『すれ違い』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
すれ違い
今でもというか、だいたい個々で飲みに行くから「時間が合えば何処かのお店で合流しようか」なんて言ったりして結局帰りだけ送っていくこともある。自分達の関係性を知っているお店でも、別々に行っている時は待ち合わせでもない限り敢えて隣をズラしてまで隣同士にしたりもしない。一緒に行った時でも飲み方が違うから伝票は別。隣が空いていれば当たり前のように隣に座るし、今日はどちらかの奢りなのでとなれば伝票は一緒。でもそれぐらい。丁度いい距離感。
今までと違うことがあるとすれば、自分が先にお店に入っていて、たまたま君が後から来た時に、君が真っ直ぐ自分の席へ来てくれるようになったこと。その後で君は空いている席へと向かう。周りは気を遣ってくれているのか「ここ空けますよ」等と言ってくれるが、自分も君も断る。だって動くの面倒だし。
すれ違っていそうですれ違っていない価値観のおかげで今日もまだ君の隣に。
すれ違い
「あらま、久しぶり。」
「あら、中学以来ね。」
2人の女が話している。社会人になったくらいの年齢だろうか。
「乾杯」
杯を交わす。
片方はセミロングの髪を短くまとめており、じゃじゃ馬な雰囲気がする。
もう片方はとても長い髪を下ろしていて、清楚な感じがする。
「奥さん方、どういう知り合いなのですか?」
私はこの喫茶のマスターだ。2人とも常連だったため、
知り合いということに驚いた。
しかも、中学からの付き合い、と言っていた気がする。
「は? あんたに言ってんのよ。」
「中学一緒だったでしょ? いつもは髪を固めていてわからなかったけれどね。」
どうやら私の知り合いだったようだ。
完全に私の失態だ。
ってか全く覚えていないから仕方ないが。
ただ、髪を固めていたからわからなかった、というのもどうかと思った
お題《すれ違い》
それは時の歯車の悪戯か。
はたまた通り雨のようなものか。
どちらにせよ、運命はよく、歯車が狂う。
しかしそれは真実を隠すための、一片の花弁でしかない。
想いと言うのは自分の中のモノ
それを人に伝えるのは難しい
想いの矢印が相手に向いているか
また相手はその矢印に正対しているか
矢印がそれてしまえば、それは伝わらない
【すれ違い】
人と話しているとたまに、すれ違っているんだろうけど何が違っているのかわからないから、そのまま話し続けていることがあります。
最初はなんか噛み合ってない?と疑問に思うけど、なんとなく話を進めてしまう。
段々会話のペースがおちてきて、お互いになんか変だなと感じて何について話しているかを確認する。
そして、全く違うことについて話しているのがわかって相手と笑い合うのが結構楽しかったりします。
ふと考えてみたら最近してないです、アンジャッシュ状態。
あと数センチ
あと、もう少しだけ
君もそう思ってくれていたなら
なんて。
そんな顔で笑わないでよ、
【すれ違い】
黄色いアゲハとすれ違い
また黄色いアゲハとすれ違い
なんだか幸運の予感
宝くじで1000円当り
これだと思った
✴️185✴️すれ違い
すれ違い
よく兄とは仲がいいと昔から言われていた。
それを俺たち兄弟は誇りに思っていた...
だが俺たちが大人に近づいていくにつれて
接することも減ってきた。
その時に気づいた。
俺たちはお互いの好きなことや趣味、
考え方についてあまり知らないのでは...?と。
実際今の兄がどんな価値観を持っているのかは
偏見でしか知らない。
それからある日、事件は起きた。
兄は俺のためと言いながらも俺の大切なものを侮辱した。
そこから関係は修復することなく劣悪になっていった。
そこで俺は気づいた。
昔から仲が良かったわけじゃない。何も知ろうとしなかったからこそ喧嘩が起きなかった。
とうの昔から俺たちはどこかですれ違っていたようで、
偽りの仲の良さに誰も気付かなかったんだ。
語り部シルヴァ
駅や大型商業施設の近くにある交差点。
通勤ラッシュでも会社員の帰宅ラッシュでもない
夕方4時でも交通量はそれなりに多い。
学校からの帰り道、僕はこの交差点を渡っていた。
向こう側からも渡ってくる人がいる。その中に、
ちょっと変わった格好の子がいた。
黒いパーカーに黒のズボン。フードを被っていたから
性別は分からなかった。
服のラインの部分がネオンのように発光していて、
まるで近未来から来た子のように思えた。
思えただけ。
ちょっとそんなふうに思っただけだった。
その不思議な子が交差点を渡っていく。
僕も交差点を渡る。
不思議な子供と僕が交差点ですれ違った。
その瞬間、街の景色が変わった。
変わった形のビル、
上空を飛び交うドローン、
町中に普通にいるロボットたち。
僕はあの子とすれ違った瞬間、
未来都市に時空移動したらしい。
「原因はすれ違い」と呼ばれるものに、根本的な原因がすれ違いのものはない気がする。
すれ違いという言葉を借りれば、大体のことを運命論の名の下で有耶無耶にできるだけで、直接的な要因は実に味気ないものだったりするものだ。
それは例えば恋人同士の場合、朝の挨拶を手抜きしたとか、仕事が忙しくて全然連絡がとれなかったとか、折角選んだプレゼントをあげた反応が予想してたものよりも素っ気なかったとか、そういう小さなきっかけが積み重なってできた鬱憤や不安によって喧嘩や別れに至る。
つまり、すれ違いは、日常的に相手に自分の気持ちを伝える努力を怠った言い訳に過ぎない。それをまるで「あの時の自分たちは仕方なかったんだ」とドラマチックにしっとりと思い耽る行為は、失恋してから半年以内が賞味期限ではなかろうか。
しかしそんなふうに斜に構えていた私にも転機が訪れる。そう、恋をしてから気づくこともあるのだ。
「あの時は仕方なかったんだ」と誤魔化す時間が心の傷を癒すために必要なのだと。勿論、すれ違いは原因ではない。そんなものは耳心地のいい言い逃れだ。分かってる。けれど、すれ違いでなければ諦められない恋だった。そうでなければ手放したくないものだったのに。
お題/すれ違い
お互いの中で、勝手に出来上がったイメージに依存していた。言わずとも分かると、自分たちは通じ合っていると。
だから、少しずつ感じ始めた違和感に気づかないふりをして、気づいたら、私は前を、あなたは後ろを向いていた。
その違いが決定的になった瞬間が、私が、あなたと向き合わなかった時間の積み重ねが――すれ違い。
『すれ違い』実話でぇす笑(*^-^*)
中学生になってから夜中泣くことが多くなった気がする。泣くのはしんどいから止めたかった。
でも、泣きたくて泣いてるってことに気付いてから、私は壊れた気がする。
「おはよー」そう言って入る教室は3年生になってから、友達1人絵を描いて待っていることが日常になった。
2年生から友達のれいなは私の彼女だ。
2年生の夏休みに付き合った。友達の振りだが恋人の振りでもあると思っている。
3年生の前期はれいなとも同じ班で嬉しかった。
今思えば後期になる前から関係は崩れ欠けていたと思う。
「ん、おはよー」と返事をするれいな
前期では、「昨日ゲームした?アプデめっちゃおもろい」「テレビに推し出て尊かった」とかそんな他愛もない話を繰り広げて笑っていた。楽しかった。
ある日かられいなは私とあまり話してくれなくなった。
かほ「おはよー」
れいな「ん、おはよー…」
それだけで、れいなは他の子のグループに行って仲良くしていた。
「私達付き合ってるのかな」そんなことも思ったが
その時はそこまで気にかけていなかった。
後期になる前に新しく班決めが始まった
後期の専門委員が集まって班員を決めるそうだ。
私はれいなとは離れるだろうと思っていた。だって、これまでずっと同じだったから。
私は他の友達と同じ班だったら良いなと、
めいちゃんを心の中で挙げていた
めいは頭も良くて私によく勉強を教えてくれていた。
班が決まったらしい。
れいなの班はれいなが所属しているグループの子ばっかで楽しそうな仲間だった。
私はめいと同じ班になれますようにと願った。
「…嘘、」なれなかったのだ。
誰1人仲の良い人が居なかった。
私はプツッと糸が切れたように、れいなを嫌うようになった。
れいなが私に班を自慢する度に私は心の中で
「アイツばっかり幸せになりやがって、自慢すんな、くずが」と悪口を言っていた
私は1人になった。孤独をよく感じるようになった。
れいながめいと仲良くする度に
「私のめいに触らないで、その汚い手で触らないで」
そう思うようになった。
また、れいなを嫌うようになってから、れいなを含めたイツメンの関係も崩れて居るように感じた。
イツメンはれいな、しほ、まさむね、私だった。
私はイツメンと仲良く遊んだり笑い合ったりするのが生き甲斐だったから。心に傷を負った。
れいなとは別れた。
それから、私の心はズタボロになって。人をも傷付けるようになった。めいへの独占欲から、めいに
「めいは味方だよね?そうだよね?」と圧をかけたり
めいの時間を奪ってまで勉強を教わろうとしたりした。
そんな自分が嫌になって、誘拐されようとネットで募集をかけたこともあった。
友達から、「かほ!しっかりして!おかしいよ!」
と言われるほどだった。
「私を壊したのはお前らだろ」って
この2年間ずっと少しずつ削られていく心を我慢したのはこっちだと主張も通じず。
私はみんなとはすれ違って生きている。
苦しんで生きているに決まってる。
親友とのただ一度だけのほころびから
職場でも今までのように手がつかず
次第に上司に怒られ続け
次第に同僚も離れていった
少しでも彼女との関係を修復しようと思っても
一度すれ違いをしてしまうと
もう戻すことはできなかった
戻す方法がわからないのではなく
戻そうとする前向きな気持ちを自分で見つけられない
一度去ってしまった元彼に復縁を求めるのと同じで
修復するのは難しいと諦めている
「あの時あんなこと言わなきゃよかった」
そう思って自分の頬を何度も引っ叩く
そんな後悔ばかりしている
最後の命綱として親友のあの子にLINEで
「会って話したいことがある」
その一言を崖の下から投げてみたけど
崖の上の彼女の足元まで届かなかった
タイミングと気持ちと熱量が合わなかったら分かり合えられなかった
友達の振りして5年目の冬に初めて言った「先帰るね」と
「すれ違い」
きっと一生、分かり合えないのだと理解した。
優しくしたい、笑顔を見たい、楽しんで欲しい、ただ傍に居たい。すべて本心からの言葉で決して嘘ではない。心底大切に慈しみたいと思っているのに。
(それじゃ、たりない)
泪を、悲鳴に似た嬌声を、プライドに揺らぐ瞳を、ぐちゃぐちゃにみっともなく曝け出される誰も知らない裏側を暴きたくなる。
繕えないくらい限界まで。本人よりも尚、正確に。なにもかもを掌握していたいと願ってしまう。大切が故に、羽根を切って籠の中に閉じ込めてしまいたい。
『あいしてる』
今までにしていた恋愛です。笑
私には、ネットの彼氏が居ました。(今はもう元彼さんです)
元彼さんとは小学5年生(自分がです)から付き合ってました。
(相手は25歳くらいの方です。)
今私は中学1年生なので、大体2年半?は付き合ってたと思います。
私は話し相手が欲しくてネットで話し相手の募集をしてました。
その時に話しかけてくれた方が元彼さんでした。
凄く嬉しかったです。
それから話していくうちにどんどん好きになっていきました。
相手の方も私の事を好きになってくれていて、少し経ったくらいに告白してくれました。告白されて嬉しかったです。
でも少し不安でした。付き合ったことがなかったので。でも今その人の事を「逃してしまったら後悔するだろう、」と思い、告白を受け入れました。
それから楽しく仲良くやっていきました。会った事はありません。
その人は凄く優しくて、礼儀も正しくて、無理に会おうとしてきたりしませんでした。
そんな優しさにもっと心が惹かれていきました。
でも中学生になる前、「別れよ」と私は言いました。それは「嫌い」だったからとかではありません。
元彼さんの優しさに苦しくなってしまったからです。
なぜかよくわからないのですが、
その優しさに甘えすぎていました。ある日元彼さんが「体調崩して早退した!」とLINEしてきてくれました。その時「うちのせいだ、うちが甘えすぎたから、、、」と自分の事を凄く責めました。元彼さんは「◯◯のせいじゃないから、心配しないで。自分の事責めないで」と言ってくれました。でも私は自分の事を責め続けました。
好きなのか、嫌いなのか、よくわからなくなってしまいました。
感情がぐしゃぐしゃでした。
(この時はまだ自分の気持ちをハッキリ伝えられていませんでした。すごく心の弱い女でした。)
自分がどうしたいのか、どんな事で苦しくなってるのか、もうわかりませんでした。だから終わりにしたくて別れたかったんです。どうしたいのか分からない自分に怒りが湧きました。怒りと一緒に悲しみも込み上げてきました。最終的に自分から繋がっているSNS全部削除しました。これでよかったんだって思いました。でも凄く苦しかったです。その後一人で大泣きしてました。笑
もう早く忘れたくて仕方なくて、他の方とお付き合いしました。でも忘れられなかったです。二人目のお付き合いさせて頂いた方とも別れました。この方と別れた原因も元彼1さんと少し似た内容です。
自分は恋愛するのに向いてないということに気付きました。
なのでもう恋愛はしません。
これは全て実話です。
大人の方とまだ子供な私がお付き合いをするのがだめなのはちゃんと理解した上で付き合っていました。自分から好きになったのでこれで何があっても自分が悪いです。結果的に何もありませんでしたが。
以上です。見てくれた方ありがとうございました。
ちゃんと見てるはずなのに、翌日見てなかった事になる
お題『すれ違い』
すれ違いモノは、なんぼあってもいい。
私には、推しカプがいて、原作では誤解の末に仲違いしている関係性だ。
彼等が会うたび火花を散らし合うやりとりが良くて、推している。
そんな関係性だからか、二次創作では彼等の創作物が数多くある。それもBLとして。
そんななか、私が好きな商業BL漫画家がそのジャンルの二次創作に手を出した。数ページほどの漫画で、読んでみて私は思わず天を仰いだ。
神の画風で推し達がすれ違いの末にくっつく。空気感もエモの塊でなんて尊いんだろう。
私は、それからしばらくその漫画を何度も繰り返し読み続けた。
すれ違い 忘れ 思い 蔑む。
すれ違い 忘れ 思い 蔑む。
すれ違い ずれ 切れ 慎む。
すれ違い ずれ 切れ 慎む。
最後の夜に、最後の準備。
最後の準備は、最後の夜に。
すれ違い、すれ違い、すれ違い、
思い出し、思い出されて、思い出す。
「あの、これ落としましたよ。」
『あぁ、有り難う御座います。』
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