『ここではない、どこかで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
敵同士じゃなくて
味方として
君と出逢えたら
背中を預け合ってこの舞台に立てていただろうか
いやこれは運命なんだ
運命に抗うことは誰にもできない
ただ
ここではない、どこかで君と巡り会える時があるならば
それを"運命"と呼ぼう
お花畑で暖かくて本がある自分だけのセカイがあれば辛く生きないんだろうなぁ、笑自分だけのセカイが欲しい
其れはある時代で、
其れはある人種で
其れはある人間で
それはある性格で
それはある思考で
その中で私のモノガタリが生きているのだと思うと
此処ではない何処かで活きているのだと思うと
自分に向き合える気がするのは自惚れでは無いでしょう
人は誰かに認められないと生きていけないのですから
お題 ここではない、どこかで
あなたと初めてすれ違った
青春が駆け出す廊下は
今も変わらないままだろうか
あの廊下ではない、どこかで
あなたの事を知れたら
また違う愛を注いでくれたのかな
Le ge'nome de l' industrie
書き換えられ
創られし改竄は
核の器
分裂した情染
組み換える意図
巻く神
二重の螺旋に
産みだした
歪に廻り続け
操作した業
「創造的ナ縁取リ・・・」
破壊しては
組み込まれて
回路の伝達
制御の支配
産み堕として
殺める快楽
廃になる迄
終わりの無い
解明は
屈辱の意識
新たな埋込み
思考が
「刻まれ 繰り返す・・・」
嘲嗤う聲が・・・
ここではない気がする
ここじゃない何処か
そんな気がする。
そんなの私だけかもしれない
分かんないけど。
何処までも歩いていったら
道を外してみたりしたり、
道を沿っていったりしたら
きっと、
いつかは
綺麗な場所が
見つかるはず
ここではないどこかで。
私の好きな人と今日水族館に行った。
好きな人というか多分好きな人。俗に言う気になる人だ。
魚の写真を撮る貴方を一緒に写真撮るフリして貴方を撮った。
貴方は撮られるつもりじゃないからほとんど事故画だ。
でも私の宝物。
学校ではお互い気まずくて話せない。
折角2年連続同じクラスになったのだから、と思うが出席番号1番の私と1番最後の貴方は話す機会なんてそうそうない。
だから学校、ここではないどこかで近ずきたい。
‐ここではない何処かへ‐
森驅け拔ける
雄々しき白牡鹿
しほたれ搖れき
黒曜の黒玉瞳
蔦這ひ茂る大角に
從ふ牝鹿と
水面を蹴跳ぬ
しほたる雨粒に
苔蒸す大地
此處は人外
精靈の聖杜
星降る天翔る
河呻り岩穿つ
光る石煌めきて
夜蝶搖蕩う
きたまへきたまへ
此方へきたまへ
穢れし常世に
踵を向けて
翡翠の盃受けとれ人よ
元はそなたも我らの愷悌
受けよ盃
此の地に根附けや
ここではない、どこかなら
いまより輝いていたのかな
幻想 答えのない甘い夢
ここではない、どこかで
あなたには いつか会えると
信じましょう
笑顔で必ず会える
その時は あなたとの
ベストタイミング
ここではない、どこかで生きれたのなら
何か変わったのだろうか
ここではない、どこかで
また、貴方と会えたのなら
もし、違う世界で貴方が
生きてるのなら
また、僕と付き合ってほしいな
おやすみなさい
もう、この世にはいない
僕の愛おしい貴方
二人だけの世界で二人だけの当たり前で一緒にすごしたい
ここではない、どこかで
第2の人生を歩みたい
生きることを楽しみたい
こんな辛い世界から逃げてしまいたい
今世は諦めるしかないみたいだ
ここではない、どこかで
いつかの貴方に逢いたい
私は、いつになったら
「75歳の母」
とある街に、一人暮らしの老婆が居ました。
老婆は結婚した事が無く、ましてや子供にも恵まれた事がありません。
老婆は、結婚して子供を産んで幸せな家庭を築き上げるのが夢でしたが、老婆は醜いせいか誰からも相手にされず、男性から煙たがれ、女性から馬鹿にされる人生を送って来ました。
老婆は、せめて子育てする経験をしてから天国へ行きたいと思い、孤児院に行って子供を恵んで欲しいと頼みに行きました。しかし、孤児院は老婆が高齢と言う事もあって、なかなかOKを出しませんでした。
老婆は
「どんな子供でも良いから恵んで下さい」と、
涙ながらに懇願した為、孤児院は渋々犯罪者の子供を老婆に明け渡す事にしました。
子供はまだ赤ん坊だったので、愛情たっぷりに育てれば素晴らしい人間に育つに違いないと老婆は思い、生まれて初めて手にした我が子を抱きかかえて家に帰りました。
老婆は、「おっぱいですよ」と、乳の出ない乳房を子供に咥えさせたり、一緒にお風呂に入ったり、眠れなくてぐずつく子供に添い寝したり、子供に絵本を読み聞かせたり…と、老婆は自己欲求を満たす形で子育てをしました。
子供が学校に行くようになってから、授業参観に参加した老婆は、自分が結婚適齢期に結婚して子供を産んでいた場合の子供と同じ位の年代の保護者から稀有な目で見られる事もありました。
子供と二人、幸せな毎日を送っていた老婆でしたが、子供が高校に上がる頃に老衰で天国へ旅立ちました。
老婆の死後、子供は親戚に引き取られる事になりましたが、子供が犯罪者の子と言う事もあり、親戚同士で親権の押し付け合いになりました。
子供は、母が高齢で管理出来ないと言う理由で運動は一切禁止の生活を送り、母が高齢と言う事もあってか機械に疎く携帯電話を持たせてくれなかったりと言う事もあってか、恋人は疎か友達も出来なかった子供は、自分は普通の人間じゃ無いんだと思う様になりました。
子供は、新しい両親から「お前の本当の父親は犯罪者だ」と、打ち明けられると、あの世に興味を抱くようになりました。
子供は高校卒業後に就職して働きますが、その頃から若い女性を狙い、自分の欲求不満を満たすかの様に若い女性を地獄に落とし始めました。
子供は、標準的で幸せな人生を送った人間に強い憎悪を抱いていて、そんな人間達が地獄に落ちて行く様を見て清々しい気持ちになっていました。
子供は、性行為については全くの無知で、人間の子供は自然発生して行く物だと思っていました。そのせいか、人間は次々に湧いてくる虫の様な物だと子供は思っていました。
子供は、いつしか若い女性だけで無く、老若男女問わず人間を見るだけで憎悪が湧き、どんな人間でも地獄に落とす様になって行きました。
子供は、いつしか不老不死になり、色んな土地をさ迷うようになりました。
ここではない、どこかで。自分が生きていたら、どんな道を歩んでいたんだろう。それがまた気になってしまう。この後悔は絶対に忘れない。
此処ではない、何処かで私が誰とも出会わなかったら、こんなに悩むことも、こんなに
心が黒くなることもなかったのかな。
2022.04.17.
この日常から抜け出したい
ここではないどこかへ
でないと死んでしまう
ここではない、どこかで
あなたに会ったとしても
私はきっとあなたを好きになる
舞華