もう一つの物語』の作文集

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もう一つの物語』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

10/29/2024, 10:15:32 AM

分かって欲しいけど分かるなんて言わないで欲しい

見て欲しいけど見たいと言われたくない

どちらも私すら分かっていない、見えていないのだから。
私がもう1つの物語を書くとすれば
主人公が私の世界線に行けるのならば、

共感されて喜び、数の殴り合いで勝てる
そんな風に王道でいたかった

10/29/2024, 10:14:58 AM

マナミが泣いている。
 天国へ行ってしまった、克也からの告白を読んで。美しい涙が止めどなく溢れて机を濡らす。
 俺は、躊躇いがちにマナミの背を撫でながら、細い背中だなと驚いていた。
 こんなに華奢だったか。高校に入って、たまたまクラスが一緒になった俺たち。名簿の番号が近かったせいで、話をするようになった。仲良し5人組と認定され、子どもかよ、とツッコミつつも離れずに卒業まで過ごした。
 男3人に女2人ーー微妙なバランス。誰かと誰かが仲間内、カップルになれば関係性も変化していたかも知れない。そのことにみな、気づいていたから、思い人がいても誰も口にしなかったのかも知れない。
 自分もそうだーー
「ごめん、泣いて……、少し驚いちゃって」
 ややあって、マナミは顔を上げた。
 無理もない。俺たちはイヤ、と首を振るしかなかった。
「この机。もらえないかな、閉校で処分されるのはつらいもの」
 愛おしそうに、天板の文字をなぞる。
 その仕草で、どれだけマナミが克也をまだ大事に思っているかを知る。死んだ人間には勝てねえよ。刑事ドラマの中で出てきた台詞を思い出す。
 「多分、大丈夫じゃないか。天板だけでもって、俺からもかけ合ってみるよ」
 修一が言った。うん、とマナミが頷く。
 修一の父は教育委員会に勤めている。今日の閉校式典を取り仕切ってるのが、修一の父親だ。
「マナミ、机の手配はしてやるから、ちゃんとケリをつけろ。もう克也はいないんだぞ。分かるな」
「今、ここで言う?全く修一は、昔からそーゆーとこあるよね」
 マナミを慰めていた和紗が咎めた。俺もつい笑ってしまった。確かに、こいつは昔から、そういうとこ、あるわ。
 すると不意に、じゃああたしも言っちゃおうかな。と、屈んでいた和紗が身を起こしながらスカートの裾を払った。
「あたしたち、こんど結婚することになったの。6月に。結納は済ませて、式場とか打ち合わせ中、ーーね、颯太?」
 目を赤くして、化粧も剥げかけたマナミの前で、和紗は言ったのだった。
 マナミにーーいま、このタイミングで。
 俺は上手く頷けなかった。

 ハタチ越えたら結婚しような
 
 机に置いた俺の手元に、克也の文字が迫ってきた。

#もう一つの物語
「愛言葉2」

10/29/2024, 10:13:54 AM

「物語」とは何を差すのか。人生?小説?ただ、「もう一つの」だと?小説ならスピンオフ、人生なら特別な時間かなぁ。
 僕にとっての人生は勉強して、遊ぶこと。中3だとそんなものだろうか。ただ、このアプリで文章を書いている時間だけは特別だ。ゲーム、YouTube、勉強(?)が趣味だった僕の初めて触れた未知のもの。僕は創作物を人に見せたりということをしてこなかった。LINEもしていなければ、InstagramもXもしたことがない。小説を書いても、それは自分の机の中にしまっておいた。だから、自分から発信するということは未知の体験。今までの人生と比べると、明らかに異質だった。これを書いている時が僕のもう一つの物語。
 ええと、改めて、いつも僕の書く未熟で拙い文章に付き合っていただきありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

10/29/2024, 10:13:33 AM

君はこの物語がもう一つあったらどうしたい?

私はね違う物語を歩んでいきたい
こんどは普通に暮らして普通に友だちと遊びたい

まぁそんな夢物語なんて無いんだけどね
それに今この記憶が残っていないだろうし

もう一つの物語があるのならば私は普通に生きていきたい

10/29/2024, 10:13:28 AM

いつも笑顔で明るく、
強くて、元気。

片や、
心配性でいつも不安で、
泣き虫で、臆病。

「 もう一つの物語 」

10/29/2024, 10:13:11 AM

ひらり
とびらを開けてみて
ながい機関車が走ってゆく

またたく光のつぶたち
ちか、ちか、ちかり

ながれる蒼
さらり
やさしく触れる

あたらしい世界

10/29/2024, 10:08:51 AM

もう一つの物語があるなら

私は
真っ当に生きて
真っ当な愛情を持って
真っ当に死んでいけるんだろうに

10/29/2024, 10:08:23 AM

ビジネスに咲く君は


オフィススーツに身を包んだ君は、まるで一瞬の隙もない完璧さ。その整ったシルエットと自信に満ちた姿勢が、見る者の心を自然と引きつける。肩越しにふと見せる柔らかな微笑みは、スーツの凛々しさにひそむ温かさを教えてくれる。ビジネスの世界に咲く一輪の花のようなその存在に、ただ目を奪われるだけでなく、もっと深く知りたいと願ってしまう。君の一挙一動が、いつの間にか心に刻まれる魅力なのだ。

ISAO TOMINAGA

10/29/2024, 10:07:59 AM

もう一つの物語

私は、私みたいな人生を歩んできた。
もう一つの世界線があるのなら。私は、どんな風に生きていただろうか?
今の人生の記憶を持って生まれ変われたのなら。
私は、どんな風に―――
きっと、今とは違う人生になっていたのだろうな。

もう何個かの物語がある中で、ここでわたしと貴方が出会えたのは、運命だと思えた。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「あの時こうしていれば」
と思うこともあります。わたしもありますし、悪いことじゃないです。
その考えを、次にどう活かすか?
そうだ、行動しましょう。
いつもお疲れ様。

―――――――――――――――――――――
最近は通知を見てすぐ物語が思いついたものだけ執筆しています。趣味程度なので内容も薄く、つまらないかもしれませんが、それでもハートを押してくれる貴方が大好きです。押さなくても、次に期待して待っていてくれると嬉しいです。
段々と頻度が増やせるように頑張ります。


私の物語が、誰かの心に響くことがありますように

10/29/2024, 10:04:10 AM

もう一つの物語があるのなら
どうしても読みたい本がある
私が私らしく生きて
その本を読めたなら
私はまた自分を見つけられるだろう
この世界では決して読めない本
愛する人は変わらない
けれどその本だけは読みたい
この世界の私が愛した
登場人物が書いた本
その本を読めるなら
きっと幸せな物語が紡げるだろう

10/29/2024, 10:02:14 AM

「もう一つの物語」とかけまして
「立ち寄らない」と解きます。
その心はどちらも「ストーリー/素通り」でしょう。

10/30/2023, 3:52:50 PM

お題「もう一つの物語」


それは誰にも知られることのない、もう一つの物語。

誰かのために必死で生きて、死ぬ思いでみんなを支えた、名も無き影の英雄。

名前を知られることもなく、ただそこにある事実だけが彼の成し遂げたことを語っていた。

10/30/2023, 1:37:37 PM

〈もう一つの物語〉



あのとき、母に連れられて服を買うとき、母に渡された服を元の場所に戻して、自分の好きなものを買ってもらうことができたのなら、

あのとき、友の顔を一度浮かべてから、彼女への言葉を綴っていたら、

あのとき、自分に嘘をつくことなく、世間知らずで無いフリをせず、大人の言うことが全てだと思わず、経験者の言うことが全てだと思わず、自分の心に素直になっていたら……

今、どんな世界になっていたのだろう。私の世界は、違ったものであったのだろうか。

その世界は、真に後悔のない世界であるだろうか。

10/30/2023, 11:07:50 AM

もう一つの物語


(お題更新のため本稿を下書きとして保管)


2023.10.30 藍

10/30/2023, 10:10:01 AM

「この物語はね、お姫様が死ぬお話なのよ。」
えーなんで?さっき読んでくれたのだと幸せになったって言ってたじゃん!!
「これは、他の人から見たお姫様なの。もう、幸せになった頃には本当のお姫様はもういないの。」
どういうこと?
「まぁまぁ、おばあちゃんが読んであげるから…
この物語はお姫様が自分を大切にして、愛していた頃から、死んでしまうお話よ。さぁ、はじましはじまり…」

もう一つの物語

お姫様はとても元気な子でした。
いつも外で走り回り、剣で騎士ごっこもしていました。
でも、周りの大人は姫として、女の子として完璧なものを求めました。
元気な子ではなくお淑やかな子に、
男の子が着るような服ではなく、ヒラヒラのドレスに
外で元気に遊ぶのではなく、お城の中でお茶や、刺繍を楽しむ女の子に。
お姫様は、自分の好きを全てを否定され、淑女として、
みっともない、こんなのが国の姫だなんて恥ずかしい
そんなことばかり言われました。
それでも、お姫様は笑顔を絶えませんでした。
『だって、私は、、この国の姫だから。
いつか、上に立つ者として、恥じぬようにするの。
私の全ては、姫に相応しくない。
だから、バイバイ。』
その日からお姫様は素晴らしいお姫様になりました。
皆が喜びました。
『これで、良かったのよね。私は正しいのよね。
皆のためになったのよね。』

10/30/2023, 10:01:31 AM

よくここに来たね。知りたいかい?君のもう一つの物語。

この世界には二つの世界がある。一つは君たちがいる現実世界。もう一つはパラレルワールド、並行世界。君の行動を決めているのは君じゃなくて向こうの世界の君なんだよ。

10/30/2023, 9:52:40 AM

『よう、オレ。元気か?』
ラインで写真と一緒にメッセージを受信する。
写真はコスプレした家族写真である。
「いいなぁ。僕も池袋のハロウィン行きたかったよ。ボクよ、呪われてしまえ」
俺は、恨みがましくメッセージが返す。
『仕事って言ってたな。頼られる男は大変だな』
相手の返信にちょっとイラッとする。

僕のことを“オレ”と呼び、僕は向こうを“ボク”と呼ぶ。
変な関係だが仕方がない
だって彼は僕の“ドッペルゲンガー”だから。

出会ったのは大学生、卒業旅行の時。
何の前ぶりもなく、ばったり出会った。
これはもう死ぬと直感で感じ、お互い猛ダッシュで逃げた。
そうお互いに。
あちらもヤバいと思ったとあとから聞いた。
向こうも僕のことをドッペルゲンガーと思ったそうだ。
お互い死にたくないので、友人を介し連絡先を交換し、連絡を取り合って出会わないように調整している。

それ以外にも、色々話し合った。
姿以外にも趣味やクセ、好きなアニメは全部同じだった。
違うところもある
もう一人のボクは売れない作家で、僕は会社勤めのサラリーマン。
僕も作家になりたかったが、才能の限界を感じ大学生の時筆を折った。
その選択に後悔はない。
でも彼の方はあきらめずに頑張っているらしい。

つまり彼は、もしあの時違う選択をしていたら、というIFの自分である。
なので身の上を話し合ってると、僕にあったかもしれないもう一つの物語を聞いているような、奇妙な感覚になる。

『オレよ。仕事ばっかしないで家族サービスしろよ』
「分かってる。ボクも遊んでないで仕事頑張れ」
『うるさい。今この瞬間が大事なんだよ』
というメッセージを送ったっきり、反応しなくなった。
いつものやり取りである。

ふと仕事机の上に立ててある写真をみる。
僕が写った家族写真だ
この写真を見るたびに、人生は面白いものだと感じる。

実は、もう一人のボクと同じことが一つある。
それは家族である。
どういう理屈か知らないが、“僕”の妻と子は、“ボク”の妻と子と、ドッペルゲンガーの関係にあるらしい。
あまりに似ているので、会わせてみたら案の定である。

あの時はお互い大笑いし、お互い説教食らった。
やり過ぎと言われれば、たしかにそうだ。
だけどホッとしたこともある
だってそうだろう。
僕と妻と子の間には、彼女たちに出会わないという、もう一つの物語なんて存在しないんだから。

10/30/2023, 9:51:51 AM

・もう一つの物語
〜「空が泣く」より〜
初めて、恋をした。
コロコロ変わる君の表情が、愛しくて。
お日様を集めたみたいな、君の金色の毛が、大好きだった。君のふさふさのしっぽを見ていると、心が洗われる気がした。
君が嬉しいと、僕も嬉しくて、空はどこまでも高く青くなった。
君が悲しいと、僕も悲しくて、空は曇って世界は暗くなった。
堪えきれなくなって君が泣くと、僕も泣いた。雨が降った。
君が、結婚するらしい。僕は嬉しかった。空は晴れた。それはもう、澄み渡る
くらい、青く、美しく。
僕は不思議だった。幸せそうな君が、雨に濡れていることが。
***
幼い頃、私は晴れ女と呼ばれた。遠足も、誕生日も、いつも晴れだったから。
修学旅行の日、友達は言った。

「絶対休んじゃダメよ。晴れてくれなきゃ困るんだから」

休みがちになっていた私への、遠回しな優しさ。
参加するつもりはなかったけど、彼女がそういうなら。軽い気持ちで参加した修学旅行は、最悪だった。私を嫌う人たちと、三日間。
記録的な大雨になった。
私のあだ名は、雨女になった。学校でも、会社でも。空が憎かった。

「結婚式は、晴れるかな?」

愛する人が、何の気無しに呟いた一言。我に返って、私は微笑んむ。たぶん雨だろうな、と思いながら。

私の予想は的中した。
予想と違ったのは、彼の予感も的中していたことだ。
雨。そして晴れ。
キラキラ、キラキラ。
雨粒は無数のスパンコールのように、エフェクトのように、彼の上に、私の上に、降り注ぐ。

濡れて色が変わったドレス。仕方がないから屋内に避難させた豪華な料理。

「いい天気だね」

愛する人は、そう、微笑んだ。

10/30/2023, 9:36:33 AM

【もう一つの物語】

高校生のころ、僕には居場所がなかった。

学校では、クラスメイトに執拗にからかわれたり持ち物を隠されたりした。僕にとっては、およそ居心地の良い場所ではなかった。

家に帰ると、その事情をまったく知らない家族が楽しそうに談笑している。一家団欒の輪の中に入りたくても入れず、すぐに自分の部屋に籠ってしまう日常だった。

ある日、どうしても眠れなくてラジオをつけてみた。いろんな番組をザッピングする中、気になる言葉が耳に入ってきた。

「がんばってもいいし、がんばらなくてもいいじゃない。前向きでも後ろ向きでも、どっちでもいいんだよ。明日も明後日もここで3時間くらい話してるから、よかったら好きな時に聴きにおいでよ」

それは、月曜から金曜の深夜2時から5時まで1人のパーソナリティが進行している番組だった。おそらくは番組に寄せられたメールへの言葉だったんだろうけれど、それはまるで僕に向けて話してくれたように思えた。

その日から、僕はその番組を欠かさず聴くようになった。次の日の朝、起きるのは辛いけど番組を聴く前より心は少しだけ軽くなっていた。逆に、学校で起こる問題は日に日に増していた。先生側も、寡黙で暗い僕にも原因があるかのような口ぶりで、自分ではもうどうしようもなくなっていた。

僕は、生まれた初めてラジオ番組にメールを送った。この番組が心の支えになっていること、今はどこにも自分の居場所がないこと、生きてるのが辛いけど番組を聴きたくて生きている、でも辛い、どうすればいいのか…とにかく今、自分が思っていることを全て書き連ねて伝えたい。そんな気持ちだった。

その日の夜、いつものように番組を聴いていると何処かで聞き覚えのあるラジオネームが呼ばれた。あの、僕の拙いメールを放送中に紹介してくれたのだ。しかも、今度こそ本当に僕に向けて、あのパーソナリティさんが語ってくれたのだ。

「この番組を聴くためにどうか生きていて欲しい。君が生きるためにここが大切な場所だというのなら、僕はそういう場所で在り続けるように精一杯努力する。君にはその道のりを見届けて、いや、聴き届けてほしいんだ」

涙が止まらなかった。こんなふうに、僕の気持ちを真正面から受け止めてくれる人は、家庭にも学校にも周りのどこにもいなかった。そして、見ず知らずの僕のために「精一杯努力する」なんて言ってくれる人は、この先もう現れることはないだろう。

この日、僕は誓った。たとえ辛いことが多くても、この先もずっとずっとこの番組を聴くために生きていく。

そしていつか、あのパーソナリティさんに直接会ってお礼の言葉と、いつか僕もラジオの「そちら側の人」になって、あなたと一緒に番組を作りたいって夢を伝えるんだ。



※2023年9月3日付【心の灯火】のもう一つの物語です

10/30/2023, 9:35:59 AM

俺達が通っていた高校の被服室にはシンデレラがいた。なぜいたのかはよく分からない。考えたって、正解かどうかすらもう知りようがない。シンデレラは天野と一緒にどこかへ行ってしまった。

天野はバスケ部に所属していて、顔も整っていたので女子からモテた。しかしよく笑いよく喋る気さくな奴で、俺達男子からの嫉妬の的になることはなかった。クラスの中心にいた。今思えば、当時俺の姉が読んでいた少女漫画の王子様に似ている。王子なのだからシンデレラと恋に落ちるのは当然だったというわけだ。天野は彼女の美しい見た目よりも内面に惹かれたらしかった。

全員で参加すると決めた体育祭の次の朝。天野はシンデレラに手を引かれて被服室の鏡の中に消えていった。天野のいなくなった教室は寂しさでしんみりとしていたが、俺達は感傷に浸るよりもあの二人の幸せを祈るよう努めた。シンデレラは日本語が話せたけど天野はいつも英語で赤点を取っていたから、向こうで苦労していないか今でも少し心配だ。

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