『さよならを言う前に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
さよならは
傘から零れ落ちた
一滴
雨後の空に架かる虹は
またお会いできる機会を…
と小さく微笑んだ
小石に笑顔を描いた私は
じゃあねと手を振り
歩き出す
心に響く言葉
笑えるのは楽しんでる証拠
怒るのは真剣だった証拠
喧嘩するのは一緒だった証拠
つまずくのは進んでいる証拠
裏切られたのは信じていた証拠
失恋したのは愛していた証拠
疲れたのは頑張った証拠
泣くのは我慢していた証拠
失敗したのは挑戦した証拠
『さよならを言う前に』
感謝の言葉しかない
神にも
あなたにも
たくさん失敗をした
受け入れてくれてありがとう
→短編・小野寺勇斗(28歳)
さよならを言う前に、俺は幼い娘を抱き上げる。娘は小さな顔を甘えて俺の肩に埋めた。
今から1ヶ月前、帰ってきた俺に娘は警戒してなかなか寄り付かなかった。ショックよりも、短い足を突っ張って隠れたカーテンから見える娘の背中が可愛くて可愛くて、動画も写真も撮りまくったな。
半日ほどで、コイツはビデオ通話で話してた父親とかいうヤツだと気づいてもらえた。
舌足らずな声で「おとしゃん、バイバイ?」と娘はくすくす笑った。その言葉の意味を正確に理解しているかどうか怪しいものだ。後から泣くのかな? それとも案外と平気なのかもな。
前回、娘はまだ首も座らない赤ん坊で、手を振る妻の胸に抱かれて眠ってた。あの時も胸が張り裂けそうなほど、別れが辛かった。
辛さの比較なんて馬鹿らしいが、娘がこうしてすり寄ってくれるようになった今、別れはさらに耐え難い。思わず妻にそのことを漏らした。男親のエゴだと鼻で嗤われるかと思ったら、親バカ万歳と揶揄われた。お前、本当に頼りがいがあるよ。
娘の頭にキスをする。柔らかい髪が鼻をくすぐる。小さな子ども独特のミルクのような匂いがする。その甘い香りに、安直だが、愛おしいとか無垢とか天使とか世界で一番可愛いとか宇宙で一番可愛いとかそんな言葉が頭に浮かんだ。
周囲が慌ただしくなりだした。送迎の大きな声、振られる旗、それに応える汽笛。
あぁ、そろそろ行かなきゃ。
「じゃあな」
妻に娘を渡す。大きな目が不思議そうに俺を見ている。やっぱりバイバイは理解できてないな。そのあどけなさに俺の目が潤む。
―バシン!!
「行っといで!」と妻に背中を叩かれた。目の端の涙が吹き飛ぶ。
「痛って!!」と睨みつけると、片腕に娘を抱えた妻の笑っている瞳の奥に、覚悟がチラついていた。そうだよな、待つ方もしんどいよな。それでもお前はそんな事を一度も口にしない。俺、マジでお前と結婚して良かったわ。
甲板の上から、妻と娘に手を振る。娘が小旗を振っていた。
陸と繋がる見送りの紙テープが一枚、また一枚と切れてゆく。港の声に波とエンジン音が重なる。
「しっかり稼いで帰ってくるからな!」
俺は威勢良く二人にガッツポーズをしてみせた。
マグロはえ縄漁船が次に帰港するのは、1年後だ。
テーマ; さよならを言う前に
さよならを言う前にすること
・会うたび素直な気持ちを伝える
・帰り際には、ありがと、またね
最後のお別れなんて
いつでもちゃんとできるわけじゃないから
テーマ:さよならを言う前に
さよならを言う前に、一度言いたい。
あなたも悪いから。
さよならを言う前に
毎日一緒に登校して
毎日一緒に下校して
毎日一緒に遊んで
何もない日はとりあえず家に行って遊ぼうって
とにかくずっと一緒にいてくれたのに
中学にあがったら学校ではあまり話さず
家に帰ってから話すようになった
高校にあがったら一言も話さなくなった
中学の卒業式が終わってから
これからもよろしくって言ったはずなのに
さよならを言う前に告白でもしてればよかった
さよならを言う前に
やっぱりもう少し頑張ろう
まだ気持ち残ってるかも…
うん そうだよ
頭上の天使達もそう言ってる?
諦めずに向き合ってみよう
手首のスナップを効かせて
振ってみた
出た~~❕
残りのマヨネーズ
これで気持ち良くさよならできる
ありがとう
✴️125✴️さよならを言う前に
さよならを言う前に、あなたに伝えたいことがあるの。
あのね、あなたと出会うまでは、自分のことがあまり好きじゃなかったんだ。自信がなくて、いつもネガティブだったんだ。でもね、あなたに出会えて変われたの。人に感謝を言えるようになったし、ありのままの自分を好きになれた。だから、ありがとう。あなたに出会えて本当によかった。 …そろそろお別れの時間かな。もしどこかで会う機会があったら、また話そうね。約束だよ。
何も言わずに消えたいかな。みんなの記憶からも、家族の記憶からも。でも、ただただ、“お別れ”なのだとしたら、さよならを言う前に沢山話して笑いたい。やっぱり、最後は笑顔がいいよね。終わりよければすべてよしって言うけどさ。日頃マイナスなことの方が覚えやすいって言うじゃん。でもさ、お互い最後だって時のこと、忘れなくない?最後に笑ってれば、笑ってる時のことだけ覚えてるんじゃないかなぁ。
数年ぶりに友人から連絡がありました。
「父親が首を吊ってしまった」ということでした。
友人は、自ら命を断つ人の気持ちというのがまるでわからないそうで、家族の死をどう受け止めていいか悩んだ末、私に連絡をよこしたのでした。というのも、私には自殺未遂歴があるからです。「死にたいというのはどういう感覚なのか」、「父親は自分に対してどう思っていたのか」、「自分にできることは何だったのか」といったことを聞かれたと思います。
私からすれば、何故死にたいと思わずに過ごせるのかがわかりません。自分のことを好きになれない私にとって、死はある種の救いなのです。今は周りの人の助けがあって、まだ奥の手を出さずに済んでいるだけで、最後の最後まで自分のことが嫌いになったら、命を断つほかにはないのです。
【お題:さよならを言う前に 20240820】
「彼女は俺が守ってやらないと駄目なんだ」
恋愛映画のワンシーンのような台詞に笑いたくなった。
彼女は弱いから?守ってあげたくなる?
そんな女が好きだったの?
だったら初めから私と付き合わなければ良かったじゃない。
貴方が守りたいと言っている子と私は、全然違うもの。
私は、人に頼るのが苦手。
だって、自分のことは自分でやりなさい。
人に頼って楽しようと思わないこと、って育てられたから。
私は、人に甘えるのが苦手。
姉が甘えん坊で、両親は姉にベッタリだった。
祖父母も一緒で、私は甘える事を許されなかったから。
私は、人前で泣けない。
だってそれって、自分は弱いんだってアピールしているみたいだから。
弱さをアピールしてどうなるの?強くなれるの?
弱いって知られたらつけ込まれる。
そんなの絶対に嫌。
私は、嘘はつきたくない。
生きていく上では必要な嘘もあるって言うけれど、嘘をつく言い訳に聞こえる。
嘘をつけばそれだけ、心が痛くなる。
嘘をつけばそれだけ、自分を嫌いになる。
「私と別れる、そういう事?」
「⋯⋯君には悪いけど、そういうことになるかな。でも、俺は、君のことは心から愛していたんだ。ただ、君以上に愛する人と出会ってしまった、運命の人と出会ってしまった、ただそれだけなんだ」
「そう⋯⋯」
『わかった』
そう言ってしまえば、貴方と私の関係は終わる。
呆気ない幕切れ。
運命の人とか言っているけど、結局あなたは浮気した。
本当に運命だと思ったなら、付き合う前に私と別れるべきだった。
私、いつかあなたと別れることになった時、ありがとうって言えればいいなって思っていた。
こんな形じゃなくて、お互いのために別れることが望ましい、そういう形で別れたかった。
はぁ、だんだん自分が嫌な女になっていく気がする。
それでも、貴方のために教えておこうと思う。
「さよならを言う前に、私の知っていることを教えるわ」
言っても、貴方は信じないかも知れないけれど。
「彼女、貴方以外にも親しい男性がいるわよ。私が知っているのは三人だけれど、それ以上いるみたい。それから、誕生日プレゼント、鞄が欲しいって言われたでしょう?他の人にも同じものをお願いしているそうよ。一つだけ残して残りは売ってお金にする、それが一番だって。料理も、彼女殆ど出来ないわよ。お弁当は母親が作っているんだもの。あぁ、後は貴方が初めて、とでも言われたかしら?そんなはずないわよ。それなら、子供がいるはずないでしょう?」
「えっ?えっ?」
「こんなものかしら。あら、どうしたの?顔色が悪いわ」
「いや、その、どうしてそんなに彼女のことに詳しいんだ?」
「⋯⋯⋯⋯それは秘密。はぁ、でもおかげ様で何だかスッキリした。隠し事って、精神的に良くないのね。それじゃ、さよなら。あぁ、私のアドレス、消しておいてね」
慌てた彼を片手で静止して、テーブルに置かれた伝票を持って席を立つ。
誘った方が支払いをする、それが私たちの間で決めたルール。
だから、どんな状況であろうと今日の食事を誘ったのは私だから、支払いは私がする。
女の子らしく、なんて育てられていないし、なれそうもない。
だって、なりたくない女の子らしい人間の見本のような人物が、いちばん身近にいるから。
双子だけど二卵生の私の姉は、私とは全く似ていない。
それは外見もだけれど、中身も。
姉は自由奔放で、人を騙し嘘をつく事に罪悪感を抱くことがない。
だから、複数の男性と同時に交際もできるし、貰ったプレゼントを売り飛ばす事を何とも思っていない。
高校在学中に妊娠し、相手不明な状態にも関わらず産むと言って聞かず、卒業三ヶ月後に出産。
明るい髪色の薄い瞳を持った甥ができた時は、流石に私も両親も言葉を失った。
そんな甥も今年で五歳、人懐っこい笑顔で家に帰った私を出迎えてくれる姿は、仕事に疲れた私にとって唯一の癒しだ。
因みに姉は殆ど家に居ない。
家に帰ってくるのは週に一、二度で、帰ってきても、着替えたりして直ぐに出ていく。
恐らく男性や友達の家を転々としているのだと思う。
甥の面倒は母親と私、そして弟が見ている。
「さて、帰ろうかな」
ついさっき一年付き合った人と別れたばかりだけど、未練はこれっぽっちもない。
多分こういうドライな所も男の人から見れば、可愛くないのだろう。
でもそれが私だから、仕方が無い。
そんな私を愛してくれる人と巡り会い、私もその人を愛することが出来れば良いのにな、と思いつつ、可愛い甥っ子の待つ家路へと急ぐ自分自身が私は案外好きなのだ。
━━━━━━━━━
(´-ι_-`) 男らしく、女らしく、人間らしく、『らしい』って人を縛るのに都合のいい言葉だなぁ
さよならを言う前に、
あの人は私の前から姿を消した。
満足そうな顔をして、
そのくせほんの少し寂しそうな顔をして。
自分だけ別れを告げて消えてしまった。
私だって、言いたいことがたくさんあったのに。
どうして別れの挨拶すら聞いてくれなかったの?
だから私は、今もあの人を探している。
あの時伝えたかったこと、
全部伝えないと気が済まないもの。
⸺ねえ、お願いだから、
もう一度あの人に会わせて?
泣きながら
踏みとどまった
自分を慰める
手を取らなくて良かったんだと
手も
足裏も
心も
痛くて
歩きだせない
さよならを言うまえに
消えた私は卑怯者
でも
その一言さえ言えなかったの
今日のお題。さよならを言う前に。
部活終わり
「じゃあまた明日ねー」
「また明日ー」
そうやって下の子達を見送りながら、六年のほぼ全員が集合する。
「今日遊べんやついる?」
「ちょっと今日塾」
「分かった、じゃあね~」
「了解~」
「ばいなら~」
「あれ、ミキちゃんは?」
「さっき家の事情で帰ってった」
「了解」
人数確認を終えたら、次は遊びを決める
「かくれんぼしたい」
「校舎の問題で無理がある」
「鬼ごっこがいい」
「あ~、いいね」
「でも昨日もやってたじゃん」
「だるまさんが転んだとか?」
「それだ」
「でもいつもとほぼ変わらないな」
「べつにいいでしょ大丈夫大丈夫!」
そうやって、部活の六年で遊んでいた。…たまに用事あるのに遊んでいて怒られた人もいた
『さよならを言う前に』
お願い。
1日 私に時間を頂戴。
思い出の詰まったあの場所に、一緒に行ってほしいの。
そこで 思いが溢れてしまったら、涙のさよなら。
何も感じなかったらスッキリしたさよなら。
どちらにせよ、さよならはちゃんと言うから。
さよならを言う前に
勝手に人と比べて
勝手に将来を悲観するな。
知らないのに弱いと言うな。
知らないのに可哀想と言うな。
さよならを、別れを言う前に
出会えたことを感謝しよう。
「さよならを言う前に」
さよならを言う前に、
また一緒にいてほしい.
ぼくは君がいないと..
さよならを言う前に
「愛」を私に教えてほしい.
誰でも良いから...
さよならを言う前なんて
私には最初からなかった.
さよならを言う人を
私に頂戴.
No.96『さよならを言う前に』
「人っていつ死ぬか分からないじゃん?」
そんなことをあなたは平然と言った。
「もしかしたらこのさよならが最期になるかもしれないわけじゃん?」
やめて。
「だからさ、さよならを言う前に君を感じさせて」
私は頷く。あなたは私を抱きしめる。
ああ、どうか、私たちに明日が訪れますように。
さよならを言う前に
思えばさよならといったのはいつ以来だろうか。意外という機会が少ない言葉じゃないか、さよならって。
仕事での関係ならお疲れ様、プライベートな関係でもまたねとかだからさよならってどんな関係性だという言葉なんだろ。
小学生がさよーならーっていう印象があるし俺も小学生くらいの年だといってたような気もする。ただ実際はどうか知らないけど。
さよならってもう会うことのない人に使うイメージというかちょっとネガティブなイメージがあるからあまり使われてない言葉なんじゃないかな。
それはそうと今年の猛暑がそろそろ収まるみたいだな。今年は太陽があまり出てなかったから個人的にはあまり暑くなかったけど暑さが収まるのはいいことだ。