『たった1つの希望』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
“拝啓 今はどこにいるかも分からない貴方様”
“お元気ですか?”
“元気と書くと変な感じですね”
“貴方様方が私たちのために身を挺して守って頂いて
いるおかげで、私たち家族は皆健やかに過ごしており
ます”
“あの子ももう一歳になりました”
“貴方様がいない間にすくすく育っております”
“こちらに戻って来られる頃には歩いているかも
しれませんよ”
“今はどちらにおられるのでしょうか”
“戦争が激しくなっているとお聞きしております”
“お国のために戦う貴方様をとても誇りに思って
おります”
“しかし、私の願いはどうか貴方様が無事に帰って
来られるよう、ただただ毎日お祈りしております”
“今はどこにいるかも分からない貴方様”
“貴方様が帰ってくる場所は変わらず貴方様を待って
おります”
“いつまでも いつまでも待っております”
“かしこ”
そう文をしたためて、行き場のないその手紙を私は
ぎゅっと胸に押しつけた
『たった一つの希望』より
希望…よく分からないけど、
欲ばって2つや3つくらいは欲しい
何かしらが起こってその「たった1つの希望」がなくなってしまったときのために
"希望"という言葉を使うとき
その背後にあるたくさんの
恐怖
悲しみ
不安感
それを認めるのが怖かった
それとは無縁の幸せを探した
たった1つの希望は
黄色い皿に置かれたクロワッサン
あのときより
朝の扱い方が少し上手くなった
#たった1つの希望
みんなからハブられて、
影口言われて、暴力振るわれて、
いつもひとりぼっちで生きてきたけど、
君はいつも私のそばにいるね。
そのせいで、死んじゃおう死んじゃおうって
思うのに、、君の顔が浮かぶんだ。
お題〈たった一つの希望〉
たった1つの希望があれば、
苦しくても
生きてられる。
僕の幼馴染の伊織が生きていれば。
僕は、あの子が大好きだ。
どんなに苦しくても、伊織を見ると
たちまち元気になる。
伊織が死んだらと考えると、
今にも心臓が飛び跳ねそうだ。
僕は、貴方がいるからここにいられる。
貴方さえいれば元気になれる。
貴方さえいれば苦しくなんてない。
だから僕は、貴方に生きていて欲しい。
もし、居なくなれば
僕も居なくなる。
僕は、キミのために生きるよ。
いつだったか、サークルの飲み会で
したたかに酔ったお前が言った。
「オマエとなら付き合うのもアリかも」
上機嫌な酔っ払いの放った、
到底本気とは思えぬ軽口。
けれどあの言葉だけがずっと、
俺の中に息づくたったひとつの希望。
たった一つの希望
たった一つの希望だなんて!
少なすぎるよー!!びっくりです。
人間が、生きていく上で、希望や野心、
時には、絶望もあるけれど、たくさん夢をみてもいいんですよ。
若いうちは。
わがままは、過ぎるといけませんが、我がままだったら、それも人生でしょう。
自分という人間は、この世には、一人しかいません。
あなたという、人間もこの世には、一人しかいません。
私が、私のように。
夢を持つのが難しい時代でしょうか?
いつの時代にも、夢を持ち叶えることが、できますように。
そう、願います。
願いよ叶え、そう思える自分と自分の努力。
もっと希望を持っていいのですよ。
たったひとつの希望なんて頼りにならないなー
希望なんかより自信を持たなきゃ
着実に希望を自信に変えていくんだ
完
また仕事で失敗した。
毎日毎日
「なんでこんなこともできないんだぁ!」
って怒られる。
本当だったら今頃とっくに仕事をやめてるはずなんだけど、一緒に仕事をしている、ある女性に恋をしている。彼女といるとなんだか心が温かくなって
落ち着くんだ。
今日も今日とて先輩に怒られる。
「おい!佐藤!またミスしてるぞ」
「す、すみません」
みんなの前で叱られて恥ずかしそうにしている僕を見て彼女はわらっていた。
でもその姿を見ても、怒りが湧いてこない。
その後
「まーたミスしてやんのっ」
彼女にいじられる。
「宮崎さんはどうなのっ、ミスしないの?💢」
「えへへ、ごめんごめん。そんな怒んないで」
「別に怒っているわけじゃっ」
彼女は大きな目を細めた。
「え~、ほんとかなぁー?」
僕はこの会社で、彼女と話している時が一番好きだ
彼女がいるから続けられる。
この時間がずっと続けばいいなと思う。
でもそんなことは無いって突然教えられた。
…彼女が死んでしまった。
殺人事件が起きたんだ。
なんでも、容疑者は彼女が僕の女にならなかった。
言うことを聞いてくれなかった。
と、言っている。
しかも殺しただけでなく、相手を弱らせてから
強姦、強盗など、好き放題していたそうだ。
…ぼくは悔しかった。彼女のことを守れなかった。
もっと彼女と居たかった。
また会社で他愛もない話をしたかった。
「なんで。なんでだよぉ、」
僕はその日から会社に行かなくなった。
一つの希望
今、僕たちは自然災害や物価高騰などに振り回されていますよね
でも、今踏ん張れば 今頑張れば
いつかいつか いつか
たった1つの希望。
醜い私が生まれ変われるには、
1回今の私を消してしまわなければならない。
来世に期待して、希望を持って飛んでみましょう。
たった一つの希望
今の俺の性格はいつ頃から備わったのだろう。
考えてみるに、それは生まれて直ぐに、いや、お腹の中にいる時に既に決まっていたのかもしれない。
そんな人間たちが、偶然出会い、夫婦として長い間ツガイでいるにはやはり努力が必要だったのだろうね。
明治の時代ならまだしも、今の時代に亭主関白など無理な話だよね。
でも、何故か今日は涙が出たよ。
君にとって今の僕は怖い、ものも言えない存在だったんだね。
30年経った、今日ソレに気付かされました。
でも、俺は謝りません。
僕も君の考え方にだいぶん折れて従ってきましたから。
君はとても大切なタイミングにことごとく口をつむぎ、わたしを凍りつかせました。
おそらくそれは、君の処世術なのかもしれませんが、わたしは、その度に何故?何故?何故? って、、、、、
でも、貴方を不幸せにして去りたくはない。
どうしたらよいのだろう。
こんなことを考えないといけなくなった自分がとても悲しく、辛いです。
たった一つの希望
お互いの未来に日が差すための方法を、冷静に考えられる時間と情緒が欲しい。
子育てが終わった僕たちが今、一緒にいる意味を教えてください。。。。
別に望んでた訳じゃない
ただ、行為というもので意図知らず
私のお腹を膨らませた。
けれど、何も無くなった私にできた唯一の希望
たった一つの希望
明日も生を行います。
--《たった1つの希望》
希望とは
確定ではなくて
約束でもなくて
不確実なものだとしても
望みと祈りをこめて
そこへと心を向かわせられる
それはひとつの強さ
まぶしくて美しい
あなたの秘めたる強さ
#たった1つの希望
「たった一つの希望」
社会の苦しさを体験し
家族も友達もいなくなり
全てに絶望した
だけどそんな自分をすくいあげてくれた人がいたんだ
当時13歳の自分を見つけてくれて
あまつさえ暖かい家にまで入れてくれた
あの人がいなければ自分はそこら辺で野垂れ死んでいただろう
あの人は自分の希望
生きる理由になったんだ
何をしてもダメで
取り柄なんてなくて
可愛げもないし
性格悪いの分かってる。
みんなに好かれないのも
自分を好きになれないのも
どうしようもないことなんだって
いつしか諦めてた。
でも、
それでも君だけは、
側に居続けてくれた。
だから私は
いつまでたっても
曖昧に
この人生を繋いでしまうの。
〈たった1つの希望〉
新興宗教の教祖が
旅立たれたと聞いた
残された信者は
どうするのだろう?
教義に従ってそのまま
生きるのだろうか?
自分以外の
たった1つの希望を信じて
それがなくなったとき
人は何にすがるのだろう?
ポッカリと空いた穴を
何で埋めるのだろう?
自分自身の心の中から
湧き出るものを信じて
それをたった1つの希望には
できないものだろうか?
大事なものを外に求めるのは
もうやめようよ
🍀たったひとつの希望🍀
森の歌を聞いた…
風の音にまじり
かすかに聞こえてくる
優しくて…
切なくて…
心の琴線に触れて
泣きたくなるような歌
いのちをはぐくむ森…
太古から今へ繋がる
たったひとつの希望
🌲✨🌲✨🌲✨🌲
希望とは、未来に望みをかけること。未来とは、今よりもっと先のこと。
私は希望。希望(きぼう)と書いて希望(のぞみ)。
お姉ちゃんは未来。未来(みらい)と書いて未来(みく)。
名前に不釣り合いな私。こんな名前、すきじゃない。
だけどお母さんが言うの。
「希望(のぞみ)はたったひとりしかいないんだからね」
そんなことないよ。
私じゃなくても希望(のぞみ)はいるよ。
世界中探せば同じ名前の子なんていくらでもいる。
だから私は家を出た。家族皆困らせた。
でもその度にお母さんが言うの。
「生きていればそれだけでいいの。お母さんはね、希望(のぞみ)がいないとだめなのよ」
あれから十年経った今ならわかる。
子供って大切だ。
私もお母さんと同じこと言ってる。
#1 たった1つの希望
たった1つの希望
あと数時間で感じなくなる自分の鼓動に意識を向けながら、男はこれまでのことを思い出していた。
妻と出会ったのは8年前のことだ。会社の食堂でいつも1人で食べていたその姿に、いつの間にか心奪われていた。勇気を出して自分から話しかけた時は、ビックリさせてしまって咽せていたのを覚えている。
その時から、一緒に食事をしたり、映画を見に行ったりして互いを大切に思う心を感じながら、遂には結婚した。結婚してすぐに子供ができた。娘だ。今年で4歳になる。
子育ては大変だった、妻の負担を減らそうといつも任せっきりにしていた洗濯や掃除を率先してやってみた。その度にここは違う、それじゃダメと言われ、へこんだが今思えば良い思い出だ。
大変だが、守るべき大切な人の笑顔を見る毎日が続くと思っていた。幸せは長くは続かないようだ。
前兆はあった。地震が多くなったり、浜辺にイルカが打ち上げられたりなどだ。
総理から国民に向けてのメッセージとしてTVから聞こえてくる内容は、あと数ヶ月のうちに地球上の陸地の大半が海に沈むと言う内容だった。
総理はこうなる事が前からわかっていたかのように、生き残る術を国民につげた。
ランダムに選ばれた国民の内の何%かを開発に成功した方舟に乗せ宇宙に避難するという方法だった。
この放送を聞いた時には男は動き出していた。動き出すには遅すぎたかもしれないが、やらないよりは良いはずだと。
あらゆる手を使った。コネというコネを使い確実に方舟に乗る方法を探ったが無駄だった。
妻は、あなたと一緒なら良い。と言ってくれた。
決意が揺らいだ。
だが生きていて欲しい。
自分に喝を入れ、最後の手段に出た。やるしか無い。
方舟に乗る日、俺は古くからの親友の前にいた。
親友は優秀で権力のある地位につけていた。
親友はベットで1人の人間と抱き合って横になっていた。
息子だ。
2人の顔は青ざめていて涙を流していた。
事切れていた。
俺が殺した。
血まみれになった手を洗い。方舟に乗るためのカードキー胸ポケットに入れ妻と娘の待つ発射場に急いだ。
クソ野郎だ。俺は。殺しておきながら泣きながら親友への謝罪の言葉を言う中途半端なクソ野郎だった。
カードキーを妻に渡し、乗せようと急かした。
妻は何で貴方と一緒じゃ無いのとしつこく問われたが、別の方舟に乗ると誤魔化した。
発射場の通路で妻と娘を抱きしめた。
たった1つの希望を精一杯抱きしめた。
ダークブルーの空に飛び立つ巨大な箱を眺めて、男は海の底に沈んだ。