『バレンタイン』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私はチョコレートが大好きなので、
「こっちが、もらいたいくらいだわー。」と
軽口をたたいたりするのだけど、
もらう側の男性は、どんな思いで14日を
過ごすのだろう。
無意識をよそおいつつも、やっぱり気に
してる?パートナーがいる人でもドキドキ
する?
昔、店でチョコを選ぶ時は、これは、かわい
過ぎ、これは子どもっぽい、とか、結構な時間
をかけていた。
チョコ好きの私なのに、ついでに自分の分も
買おうとは、不思議と思わなかった。
それだけ真剣だった。
しばらく、あげたいと思う人は現れていない。
まあ良いか、と思いつつ、おやつに普通の
チョコを買った。明日になったら、店に置いて
ある商品は、どうなるのかな?
「バレンタイン」
あの人に伝えれるだろうか
この気持ちを知られていたら
どうしよう
考えたって仕方がないから
この日だけの勇気を
チョコと一緒に
初めてつくったトリュフチョコ
ラッピングして持ってみたら
とくとく と脈打つ
どこで紛れ込んだんだろう
心臓のかけらが入ってしまった
/ バレンタイン
「2/14 おくった詩」
あなたを想って浮かぶのは
たとえば
きいろいバラ
考えるときする変なポーズ
あきれたようにふる首
つくつくした髪
健やか刻む心臓
赤いバラや
くっきりしたふたえや
ひっくり返るようなときめき
ではないけれど
隣に居てほしいとねがう
あったかい思いだと思う
#バレンタイン
バレンタイン
私からのチョコレート
どんなのがいいかな。
私の体にチョコ塗るか
夫の体にチョコ塗るか
悩むなぁ。
ねぇ、どっちがいい?
夫
お前にしろ。俺はベタベタなの嫌いなの。
そこだけならいいよ?
今日は煮干しの日です。
今日2月14日は全国民が喜び、
海産物関係者が潤う煮干しの日です。
2(に)1(ぼ=棒)4(し)の日です。
どうかこの世知辛い世の中から
干されませんように。
『バレンタイン』
- バレンタイン -
今年も
ハートのチョコは
あなただけ❣️
テーマ:バレンタイン #94
あげるべきか、あげないでいいのか……。
私の中でそんな思考がグルグルとしている。
あげたら迷惑になるかな…。
あげなかったら私は後悔するな…。
私はずっと悩んでいた。時間は刻一刻と過ぎていく。
私は今、気になっている人がいる。
好きとか、恋とかはわからない。
でもその人のことを見てしまう。私はわからないと言って逃げているだけなのだろうか。
今日も私はその人のことを目で追う。
昨日早退したけど、今日は来れたんだ。よかった。という気持ちもあり、それが今私を悩ませている原因でもある。
声をかけようとした。でも彼の周りには、たくさんの男友達がいた。渡したら、冷やかされるかな…。私は別に気にしないけど、彼が傷ついたら嫌だしな…。
そう思って開いた口を閉じる。
それの繰り返しだった。
バレンタインで渡すか、渡さないかに、こんなに悩むのは初めてだ。好きなわけじゃないのに渡すなんておかしいかな、とか。
ただ、あげたくなったからあげる、とか。そういう理由付けも考えたがうまくいきそうになくて…。
彼は代議員だ。
沢山の人達のためにいつも頑張ってくれている。私にも話しかけてくれる。彼は優しい。だから、他の人より惹かれたものがあったのかもしれない。
最近、視線を感じる。見ると、彼がこっちを見ていて目が合うときがある。
私は寝癖がついているんじゃないか。また、おかしなことをしているんじゃないかと、恥ずかしくなって目を逸らす。
私はすぐに何かをやらかす。プールのときもササッと髪をタオルで拭いたせいで彼に
「髪の毛、すごいことになってる」
そう言われた。その時は男子に言われてしまったという恥ずかしさから、トイレの洗面台に逃げるように走っていった。それ以外にも、私はよく怪我をしてしまったりする。だから、そういうことをまたやってしまっているのではないかと思って。
それなのに。目があって嬉しいとすら思ってしまう。
人はこれを『恋』と呼ぶのかもしれない。
でも私はまだ、知らないフリをしていたい。
傷つくのが怖いから。勘違いだったら怖いから。
結局渡せなかった。
今日はマラソン大会の追試もあって、タイミングを逃した。と思っておきたかった。
私の中には、渡せなかったという後悔がやっぱり残った。追試中もそのことばかりが頭に浮かぶ。
渡していれば変わったのかな。それとも渡しても後悔していたのかな…。
今となってはわからない。
この選択が本当に正しかったのか、は……。
バレンタイン
画面越しでしか見た事のない君の顔
イヤフォン越しでしか
聞いたことのない君の声、
会った事もない君に恋してる。
でもね、君には1番に幸せであって欲しくて
君に悲しい事が起こりませんようにと
星に願ったあの夜も君は知るはずもないね…
それでもいつしか君の幸せが私の幸せに変わってた。
そんな君へ沢山の愛を贈るよ、
あっ、そうそう、最後にひとつだけ…
「この愛にお返しはいりません」って……一言、添えとくね。
バレンタイン
バレンタインのチョコを購入すると寄付になるの、毎年みたいに購入してました。千円くらいのチョコです。
今年、忘れたわ!
来年は忘れずに購入したいと思います。
一週間前ぐらいから、職場の義理チョコを漁りにデパートの特設会場を見回るのがお決まりのパターン。
そして人混みに揉まれつつ上司と同性のお世話になってる先輩方にはそれぞれ一人一箱ずつ、同僚には分けて食べられるポテチのチョコ掛けをまとめて一箱分買う。
後は家族と自分の分。
気楽な気持ちで混んでいる場所を避けて、狭い特設会場内をゆっくり歩く。花型、惑星チョコ、キラキラしたチョコレートの中身や箱が所狭しと並んでいて、目が回りそう。
今年の自分用のチョコは、会場の片隅にあったマーガレットの小さな缶入りチョコにした。
ああ、バレンタインが楽しみ!
バレンタイン。
バレンタインは
特別な日。
大好きな人に
大好きと
堂々と言える日。
チョコに添えて
想いを伝える日。
明日は少し遅いけど
逢えるのが嬉しい。
『バレンタイン』
空は蜜色 冷たい風に頬が薄らぐ 胸の高鳴りが彼方此方で聞こえてくるよ 私も私で気が気でなくて そわそわという言葉の本質に辿り着く そんな想いでバレンタイン 今は2月の真っ最中
今日はバレンタイン。
君からチョコを貰える妄想くらい、してもいいよね。
いつも文句を躊躇せずに言ってくる心理を突いてくる女の子が会社にいて、何故かこの前怒られた。「あなたのために用意したの、受け取って下さいって言わなきゃ分からないでしょ。はい練習、言ってみて」と唐突に。言えなかった。その日から、彼女の言葉で気持ちが揺らいだ。乱暴だが本当に良い子で、私のことを毛嫌いするくせに、『あなたはすごく良い子なのに分かってもらえないと悲しい』とか本気でちぐはぐを言ってくる。
なぜあの時そんなことを言ってきたのか。職場の仲間だが班が違うためにほとんど会わないけれど、私の醜態の全てを知っているようだった。知っているのだと思った。
だから今年は、言葉で感謝の気持ちを一言だが本気で伝えることができた。それは彼女の言葉のお陰だと思う。これを彼女に伝えたら「死ね」と本気で言ってきそうな人である。
私がチョコを渡した彼は、最高の笑顔と一緒に素直な『ありがとう』を心から返してくれた。私にはいつも怒っている、いつも不機嫌で暴言なんか聞きあきるくらい吐いてくる。この人の笑顔が見たかった…もうなにも要らない、それだけで私の心は満たされてしまったのだから。こんなに満たされた気持ちになったのは10年ぶりくらいだろうか…たった一言のありがとうがこんなにも嬉しかったことが、これまでにあっただろうか。その事に感激して、嬉しくて仕方がなかった。これを読んでくれたあなたは、こいつはこの男に洗脳されていると思うに違いない。
バレンタイン
最近、本命チョコもらってないな。
義理チョコも今年は無かった。
もらったのは母さんからだけ。
バレンタインなんて無くなればいいのに。
45歳男性
バレンタイン
おおお
キーボードに
ハートが降ってきた
バレンタインの
スイ〜トな思い出が
というか記憶が
全然無い・・・
あげるのは
チョコじゃなくて物だったりで
義務感から必死に
数日前から探すけど
毎年選ぶの大変
あげたらホッとして
後は煮るなり焼くなり
転売するなり
どうとでもしてっ
て感じ
ハハハ
バレンタイン
頭の中は何故か
(Y)(°¥°)(Y)フォフォフォ
が浮かびっぱなし
バレンタイン
バルタン星人
・・・全然似てないんだが
今は
フラワーバレンタインとか
逆バレンタインとか
男性から女性に
なんてのもあるらしい
誰か花くれぇ!
チョコくれぇ!
ハイ
これはクレクレ星人
「バレンタイン」
「バレンタイン」
バレンタイン
かといって
告白する勇気もなく
贈れるはずのない
甘いチョコを
自分へのご褒美と
偽り昧る
だって
仕方ないじゃない
受け取れないことくらい
ちゃんと知ってる
知ってるよ
どうせ
泣くくらいなら
最初から
ビターチョコにすれば良かった
ほろ苦い
チョコのほうが
私には似合ってる
恋の仕方だって
友だちとか
恋人とか
家族とか
くだらない。
口の中に広がる、
ほろ苦いカカオの風味。
ああ今年も平和なバレンタイン。
リア充だかなんだか知らないけれど、
バレンタインで大騒ぎしてる奴は本当に
くだらない
友だちを作ろうと頑張ったって無駄。
どうせ私は一緒孤独。
お題《バレンタイン》
月灯りで発酵させたチョコレートケーキは満月のように、煌めく。
月光を集める大窓は高い買い物だったが、お菓子づくりには欠かせない代物だ。紅の魔女はたくさんのあかい花を飾った魔女のとんがり帽子をかぶり直し、夜空へ飛び出す。
夜空にあかい花弁が優雅に散る。
今日はバレンタイン。
無気力魔法使いにでも食べさせて、絶対美味しいと言わせる――そう強く誓ってほくそ笑む。
絶対、落としてやるんだからと。