『どうすればいいの?』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
それは信頼の証だったのだろう。
必ずなんとかしてくれるという絶対の信頼。
「どうすればいいの?」
それに俺が応えると、アイツは素直に従ってみせた。
どんな指示も命令も必ず完遂して「次は」と問いかける姿は忠実な犬を思わせた。
どれだけの年月そんな日々が続いただろう。
やがて俺は王になった。
変わらずアイツは隣で尋ねる。どうすればいいと。
かつて信頼だったそれは約束となり誓いとなり、終いには脅迫で呪いになった。
かつて同じ家で過ごした家族も、同じ飯を食った仲間も、苦言を呈した部下ももういない。
全てアイツが奪った。俺が奪わせた。
「どうすればいい?」
俺が聞きたい。もう誰にも聞くことはできないけど。だから。
「俺を殺してお前も死んでくれ」
真っ赤な視界に最後に映ったのは、幼い頃以来に見たアイツの天使のような微笑み。そして、
「ありがとう」
「…どうすればいい?」
血を流して目の前に横たわる男は君の婚約者。
修羅場の揉み合いの末の…というわけだ。
「ひとまず救急車だ!早く!」
『死んでる…?息してないよ…』
「じゃあ警察か?とにかく早く!」
『警察が来たら何て言えばいいの!?私やってないからね』
「俺がやったっていうから」
『それも嫌!私たちの関係がバレたらどうすんのよ』
そうか。この女が考えているのは保身だけ。
どうせ俺のこともそのうち飽きるに違いない。
頭に登っていた血も、胸の奥もサーっと冷める感覚がした。
捨てるならいっそ、利用してから。
「お前の親父が持ってる山、立ち入り禁止のところあったよな」
『え?まさか…』
「俺はこいつを殺したことを隠したい、お前は俺が家にいたことを隠したい」
「なら共通する解決策は、これだ」
こいつ自体を隠す。
さあ、自分を守りたい君はどうでるかな。
俺に協力するか、全てを捨てる覚悟を決めるか。
『…どうすればいいの?』
どうしたらいいの?
今私は究極の選択を迫られています。
でも私には選ぶことができません。
誰か助けて―
――――――――――――――――――
先程、私はお腹に強烈な痛みを覚え、近くにあった公園のトイレに駆け込みました。
それが危機的状況の始まりだったのです。
というのも、その個室には紙がありませんでした。
人間の尊厳の危機です。
紙のようなものが入っていないか、カバンを探りますがありません。
解決方法を考えていると、どこからともなく声がしました。
「赤い紙いらんかね。青い紙いらんかね」
なんてことでしょう。
なんと妖怪、赤紙青紙です。
赤い紙と答えると血まみれになって殺され、青い紙と答えると血を抜かれて殺される、恐ろしい妖怪です。
もちろん私には死ぬ予定はありませんので、答えるわけにはいきません。
だからと言って、尊厳の死は避けたいところ。
背に腹は代えられないため、このまま個室の外に出て予備のトイレットペーパーを取りに行くしかありませんでした。
しかしそこでも問題が起こりました。
なんと人が来たのです。
しかもこのトイレは、個室が一つしかないので、他の個室に入るのを待つということができません。
しかも彼女は個室のドアを開けてくれと懇願するほど、危機が差し迫った方です。
紙を持ってきてくれと頼んでも、彼女はそれどころではなく声が届きません。
そして後ろからは、赤紙青紙声が聞こえます。
もはや猶予はありませんでした。
この状況を解決するには、時間を止めて気づかれない内にトイレットペーパーを持って来るしかありません。
しかし私は時を止めることなどできません。
私はパニックでした。
どうしたらいいの?
誰か助けて―
その思いが天に伝わったのか、神が降臨しました。
「あのー。掃除したいんですけど、どういう状況なのかしら、これ。どうしたらいいの?」
清掃員さんでした。
「紙下さい!」
すべてを察した清掃員さんは、紙を投げ入れてくれ、無事個室から脱出することができました。
また清掃員さんに、妖怪がいることを伝えると鮮やかな手際で除霊されました。
さすがはトイレのプロです。
ドアを叩いていた女性も無事に間に合いました。
私は清掃員さんに礼を言い、その場を去りました。
しばらく歩いてから、ずっと清掃員さんのことを考えていました。
清掃員さんの勇姿が頭から離れないのです。
この気持ち、もしかして恋!?
私、どうしたらいいの?
「もぉー!!!!どうすればいいのー!?!?!?!」
研究室に大声が響き渡る。
「シリマセンヨ、ワタシハ、ガクシュウシタコトシカ、シリマセンカラ」
旧式ロボットが博士の問いに答える。
「無慈悲!!無機質!!無のかたまりー!!!」
と威嚇してみても眼球のない目に見立てた黒い丸がこっちを見つめるだけ。
「デ、ドウスルンデスカ?ハカセ」
「どうもこうもないわよぉ。あんたも手伝ってちょうだい。どうにかするわ。」
『どうすればいいの?』
ココロが
疲れちゃった
人がいて
その人を
助けられたら
って
周りの人が
頑張って
頑張って
そのうち
頑張りすぎちゃって
ココロが
疲れちゃった人は
いつの間にか
うんと
元気になって
周りの人は
どんどん
大変になって
どんどん
やつれちゃって
あれ?
なんで、
わたしたち
こんな
頑張ってるんだっけ?
#どうすればいいの?
どうすればいいの?
貴方には好きな人がいる
でも貴方はとても一途なんだよね
その好きな人が私ではないことは分かってる
その状況で私はどうすればいいの
どうすればいいの?
答えはある。
いつだって。
それに納得出来ないとき。
子供の頃は泣いて。
今は塞ぎ込む。
そんな彼は他人に相談されたときに困る。
だから余計に塞ぎ込む。
「距離を置きたい」
そう突然言われたの
自分が思いつく限りの自分が悪かったところを謝ったわ。
まだ一緒にいたかったから。
けど時間がたって思ったこともあるの。
私が悪いところを直してもやってしまったことは覆らない。
私のことが嫌いになりかけてる人に何を言っても「へぇ……そう」くらいにしかならないんじゃないかって。
私の方から手を離して、あの人はあの人の人生、私は私の人生を謳歌したほうがいいんではないかってね。
ねぇ、私はどうすればいい?
【どうすればいいの?】#88
焦ってはならない。
落ち着いて、何も考えない時間を作る。
作れないのならば、今すぐにする。
少しでも良い。
自分の休暇を作ろう。
ぐわり。
不安げに君の瞳が左右に揺れる。
呼吸は乱れ、胸が喘いでいる。
嗚咽が混じった息は聞くに耐えないもの。
「いや……、あ……いや、」
開いて閉じない口の端から、たらりと線が描かれる。
ぶるぶると手を震わせて治まらない様子の君の瞳が揺れながらも私を捉えた。
綺麗な円を縁った瞳孔がその大きさを何度か変える。
「たすっ、助けて、わたしは、ちがう、しかたなく……」
君の声はその瞳と同様に絶え間なく震えていた。
何かを取るように伸ばされた彼女の手はまるで真紅のゴム手袋を着けているかのように塗れていた。
視線を横にずらすと、君の体躯数倍はある肉塊が、同じ色をして転がっていた。
「なんで……なんで、そんな、かお、するの……。」
君は信じられない、とでも言いたいかのようにぐしゃりと顔を歪ませた。
そんなに酷い表情をしていただろうか。
「じゃあ、じゃあ! どうすればいいのよ、どうすればよかったの!?」
手も拭かずに私の胸倉を掴んだ君は力一杯に前後に揺すった。
遠慮もなく、頭を揺すられて、徐々に吐き気が競り上がってくる。
そして再び顔を覆って嗚咽を漏らし始めた君に、私は力なく触れることしかできなかった。
「……ごめん、ごめんなさい。」
どうすればいいの?
どうすればいいの?、裏声を鍛えてみよう!と急にボイトレの講師に言われた。
裏声は地声のもっと低い声をさすそうだ。
日頃からハミング(鼻歌)はなんとなくでやっていたが…。
あーとかいーで地声と裏声を交互に出す練習をした。
なんとなく理解したがまだいまいち地声もおろか裏声も掴めてない感じする…💦
これも練習あるのみだろうか?
うーん、裏声って難しいなぁ。
裏声の出し方を調べてみたけど同じ感じだった…💦、本当にどうすればいいのだろう?
服はたくさんある
だけど今日着る服がない
“どうすればいいの?”
どうすればいいの?#14
私、この人のこと気になるかも。とか、仲良くなりたいなとか動機は単純であればあるほどいいらしいってどこかで聞いた気がする。人を好きになるのって好きだなぁの一言で片付くと思うの。
たとえ友達だとしても一緒だと思う。
だってその相手のことが嫌いとかだったら仲良くしないでしょ?そういうことよ。
恋愛だったら想えば想うほど君への気持ちは大きくなるばかりで、どうすればいいの?って恋の迷路をぐるぐるしたりとかその時が一番楽しいと思う。
私もそういう時あったから。これをこんなところまで読んでくれてるそこのあなた!恋愛でも友人関係でも気になるならきっかけを作るのよ!男女問わずね。
微熱が続く日々。
したいことも思うように出来ない。
ストレスを感じると最近お腹痛い
どうしようか。
どうしたたらいいかわからない。
とりあえず横になろう。
『どうすればいいの?』
小学校からの幼馴染は
私を守って
人生に終わりを告げた
絶対に恋をしたらいけない相手なのに
あなたに恋しちゃったの。
この気持ちどうすればいいの、?
毎日選択があるたびにそう思ってしまう。
気にしすぎなのかもしれないけど
友達と喋る時やあまり親しくない人と喋る時でも
どうしたら良いのかわからない…
自分の喋った言葉が嫌な気持ちにさせていないか……
どうすればいい……
そんなことを思うのはきっと自分に自信がないからだけど……
毎日いろんな選択肢を選ぶ時にどうしたらいいんだろう
と思って考えてしまうんだよな……
正解を教えてくれる機械でもあればいいのにな……
「どうすればいいの?」
そんなのこっちが聞きたいよ、何もかもを私に聞いてこないで。私はあなたの親でも、家政婦でも、メイドでもないの。私はあなたの都合のいい存在じゃないし、私だって完璧じゃない。私にだって、分かんない事もあるの。
「ごめん、分かんないかも」
「だるー」
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#どうすればいいの?
賑やかを通り越してむしろ騒々しい大通りをとぼとぼと一人歩く。
「失敗した......」
今回は成功するはずだった。今回こそは。
望みを叶える宝箱。それを開けた者には絶対的な力でも何でも授けられると噂される奇跡の箱。
ひょんなことからその噂が本当だと確信した私はここ数ヶ月、ずっとそれを探し回っていた。
そして、つい先刻それを発見するに至ったのだが、このザマだ。
何があったのか等むしろ私が聞きたい。宝箱を開いた瞬間追い出されるが如くいつの間にか街中にいたのだから。探し疲れて見た白昼夢だと言われた方がまだ説得力がある。
その力さえあれば、胸を張って彼らと肩を並べられると思ったのに。
「もう本当...どうすりゃ良いのよ......」
幾度目か分からないため息をまた一つ、ついた。
『どうすれば良いの?』
一日の始まり。
何度もやめようと思っていたタバコを片手に、
ベランダの手すりに腕を預ける。
雲のように真っ白な煙を眺めながら、いつも思う、、
「どうすればいいのだろう」
2023年11月22日「どうすればいいの?」