『もう一つの物語』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
朝起きると、
マイケル(仮名)です
今日はありがとうございました(^^)とラインが…
覚えてない…
これはいつもの事だ
どうやらいつものごとく、また飲んでる時に連絡先を交換したんだろう
着信履歴を見ると、昨日飲み始めた時にはなかった名前が並んでる…
私はラインを交換するのが苦手だ
連絡を取らない人間が永遠に増え続ける事が嫌いなのだ
ブロックしても偶然会うと気まずいし、ラインは1年に1度アカウント削除する
それが面倒でラインの交換はしないようにしようと、自分の中で誓ったところだ
ちなみにSNS系はしてないので、DMで連絡は選択肢にはない
酔ってもその誓いを守ったんだろう
だから着信履歴に知らない名前が増えてる
電話番号だと電話して来る人、テクストして来る人がいないから(日本ってテクスト文化ないけど)
最近は番号を教える事にしている
なのに、何でマイケルにはライン教えたんだっけ?
あー、英語話すの面倒で教えたんだっけなぁ…?
てかそもそも何話したのかもまっっっっったく覚えてない
何なら顔も
陽気な人だった気するけど
隣に女いたような…
マイケルと私が盛り上がって、すっげ嫌そうな顔してたのは覚えてるw
たまに連絡来るから、今度飲みに行く事にしたんだけど
久しぶりの英語は、受け取り方に悩む
楽しみだとも言えるが、早く会いたいとも言えるなとか…
マイケル、ごめん
私、本当何も覚えてない
マイケルには言えない、これがもう一つの物語
【もう一つの物語】
いつも明るくて誰にでも優しいまるで主人公のような君には辛い過去がある
元気に花畑の中ではしゃいでいるような過去
暗く闇の中を必死に進んで結果的に最悪なことをしでかしてしまった過去
2つ目はみんなには決して教えない
君のもう一つの物語
僕は知っているよ
誰よりも辛い過去があるから君は誰よりも優しいことを
時にはそんな君につけ込んで悪巧みする奴もいるかもしれない
だから僕は君の隣で
君とは違って平凡な人生を送ってきた
僕が君を守ってみせるよ
だから悩まなくていい
君はただ真っ直ぐに君が正しいと思うことをすればいい
あとはこっちでなんとかしてみせるから
もう泣かないで
私の物語と他人の物語
どちらが優れてるかなんてわからないけど
誤字だらけの物語の方が
私に合ってる
つまりそういうこと
愛し会うみたいに描き殴ってる
“もう一つの物語”
1人1人に、自分という名の主人公のいる物語がある。
だが、総てのストーリーが儚く美しいものでは無い。己の最後を笑って終わる者、泣いて終わる者、はたまた、誰にも看取られない者。
人生とは、波乱万丈で、1人1人が達成感を持ち、完結するものでは無い。
しかし、全ての人生という物語は皆平等に完結する。そして、その物語はその他の数多の物語と複雑に絡みある。本章には掲載されないだけで、様々な小話だって存在する。
一つの物語だけでは、勿体ない。
色々なジャンルに触れる事で、得られるものは多くある。そして、また物語の完成度が上がる。
ましてや、人生のサイドストーリーなんて、最高に面白いのでは?
小さい頃は、
お嫁さんになってあげる!なんて言ってくれてたのに
今じゃすっかり美少女主人公とモブ男子Aだ
お嬢様学校の制服、似合い過ぎてて
こんなんじゃすぐ彼氏できるに決まってて
てかもうすでにいるかもしんなくて
なんかもう色々ツラい
春の日向でキラキラ光る君物語とは
交差する見込みのない日影の俺物語
もう一つの物語
何も聞こえない世界で
何も見えない世界で
手探りであなたをみつけた瞬間
二人でまた
恋に落ちて
今度こそ
ほんとに
添い遂げる未来を
もう一つの新しい物語を
二人
書き上げよう
今度こそ
離れないでいよう
今度こそ
僕は1人の人と物語を作りこれからも作っていくつもりだ。
だから僕はまた別の人ともう一つの物語を作れと言われても
きっと無理なところまで来てしまったんだ。
もう一つの物語…
私は人生初の
一人暮らしをしようとしている。
ずっと実家暮らしだったから
節約をしてこなかった。
嬉しい半分お金の不安がいっぱい…
本社勤務になるから毎日残業出来るし
いっぱい稼ぐぞって思ってるし
どんな仕事をするのかも分かんないけど
私のもう一つの物語。
チャンスでもあり挑戦。
彼も応援してくれている。
会えないのは寂しいけど…
2人の将来を考えるきっかけでもあるかも。
私はそぉ考えているよ。
この恋の物語の主人公は彼で
ヒロインは もちろん 君で…。
彼には君が とても似合ってる
君にも彼が 悔しいくらい
とても似合っているよ…
その物語の中で 僕は
そっと 震える背中を押して
笑わせるだけの ピエロを演じる。
そして 君は彼のもとへ かけだしていく
そんな後ろ姿を見る度
ナイフで刺されたような気持ち…
息が上手くできない
苦しくて 苦しくて…
痛い…。
きっと 君が知ることのない
そんな もう1つの恋物語を
僕は生きている。
- ピエロ -
ここじゃなくて
別の場所で産まれていたら
もっと違う人生だったのかな?
〚もう一つの物語〛
人の数だけ物語がある
人は己以外の、もう一つの物語に触れたときどう感じるだろうか
嫉妬や憎悪、優越感、愛着、親近感、様々あるが、その勝手な決めつけや偏見によって人を傷つけたり苦しめたりするようなことはしたくない
だからこそ、曇りなき眼を養っていきたい
もう一つの物語
あの時、違う選択をしていればどうなったんだろう。
なんて、もう何回思ったか。
あの時、高校を県外にしてればどうだったのか。
あの時から小説を書き始めていたらどうなったんだろう。
あの時、あの子に声をかけてすごく仲良くなっていれば私の生活は変わったのだろうか。
あの時、親や周りに自分の考えを言っていればどうなったんだろう。
とか、色々わからない未来のことを考えてしまう。
せめて、未来を選べたらいいのになぁ。
こうしたら後々どうなるかが分かれば最善の選択ができるのに。
でもそれじゃ人生簡単、すぎる?
あとこれからの一つの物語どんなふうになるんだろう。
不安だらけだ。
これからどんな仕事に就く?
これからどんなふうに生活する?
どんな顔でみんなと過ごす?
人生は迷うことばっかりだなぁ。
疲れる。
分からないことだらけの人生だけど、
こうして書いてどうにか頑張っていこうかな。
僕が君の隣で笑っていたいと願う物語と
君があいつの隣で笑いたいと想う
もう一つの物語
アナザー・ストーリーズ
何が不思議かっていうとね、僕以外のほとんどの人間がこの世界という存在に疑問を抱いていないという点なんだ。動物はいいよ、ただ本能に従って動いているだけなんだから。問題は人間なんだよ。何で人間だけがこんなに知的な考え方ができるのにそれをやろうとする人間は少ないんだろうかな? そこが本当に不思議なんだよ。みんなただこの世に生きて、そして死んでしまうのは当たり前だと納得してるのかな? 僕はそうじゃない。
僕はタバコを吸う。そして今日を少しだけ振り返ってみる。
今日の昼休みの後、そう、数学の時間だ。僕はある思考実験をしていた。ほとんど教科書やノートには目を向けず、ただ、教室の黒板の上の方、天井に近い辺りをじっと見つめて思考を巡らせていた。僕はいちばん右端の前の席に座ってて、クレイ先生はそんな僕に目を付けて、「聞いているのかね?」と注意したけど、僕は「イエス」と答えて再び思考を続けたんだな。
『僕は今、授業を受けている。少しだけ眠いのは、昼食の後だったからだろう。さて、僕は今、広大な宇宙の小さな星のそのまた小さな大陸の隅っこで、こうして授業を受けている。こいつは不思議だ。僕は本当にこの世界に存在しているのか証明できるものがなあんにも無いじゃないか。
僕はこうして黒板の上を見ているけど、僕のすぐ背後の世界がどうなっているかなんて、観測しようがない。もしかしたら、暗黒が広がっているだけかもしれない。だけど、僕が消しゴムなんかを落としてみせて、それを拾いながら後ろを見るとちゃあんとそこには教室とクラスメートが存在しているんだ。だけど再び僕が前を向くとすぐ後ろで暗黒が口を開けて僕を飲み込もうとしている。
そもそも、時間は存在しないんじゃないかと僕は仮説を立てているんだ。本当は宇宙も世界も存在しない、あるいはもう一つの僕の物語、アナザー・ストーリーがあってもおかしくないし、いや、むしろいくつものパラレルワールドがあるんじゃないか。それが存在しないとどうして言えよう。だけど、こんな話をしても誰も興味を持たないんだ。つくづく不思議だ』
タバコを吸い終わり、僕は机に向かった。僕の背後は常に暗黒が口を開けているのを感じる。そして、時間は完全に停止して、もう一つの世界の僕が物語を上書きしようと企んでいるんだ。
こんなことばかり考えているのは、今日は僕が生理だったからかもしれない。これだけはどうしようもない。
もう一つの物語
物語には表の顔と裏の顔があると思う。
私が過去に書いた小説もそうだ。
テーマに表と裏がある。
言うなれば二種類のセントラル・クエスチョンを常に念頭において書いていたということになる。
読者から見た話が表。
書かれた内容だけで判断できる内容。
描写したいことに忠実に、過不足なく書き記す。
たとえば喧嘩した二人が仲直りできるのかだったり、想いを打ち明けられるのかだったり、そんな内容を中心軸にストーリーが展開していく。
筆者から見た話が裏。
書かなくても(書かないことのほうが多い)私は登場人物の背景ほとんどすべてを知っているので、彼らが真の意味で分かりあえるのかどうかや、主人公のついたたった一つの重大な嘘について気づけるのかどうかが裏テーマの分かれ目になる。
書きながら私が楽しむ部分も裏だ。
矛盾した感情を内包する一人の葛藤を見つめながら「さあ、ここからどうするの?」と、先の展開を知りながらマッドサイエンティストのように注意深く観察して、問題を次々とぶつけてやる。
私の意地悪さが出る部分でもあり、読者には決して悟られないようにしている部分でもある。
読者からはありがたいことに好評頂いていて、「この先どうなるの……!?」と期待の声が寄せられる。
ありがたい。ありがたいけど申し訳ない。
私の感情実験の産物を有り難がってくれるのが誠に申し訳ない気持ちだ。
いつか、この裏の話を表に出したいという気持ちもなくはない。
けれど今はまだ、もう一つの物語は語られないままにさせてほしい。
嫌われるのはまだ、怖いのだ。
何か一つ選択をする度に、選ばれなかった物語が消える。それは自分が自分の意思で選ばなかった物語でもあるのだが、それでも後悔が残ることはある。そうして布団の中に蹲りながら、有り得たかもしれない可能性について、ウダウダと思いをめぐらせることも少なくないだろう。
しかし、人は決してその物語に手が届かないことを知っている。知っているからこそ、それに伴う困難をことごとく棚に上げて、都合のいい部分だけを掻い摘んで、作り上げた物語を夢想する。
そのようなただ甘いだけのインスタントな妄想に耽溺している時間を不毛だと切り捨てる不届き者もおろうが、それでも私はこの活動をやめる気はない。なぜなら、それに勤しんでいる間だけは苦いだけの現実から目を背けていられるからである。
周りから見れば、生産性のない空虚な生活だろうけど、現実の苦味を実感し続ける生活よりマシだと僕は思うのだ。
空想の中の僕は能力や人格に補正がかかっていて、やることなすこと全て上手くいく。対して現実の僕は小心者で、能力も低い。能力をあげるための努力すら、面倒ですぐにやめてしまう。
だから、仮に神様か何かに、過去に戻って自分の選ばなかった物語を体験させてくれると言われても、僕は断固として断るつもりだ。
勿体ないって?冗談じゃない。上手くいくなら勿論いいが、現実はそんなに甘くない。どのみち僕は行動出来ずに、惨めな気持ちをもう一度味わうだけだ。
それだけじゃなく、今僕が心の拠り所にしている妄想も二度と出来なくなってしまう。上手くいく想像すら出来ずに、絶望的な気持ちで布団にとろけていくだけのモンスターが出来上がってしまう。
だから、あの時に戻ってやり直せたら、だなんて不可能でなおかつメリットの薄い愚かな望みを僕は抱かない。分布相応という言葉を知らない小二の頃にも先んじてそれを実感していた僕には、そんな誘惑は通じないのだ。
「じゃあやらないってことでいいか?」
「やらせてください!!!!」
これほど自分の体が軽快に動いた瞬間を知らない。
言い終わるころには、すでに土下座の体勢が形成されており、聞いたことないボリュームの返事が部屋に轟いた。
部屋といっても、自分の部屋ではない。
白の壁に囲まれただだっ広い部屋である。
部屋の中央、宙空には全身白タイツのオジサンが浮いていて、その見下す先に僕の土下座がある形である。
なぜこんなところに来たかは分からない。
この白タイツが誰なのかも分からない。
だけど、「お前を2020/8/24に戻してやろう」などと話をもちかけられては、僕はそれを断ることは出来ない。
なんなんだお前、と呆れた様子の白タイツに、さらに二段階ボリュームをぶち上げた「頼んます!」を追撃した。
これもまた都合のいい夢なのかもしれないけれど、それでもお願いせずにはいられないのだ。
2020/8/24は僕の幼馴染である山城ひかりの命日の1週間前なのだから。
散々述べ立てた能書きも、全部帳消しにしていいから。
もう一度後悔することになっても構わないから。
「……戻してください。あの時に」
次は絞りカスのような声しか出なかった。
白タイツはダルそうに頭の後ろを小指でかいた。
「こっちは最初からそのつもりで来てるんだけどな。情緒不安定野郎が。喚きやがって」
暴言を散らしつつ、手に持った時計を見る白タイツ。
行ってこい、と聞こえた時、頭の奥が痺れる感触があった。
脱水症状の時に似ているな、と思いながら、僕はドロドロになっていく視界を他人事のように眺めていた。
もし、今暮らしてるこの楽しい生活が
「1つの物語」だったら。
本当の「現実」じゃなかったら。
夢の私を現実だと思っていたら。
夢の中は色々なことがあるし、
嫌な夢を見ることがある。
追いかけられる夢とかよく見るし
夢の中で夢を見る...
そんなのありえない……
と信じたい…
この生活が全て全て夢だったら
そもそも生まれて…ない…?
じゃあ夢じゃないね…!
そう信じた私の話の正解は
不正解だった。
「もう1つの物語」
※これはフィクションです※
正解はあっていないということなので、
「私」は生まれてきていないということにしました。笑
ちょっと怖いですね。
私、こういうゾッとする話好きなんです。
あと「もっと読みたい」200ありがとうございます!
今日誕生日だったけど宿題めっちゃやりました笑
もしも
時間がたっぷりあったなら
有り余る程のお金があって
自由に使うことが出来たなら
あなたは何をしたいですか?
いつのときも
人生の主役は自分なのです
『もうひとつの物語』
たった一つの物語ではなくとも、よいではないか。いくつもの分岐点があって、一つの道を選んでも、二つの道を選んでも、その度に新たな物語を始めるのも、よいではないか。壮大な長編作品にしなければ、と物語を続けることに苦しみ、諦め、止めてしまうくらいなら、短編でも掌編でも、その寄せ集めでも、自分の言葉で物語の幕を下ろせることの方が、よほど幸いで、尊いことだろう。
/お題「もう一つの物語」より
『もう一つの物語』があったなら、
あなたと…闘ってみたい。