『たまには』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「たまには」
これは、少し前の話。
私は、休日に外に出る派か出ない派かというと出ない派である。
けれどもその日は春を感じるような晴れ。
ふと、散歩をしたくなり外に歩きに出た。
通る道はいつも同じ。
理由は、かなりの方向音痴で、すぐに自分がどこにいるのかわからなくなるからだ。
その日も同じ道を通るつもりだった。
だけど少し横の道を覗けば綺麗な花が咲いていた。
思わずその道に足を踏み入れる。
迷子になるとわかっていながら。
結果、やはり迷子。
とりあえず思うがままに道を進む。
見たことのなかった景色。
自分の家からそう遠くないはずなのに。
どれくらい歩いただろうか。
暫く歩くと、いつもの道に出た。
たまには、こんな日も悪くないな。
そう思えた休日だった。
たまにはね
たまにならいい
たまになら
/お題「たまには」より
たまにはお小遣いをたくさんくれたっていいじゃない。
たまには推しのグッズを買ってくれたっていいじゃない。
たまには勉強しないでゆっくりしたっていいじゃない。
自分一人じゃできないことをたまにはやってもいいじゃない。
たまには良いよね。
「お前って、人前だとずーーーっと真面目だよな。休まねぇの?」
委員会の片付けや次の計画とかを立てている時に、向かい側に座っていた同じ委員会の副委員長の奴に言われた。
別にこれが真面目とは思ったことがなくて、普通としか思ってなかったから、逆に疑問に思った。
「休んではいる。寝る時。」
「そーゆー事じゃないんだよなぁ…たまには人前でもグダってしても良いんじゃねぇの?」
「でもなぁ…そういうの慣れてないし。その時自分を誰が見てるかわからないしね。」
「へーーー…、お前って変な所で自意識過剰になるよなぁ…、変わってるなお前って。」
昔から親に言われてたし、思ってたのもあるから、何か自意識過剰って思われても言い返せないんだよなぁ…
「逆にお前は委員会の事とか、何にもしてなくない?」
「それゆったら俺何も言い返せないじゃぁ~ん。とにかく、休憩も大事ってこと!」
【バタンッ】
同じ委員会の副委員長の奴はそう言って、教室から出ていった。
「たまにはねぇ………、フッフッフ笑ここにマカロンを隠してて良かった…!」
自分は意外といつでも休憩出来る準備をしているんだぜ…!!
たまには真面目とやらになってみようか
たまには一息とやらをついてみようか
《たまには》
たまには贅沢しようよ。
贅沢なんて、しなくても死なないよ。
でもたまにの贅沢は心の栄養だもん。
贅沢しなくても、体は栄養取れるからいいの。
贅沢なんてお金の無駄だよ。
人の心はそんな「無駄」を食べて育つんだよ。
雨の日の木々の艶めきだとか、
朝露に洗われた街々だとか。
僕じゃない、誰かにとってはどうでもいいかも
しれないようなこと。
ふうん。
君の心はきっと腹ペコだと思うな〜。
何をご所望で?
やった!それじゃあ焼き肉とチョコケーキを!
たまには
たまには 息抜して…
たまには のんびりと…
何て言いながら
毎日慌ただしく過ぎていく
のんびり過ごしたなぁと
最後に感じたのはいつだろう
だけど振り返ってみると
思ったほど何かをしたわけじゃないんだよ
慌ただしく 忙しくしているのは自分
何もしていないときにも
考えすぎているのかもしれない
たまには 何も考えず
ムダな時間を楽しむのもいいだろう
たまには
ランニングをして体を鍛える
勉強する
久しく会っていない人に連絡してみる
どれもちょっとのきっかけでできることと思う
自分も意識すればできそう
いつもいくラーメン屋で僕が頼むのは背脂煮干しそば、ミニ焼豚丼だ。このラーメンに柚子胡椒を溶かすとエグい。
麺を食べ終わったらスープを焼豚丼に入れ、ねこまんまとする。マジエグい。だが、たまには隣のインドカレー屋さんにでも行ってみようかな。
その日の朝、散歩をしていると空き缶が捨ててあったが拾わなかった。気になりながらもそのまま俺は帰宅した。
帰ってすぐさま床に寝転ぶ。やはり休日はゆっくりしなきゃな。そう思いながらスマホを開くと顔面に直撃。その後、しばらく顔を抑えながらうずくまっていた。
昼食の準備をしようとタンスの角にくるぶしをぶつけた。とてつもなく痛かった。いつもは滅多にぶつけないのに!
昼食を終え、気分転換に外に出たら猫の糞を踏んだ。お気に入りの靴だったので結構悲しかった。
そのまま出掛けてもいい気はしないので帰ろうとしたら雨が降り始めた。
もちろん突然の雨なので傘は持っていない為、走っ
て家に帰った。
タオルで体を拭きながらテレビをつける。
「うわぁ!?」
たまたま怖いシーンが映ったみたいで大声を上げてしまう。イライラしながらもチャンネルを変える。
するとスマホから通知音がなった。見てみるとそれは好きな人からのメッセージ。
「え!なんだろう?」
ドキドキしながらメッセージを開く。
『ごめん、明日行けない』
膝から崩れ落ちた俺は泣き叫んだ。
「たまには悪行してもいいじゃん!!」
神様は残酷だ。
たまには
夜空の星の名前を当てずっぽうでいいから言い合いたい。
それで当てたら笑いあおうよ。
正しさなんか今は置いておこう。
たまにはそんな意味のない事も楽しもうよ。
飴玉をガラス瓶にしまうみたいに、君との時間を大切にしたいんだ。
日々家
[たまには]
たまには、貴方の隣に居たい…
いつもあの子ばっかり…
たまには、私のことも見てよ…
と思いながら、あの子と楽しそうに話してる
貴方を見てまた今日も同じことを思う…。
「ただいまー!」
「お帰りなさい」
「おやつは?」
「テーブルにドーナツが用意してあります、
その前に手を洗って下さい」
「はーい」
「宿題はありますか」
「あるよ、あとで見せるね」
「スキャンしておくので先に出して下さい」
これは子どもたちが下校後、私が仕事から帰るまでの見守りロボと子どもの会話だ。大きさは30センチほどのコロンとしたボディで動きこそぎこちないが、搭載されたAIには私自身の思考や知識、子どもの発育に合わせた心理や教育全般などをできる限り深層学習させてある。
日々更新が必要なデータは逐一追加していて、子どもたちの宿題対応、習い事や友達との約束管理もできる。体調不良時には症状をまとめて出先の私やかかりつけ医に連絡が入るし、調べものや簡単な悩み相談にも応えてくれる。便利だし、安心だ。
仕事がない時にはもちろん私が子どもたちと一緒に過ごす。どんなに便利でも本物の親の愛情がこもった世話とは比べものにはならない。
張り切って手の込んだおやつ作りに苦闘していると、背後でヒソヒソ囁きあっている。
「ちょっと頼りないけど、たまにはポンコツなお母さんも悪くないね」
「たまには」
#352
たまには
たまには外食したい。
家族が夕食終わってのんびりしてるのを横目に、お皿洗ってお鍋洗って、シンクの中を綺麗にして、あぁ面倒だわ‥。
食後に何にもしたくないの。
だから、たまには外食したいのよね。
たまには好きな色の服を着る。
私の好きな色は私に似合わないから、毎日は着れない。周りの目が怖くて、どうしても伸びる手を止めてしまう。でも、それでも好きだから、どうしても着たいから、知り合いのいない場所に行くんだ。私が私であるために。
♯1
いつも通り君と部屋にいて、いつも通り朝を迎えて
いつも通りご飯を食べて、いつも通り眠る
そんな毎日を君と過ごしてきたけど
たまには少しくらい、そのいつも通りの合間に
私に「愛してる」と伝え
不器用な硬いその手のひらで
強く抱き締めてくれても良かったんだよ
たまには(3月5日)
たまには
いつもと違うことをしたい
好きなことをずっとしていたい
嫌いなことを忘れていたい
いろんなことに挑戦してみたい
どこか遠くへ行ってみたい
本当の自分を隠さず過ごしてみたい
これらは全部 普段しないこと 出来ないことで
僕の叶えたいことでもある
いつも ずっと ではなくていいから
たまには自分のしたいことを出来ればいいな
たまには…ね
我が儘でも言ってみようか
「ねぇ。そろそろ僕と一緒にならない?」
ソメイヨシノはまだ咲かない
硬い芽が
芽吹くのを今か今かと待ち侘びている
待つのが不得手な僕は
早咲きの桜を眺めて、ふわり
想いを言葉にした
-2nd story-
「たまにはコンビニ飯より手作り料理、希望!」
「……断る」
#たまには
たまにはボーッとする時間も必要だ。
分かっているけどスキマ時間に雑多な情報を詰め込んでしまう。
私は、親の命令を聞いてその通りに行っている
破るとどうなるか、分からないから
休みなんてのは無い
休んだら破ることになるから
疲れるけど、続けるしかない
私が大人になるまではこの状態
ある日、突然母が珍しく
たまには休んでいいのよ
と、言ってくれた
父にもお願いしてあるとも教えてくれた
たまには休むのも悪くなかった
休んで良かった