『たまには』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「たまには」
両手を合わせて、いただきますと言う。
適当に無難な服を着る。
右足から靴下を履く。
鍵を閉める。
通勤時にはお気に入りの曲を聴く。
どれも僕の日常。
たまには...たまにはいいよね。
そう思って、そっと鍵を閉めずに家を出た。
『たまには』 3月5日
たまには君のことを忘れてみるよ
そして君も僕を忘れてみて?
口をぽかん、と開けたその間抜け面に
見慣れた君と再び「初めまして」を
ほらね
聞き慣れた笑い声が咲いた
たまには初めましてをもう一度、
僕の瞳が君色に染まった瞬間を
たまには
自分のことを責めすぎないで
自分のことを認めてあげて
自分のことを好きになってみよう
やってみたかったことに挑戦してみたり
1人で出かけてみたりしよう
そんな『たまに』を集めていけたら
私はきっと大人になれる
たまにはゆっくり寝てようかな
たまには掃除しないでのんびりしようかな
たまには甘いものたくさん食べてもいいよね
たまにはちょっと良い食材でご飯食べたりしよ
たまには、自分へのご褒美だよね
そうして毎日、たまには、を積み重ねて
私は今日も自堕落な生活を
満喫しているのである
たまには
私は
「たまには」女
いつも一緒だとウザい
たまに会うから丁度いい
それが私
「たまには」
いつも一緒にいたい女になりたい
あなたと会ったその日だけは…
いつも一緒にいたい女でいたいんだけどな♡
たまには
人間らしい笑顔を見せて
もっと本音で話して
いつの頃からか
話しかけてもそっけなく
僕の前で君は
笑わなくなっていた
忙しい日々
自分のことに手一杯で
君の表情を見ていなかった
そうだ
出会った頃の二人を見よう
君の笑顔が見たい
アルバムをめくる
あぁ、そうだ
そうだった
昔から君は
笑っていなかった
end
たまには生きたい。生きたい。
時間が支配している。冗談ではない、本当に深刻なほどだ。
どうして何もかもせっかちにしようとするんだ?自分よ。
なぜなら、時間は限られているからだ。
こんなことしてる暇ないって気づくことこそが、鍵だっていつも言ってるじゃん!
全てに針を指すんだ。今!、今だ!って怠惰に過ぎる時間に刺激を与えてやるんだ。
そうすることこそが人生の鍵なんだ。
そう思ってきたし、そうだ。そうなんだよ。天才よ。
それでも、それから抜け出したいよ。
それでもね。
抜け出して、何も気にしなくていいように自由になりたいんだ。
それが許されないのは、絶対なんだよ。生まれてきた以上、絶対原則だ。
絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対。
壁が厚いし、その突破法があるのかも知らない。
たまには、そうしたいんだ。
たまには楽して良いよね
いいぞーー
うぇい
家事は全部僕がやります
はい
いつも助かってますありがとう
よきにはからえ
まって洗剤ってどこ!?
洗濯機の隣に置いてありますぅ〜!
どっこーーーー
記憶バカ了解
いつもの平和な時間であった
お題『たまには』
たまには人里離れた
湖畔の家で
のんびりしたい
そう思って行った先で
出会った貴方
これを運命と思っても良い?
300字小説
見送り
「最後に、のんびりしておいで」
そう言われて新生活の準備に、ひと月ほど忙しかった私は散歩に出た。久しぶりに村の小道をゆっくりと歩く。
何かと行事の度に集まった公民館。桜が綺麗な川辺。うす暗くなるまで夢中で遊んだ小さな神社。
村を回って、気がつくと道端に立ったおじいさんが私を見ている。
「立派になったのう。お前さんもいよいよ出るか。身体に気を付けて、たまには帰っておいで」
どこか見覚えのある顔のおじいさんはそう言って、にっこりと笑った。
いよいよ引っ越しの日。荷物を積んだトラックを、父と母とともに車で追う。
村を出るとき
『いってらっしゃい』
あのおじいさんの声が聞こえる。振り返ると道端に小さなお地蔵様。
「いってきます」
お題「たまには」
誰かの面倒を見るのは、正直あまり苦では無い。
それに対して「そんな世話焼きだったっけ?」と友には茶化されたが、別に人それぞれだろうと軽い反論を打ち返した。
ただそうは言っても、ふと線みたいなものが途切れる瞬間はあるし、唐突にバッとすべてを投げ出してみたくもなる。
──正しく、今がそうであるように。
パートナーを送り出した扉を施錠すると、途端に肩の荷が降りたのか自ずと大きな吐息が出てきた。
だって自分も一人の人間。
のんびりと「おやすみモード」になりたい気分も、正常に備わり機能しているのだから。
そんなこんなで戻ってきたキッチンの一角。
すでに戸棚の隙間には、この日のために拵えておいた甘味たちが香りを潜ませて、今か今かと己が出番を待っている。
さあそろそろ、お湯も沸く頃合い。
不定期開催・おひとり様限定な、秘密のお茶会を始めよう。
【たまには】
『たまには』
本屋に行きたいと言われたので行ってこいと返すとついてこいと言われた。
「せっかくの休みに、なんで」
「休みだからでしょ」
理由になってない理由に反論するのは諦めている。
こいつがそうと決めたら変えられないのはとっくに知ってるからだ。
「でも、なんで本屋」
「んー、気分」
「今時ネットで買えるし普段もそうだろ」
実際その影響で本屋の経営が昔より苦境に立たされているのは知識としては知っているけれど、だからといって便利さには叶わないと思ってしまうのは薄情なんだろうか。
そんなことを思いながら着いたのは昔からある本屋で、前は何度か来ていたものだった。
「あったあった。懐かしー」
手にしてたのは見覚えのある絵本。
「それ買うのか?」
「ううん、ここで買ったなあって」
確かこいつのお気に入りの一冊だった記憶がある。
そこからなにか限定のものでも買うのかと思ったが、それこそネットでも買える普段読んでる小説を数冊買っただけだった。
「なんだったんだ今日」
店を出て帰る途中そう聞くと、ぽそっと口を開いた。
「あのお店、今月末で閉まるんだって」
ああ、そういうことか。
当たり前だが、あの店だって例外のはずがないんだ。
それなら先に言ってくれれば良かったのに。
まだ数日あるらしいから、それまでにひとりでまた行くかと考えてから、こいつも誘うかと考え直した。
たまには
羽を休めよう
少しの間だけ
止まり木を探して
あっちこっちへ…
どこかに居場所を探して
どこにもないと思いたくなくて
いつしかそれが普通で
ただただ羽ばたき続けることに疲れてしまって、
いっそのこと、風に身を切られ
海の底に沈んでいけば
どんなに楽になれるかどうかなど
馬鹿なことを考え
頭をふり、
今もなお、傷つきながら、
血を流しながら飛んで行く。
けれど少しでもいいから、
休んでしまいたいと思うんだ
スマホ見ずに落ち合おうと言った君の本の好みを知れてよかった
題-たまには
たまにはご褒美もいいだろう。
休まずずっと勉学に熱を入れていたから。
子供の頃食べたあの飴玉を思い出す。
母にこう強請った「たまには飴を食べたい」。
すると母は呆れたように飴を買ってくれた。
縁側で飴を頬張れば「ふふふ」と笑った。
舌でカラコロ転がすと甘く美味しく。
たまには噛んだこともあった。
そうだ飴を食べよう。
あの頃を思い出すようにして、飴を食べよう。
たまにのご褒美だ。
あの飴を食べようか。
強くて気高いあなただけれど、
たまには声を上げて子供のように
泣いたっていいよ
そっと見ないふりをしてそばにいるから。
そう遠くない過去のある時期、とあるSNSに私の居場所があった。いろんな理由で続けられなくなりスマホを換えたりもしたことで、見にいかなくなってどのくらい経つだろう。
いろんな意見あるけどSNSも社会のひとつだなと思う。合う人合わない人、良い人悪い人がいて当然。やはり合う人と出会えると嬉しい。
たまにはログインしてみようかな。
#たまには
たまには
小さめの寸胴鍋の中をのぞきこみ
2日目が美味しいんだよね
と濃い色のルーをかき混ぜる
できたてほやほやも熱々で
いいのだけれど
しっとり味の落ち着いた明日もいい
脂肪と糖と塩分と
いろいろあって
最近あまり作っていなかったけど
たまには
思い切り楽しんでもいいのでは?
ごはんを少なめに・・
いや、おかわりをひかえて
あ、でもチーズものせたい
さすがにそれは・・
んーでも
たまには
たまにはね
たまには、何がしたいかと聞かれたら、考え込む自分がいる。
満ち足りてるわけでもないが、欲がないのかもしれない。
まぁ、愛する家内とワンコで散歩でもすることかなぁ。
ありきたりが幸せであるという、幸せ。
「たまには」
たまには
何も考えないで過ごしてみたい
ぼーっとしてても
湧き水のように変な考えがわいてきて
振り払うけど
結局考え事しているような……