『やりたいこと』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【やりたいこと】
空を飛ぶこと = 自由になること
【やりたいこと】
やりたいことはいっぱいある。
海に行きたい。
ひとり旅をしたい。
温泉に行ってのんびりしたい。
豪華客船で海外クルーズ。
ダイエット器具を買いたい。
日本語教師の講座を受けたい。
姑に意地悪したい。(自分に返ってくるからしない方が良いかな?)
犬を飼いたい。
自分の心を解放したい。(何に縛られているの?)
自分の死のタイミングを自分で決めたい。
眠るように死にたい。
いくつできるかな?
お金があればできること。
お金がなくてもできること。
還暦になったらもっといろんなことができると思っていた。
もっと自由になれると思っていた。
でも…
当たり前だが何も変わらない。
59歳の最後の夜から60歳最初の朝になっただけのこと。
それどころかやりたいことじゃなくて
やらなきゃならないことに追いかけられる毎日。
それに刃向かいスマホに逃げテレビに逃げ読書に逃げ…
できなかった理由を作ってる。
思い通りのお金と時間があれば本当にやりたいことをやるの?やれるの?
自分に問いかける。
私の心が答える。
やっぱりできない言い訳をしているかもね。
人間、本当にやりたかったら誰がなんて言おうがやるだろうし、やるための努力をするはず。
本当にやりたいことは何なのだろうか。
僕にはやりたいことがある
ずっと好きだった君に告白すること
君は僕のことなんて知らないかもしれないね
それでもいいから君に伝えたい…
この抑えようとしても抑えられない「好き」といい気持ちを
僕にとって君は太陽のように光を与えてくれた存在で、愛おしくて、その笑顔のためなら命だって簡単に差し出せる…
ねぇ、君に伝えてもいい?
「ずっと前から君が好きでした」
やりたいこと
んー、液タブで絵を描きたいな
描いたことがないから憧れるんだよね
やりたいこと、、、
ありえないことやりたい
①両手で空飛びたい
②異世界転生して冒険したい
③子供に戻って秘密基地作りたい
④水の中で息したい
⑤瞬間移動したい
こんな感じ♪、全てが厨二病(笑)
今日も朝が来た。
さて、なにをしようか。
歯磨きはしないと。
今日もやりたいことがたくさんある。
何からやっていこうか。
お題「やりたいこと」
【やりたいこと】
こないだ、久々に部屋を掃除したら手付かずのジグソーパズルが出てきてしまいまして。
パッケージ写真がとても綺麗だったこと、その商品を見つけたときがちょうどタイムセール中だったことが重なり、思わずポチッてしまった記憶が鮮明に蘇ってきました。いつか作ろうと思いつつ、直後に仕事が忙しくなってきてそのまま放置状態になってしまったんですねぇ。
今なら仕事も少しずつ落ちついてきているし、組み立ててもいいかなぁとも思うのですが、何しろ場所をとるものなので…。
でも、私が今一番やりたいことはこの2000ピースを超える超大作のはジグソーパズル『夕暮れの小樽運河』を組み立てて
「できたど〜っ❣️」
ってSNSにアップすること、ですかね♪
改めて考えると、今までやりたいことなんてさしてやっていなかったかもしれない
バスケも絵画を描くこともバイオリンも
やってほしいと頼まれたり、やれと言われたりしてやったことだし
興味はあったから完全に自分の意思がなかったとは言わないけれど
それでも『やりたいこと』とは違う気がした
与えられるだけじゃ本気になれないし楽しくない
だから今までやってきたことはすぐに飽きてしまったんだと思う
そう、だからさ
自分で見つけた夢と、その夢を叶えるために必要なことは全部俺がやりたいことだから
簡単に飽きたりなんかしないからさ
俺もこんなに何かに夢中になることが初めてで、絶対なんて保証できないけど
そんな怯えないでくれよ
やりたいことがあるの、
でも邪魔なものがある。
本当に邪魔
嫌いだし、話したくもない。
邪魔で邪魔で、
ー。
やりたいこと
「ねえ、あなたのやりたいことはなあに?」
突然彼女にそう聞かれた。そんなことを僕に聞いてもしょうがないのに。
「……」
僕は言葉を発さなかった。いや、発せなかった。僕の声はとうに機能を休止している。僕自身は二度と自分が声を出せるときなんてものは来ないと思っているが、それを彼女に言ったらすごく悲しそうな顔をされたので『休止』と表現している。
それにしても、どうして彼女は僕に話を振るのだろうか。僕は声が出せないのに。それに僕は声が出ようが出まいが彼女の話を聞いているのが好きなのに。
「うーん、やっぱり話してくれないかぁ。え、意識はあるよね?」
何を言っているのだか、在るに決まっているだろうに。僕が自分の足であなたの場所まで来て、ここに座ってあなたの話を聞いているのは紛れもないぼくだというのに。
僕は浅くうなずく。
「あ、よかった生きてた。まあ、君が話せないのだから私が喋ろうではないか!」
最初からそのつもりだったろう白々しい。
「やっぱさ、私はもうすぐ高校三年生じゃんか。そろそろ進路本格的にしなきゃじゃん? だから結構調べたんだよね〜。でさ、やっぱ女子のあこがれといえばさ……」
ウエディングプランナーとかか? この人以外とセンスあるからな。意外と考えてんだなこの人。
「お嫁さんとか!?」
前言撤回、ただのアホだ。何が『結構調べた』だよ。お嫁さんって、いや別にお嫁さんはいいんだけど進路お嫁さんって馬鹿か。この人の将来が今から心配でしょうがない。
「ちょっと、何よその顔! あ! わかった、さては私のことバカにしてるね!」
どうやら顔にでていたらしい。まあ馬鹿にしていたのも呆れ顔をしていたのも事実である。
「なによもう、いいじゃない別に……。あ!」
彼女はいじけたまま壁にかけてある時計を見ると、今までむすくれていたことを忘れて焦りだした。
「もう塾の時間過ぎてる、行かないと! じゃあね、また明日!」
そう言って彼女は出口のドアを開ける。……いや、ココに来る暇があるなら勉強してくれ。
そのまま彼女が出ていくのを見守ろうとしたとき、
「あ、もし私が結婚できなかったら君が私をもらってよね!」
……は? ま、まぁ冗談だろ。うん、そうだそうに違いない。彼女にはそういうところが多々あるからな、うんそういうことにしよう。どうせ彼女も次来るときには今のことなんて忘れているに違いない。
そう思って僕はあの人の言葉を僕の中で完結させた。
でも帰り際に言われて混乱していたものだから、僕は彼女の服の隙間から見えた傷について言及するのを忘れてしまっていたんだ。
そこからしばらく、彼女がココに来ることはなかった。
声が、聞こえてくる。
「あんたって本当になんで生きてるの? 勉強もできなければ運動もできやしない。本当に我が家の穀潰しね。顔もあの女に似ていやらしい顔。ああ本当に嫌だわ、早くどこかに行ってくれないかしら」
うるさい。
「本当に何もできないのねあなた。はぁ、頼んだ私が馬鹿だったわ」
ごめんなさい。
「本当につまらないよね。ねえみんな、あっち行って遊ぼう! あんたはもうこっちこないでよ」
ごめんね。
「ねえ、あの子1組の早瀬くんに仕掛けてるらしいよ」
「え、ヤバすぎ。確か早瀬くんって彼女いたよね。うわ最悪。いくら顔がいいからってさ、人の男誘惑すんなよ」
そんなことしてないのに。
「ねえ、なんであんたなんかだ生きてるの? 本当に邪魔なんだけど。能無しの無能の役立たずがさ、ほんとに生きてる価値なんてお前にあるの」
うるさい。やめてよ。
「ほんとに、あの子とは大違いだよね」
うるさい、あいつと比べるな。
「アハハハ、ほんとにあんたなんて」「あなたなんて」「お前なんて」
「さっさといなくなればいいのに」
ねえ、私がなにかした?
「……あの子だけは私を否定しなかったのよね」
何も言わずに私だけを見るあの瞳、何も映していないように見えるあの瞳の中に確実に私は居た。
「ちょっと明るくしてみせただけなのに、すぐに騙されちゃうんだから」
どこにいっても聞こえるうっとおしい声を聞きたくなくて、なんとなく入った教室にあの子は居た。部外者をうっとおしがるあの顰めた顔を今でも覚えている。
でも、それよりも鮮明に覚えているのは瞳だ。光すら映さない真っ黒な瞳。とても美しいと思った、それと同時にそれを壊してしまいたいとも思った。
だから明るくてちょっと間抜けな、でもどこか惹かれる女の子を演じた。あの子みたいに、あの子がみんなに好かれているから。だから私はあの子を演じた。
「最後まで、私は独りか」
空は曇天だ。こんな時も空は私を照らしてはくれない。何もかもが私の味方をしてくれはしない。
「……来て、くれないかなぁ」
ボソリと、口から漏れた私の本音。久しぶりだった、自分の言葉を口に出すのは。もうずっとやめてしまっていたことだから。言っても無駄だったから。
「ま、来るわけ無いか。……そろそろいこうかな」
ガチャッ
その時、不意に心臓が跳ね上がった。少しの不安と大きな期待。振り返りたいけれど、振り返りたくない。けれど振り返らなかれば物語は続開しない。
私は振り返った。あの子と接するときの女の子の顔で。いやしいあの女ではなく、あの可愛らしい女の子の顔で。
「……」
無言の君は初めて出会ったときと同じ、顰めた顔でこちらを見ていた。あのときと違っている点が在るのならば、その瞳に私が映っていて、その顰め面がうっとうしさからくるものではないことだろう。
「久しぶりだね。……元気だった?」
「……」
いつもどおり、一言も喋らない。
「なんでこんなとこ居るのかが気になる? 一人で屋上のフェンスの向こう側にいるんだよ? 察してよ」
更に顔を顰めた。
段々と風が激しくなってきた。大きな音を出して吹く風は私とあの子の間に吹いている。
「相変わらず、君は何も言わないんだね」
そんな、泣きそうな顔で見ないでよ。
ああ、そうか
「わたしのせいか」
ふふ、本当にバカみたい。自分であの子をそういうふうにしたのにね。
「ねえ、やりたいことは見つかった? っていっても、そんな簡単に見つかるわけないか」
あ、涙が落ちた。
「いつか見つかるといいね。やりたいこと」
願わくば君のやりたいことが
「そろそろお別れだね」
私を救うことになったらいいな。
「See you」
……なんてねっ。
《やりたいこと》
やりたいことはたくさんある
やる気が起きないだけだ
「やりたいことってなんだろ」
「急にどうしたの」
「いやー、事前に計画しててもさ、それが上手くいことってないなって思って。なんだろ。自分の意思でやってると思っていても、自分の意思ではないみたいな……自分のやりたいことがわからなくなってくるんだよね」
「あー……まあ、でもそれってさ、考えてもわかんないやつじゃない? とりあえず、これすき! みたいなやつを片っ端から手をつけていくしかなくない? それで、投げ出さずに残ったものが、やりたいことな気がするけど」
「んー」
「そうやって葛藤する気持ちもわかる。けど、たぶんそれも必要なことなんだよ。なにかを見いだすには膨大な時間がかかるらしいよ。わかんなくなって投げやりになるのも、自分がやりたいことにたどり着くために必要な過程なのかもしれない。まあとりあえず、そんなに深く考えすぎないでさ、興味があるものはなんでもやってみたらいいんじゃないかな」
「そうだね。そうしてみるよ。でもさあ……時々苦しくなって、どうしようもなくなったら、どうればいい?」
「そのときは、こうやってまた話そうよ」
「いいの?」
「いいよ。え、だめなことって、あるの?」
「優しいんだね、ありがとう」
「別に、そんなことないよ。でもまあ、僕は君にだけは優しいかもしれない」
「なんだそれ」
「んー? だってそれが僕がやりたいことだから。僕は君に優しくしたんだ」
「なるほど……やっぱ、優しいね。そういうところ好きだよ」
「そりゃどうも」
「……ぇえ〜…やりたいこと?私のやりたいことってなんかある?」
私は部屋で本を読みながら優雅にコーヒーを飲んでいる恵爾に問いかけた。恵爾は私の方へ顔を上げた。
「どうした急に。てか知らねぇよ」
「いやさ、今日のお題『やりたいこと』なんやて」
「お前のやりたいことなんて九条さん殴るとかしかなくないか」
「私のことなんやと思っとるん」
「アホ」
「それは当たり前やん」
そう言うと恵爾は飽きたとでも言うように溜息をつきながら読みかけの本を読み始めた。
「……あ、一つ思いついた」
「…?」
読みかけだと言うのに(またなんか喋り始めたこいつ…)というような顔をして私の方を見る。
「勝に日頃の恨みと行いを込めて殴りたいな」
恵爾、また本に視線を戻す。
「え〜、もうちょい興味持ってくれても良くない?」
「人が殴られるのに興味持つ人間になりたくねぇな」
「えー仕方ないなー、ほんなら今日は恵爾とキン〇マ殴りしよう」
「それは俺がやられるのかがやられるのかどっちなんだ」
「いやこっち見てニマニマすんな怖えな」
拝啓、キ〇タマ殴られた九条勝
今日も平和です。_2023.6.11「やりたいこと」
やりたいこと
・一冊本を出す
・部屋の片付け
・日々5時間以上寝る。目標は6時間
・好きなことを見送らない
・上2つを実行するための時間管理
自分を守るために
好きな自分でいたいために。
/6/11『やりたいこと』
「明日、もしも世界が終わったらどうする?」
各々好きなことをして過ごしていた時のこと。
ふと言葉が漏れた。それは自身が思っているより問いかけとなって外に出てしまい、問いかけられた先の彼が本から視線を上げた。
眉間にしわを寄せた、随分怪訝な顔をしてこちらを見ている。
「何をくだらない質問をしているんだ? 君は」
くだらない質問。彼の答えも当然である。この世界の創造主である彼が『世界が終わったら』なんて自身の裁量でどうにでも出来てしまうことを考えるだけ無駄だからだ。
だから、もしするとしたらこうだ。『明日世界を終わらせることになったら』。
「はは、そうだね。きみには関係のないことだった。いいや、忘れて」
変な質問をした恥の誤魔化しと、本当にくだらない質問をしてしまったことを笑った。
そのまま会話も終了し、自然と各々の作業に戻った。
「そうだな、もし――」
「ん?」
それから30分ほどして小腹を満たすためのお供に紅茶を淹れていると、彼がぽつりとこぼした。
「もし本当に、不可抗力的に世界が終わることになるのなら――」
彼は視線は本に落としたまま、言葉を続ける。
「その時は、責任を持って君を消してあげよう」
ちらりと本のページを捲るのと同時にこちらに視線を流し、ニヤリと笑う。
自身の考えを見透かされているような瞳に目を逸らせなくなる。
(ああ、敵わないな)
どうしてあんな言葉が出てしまったのか。
理由は定かではない。もしかすると先日読んだ本の主人公と自分が重なったからかもしれない。
自身がここに来た時の願い。
存在を消したくて実行したら、迷子になってしまった。
そうしたら気まぐれに彼に拾われて、以来ここに居ついている。名目上、彼の世話役として。
それからしばらく経つが、気持ちが消えたわけではない。
しかし以前のように強くもない。むしろそう考えること自体少なくなってきている。
今回は、何かがきっかけでフタが開いてしまっただけで――。
こちらの驚いたような泣きそうな顔を認めると、彼は愉快そうに口角を歪めた。
「よかろう?」
「ああ、その時は頼むよ」
「喜んで」
そんな気は毛頭ない返事に笑みを返しながら、ティーセットを運んだ。
今日の茶菓子は彼の好きなアイスボックスクッキーだ。
/6/7『世界の終わりに君と』
47やりたいこと
激辛レベルが50あるカレー屋にはまり、1から50まで1ずつ刻んで食べている。御年70近いと思われる、魔術師のようなインド出身のシェフが秘蔵の激辛スパイスを1から50倍まで振り入れ、辛さを調整するらしい。「飛び級」は禁止なので、あくまで順番に、だ。
10までは、辛さと旨さがよく引き立てあっていた。
20までは、辛さの奥にある旨さを探りあてるように食べていた
30までは、ただ辛かった。
40までは、ただ死ぬほど辛かった。
45から、俺の周囲に野次馬があつまるようになった。
49までは、全身から汗と涙と鼻水を吹き出させつつ食べた。完食すると拍手が巻き起こった。
そして今日。
悲願である50達成の日だ。
体のコンディションは整えた。野次馬も集まった。
さあ、俺のために50辛を出してくれ。
そう思って注文したのに、若いシェフの返事は無情だった。
「激辛担当のシェフ、昨日で辞めてインド帰ったよ。体きついって」
そんな!!!!!!
あのシェフの秘蔵のスパイスでないと、あの辛さは出せないのに!!
俺は絶望した。
しかし事情が事情だ、仕方ない。
俺はかつて頼んだことの無い、お子さま向けの甘口を食べることにした。最後の挑戦ができないなら最初の、さらにその手前に戻るのもオツだと思ったからだ。
甘い。
野菜と果物とはちみつの、心に染み入るような奥深い甘さだった。
激辛に慣れきった体に、その甘さは優しく溶けていく。
うまい。俺は泣いていた。優しさと美味しさに、泣いていた。気付けは野次馬も泣いていた。みんなが子供のように泣いて、激辛チャレンジは幕を閉じたのだった。
やりたいことと言ったら、自分には目先の目標しか思いあたらない。それこそ、資本主義社会の住民として純粋な気持ちをお伝えすると、【金】がほしい。ただただ、欲しいものを買いたいという訳ではなく、生きるためにお金が欲しい。生きるためにお金を稼ぐだなんて、とんだ金の亡者だね、自分はそうはならない。私が求めているのは世界平和。嗚呼、なんて崇高な人生になることだろう。と自らを驕り高ぶり、大人を嘲笑していたあの時間。私は、青かった。とりあえずそんな黒歴史は、燃やし、粉々の灰にして、海の底に沈めてきた。
今はれっきとした大人の仲間入りを果たしてしまった以上、生きるためには労働が必須なのである。そう、必要不可欠な人生のピースなのだ。社会の和に携わりたくないのであればないなりに、自らの能力を最大限に生かせるチカラを身につけ、それを周囲に見せびらかさなければ、そこに金銭など発生するはずがないだろう。私は、まさにそれだ。自らの能力を磨き、SNS社会で見世物にすることがどうしてもできない。これは、恐らく私が悪いのだ。素晴らしいインフルエンサーを続々と生み出すSNSの波に乗れない、社会との扉を根絶しようとしがちな自分が。
ジメジメとしたことをベトベトとした曇天の日に書くのは、読み手にかなり申し訳ない。だが、ここまで暗い人間もいるのだから、世界にはどこまでも前向きで向日葵のような愛らしい人間もいるのだろう。いつか、そんな人間の影になることができたら、、なんて。考えてしまう自分があまりにも愚かである。
生きているうちにやりたいことを思い付くだけ挙げてみようと、まっさらなノートを机に広げて考えてみる。
考えに考えて、五つくらいなら何とか挙げることができたが、それ以上となるとどうにも思い付かない。こんなに私の想像力は貧相だったか、はたまた好奇心とやらが薄いのか。
「なぁにやってんの?」
後ろから突然声を掛けられる。考えることに集中していたせいで、部屋に誰かが入って来たのにも気付けなかった。
「生きているうちにやりたいことリスト? ・・・・・・え、なに、これ?」
「ちょっと、勝手に見ないでよ!」
慌てた私はリストを覆い隠すように体を丸める。
「何でそんなもの書いてるの?」
「別にいいでしょ。単なる気まぐれよ」
「・・・・・・ふーん」
さっさと出て行ってほしい。私がそう思っていると、「生きているうちにしたい割りには、少なくない?」と、まさに悩んでいたことを指摘される。
「まだ書いてる途中だから」
「いや、さっき明らかに手、止まってたじゃん」
くっ、こいつはどこまでこちらの図星をついてくるのか。
「あっ、そうだ!」
私が悔しさに歯嚙みしている間に、持っていたペンを相手に取られた。こちらがすかさず抗議しようとしたところで、「これも付け加えといて」と、勝手に割り込みノートにサラサラと文字を綴っていく。
私はそれを読むと、一瞬だけ思考が停止する。
「何これ。全部あんたと何かをすることばっかじゃん!」
ノートを思わず鷲掴んだ私は文句を告げる。
「誰かと一緒にやったほうが、楽しいじゃん。それに──、そのほうがやりたいこともいっぱい浮かぶでしょ」
そう言われて私は、はたと気付く。
あんなに思い付かなかったやりたいことが、友人や家族の顔と一緒になって、一気に閃いた。
【やりたいこと】
金曜日の夜、僕は上機嫌でスマホをいじっていた。
SNSを眺めているだけでやりたいことはいくらでも見つかる。いろんな人がいろんな面白いを発信してくれるからだ。イベント、フェス、ライブ、キャンプ、映画。どれもこれも面白そうだから、半ば無意識的にやりたいことリストに追加する。
気づけばリストは五十件を越えていた。やりたいことばかりの日々。なんて贅沢な話だろう。スマホやSNSがなければこんな生活はありえない。現代に生まれてよかった。明日は何をしよう。迷っちゃうな。
その時、突然の不具合によりスマホは機能を停止した。やりたいことリストは全て抹消された。僕は焦った。リストの内容は四つくらいしか思い出せなかった。
とりあえず、覚えてることからやろう。そうして手をだした趣味は生涯にわたって続いた。
とりあえず、あの脚本の読み合わせうまくいくようにしときたい。
とにかく書く、をやる。
富山でナレーションの仕事もらえるように、チャンスが来たら確実にやりきる。
─やりたいこと─
今回のお話は、私のやりたいことを紹介します。
やりたいことと言うより、
『したいこと』『すること』の方が近いかもしれません。
私のしたいことは、誕生日までに死ぬことです。
私の誕生日は3月12日。まだ時間があります。
私は夢もありました。
小説家になりたい。無理な話ですけどね。
でもなりたいから、このアプリをしています。
それほど本気なのに、何故死にたいのか。
それは、勝手に周りと比べてしまうからです。
私は美術部で、その中で私の学年は6人居るんです。
それぞれ頭がいい人、面白い人、可愛い人、
本当個性がそれぞれで、とても楽しいんです。
でもそれと同時に、辛いんです。
私には何もなくて。何も持っていなくて。
頭も良くない。可愛くもない。面白くもない。
何もないから、比べてしまう。
勝手に劣等感を感じてる私が、大嫌い。
大嫌いだから、消えて欲しい。死にたい。
私が死にたい理由は、此処まで。
まだまだあるけれど、それはまたいつか。