『もう一つの物語』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
3.もう一つの物語
起床時から就寝時迄に体験した情報を対価にもう一つの物語、謂わば夢の世界へと誘われる。自分と住民達が面白おかしく時にはシリアスな展開を繰り広げる、自分の「IFストーリー」を無限大にご堪能あれ。それではみなさん、良い夢を。
あったかもしれない過去を
えいえんに考えるならば、
ありえるしれない未来について
考えをふくらませた方がいいんだろう。
書き換えることができるのは
いつでもこれから起こる物語において、のみなのだ。
#もう一つの物語
もうひとり 私ではない私がいれば
幸せな日々を送るのでしょう
【もう一つの物語】
『もう一つの物語』
暗くて
静かで
絶望的な
世界の反対側には
明るくて
賑やかで
幸せが詰まってる
世界があるのに…
そこに行けない
もう一つの物語。私が『耳の聞こえる』人生だったら。
コミュニケーション能力に問題はないだろうが、なぜか想像すればするほど…
とてつもなくワガママで、好奇心いっぱいで周りを振り回してそうな子どもになってたんではないだろうか…と思えてくる。
そう考えてみると、産まれてからずっと聴覚情報が不足していたからこそ、臆病な性格で私の安心できるテリトリーがとても狭かった。
幼いながらも、たとえ一人で出掛けても、必ず近所の知ってる場所しか行かなかった。また、暗くなる前に自ら早く帰るようにしていたし、顔見知りの相手であっても話しかけるようなことも一切無かった。
だからか、親からも「遠くへ行かないこと、危険な場所は行かないように、知らない人にはついていかないように」などとは言われた事はあまりなかった。
(覚えていないだけかもしれないが)
私は耳が聞こえないことで、臆病で内向的な子どもだった。
しかし、それこそが自ら危険へ飛び出す心配のない、すなわち幼児期で生き残るための生存戦略でのマインドだったのではないか?
そう考えてみると、ネガティブに取られがちなこの性格も実は悪くはなかったのだなと思う。
いつのまにか味のしなくなったガムを噛み続けていた。
テーマ:もう一つの物語 #349
私には私の物語があって。
あなたにはあなたの物語がある。
人生は自分が主人公の小説と言っても過言ではない。
自分が行動すれば物語が動く。
逆に何もしなければ物語は進まない。
自分が悪役になるかならないかは、
自分次第なのだ。
あなたには、もう一つの物語がある。
それは他の人の物語の登場人物としての役割だ。
この世界において
いらない人なんて誰一人としていない。
いないほうがいい人なんて誰一人としていない。
なぜならあなたは生まれてきた瞬間から、
誰かの登場人物になっているのだから。
あなた一人いなかったら
今のこの時はなかったでしょう。
あなた一人いなかったら
誰の人生もが全く変わっているでしょう。
あなたはいるだけでいい。
存在しているだけで誰かに影響を与えているのだから。
【もう一つの物語】
地球の裏側には何があるんだろう。
そっと…覗いてみたいけれど。
私には、見に行く勇気がない。
なんでか、足が竦むのです。
知らない不思議な世界
真っ暗かもしれない
真っ白かもしれない
灰色かもしれない
そういった、不思議なもの、世界、何か。
一歩踏み出す勇気を、空から貰って。
地球の裏側に、もう一人のワタシがいて。
幸福に笑っていますように。
え、今が不幸なのか?
そんなことはないのよ
更に上を目指す私がいるだけ。それだけ
今に満足すれば笑える?
もう一人のワタシのように笑えていますように
覗いてみないとわからないけど
きっと笑っている気がするの
私とワタシ。
魂の片割れ
みんなは知っているだろうか
人生は思ったより短いことを
みんなは知っているだろうか
世界には80億人もの人がいることを
みんなは知っているだろうか
自分が「主人公」の物語だけじゃないことを
みんなは知っているだろうか
人生にはもう一つの物語があることを
そう、私が「脇役」の物語
もう一つの物語
もう一つの物語って聞くと、今この文章を書いている自分と同じ世界で、別の自分がもう1つの人生を歩んでいるドッペルゲンガーとか、違う選択肢を選んだ自分が、別の人生を歩んでいるパラレルパーワールドとか、全く違う世界で自分と違う人生を、今文章を書いている自分が歩んでいる異世界転生とか、いろんなパターンのもう一つの物語が、空想上でやっぱりもしかしてあるかもしれないって視点で描かれることが多い、と思う。
確かにそんな特別で特異な現象に巻き込まれるんだったら、と気持ちを寄せてしまうこともわかるけど、そんな大層な視点でなくても、もう一つの物語が、自分のそばに、気づけないほど小さいけれど、ちゃんと存在している。
あの時、君を選ぶ選択をしていたら、きっと私達はもっと仲良く出来ていたのかなとか、気軽に友達に戻れたのかななど、最近君と親しくなった季節が近いから、ふと考えてしまう。
クリスマスは会えないけどと言って、街中を彩るツリーが無くならないうちに食事に誘ってくれた君と、面と向かって話すことは、もしかしてないのかもしれない。
ないことが、今ちょっと寂しいと感じるのは、秋が本格的にぬくもりを恋しくさせているせいなのだと思い込むことにしている。
そうしないと、もう一つの物語があったかもしれないと考えてしまうからで、それはきっと、今ある私の選択を、間違ったと考えていることになるからだ。
人は他人を思いやり、自分を大切に、悦を感じて、生きていくことが健康的であるというのが私の価値観だから、間違えて、寂しくて、もしもって想う、ありそうでなかった未来の選択肢は、もう一つの物語として美しいまま、夢に溶かして、秋のぬくもりを、今隣にいてくれる人と分け合うことが、私にとっての、もう一つの物語なのだろう。
でも、やっぱり君のことはずっと尊敬しているから、
生きているうちに、少し成長した私で、笑顔を交わしたいと思うよ。
もう一つの物語
弁当を作って、朝食を作って、皿洗いをして……
結婚生活3年目の日常である。
丹原 美咲(たんばら みさき)は結婚して3年の主婦である。子供はいない。まだしばらく予定もない。
元々は雇われのライターだったものの、夫の強い要望によりやむ無く主婦になった。
「貴女を外に出したくない!」
婚前、彼はそんなことを言った。
「どういう意味よ」
「家にいてくれ!」
「仕事があるし無理よ。明日も打合せがあるの」
「なおさら家にいてくれ!」
駄々をこねる彼の言い分にイマイチ要点を得ない。
「どうしてよ!」
「何だっていいだろ!」
「なんだってじゃ嫌よ! 私、仕事好きなの。沢山の人に話を聞いて、沢山の出会いを記事にしてるのよ。楽しいわ。楽しいだけじゃない。誇りだってある!
貴方だって、『素敵な仕事だね』って言ってくれてたじゃない!!」
「それは今もそうだけど……!」
「じゃあ何が問題なの!」
いま思えば私は馬鹿だった。
結婚を前にした彼の不安を全くわかっていなかったのだから。
そんな馬鹿な私に、
「綺麗だから!!!」
彼は馬鹿正直に言った。
フフフ――
お茶を啜りながら、昨夜に届いていたメールを見る。
ライター時代の後輩からだった。
彼女は私の寿退社を誰よりも懸命に止めようとしてくれた人だ。
「仕事続けましょうよ! 丹原さんならwebディレクターになって、プランナーになって、どんどん昇進できますから!」
って。
随分と会っていない。
こうして連絡を貰うのも、仕事を辞めてから初めてだった。
「あら、そうなの」
どうやらWebプランナーに昇進したらしい。
また、近いうちに独立するからぜひ力を貸して下さいとの事だった。
「……悪くないかもね」
彼女のことだから、きっとそれなりの席と開けた道を私に与えてくれるだろう。
沢山の人に囲まれて、誇り高き仕事をして、相応の報酬を貰う。
そんな未来も、悪くないかもしれない。
でもね、
「私、馬鹿なのよ」
底に残ったお茶をグイッと飲み干す。メールを閉じると、洗濯機のブザーがなった。
もう一つの物語
現実の物語と夢の中の物語が重なってどっちが現実か分からないや
私が生きている世界には無数の選択肢がある。
意識的、もしくは無意識のうちにその中の一つを選んで私たちは生活を送っている。
何も考えずに好きなことだけを選んできても、その裏には真反対の世界があるのかもしれない。
それか、もっと自分にとって最高ない出来事が起こる世界があったのかもしれない。
並行世界があるのなら、そこの世界では私はどう過ごしているのかな。
経験することが違いすぎて、私ではなくなっていて、案外全然違う人になっていたりして……。
いま紡いでいるこの人生の物語の主人公は、この世界での私。
ならば、もう一つの世界の物語の主人公は、私であり私でない人。
実際はどうなんだろうね。あなたならどう考える?
#38 もう一つの物語
私が浮気したから
君が恋したんじゃなくて、
君に愛されなかったから
彼に愛を伝えたのだ。
2023/10/30
「もう一つの物語」
いつも物語の最後は悪役をやっつけて終わりだけど、私はいつからか、それに納得ができなくなり、自分でハッピーエンドの裏側を考えては満足していた。
オオカミさんが狩人にやっつけられて、その後奇跡的に下流で助けられて、更生していく赤ずきんの狼の物語など。
1人作ってはみんな幸せの未来を作り満足する。
私なりの童話の楽しみ方。
今日は誰を助けようかな!
本編とは別のもう一つの物語、私だけのハッピーエンド。
「もう一つの物語」
12年間の片思いがやっと実った。
僕は、彼女を一番近くで見ていたし、彼女には僕が必要なんだから当然だ。
これからもずっと君の色んな顔を見せてよ
6歳のとき、「好き」と言ってくれた男の子がいた。
私は言ってしまったのだ...「大きくなったらね」と。
この言葉のせいで彼は変わってしまった。
もう一つの物語
目が覚めたようで、何に囚われていたのか、
囚われていた事さえも知らなかったけれど、
少しずつ自分を知り始めて、
もう一つの物語が、始まるようだ。
【もう一つの物語】
今日の日記を書き終えて、明日のページに栞をはさむ。
もう一つの物語
貴方とあの子が恋に落ちるまでの物語。
その隣でわたしはあなたに恋をした。
僕はずっと趣味で小説を書いていて、実際には書いていないときでも、頭の中で登場人物たちが動いていたりする
頭の中の物語は小説とは別物で、それらは本編のサイドストーリーのようであったり、完結した小説の続きであったり
最近では、いくつもの小説の登場人物たちがそれぞれの物語を生きていて、だから僕はとても忙しいんだ