった、今では、もう動かない。
⒌ブランコ
小さい頃からあなたと一緒に遊んでいたブランコが大好き。
昔はおっきいと思ってたブランコの座も、今の私じゃ小さいくらいに成長した
またあなたと一緒にこぎたいな、それは叶わぬ夢だとしても。
いつの日か、大好きだったブランコは今では苦手になっていた。
近所の公園にブランコがあった。
小学生の頃、どっちが高く漕げるか競い合ったり
どっちが遠くに靴を飛ばせるか競い合った。
二人乗りをしたり、ただ揺れてるだけなのに
ちょっとしたスリルと友だちの笑い声が相まって
なぜか好きだった遊具。
いつから乗らなくなったんだろう。
幼馴染が引っ越してしまってからかな。
1人で乗っても楽しくない。
今はもう会うことのない幼馴染。
いつかまた、どこかで会えたら…
ブランコに乗って会えなかった月日の穴を埋めるかのように語り合いたいな。
また一緒に笑って…。
「ブランコ」
前に後ろに
揺れる姿に
私の心映ってる
揺れているのか
揺られてるのか
わからないまま
ひとりきり
#11 ブランコ
小さい頃は大好きだった
大人になってからは全く乗らなくなった
今のボクが '' 大人 '' なのかは分からないけれど
公園に行かなくなったのは
少なくとももう '' 子供 '' では無いから
そういう事にしておこう。
ブランコ
ブランコこいで
いきおいつけて
かたっぽのクツ
ほおったよね
あーした天気になーれ!って
ひっくり返ってたら雨
ふつうなら晴れ
そんで
はいてる方の足でけんけんして
クツをとりに行くのだった
ゆらゆらと こいでる姿 見る私
いつかとなりで こげたらいいのに
ブランコ
人生は公園のブランコだ。
大空に飛び出そうと前に進むときもあれば、
飛んだ先が不安で後ずさりするときもある。
自分だけで動けないときには風や人の力を
借りればいいのだ。
そうすればまた動きだせる。
公園のブランコには様々な人が乗る。
小さな子供
悩みを抱えた青年
お酒に酔ったおじさん
それらの出会いひとつひとつが思い出となる。
公園のブランコは大体二つある。
ということは、自分とは違う人生もそこにあるという
ことなのだ。
もちろん、話しかけてくることも
ぶつかってくることもないだろう。
お互いに干渉しない。
ただそばにいる。それでいいのだ。
ブランコは1人じゃない。
鳥をみて
蝶をみて
ブランコにのる
空は私を抱いて
これは ゆりかご
鼻がツンとして
風が頬を舐めてくる
鎖を握って
大きく地面を蹴った
私、何年も生きたのに
まだ空もとべない