『それでいい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
それでいい。
僕がそう言うと、彼女は不快という色を隠さずに自分で描いた絵と僕を見た。
何がいけないのだろう。
期限は設けていない、ただの口約束だった。
ただ、側にいて作品ができあがっていくのが見たかったのだ。
だから、彼女の求めるものがどこにあるかなど、僕には興味がなかった。
彼女は完璧な作品を作りたかったらしいが、僕が求めていたのはその過程だ。
彼女の求めるものに対する真剣さ、足掻き、一部に対する満足な表情。手や目線の動き。すべてがそれ「で」いいのだ。
そのすべてのまま、君よ。
変わらないで。
私がまだ小さい時
自分で決断できなかった頃に
家族を酷く怒らせたことがある
はっきりとしたものを知らなかったりで
家族が挙げたことに対して
「うん、それでいいよ」
と返せば、
“それで“ってなに?
そう
きっと、その時の家族の怒りは
積もり積もったものが溢れてしまったんだって
大人になったこの歳になって気づく
それも
接客業していた時の仕事を通してだったり
知り合いが増えてから
私がしていたことを後悔、反省することができた
家族に
あの時は意見ちゃんと言えなくて
ごめんねって言っても今更って
笑いながら返されちゃうかな…
[それでいい]
私は人より意思が弱い。それは自分でもわかってる。あぁ、意思が弱いっていうのは発することが出来ないんじゃなくて、元々頭で考えて無いってこと。
皆には明確に有るものが私には作り出せないって、ただそれだけ。
「____と、葉瀬(ようせ)ちゃんはどっちがいい?」
「あっち」
「えぇ?お母さんはこっちの方がいいと思うんだけどなぁ。でも決めるのは葉瀬ちゃんだからねぇ......本当にあっち?」
「......どっちでもいい」
「じゃあ...こっちにするね。いい?」
「うん、いいよ。それで」
いつもこんな感じだよ。お母さんは私が選ぶと大体嫌な顔をするから、最終的に任せてる。
本当どうでもいいから、どうでもいいから適当なんだ。
修学旅行の行き先だって、私が行きたかった所は1つも入ってなかった。それも特に気にしなかった。何か言うと後で面倒だし。
だから修学旅行の思い入れなんて特に無い。
それからも、なんとなくそれでいいで生きて来られた。
誰にも言ってなかったし、ずっと気にしてなかった。
けど。
「え、これ確か葉瀬苦手じゃなかった?」
って言われた。
「え?」
「そうなの?葉瀬ちゃん言ってくれれば良かったのに」
「そうだよ。無理する必要ないし」
「...い、やいや!別にそんなでもないし、チャレンジ~ぐらいだよ!それに皆これ食べたいでしょ?それでいいから。私は大丈夫だよ」
昔、お母さんに『葉瀬は好き嫌いが多いから、多少嫌いでもそのお店に行くんだよ。じゃないとその友達に迷惑かけるよ』と言われていた。だから弁解したのだが。
「折角なら皆が食べたいもの食べたいじゃん。無理しないでよ」
と断ち切られてしまった。
「え、えー...」
「葉瀬は食べたいものとかないの?なんでもいいんだよ」
「いや特に...皆が好きなもの食べよ、私もそれでいいよ」
「......俺は」
「?」
「俺は、葉瀬の『それがいい』って言葉が聞きたいな」
なんか少し悲しそうなのは、私が何も言わないから?
(そんなこと言われたってなぁ...)
「...た、拓也(たくや)これって...!!」
「うん......玲人...やっぱりだったよね...!?」
拓也と秋(あき)は顔を見合わせて何やら確かめあっている。なんか盛り上がってるけど何の話だろう。
「玲人もやっとか~」
「ちょ、違うから!2人共!!」
なんか玲人も混じってる。
これは私が言わなきゃ終わらないやつなのかな。
(確かに食べたいものはあるけど、言っていいのかなぁ...)
ちら、と確かめるように玲人を見るとこちらに気づいたのか自信満々に笑ってみせた。
「......うーん、じゃあ......これ、かな」
そうやって指を指すと、玲人は何故か嬉しそうに笑った。
「じゃあここにしよう!2人もいいよね?」
「しょうがないな~玲人は」
「は?なんで俺?」
「そうだね、これはほぼ玲人のお願いだね」
「ちょ、も、そういうのいいから!」
なんだかよく分からないけど、私が指差した店で良かったらしい。
「じゃあ行こうよ」
なんで玲人が私よりも嬉しそうなのか、この時はよく分かってなかった。
お題 「それでいい」
出演 葉瀬 玲人 拓也 秋
朝起きて、着替えて、朝ご飯を食べて。
仕事をして、帰ってきて、疲れて、寝て。
代わり映えしない毎日だけど、それでいい。
出会い、別れ、そんなものないけど、それでいい。
それがいいの。
代わり映えしなくたって、世界は回ってる。
誰かにけなされたっていい。
自分は、貫くもの。
私は、もう、弱くはない。
2024/04/05 〈それでいい〉
お題『それでいい』
(それでいい)
私は、常々自分にそう言い聞かせている。常に満たされない気持ちを抱えて生きている私は、どうしたら自分が幸せになるか分からなくて、こうして小説を書いている。
このアプリに出会うまで、私は書くものが無くて困っていた。大衆に受けるものは、私の好きなものでなく、だが、好きなものを書いても自分が書くと面白さがなくなってしまい、書けない時期がニ年半くらい続いた。
(書きたい。でも、書けない)
その気持ちのまま、悶々としている時にたまたま見つけたこのアプリに出会って、始めて一ヶ月も経ってないが今のところ毎日書き続けられている。
こうして書いているうちにふと、「これでいいのでは?」と思ってしまった。毎朝、お題が与えられてそれに沿って書く。そうしていることで「私は今、書いているんだ」と気づいて精神的に安定するのだ。
本当はもうすこし長い物語を書いてみたいのだが、今は「書きたい」というものがない。浮かんでも、私じゃ面白く出来なくて断念する。でも文章を書くことはしていたいから、精神の安寧のために続けていきたいと思う。
なっとくいくことなら…
それでいいと思う。
なっとくいかないことなら、
なぜなぜって思ってしまう。
どうしてなの?ってなる。。。
誰にたいしても…
謎のなぞに
なってしまった事もただある。。
それは仕方ないか…
それでいいって答えは難しい(..)💦
#それでいい
それでいい
「貴方はそれでいいんだよそのままの貴方で居てありのままの貴方が好きだよ」
そう言ってくれる貴方が居るから
今日も私は頑張れる
どんなに辛い事があっても頑張れる
ありがとうそのままの私を見てくれる
貴方に出会えて私は幸せだよ!
いつまでもそのままの貴方で居てね
そしていつまでもそれでいいと
私を肯定してね!
そして時々私を叱ってね
そして最後にはまた私をそれでいいと
褒めてくれたら私はまた立ち上がって
前を向くから
だからいつまでも側に居てね
約束だよ!!
小指を絡めた温もりを感じながら
貴方と指切りをして笑みを交わす
いつまでもいつまでも一緒にと願いながら
あんまり興味のないもの。
でも生活必需品。
値段で決まる、お安い方!
それでいいよ。
親戚の集まり、てんやもの頼もう。
蕎麦屋かラーメン屋か。
今のところ圧倒的に蕎麦屋が優勢。
あなたは?
それでいいよ。
「それがいい」ってやってたら逆に
面倒くさいことの方が多いじゃない。
植物性の生クリームでいい?
ダメ、動物性!味が全然違ーう!
…いやまあ、譲れないものもあるよね。
(それでいい)
『それでいい』
僕は弱い人間だ。
もらった贈り物のリボンが捨てられない。
喧嘩なんてできない。
誰かのことを、助けずには居られない。
だけど。
それが弱さなら。
僕はそれでいい。
「…うん それでいい」
…何気ない会話も
文字にすると残念な気持ちだなぁ
朝、目蓋を開き
カーテンの隙間から漏れる光の色に
今日の天気を予想する。
はだけた毛布を脇に寄せ
フローリングに爪先の温度を移しながら歩む。
蛇口から溢れる水を空のコップに注ぎ入れ
ひとくち含みほぅと息を吐く。
そんなありふれた特別でない1日の始まりを
穏やかな気持ちで過ごせたのなら
それでいい。
それが、いい。
テーマ『それでいい』
妥協することはよくある
けれど、できれば
それでいい より それがいい が、良いし、
君でいい なんて最低 だから
君がいい って、絶対に言って !!!
----- それでいい
毎日が辛い
今日は、花見か
明日は日帰り旅行か
あれ、生きててよかったかもね
辛いことがあっても
きっといつか楽しいことに帰ってくるよ
だから、一緒に頑張ろうよ
何度書いてもダメ出しされた。同じ字を100回、200回書いた。それでも先生はOKをくれない。心が折れた。筆を折って投げつけようかと思った。
700回を過ぎ、怒りと疲れが頂点に達した時、今まで入り続けていた肩の力がふっと抜けた。
その一瞬に書いた字は、今までとはは明らかに違った。流れるように、自然と手が動いた。
書き終わったところを見ていた先生がつぶやいた
「うん、それだ。それでいい。それがいい。すばらしい」
この一瞬があるからやめられない。
だから、明日も明後日も書き続ける。
「で」と「が」は違う
面倒な人間だと君は言うけれど
君も先日そう言ったんだ
言ってないと言うけれど
君はそのまま自分のためにだけ生きればいい
もう期待しないから
孤独の中で
君はそれでいい
それがいいんだろう?
「それでいい」
同じ家で生活するようになるまでは、こいつのここが好ましい、ここが苦手、という割合は好ましい部分の方が多かった気がする。
根本的に合うなぁと思ってたから一緒に生活し始めたわけで。
んで、生活してみると嫌なところがまぁ出てきた。
「なぁなぁスマホ充電器に差してくれん?」
「ティッシュ取って〜」
「あ、そこのお茶取って」
たった一歩動けば自分でできるやろ、と思いつつ言うことを聞いてやっている。
「お前のそういうとこ好かんわ〜」
そう言うと、それを言うなら俺もお前のこういうとこが〜となぜか最後は俺が責められることに。
解せぬ、と思いながらもお互いの顔は笑っていることに気づく。
嫌なとこもひっくるめて、好きなんやろうな、と他人事のように思った。
【お題:それでいい】
それでいい、あなたはそれでいいんです。
常にいつでも完璧です。
私たちの元に来てください。
一緒に見てください、あなたの完璧なダンスいつも見ています。
宇宙と神々が様々な形を作り上げています、
ブレンドされた大切な光たち
喜びのダンスを今すぐ踊りましょう
自分のキャラってなんなんだろう?
これはあなたには似合わないだとか、イメージと違うとか、
うるせえよ!私は私の生きたい姿で生きる、
オメェらの貼り付けたレッテルに縛られて生きるのは嫌だ!
したいことをしている私がありのままの私だ!
そのままでいい、
「ここで行き止まりだね。最後が君で良かった。」
泣きそうな目でこっちを見てる君を見て言った。
タイトな服を着てる君は新鮮だった。
いいじゃん似合ってるね。
でもそんな顔は似合わないよ。
「ねぇ早く銃口を向けてよ。
ねぇ早く引き金を引いてよ。
私を殺すのがあなたの命令でしょ。
ねぇわかってるよね。
私銃を持っていること。
いつだって君を殺せること。」
君は何かと葛藤するように
重々しく腕を上げ私に銃口を向けた。
そうそうそれでいいんだ。
「一発で仕留めてちゃんとココ打って」
心臓を指さす私を打たない君が愛おしいと思う私は
相当君に壊されたんだと思う。
ジャり
乾いた地面を歩く音がした。
「ねぇ邪魔しないでよ」
君の後ろにいる邪魔者に向けて拳銃の引き金を引いた。
反動が来た。
銃声が辺りに響く。
焼け爛れた真っ赤な空に銃声は重く鳴った。
君は目を見開いた。
「何?
君だって殺し慣れてるよね。
今更そんな顔してるの。
あぁかわいいね。」
私が引き金引くの手伝ったあげる。
君と向かい合った。
君は言った。
「...それでいいの。」
その声からは感情が読み取れなかった。
「それでいいの。それがいいの。これで最後。」
ドン
体が後ろに倒れる時大きな音が鳴った。
君の顔は見えなかったが私が目を瞑る時光る雫を見た。
泣いてる。泣く君が可愛いと思った。
さようなら
ちゃんと言えばよかった..
─────『それでいい』
僕が死んだのはある夏の日でした。
夏が終わりに近づいていて、風鈴が綺麗に音を鳴らしていました。
外からはつくつくぼうしの鳴き声も聞こえていました。
その夏の日は僕の愛犬、ハナの13回目の誕生日でした。
ハナは随分歳をとっていました。
元気がなくなってきていて、12回目の誕生日とは少し様子が違いました。
急に怖くなったんです。
ずっと一緒に育ってきたハナが死んでしまうのではないかと。
不安になって、どうにも落ち着けなくなったんです。
そんな僕の様子をみて、ハナが近づいてきました。
落ち着かせようとしてくれていたのでしょうか。
ハナに寄り添われて少し落ち着けました。
家には僕とハナの二人だけ。
親は仕事でいませんでした。
ふと、思いついたんです。
ハナと一緒に死んでしまおうかと。
その時はそのことしか頭になくて、その後の事なんて考えもしていませんでした。
台所に包丁をとりにいって自分の喉元に近づけたんです。
でも、そんなの一種の気の迷いから来ていた自殺願望だったんです。
当然、死ぬ勇気なんてありませんでした。
僕は心の中で言い訳をしてしまいました。
ハナが死んでから僕も死のうと。
そんなこんなで包丁はまた台所に返しに行きました。
「ワン!」
最後の力で振り絞ったのかもしれない、その時の状態からは想像もできないほど大きな声が家に響きました。
ビックリしました。
僕がハナを撫でているとハナはゆっくりと目を閉じてしまいました。
徐々に体温がなくなっていって、今から言う事は僕の勝手な想像なんですけど。
今思うと、あの鳴き声は、僕達への感謝だったのか、はたまた、なにかもっと別の意味を込めていたのかもしれません。
徐々に冷たくなっていくハナをそっと床に横たわらせました。
涙が止まらなくて、視界が歪んでいました。
拭いても拭いても涙が止めどなく溢れてきて、その状態のまま台所に行きました。
包丁を手にとってまた、ハナの横に戻ってきました。
死のうか迷ったんです。
結局、死なないことにしました。
ハナの分まで幸せになろう、って思って立ち上がったんです。
そう、あれは不意の事故だったんです。
立ち上がったひょうしに転んでしまいました。
何故なんでしょうか。
持っていた包丁はなんの偶然か僕の喉に突き刺さったんです。
痛いのと悲しいのと。
なんとも言えない感情になりました。
喉は焼けるように熱くて。
動くこともできないので、隣の方にそっと目を向けたんです。
隣にはハナがいました。
ハナを抱き寄せようと腕を伸ばしました。
目が重くなっていき、やがて真っ暗になりました。
僕が覚えているのはこのくらいですかね。
「はい、ありがとうございました〜」
こちらこそ
「今回のお話は後日放送いたしますのでぜひ見てみて下さい」
はい
「では、本日は本当にありがとうございました」
ーそれでいいー