『すれ違い』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
すれ違い
ほんの些細なすれ違いで終わってしまう友情は本当の友情ではないのかもしれない。
(すれ違い)
聖書、キリスト教、多くの人が読み伝えあっています。言ったいわない、誤解、共感。一人を神とする。信じ合う。彼、彼ら。すれ違い。見つめ合い、キリストさんの伝えたかったことを探しているようす。
秋晴れの空の下
たまごのような真っ白な雲がふわり
ぼくらはすれ違い
言葉の殻を割ることなく
ただ静かに歩き去った
#すれ違い
容姿も性格も何もかも
私とあなたが同じ人間で
全く違う人だから
ほんの一瞬目を奪われた
『すれ違い』
言わなくてもあなたのことなら何だってわかる
今は何を求めているのかとか
好きなものとか
手に取るようにわかる
あなたと私は恋仲ではないけれど
ずっと一緒にいると思ってた
でも
どこから違ったんだろう
どこで認識がズレてしまって
ここまで大きくなったんだろう
あんなにあなたのこと何でもわかったのに
あなたが離れていった理由がわからない
もう
戻れそうもない
#すれ違い
お題:すれ違い
「今日通話できる?」
そう聞いたまま、眠ってしまったあなた
前も、通話の約束をしたのに眠ってしまったことがあったよね
翌朝、こちらにまで伝わるほど後悔の強い謝罪の文を送ってきたあなた
私は渋々今夜通話することで許すことにした
しかし、それで私の心が晴れることはなく
結局通話の時、あなたを叱ってしまった
傷つけてしまったかな
言わない方が良かったかな
今度は私が後悔する番になってしまった
申し訳ない気持ちが重なって
いつかは互いが見えなくなってしまう
ありがとうよりごめんねが増えると
一緒にいたくなくなってしまう
すれ違いはそういうものではないかと思う
だから、許してみよう
相手も、自分も
ただし、ここだけは許せないというところを決めて
せっかく出会えたのだから、できるだけ長く一緒がいい
お互いに相手を誤解して、
決めつけて、
相手の為になるって信じて、
傷つけた。
もう無理なんだって、諦めて
終わっていったひとつの恋。
同じく歩き始めた道に
二つ以上が重なると
次第に離れる距離。
同じ方向を向いてたはずなのに、
いつの間にか背を向けて歩く。
話をすると戻る距離も
喧嘩をすると離れる距離も。
回数を重ねると戻る距離だけ短くなる。
一つのことが、埋まらない溝が
あなたの心を奪い去る。
「すれ違い」 RISU
順番をなぞる、などということは自分達の関係性においては当てはまらなくても構わないと思っていた。
そう思っていたのは果たして自分だけだったと気付いたのは全て後の祭り。
翌朝枕元に残っていたのは金と、至ってシンプルな詫び状。
そうか、向こうはあくまでもその場限りの関係だと思っていたのか。
そんなことは決して許さぬ。諦めが悪い、自負もある。
譫言のように愛の言葉を紡いでいたのはお前の本音では無かったのか。
少なくともこちらは本気だ。逃すはずもない。
探しものは得意な方だ。
もう二度と大切な存在を失いたくない。
見つけたらどうしようか。両手両足を切り落として自分無しでは生きていけぬ身体にしてやろうか。
否、そんなつまらぬことはしない。
あくまでも五体満足でお前を囲うてやろうな。
逃げ出せるのに逃げ出せないのが良い。どこまでも絶望のどん底に叩き落とす。
少なくともこちらの本気が伝わるまではその身体にしかと愛を刻みこんでやろうな。
ゆらり、立ち上がった男の瞳には歪んだ光が灯っていた。
『すれ違い』
深夜、勤務先のホテルの廊下を、なんとなくぶらぶらと歩く。
今日は夜勤なのだが、何せ仕事がない。
お客様は皆寝ているし、他の仕事は昼間のうちに全部終わらせた。
このまま朝までいるんだと思うと、げんなりする。
暇だなーなんて思いながら、静まり返った廊下を歩いていると、曲がり角の向こうから足音が聞こえてきた。
(ん?誰かいるのか?)
まあでも、お客様が起きてくることは珍しいことではない。
特に気にもせず、そのまま進む。
足音が近づいてくる。
俺は角を曲がり、その人物とすれ違う。
そのとき、
相手の手元で、何かがぎらっと光った。
(何だ今の)
後ろを振り返り、相手の手元を確認する。
はっと息を飲んだ。
その手に握られていたのは、ナイフだった。
俺はそいつにすばやく追いつき、お客様?と声をかける。
そいつは肩をびくっと震わせて振り返った。
知ってる客だった。
とっさに、ナイフを俺から見えない場所に隠す。
バレたことに気づいているのか、視線は泳いでいる。
俺はそいつの手元を指さした。
「ちょっとそれ、見せてもらっていい?」
そいつは何も言わない。
それから、観念したようにナイフを見せた。
「何しようとしてたんですか?」
俺は感じが悪くないように、笑顔で訪ねる。
しかし相手は怯えたような表情で俯く。
数秒経っても、そいつは何も言わない。
俺はここままでは埒が開かないと思い、口を開く。
「どうせ僕を殺ろうとしてたんですよね?」
そいつはばつが悪そうに頷く。
まあそうだろうな、と俺は思う。
そいつに殺されそうになるのは、これが初めてではないのだ。
まず、チェックインした初日に変な毒だか薬だかを盛られ(そいつのとこっそり入れ替えておいた)、そのまた一週間後に後ろから刺されそうになった。
それから少しして、また殺されそうになった。
そんな様子で、俺はこの客に命を狙われている。
警察に突きつけようとしても、無理な話だ。
だってここは、交番など存在しない、異世界なのだから。
懲役の代わりに俺はそいつを縄で縛り上げ、適当な押し入れに突っ込んでおいた。
一息ついて、また廊下に戻る。
今日も仕事したなー
すれ違い
自分の思いがうまく伝わらず
気持ちがすれ違ってしまう
本心を言っているつもりなのに
きちんと伝えて切れていない気がすることがある
いくら言葉を重ねても
なんだか違っていて
言い直したその言葉も
だんだん違うような気がして
最初に言った言葉も分からなくなって
もういいよ
と言われてしまったら
あなたと心を通わすことは
もう出来ない
「すれ違い」
ちょっとした差で購入を見逃してしまったモノを
手に入れるのはちょっと先のことだ
「すれ違い」
「一輝〜お弁当忘れてるわよー」
「あ,ごめん。ありがとう」一輝は、お弁当を手に取り高校へと向かう途中「どぉーん」と言う音と共に大きく揺れだした。地震だ
1分後揺れは,収まり一輝は急いで高校に向かった高校に着き一輝は、あることに気づいた
「…スマホが壊れてる。連絡が取れなくなった。最悪だ」それから一輝は急いで家へ戻り母を探し回るがいない。「くそっ。どこだ
どこにいる」近くの避難所、母の職場にも行ったがいない。それから1週間後出張に行っていた父が帰って来た「おかえり父さん」「あぁただいま。母さんは?」「…行方不明」「どうして連絡しなかったんだ」「…ごめん…スマホが壊れて連絡ができなかったんだ」「そうゆうことか…とりあえず母さんを探そう。」「分かった」それから夕方になっても見つからず又明日ということになった。
それから3年後一輝は高校を卒業大学生になった。
「行ってきます」もう誰もいってらっしゃいとは言ってくれない。去年父が交通事故で死んだ後一人暮らしだ母さんも見つからない。
大学に行くため駅まで歩いてると前から歩いている人がどこかで見た気がした。
向こうも同じみたいだが僕は、急いでいたのですぐ駅に向かった。これからもずっと同じような生活を送ってゆく。
前から歩いていた人こそ,一輝の母だった
一輝は,母だとはわからず通り過ぎた
すれ違いをした
登場人物
一輝 カズキ
一輝の母
一輝の父
前から歩いていた人
今思えば、簡単なことだった。お互いの気持ちを素直に打ち明ければ、君は今も僕の隣にいたのに。
小さな教会、そこから出てくる純白のドレスをまとった君と、その隣の知らない男を見て、一生消えない後悔が刻まれた。
エレベーターに乗ったら、あの子の香りがした。
金木犀のような、懐かしくて甘い香りだ。
このエレベーターは8階から来た。僕は8階のボタンを押した。
扉が開いてすぐ飛び出す。前へよろめきながら右左右を確認するけれど、当然、人の姿はない。
僕のせいで、心通わせられなかったあの子。もう一度チャンスを、なんて思ってない。ただただ謝りたいのに、痕跡を見つけたって、きみに辿り着けない。
すれ違い
不安に
思ってた
すれ違いなんて
なかったから
いつも応えてくれて
ありがとう
あたしの心に入ってきて
あなたもあたしに
ありがとう
やっぱり
ずっとずっと
いっしょだから
大好きな人へ
なな🐶
2024年10月20日2349
すれ違い
けっこう長く書いた記憶のまま、相棒の睡魔に強襲されたらしく、夜明け前あたりに真っ黒な画面のスマホを持ちながら起床。
なんか色々書いた記憶のある自分、とすれ違ったままの今の自分では、また最初から書き直そうとも思えず。
そんな時こそ編集機能。
書いた話を思い出せればそれでよし。
新しい話を思いつけばそれもよし。
とりあえず、お風呂入って考えようかなと。
ただいま数県先の温泉地へ仕事に来ているので、普段は入るのとは違う泉質を堪能して帰りませんとね。
という投稿から数日。
未だに思い出せずにいます。
なので別の話題を。
ぼっち生活が長いと、基本的にひとりで何かをするのが当たり前で、誰かがいる想定はしません。
そうなると行動範囲も限られてきます。
おふたり様からご案内とかよくあります。
でもまぁ、そこを我慢すればいいだけですからね。
ただ厄介なのは何か相談というか話を聞いてみたい時に、相手がいないと聞けないことです。
仕事のことなら仕事先で話せばいいとしても、プライベートのことはなかなか話せませんから。
それでも私は皆さんよりは仕事先で深く話すことが多いと思います。
ただ、それ以上の話となると、相手にも負担になるといけませんから。
そこで、プライベートで知り合うようなこういう場の人なら、話を聞いてくれるかなと思っていましたが、残念ながらどこも無反応。
読み物としてはいいのでしょうが、中身と接するほどではないのでしょう。
仕方ないことです。
なんだか一方通行ですれ違いすらないやり取り。
これを交流と言っていいのか分かりませんが、私自身に関心を持ってもらい、親しくなりたいと思ってくれる人が現れるまでは、ぼっちの話も解消しないでしょうね。
「サプライズ」
僕の両親はサプライズが好きだ。最初に断っておくが良い話ではない。
母が外出している日に突然雨が降った事があった。
「傘を持って駅まで迎えに行こう」と父が提案してきた。
「何時の電車で帰るか知っているの?」と僕が問うと
「知らない」と父は答える。
「携帯で連絡してみなよ」と言っても
「驚かせてやりたいんだよ」と言って聞かない。
結局連絡せずに迎えに行くが、いくら待っても母が改札から出てくる事はなかった。案の定、途中で傘を買って帰ってきたらしい。
他にもそれぞれがクリスマスの準備して、当日ホールケーキが2つ、チキンはなしなんて事もあった。
コロナ禍で僕の学校行事にひとりしか参加できないことがあった。その時は互いに譲りあって結局どちらも来なかった。
誕生日プレゼントもクリスマスプレゼントも何が良いか聞いてもらった事はない。いつも少しズレたプレゼントが届く。
『賢者の贈り物』という物語を知っているだろうか。夫と妻がそれぞれ相手にプレゼントを買うために自分の大切な物を売る。しかしプレゼントはその大切な物に使うための物だったみたいな話で美談として語られる。
だけど、僕はそれが『美談』とは思えない。ちゃんと伝えていればもっと良いものが贈れただろうと思うからだ。
ただ、うちの両親はすれ違いばかりだがとても仲がいい。相手のことを考えているからだろうか。たまにぴたりと要求に合致するサプライズがあるからだろうか。
確かに誕生日プレゼントでずっと欲しかったゲーム機を手にした時は飛びあがるほど嬉しかったし、両親も同じ位喜んでいた。
僕はどうだろう。サプライズをする大人になるんだろうか。
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お題:すれ違い
すれ違い
男と女はすれ違い
キミとボクもすれ違い
時代も運命もすれ違い
心と言葉もすれ違う
世界も人生もすれ違い
ほんのちょっとのすれ違い
悪夢も幸運もすれ違い
近くにいるのにすれ違う
愛しているのにすれ違い
すれ違うほどに、愛しくなるの
すれ違うからこそ、
あこがれる
すれ違い
たぶん、よくあることだと思う
基本的にヒトは
自分以外とはすれ違うようにできていて
意識してないと
誰かや何かと同じようにいることはできない
だからこそ
すれ違いたくないのなら
見つめ続けないと
修正し続けないといけない
人と人との関係なら
お互いそうしなきゃいけない
だから尚更難しいのだろうな