『やるせない気持ち』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
やるせない気持ち
今日もお前は、
俺の目を避ける様に、
部屋に籠もった。
理由は、分かっている。
また、お前は、
自分を自分で罰しているんだろう。
何かあると、自傷行為に走る。
自分を切りつけ、殴りつける。
それはお前の、
ガキの頃からの癖。
それを、見て見ぬ振りをする俺は、
遣る瀬無い気持ちに、
一人、苛まれる。
何故、お前は、
俺を頼ってくれない?
何故、お前は、
全部一人で抱え込むんだ?
そんなに俺は、
頼りないのか、と。
遣る瀬無い気持ちを抱えて、
俺は、溜息を吐くんだ。
やるせない気持ち。
やるせない気持ちは
最近ずっと。
お母さんが
亡くなったから。
ずっとはかんがえなくても
ハッと思う事。
ずっとその人のことが好きか
と、言われれば多分違うんだけど
めっちゃ好きになる瞬間があるから
厄介なの
その瞬間に好きって言っちゃう癖があるから
付き合って、すぐ冷めて、の繰り返し。
8/25 「やるせない気持ち」
やるせない気持ち
あの夜、父が傷害事件を起こした。
酔った父は偶々店にいた見ず知らずの男性に殴りかかったのだ。
父はそのまま警察に連行されていった。
次の日から俺の生活は一変した。
友達からは白い目で見られた。
近所の人の冷たい視線が痛かった。
バイト先はクビになった。
俺は父を憎んだ。
俺自身は何も悪いことなんてしてないのに。
俺に父と同じ血が流れていると考えると恐ろしい。
だけど、
心のどこかで父のことが好きなままの自分もいる。
憎しみの気持ちでいっぱいのはずなのに。
やるせない。
やるせない気持ち。
頑張って頑張って、限界までやっているのに誰も見てくれない。
隣のあの子はにこにこしているだけで褒められて評価されてゆく。
いつか誰かに言われた、可愛げがないという言葉。
じりじり私をしめつけてゆく。
できることなら私だって可愛がられて愛されたい。
→短編・風鈴丘
夜、ひと気なく静まり返った風鈴丘に、一面の花風鈴が咲いている。
透明な花びらに様々な差し色が美しいスズラン科の花だ。
丘を渡る夜風に、花々はチリンチリンと涼しげな音を鳴らす。
この丘に名前がなかった頃のこと。
一組の夫婦が一輪の花風鈴を植えた。
毎年一輪ずつ増やしてゆこうと二人は決めた。
慎ましい生活での唯一の贅沢であり、夫婦の絆の証でもあった。
「心豊かなご縁が続きますように」
花風鈴の花言葉である「繋がる」にあやかった願掛けだった。
毎年毎年、花風鈴は数を増やしていった。
花の数が増えるように、夫婦も家族を作った。
丘を訪れる人々と共に、夫婦家族も花風鈴の音楽に耳を傾けた。
時が過ぎ行き、年老いた夫婦に代わって、その役目は子どもや孫へと引き継がれた。
花風鈴は丘を埋め尽くすほどに増えていった。
やがて家族は一族へと拡がり、夫婦は色褪せた写真にその姿を残すばかりとなった。
一族の誰かが丘を買った。
風鈴丘と名付けられたのはその頃だ。
現在、風鈴丘への立ち入りは有料である。
丘をぐるりと囲む高いフェンスが侵入者を見張っている。
写真映えするスポットとして有名で、多くの観光客が忙しなく往来する。
花風鈴を管理するのは専門の園芸業者だ。
所有者一族は遠い都会へと引っ越していった。
夫婦の想いは、まだ風鈴丘に残っているだろうか?
テーマ; やるせない気持ち
「お前はどうしたいんだよ」
それがわからなきゃ何もできない。私の手を無理やり掴んで彼は言った。
まず離してほしいと言った。お前が話したらな、と彼は言う。とにかく手を離してくれなければ、まともな言葉も浮かんでこない。そもそも求めていることなんてもうないが。
「お前が許さないというならそれでいい。ただ謝らせてほしい」
本当に後悔しているし、反省もしている。同じ過ちは二度としないと誓う。近づくなと言うならもう姿をみせないようにする。して欲しいことがあれば聞く。だから、
「ならそれでいいじゃないか」
彼の話を遮って言葉を返す。
「後悔も反省もできたんだろう。ならそのまま過ごしていけばいい」
「しかし、」
「して欲しいことなら、今、手を離すこと。反省したというなら、今後出会う人に同じことはしないでしょう」
何も言わなくなった彼の手が緩む前に無理やり手を抜きとって、再び背を向けて歩き出す。
事が形式上収束したようにみえたあと、わざわざ目の前にきて改めて話そうとしてくるなんて彼はましなのかもしれない。先に言った私の“お願い”も、“許し”と受け取って、自分のなかで終わったことにはしない人なのかもしれない。それでも。
謝られたら私が困るのだ。許さないとて一生引きずられては私も引き摺るだけ。許したとて忘れてもらっては腑に落ちぬ。
この世は地獄ではなく、罰を受けて禊を払い、犯した全てを清算させることはできない。そして私は彼の地獄に判決を下し、次の生を歩む手伝いはしたくない。
この思いを晴らすための望みを強いて述べるなら、時間を戻して全てなかったことにする。いっそ私たちが出会わなかった過去にする。実現不可能な話。
彼が抱える思いは、その後悔と反省やらは、案外すぐ消えるかもしれない。似たようなことをまた犯すかもしれない。何も信じられなくて先が見えない。
私の不透明な思いは薄くなるとは思えないが、この先の人生で湧く思いと一緒に濁らせたまま抱えていくしかない。浄化する方法はない。
これ以上、綺麗にすることは出来ない、何をしても余計なことでしかない、どうにもならない話なのだ。
【やるせない気持ち】
ケータイ片手にしかし手持ち無沙汰な、まさに今です。
劇的なもののない漫然と平和な深夜、私はとてもやるせないです。
寝ろ。
やるせない気持ち
ねぇ、生きさせてくれないかな
心を持つことを、諦めさせないでくれないかな
頼み事が多くてごめんね
半生で見つけた気づきも望みも
口に出したら消されてしまうことを学んだよ
手先が動かなくなるほど冷たい日に
存在そのものが許されないことを学んだよ
わかり合う世界を空想しながら眠りについて
怖い、と泣く夢を見て目覚めた時、息が切れていた
私は情けないから
大半が失望に埋まった脳を抱えて
まだ人生にしがみつくよ
あんなにおしゃれだったひと
今はお仕着せの寝衣を着せられて
美味しいものが好きだったひと
今はチューブから栄養を流し込まれて
静かにベッドに横たわっている
毎回たった10分間の再会は
ほとんどが一方通行の話で終わる
それでもほんの少し口元が綻ぶから
私のことはわかっているのでしょう
長年の経験や知識はすでに削ぎ落とされて
じきに私のことも忘れてしまう
もうすぐ遠くへ行ってしまうひと
(やるせない気持ち)
叱られてよく俯いた
綺麗な言葉を右から左へ
隠したナイフを尖らせた
どうやって家まで帰ったっけ
耳が熱かったのは何でだろう
「神様は可哀想。」
そう思ってしまう私は、罰当たりかな?
【なりたい自分】
人生で一度は書いた事があるであろう、このお題。私は少し悩み、役者と書いた。私の席に群がった友達は、皆笑いながら言った。
「役者なんて、無理でしょ。」
私は、笑顔を貼り付け言う。
「そんな事ないでしょ。」
冗談のように否定する。そうすれば皆すぐに忘れてしまう。本当に、考え足らずの相手は疲れる。
私には、これと言って夢はない。しかし、なりたくないものはある。それは、傍観者だ。只傍らで他人の人生を眺めるなんて、まっぴらごめんだ。そんなの最悪な趣味だ。でも、同情する。他人の人生の行く末は決めれず、口出しする事もままならない。そんなやるせない気持ちが募るのだろう。本当に可哀想な存在だ。
「神様は可哀想。だって何もできないんだから。」
私は、そんな可哀想な存在になる気はない。そんなものに成り下がるくらいなら、私は人生の役者でいたい。笑っていたい。それが例え、苦しいものでも、悲しいものでも。
それに、人間誰しも役者だ。神様に劇を見せるための存在だ。時には感情を揺さぶり、嘘を付く。そんな役者だ。
やるせない気持ちが溢れた時、きっと人は心を失うのだろう。
お題:やるせない気持ち
タイトル:強がり
しまった
気づけば身体中がだるい
何だか吐き気もする
歩きだそうとしても
無音のストップがかかる
それでも動かねば
どうにか方法を…
っ、今度は頭痛がしてきた
はぁ、仕方ない
しばらく休ませてもらうとするか
そうこれは仕方ないことなのだ
仕方ない仕方ない…
別に不満なわけではないが、俺とL○NEやdisc○deで繋がっている全ての友に伝えたい。
お前ら塩対応すぎ!!
「w」(数は問わない)のみの返事とか「それな」「わかる」とかの一言返事、
返信に困るんだよ!!!!!
これからよろしく的な一言だけ交わして止まってる相手3,4人居るし。みんな俺から話しかけんと話してくれんし。
そんなに俺のこと嫌いかよ?!?!?!
一人だけだよ、俺のオタ話に塩対応せずほぼ同じ熱量で付き合ってくれる優しい人…🥲返信がとんでもなく遅いのには目をつぶるよ。
やるせない。非常にやるせないです。
オーギュとこの森の家でいっしょに暮らすようになって数年が過ぎた。
出会ったときのひどい火傷はもう跡形もなく治っているけれど、オーギュはもっとずっと深い傷を内に秘めていた。
そのことはオーギュには言葉にすることすらできないようだった。
身に降りかかった凄惨な出来事――そのおぞましい記憶――そういったものがオーギュの心身を蝕み苦しめていることに、私は初めから気づいていた。
それがどんなものであれ、私はオーギュの負った深い傷を癒していくつもりだった。
けれど、私が得意な癒しの魔法も強力な薬草も、オーギュの深い傷の前には全くの無力だった。
あの場所に閉じ込められていたときどんなことがあったか、闇魔術の使い手たちにどれほどの仕打ちを受けていたのか、オーギュが言葉を紡げるようになった今ならわかる。
けれども、それらを知った今でもオーギュが受けた傷の癒し方はわからない。
オーギュをぼろぼろに傷つけ壊した者たちにどんなに怒りを燃やしたところで、オーギュの傷を癒やすには何の役にも立たない。
私ができるのはただ、いつもオーギュのそばにいて寄り添い見守り支えていくことだけだった。
今夜もオーギュを腕に抱いて眠る。
明日もまた、オーギュは悪夢にうなされて目を覚ますのだろうか。
大切な人の悪夢一つ止められない。
魔法というのはなんと無力なものなのだろうか……。
(フリートフェザーストーリー いつかのできごと篇 #4 : お題「やるせない気持ち」)
だってネ、赤ちゃん産んだってネ、あたしじゃどうしようもなかったんだもん。ほらだからあれよ、アレ、愛ゆえの決断、とか、あるじゃないホラ。
ね。
だから、ね。
やるせない気持ちがいつも付きまとう……嫌だな。でもその気持ちはどこにも行ってくれないし、いつも私と隣り合わせなのがちょっとむかついてしまう。いつかそんな日々がなくなって幸せが来てくれたらいいのにって多分みんなもそう思うよね。
「もう、行くのか?」
成瀬が来年東京に行く、そう聞いたときは実感が沸かず適当に流していた。別れの言葉も、俺の気持ちも。
…去年からわかっていたはずなのに、なぜ俺は言わなかったのだろう。
「ねぇ、遥斗…」
名前を呼ばれ、はっと顔を上げる。これが最後のチャンスだ。
しかし俺の声は俺の意思に反抗し、発したはずの言葉には音が乗らなかった。
「あの、な。成瀬…俺、」
それでも無理矢理音を乗せた声で俺は言う。
「…っ俺!成瀬のことが」
そこまで言い、顔をあげる。すると、電車のドアが閉まっていくのが目に入った。
「遥斗…ばいばい」
俺が、最後まで言えなかったばかりに……。言えたら、"またね“とその言葉が聞けたのだろうか。
過ぎていく電車を横目に、俺はホームを去った。
そんな、やるせ無さだけが残る夏だった。
#やるせない気持ち
やるせない気持ち
叶奈ちゃん。いつも神社にいた不思議な娘。あれ、神様的なやつだったのかもしれない。一緒に虫捕まえたり、飯食ったりしたなぁ。
でも、親が仕事の都合で引っ越すことになって、叶奈ちゃんとはお別れになっちゃった。
叶奈ちゃんは、
「私は大丈夫。でも、、いつか、またここに来てほしいな。ダメ?」
俺は確か、、。
「わかった!絶対、絶対大人になったらまた来るね!!」
って答えたっけ。
んで、叶奈ちゃんはお守りって言って、なんかの種みたいなのをくれた。手に渡った瞬間、叶奈ちゃんはどっかに行った。
それから引っ越した先で、すぐに友達もできた。テストも満点を取って、、。中学では大会で優勝できた。高校受験は第一志望に入学できて、彼女も。
貰った種は、どうしたらいいのかわからなかったんで、ダイソーで買ったプラケースに入れ、部屋に飾っといた。約束を忘れないために。でも、結局タンスにしまってそのまま忘れていた。てか、上手くいってたのお守りのおかげだったのかな?
大学生生活も何もなく順調に過ごしていたころ、ふと約束を思い出した。本当に急に。今まで忘れていたのに。猛烈に、「叶奈ちゃんのところにいかなきゃ!」って思った。夏休みに入る直前だったので、夏休みに入ったらすぐ行けるよう準備をすすめた。
懐かしいなぁ。この木。セミの抜け殻スポットで乱獲してたっけ。この家。超怖いおじさんが住んでいたんだけど、、。ピンポンダッシュで度胸試しに使われてて可哀想だった。この道。よくタバコの吸い殻とかペットボトルが落ちてたからボランティア活動(強制)で拾わされてたな。
っと、、到着。のはずだが、、。
ない。
聞くと、俺がここに来る一年前に解体が決まったらしい。で、俺が思い出したあの日、ちょうど解体が終わったそうだ。すぐに行けばよかった。ずっとずっと待っていたんだろう。俺が来ると信じて。だが、もう叶奈ちゃんが完全にいなくなる時に、思い出させてくれた。これの意味って、、。
帰って種を見た。この種、多分梅の種。だけど、、。割れちゃってる。
ちっちゃな植木鉢を買ってきて植えてみる。生えてくるはずもなく。
託してくれたもの、全部なくなっちゃった。あの娘の遺したもの、あの娘も全部無に帰しちゃった。
やるせない気持ちって、こういうこと言うのかな?
あなたはわたしのなに?
わたしはあなたのなに?
わたしはりゆうがひつようなの
りゆうがなけれはいきてはいけない