『たそがれ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
たそがれ
綺麗な夕日を見てぼーっとする
そしたら大好きなあの人に名前を呼ばれた…。
なんて妄想、少し頭に残ってしまう。
明日のあの人は何をしているのかな
好きな人、できてないといいな…なんて
想いを胸に今日もあの人に伝えられない
どうすればいいのかすらもわからないこの心が
どうも焦ったくて
あーぁ…
いつになれば私、伝えられるんだろうな
「げほっ、げほっ!うぇえ…よく吸うよなぁこんな煙ったいの」
初めて吸った煙草のケムリに咽せて涙が出た。恨めしげに睨んでも赤い点からは細い煙が立ち上るだけで、諦めたように空を見上げた。
現在時刻はたそがれ時、荒野の夜はすぐに冷えるから寝床選びが肝心だ。今回は運が良く、小さな無人小屋を見つけられた。久々に屋根と壁がある所で寝られるなんて贅沢だ、と相棒のバイクを撫でて喜んだ。
そんな感じにテンションが上がったからか、普段は吸いもしない煙草にチャレンジした結果がコレだ。憧れの人の仕草を真似したかったが為に買った煙草は、思いの外苦かった。
「街まであとどれくらいかな…」
もう一回、煙草を吸ってみる。今度は短く吸い込み、口に含んだ煙を細く吐き出した。苦い。でも、少しだけ近づけたような気がしないでもない、かも。
あの人もこんな感じだったのかな。
顔はイイのに声がうるさくて、金勘定はやたらと早い人だった。でも、誰よりも周りを照らしてくれた人だったな。
「…明日は少し早めに出るかぁ」
ぎゅ、と地面で火を押し潰し、水の入ったアルミ缶の中に放った。口直しにドロップ缶から飴を出して舐める。
それでも苦い味は、あの人のようにしばらく残っていた。
何もかも上手くいなく、全てのことが嫌になった。 そんな日に公園のベンチに座っていると、上から葉っぱが落ちてきた。気になって手に取ると“貴方の思い通りに”ただそれだけが書かれていた。それは普通の葉っぱよりも分厚くて、意外とやわらかくて、軽い。 最初は誰かのイタズラだろうと思っていたが、その日から本当に自分の思い通りになる日が続く。だって、テストだっていい点がとれるし、友達関係だっていい。家庭内の環境もよくて、なりたい自分になれる。それから月日が経ちある日の夕方。例のベンチに座っていると、また上から葉っぱが落ちてきた。手に取ってみると、“貴方は大丈夫”と書かれていた。意味が分からない。その時は何のことか分かりもしなかった。今思えば、私や他の人のために神様が与えてくれたものなんだと考える。昔のことは覚えていないがこの物語はよく覚えてる。本当のことは誰もわからない。
そう、これはたそがれ時にあった、ある物語。
私はたそがれ時の時間が好きだ。緋色と青色のハーモニーがとても素晴らしく感じる。また、心も穏やかになり、ストレスを軽減してくれるように感じる。私は色々な場所でたそがれの太陽を見てみたい。
夕焼けであたりをオレンジ色に染めていた。
丘の上で、あたり一面を見渡す。
雲が流れ、星々が現れ始める。
夜がやってくる。
“たそがれ”
思えば僕はあの日からずっとお前に救われていた。端から見ればお笑いで天下を取るというお前の無鉄砲な夢に振り回されていたようだったと思う。実際、大変じゃなかった訳ではない。時には疲れてお前を恨んだりもした。ただ、苦労だけじゃなくてしっかり楽しかったのも確かだ。
今になってこそ分かるが、僕はきっとお前に手を引いて貰うくらいが丁度いいんだろう。昔からテンプレのような夢も意思もないつまらない人だったから。
つまりな、お前が手を引いてくれないと僕が困るんだよ。
「いつまでたそがれてんだよ。お笑いで天下取るんだろ?お前が笑えてなくてどうする」
僕の声に反応して君はゆっくりと赤い空か。
「……大炎上してるんだ、もう無理だろ。お前も、俺の夢に巻き込んでごめんな」
気味が悪い。そんなしょぼくれて勢いのないお前は見たくもない。だから、さっさと目を覚ましてやらないと。
「その炎上は事務所の不手際だろうが。大体、お前の夢がお前一人のものだと思うなよ。僕だって嫌だったらここまで来ずにやめてるさ。」
僕の言葉にお前は目を見開いた。だろうな、僕だってお前がこんな情けない姿になってなければ言うつもりなかったんだよ。
「ほら、帰りにコンビニよってつまみと酒買って帰ろう。世間への釈明はその後だ」
「……」
「今日は特別に奢ってやる」
「…っははっ!そうだなぁ、俺、お前と見たい映画があったんだ、それも見ようぜ!」
「あぁ、いいぜ。先に寝るんじゃねぇよ」
「あたりまえだ!」
ほら、やっぱりお前はそのくらいおバカで明るいのがちょうどいいんだ。
たそがれ
たそがれどき
人生の、ではなく
いずれ訪れるであろう
この星の
黄昏時に
知的生命体は存在しているだろうか
ちきゅうと呼ばれていた過去を
この星は覚えていてくれるだろうか
向こうから誰かが手を振ってるのが見える
たそがれどきの時間帯
日が落ちてきて顔が影になって全然見えないけれど、僕に大きく手を振ってくれるのは君しかいないって分かってる
誰そ彼時、彼は誰時、月の光に照らされてた真夜中
君が僕に手を振ってくれるのなら
僕はいつでも君に手を振り返すよ
たそがれ
嫌な気分で帰宅の道を歩く。
同僚の背中は見えてるのに、特に話すことも無いから一緒に歩くこともない。
不思議な距離感だと思う。
変な会社。
頑張りたいと思いつつ、頑張れないなと、そう思った。、
たそがれどき、君は悲しげな顔になる。
「どうして?」
と訊くと、
「あたしは耳が聞こえないから、あなたの口の動きや表情を見て何が言いたいのかを知れる。でも、この時間帯になると、暗く翳って見えなくなる。それがなんだか切ないの」
ゆっくり、僕にわかるように大きく口を動かして伝える君。声にならない声で。
手話を覚えようと懸命に頑張っていた僕だけど、たそがれには勝てないのか。
悔しいなぁ。僕たちは太陽の光が失われると、気持ちのやりとり自体が危うい。
でもね、と僕は思いなおし、君の肩を抱きしめる。そっと。
そして、
「暗くなったら、こうやって話をしよう。こうすればからだを通じて僕の声が響くだろう?」
微かな震えが届くといい。君に。
すると君はいったん身を離して「何を言ってるか、わからないよ」と首をかしげた。
でもどこか、嬉しそうに目を細めて。
僕は言う。宵闇を背負いながら。
「わかるよ、何をどう言ってても、基本、僕が君に伝えたいことは一つだから」
もう一度君を抱き締めて、
好きだよ。
そう言うと、僕の背に腕をギュッと回して君は泣いた。声を殺して。
それ以来僕は、たそがれどきは、そんなに嫌いじゃない。
#たそがれ
「声が聞こえる4」
家々の窓光り出す帰り道
ラッシュに物侘しさ差し込む
♯たそがれ
(たそがれ。)🦜
あのね。
すずめ、の間ではね。🦜
・黄昏の時間帯は、
逢魔が時。や
暮れ六つ時。
と、言って
とっても、危険で
危ない時間
なんだって。🦜
(理由は、知らない。)
「そんな、怖い時は
優しい、叔父さんの
お家に逃げ
込むんだよ。」🦜
✣叔父さんは、
食べ物をくれたり、
✣お家に泊めて・・。
くれる。🦜
【とっても、
頼りになる
人なんだよ。】🦜
『 あめ 』
夏が来た。
夏休みももう少し。
いくら誘ってもうんと言わない君が、
珍しくいいよと言った時は驚いた。
プールへ行こうと思ったけれど、この時期は人が多いからやめておくことにした。
代わりに、海へ行くことにした。
潮の匂いがする海風。
近くでにゃーにゃーと鳴く海猫。
時折、蟹や宿借が動いているさまが見える。
君が揺れた。
君の周りを舞う花弁がとても綺麗で、
でもどこか寂しげで。
きっと今まで1度もこんな所へ来たことがないんだなと思った。
砂。真っ白でサラサラしている砂。
君がせっかくの花柄ワンピも気にせずに寝転ぶものだから、思わず私も寝転んだ。
すぐ隣。
君が話しかけてきた。
もし、私がいなくなったらどうする?って。
でも、その時私はたそがれていたものだから、聞き取れずにえ?と聴き返してしまった。
君は、少し、苦痛で歪んだような顔を見せた後、なんでもないよと言った。
そっかと素っ気なく返したのが間違いだったのか、君は立ち上がって何も言わずに帰ってしまった。
こんなことになるなら黄昏なきゃよかった。
君を、帰らせるつもりなんてなかったんだけどなぁ
今度会った時にまたなにかお詫びをしよう。
そんな暗く見苦しい気持ちとは裏腹に、
空は真っ青に光り輝き、雲ひとつなく綺麗で、
晴れやかで、君に似ていた。
ベランダから煙草を吸う。
良くないと分かりつつもやっぱり吸ってしまう。
あの時、なんて言うのが正解だったんだろう。
私はまた黄昏ながら考える。
ふと、ぽつぽつという音がしたから、空を見上げてみた。
雨が降っていた。
雨は私を包み込む。
今日はもう、君のことなんて忘れた振りをして早く眠りにつこうと思った。
これでもかというほどに君の髪色に憧れて染めてブリーチしてを繰り返した髪。
君のようなブロンドになりたくて、何度も何度もブリーチしたけれど結局すぐに黒髪へ戻ってしまう。
少しパサついた髪は私の気持ちのように黒く暗く。
そんな髪をきつく縛っている青色のゴムをほどいた
でも、なかなか外すのに手こずった。
どこかで絡まっているみたいだ。
まるで、私が君へ向ける気持ちのように。
むかついた。もう今日はこのまま寝ようと思った。
その次の日から、きみをみることはなくなった。
たそがれは、ひどくつかれた色をしていると思う。
【たそがれ】
ホッと落ち着くひととき
グラスにたそがれ色の飲み物を注ぐ
ブランデーでもウイスキーでも
梅酒でもいい
水割りにしてひと口ふた口…フーッと息をつく
夜のひと仕事の前の儀式と言ってもいい
やっと涼しめになった夜風を浴びて
さてもうひとがんばり。
残りのたそがれ色の飲み物は
今日やることが終わったらご褒美にいただくとしよう。
〜たそがれ〜
たそがれ時 一番好きな時間
太陽が主張するわけでもなく
かといって 暗くなりすぎるわけでもない
なにかもの思いにふけるには
丁度よい
……最近、そんな時間がへったなぁ
色々ありすぎて
考える時間がなくなってる
閑話休題
たそがれ時の肌に感じる空気や
動物や昆虫の鳴き声とか
全部 忘れて謳歌したいな
「たそがれ」
薄暗い夕焼けの、影の色に染まる彼岸花。
迎えを待っているような、それともただ項垂れているような、そんな様子で黄昏れている。
彼岸花の咲く時期は、この世からあの世に亡き人が迎えられる。そのはずだけれど、今年はその時がなかなか来なかった。
亡くなった誰かを、誰かが引き留めていたかのように。
誰か?誰が?
私を置いていった貴方を引き留めようとしたのは誰?
あの長く暑い夏?それとも───私?
私もそちらに行きたい。
でも貴方は、彼岸花は拒むの。
彼岸花の茎には毒がある。
こちらに来る事を拒んでいるかのように。
綺麗な毒をその身に宿す。
たそがれ時は影を持つ。
誰が誰だかわからなくするような。
美しい影を世界に宿す。
影で何もわからない。彼岸花も、何も教えてくれない。
ねぇ。
貴方は誰なの?
この夕暮れに黄昏れる私は───誰なの?
たそがれ
時が戻るとき
心が落ち着く時間
どんなときでもゆっくりし心を落ち着かせる時間なのかな?
【たそがれ】
上手くいかなくても…
上手くいっても…
経験にすぎない
でも…
やっぱりたそがれたい時も
あるよね、
「たそがれ」
私の心の中は
たそがれています
薄暗がりで
姿がぼやけて分からない
私には今の貴方が
どう目を凝らしても見えないのです
もう、たくさん!!
″誰そ彼″
「誰ですか?彼は」
私には、貴方が誰だか分からない...