『いつまでも捨てられないもの』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「いつまでも捨てられないもの」それは、誕生日でプレゼントでくれたキーホルダー。彼にもらったの。でも彼氏だったわけじゃないよ。好きだったのに嫌いでは無いよ!って誤魔化して、過ごしていたの。好きって伝える前に喧嘩はしてないけど喧嘩した。喧嘩とは呼べないけどなんで?って聞かれたら喧嘩って答えると思う。好きだった。伝えてない。失恋したわけじゃない。このまま好きでいていいの?だからってわけじゃないけど捨てられない。これまでに無いぐらい好きだったから。
返しそびれちゃった
あの人から借りたハンカチ
もう何年も経つのに捨てられない
遠い日の恋心
いつまでも捨てられないもの
いつまでも捨てられないもの
小さい頃からあるお気に入りのたこのぬいぐるみ。
年々増えてゆく心のこもった手紙。
かなりブレている子供の頃はしゃいで撮った写真。
物語を覚えてしまうほど繰り返し繰り返し読んだ絵本。
海岸にて夢中で拾い集めた貝殻。
公園で
まだ小学生にもなっていないくらいの女の子にもらった、
シロツメクサの指輪を押し花にした栞。
私には珍しくてずっと欲しいと思っていた
透き通ったビー玉。
公園で母に我儘を言ってまで長い時間探した記憶のある
四つ葉のクローバー。
小学校低学年くらいのとき、暇だと言ったらくれた
リリアンの道具。
頭痛に弱く、
病気の時に頭が痛いと泣きじゃくっていた私に
魔法の道具と渡されたかわいいポーチ。
どれもこれも思い出がギュッと詰まった大切なもの。
だから私はいつまでも捨てられない。
死にたいと
願ったとて
死ねないから
せめて酸素と
なるものがほしい
いつまでも捨てられないもの
いっぱいありすぎて
全部は思い出せない
…というか
忘れている?
いつまでも捨てられないもの
あのときああしておけば良かった、こうしておけば良かったっていう未練とか。
ぼろぼろになったタオルケットとか、学生時代から使ってるイラストがもう擦れて無地になってるシャーペンとか。
「それ、もう捨てなよ」っていろんな人に呆れ笑いされたものたちを
「持てるものの懐深いね」ってあなたが笑うので
なんだかこの先も持ってていいのかなって思ってしまうから、もし本気じゃないなら勘違いさせないで。
「いつまでも捨てられないもの」
偽善と意地かな。
他にもあるけどね。
このアプリを使ってお題を書いてる時点で自分は
いつまでも夢を捨てられないってことなんだろう。
小説を書くのが好き、文書、構成、キャラを考える時間が大好き。
そういう道に行きたかったけれど金銭面がそれを許してくれなかった。
そんな欲を満たすために今このアプリを使っている。
もっともっと書くのが上手くなりたい。
そんな一心で。
お題 いつまでも捨てられないもの
あの日の衝動を嘘にしたくはないと
彼女が言った
ああ、その通りだと私は思った
理想の未来を掴む為
今この瞬間ただ一点に注がれる
怖いくらいの集中力とその目線
まだ彼女には情熱が宿っている
燃えている、美しくて、羨ましい
時が経っていつかあの日の衝動を忘れても
時代が笑っちゃうくらい大変革を起こしても
花の色がいたずらに移り変わっていったとしても
まだ追い続ける青い炎
大事な大事な出涸らしの夢
◼️いつまでも捨てられないもの
成長していない幼心
漠然とした将来の夢
責任が伴わない空っぽな自分
今のままでと未来を思い描いても
昔の姿で出来上がってしまう
私が思う今が、他人にとっては昔だから
私だけ、置いてきぼり
『いつまでも捨てられないもの』
あなたを好きな気持ちは、いつまでも捨てられない。苦しくなって、何度も諦めようとした。だけど、そんなことはできなかった。朝も昼も夜も、あなたのことを思い出してしまうから。だからね、もうやめたんだ。あなたを忘れること。もう一度振り向いてほしいなんて、やっぱ図々しいのかもしれない。でも、何もしないで終わりたくないから頑張りたい。だから、待っててね。
いつまでも捨てられないもの
いい人できる人に見られたいという見栄
人と比べて勝手に優劣に一喜一憂すること
人に頼らず自分が背負ってなんとかしようとする傲慢さ
本当の自分の気持ちをなかなか表さず、勝手に周りの空気を読むこと…
随分と肩の力も抜けて生きやすくなったから
余計なものは随分捨てたつもりだったけど
まだまだ捨てられていないな
でもは今それはそれで良し
まだ伸びしろはあるぞ
楽しめ私!
年末、大掃除の頃。
適当にタンスに入れた物を取り出すうちに、懐かしい物が出てくる時がある。例えば、ぬいぐるみ。昔は抱きしめて眠っていたな、と懐かしくて微笑みがこぼれた。
私は、物を捨てることが苦手だった。
とは言っても、全てではない。ちり紙だったり、飲みきったペットボトルだったりは普通に捨てられる。
皆様は、八百万の神、というのは知っているだろうか。
全ての物には神様が宿っている。だから、全ての物を大切にしようというような、日本に昔から伝わる考えだ。
全てに宿っている、とは私は思っていないけれど、一部の物には神様が居るんじゃないか、と思っていたりする。
昔、引越しの関係でぬいぐるみを捨てようとした。
けれど、手に持った時に想い出が蘇ってきて、何故か涙が出てきて結局捨てられなかった。そのおかげか、家にはたくさんのぬいぐるみがある。けれど、ホラー系に出てくるような怖い感じではなく、ただ好きな物に囲まれているような穏やかな心で過ごせている。
神様のことを信じるも信じないも、人の自由だ。
でも、物を大切にする、という心は大事にするようにしている。自慢などでは無いが、無意識で大切に使っているのか物持ちがいいね、と友達に言われたりもした。
私にとっての大切な物は、日に日に増えていく。
全てを壊さずに済む、とは思っていない。
いつか、どれかが壊れるという覚悟は持っている。
でも、長く大切な物を守れるように、愛せるように、突然の別れが来た時、後悔しないように。
無意識で大切にしていたものを、今度は意識して大切に。
いつか思い出した時に、悲しさよりも懐かしさが感じられるように。そんな考え方で、私は生きている。
#いつまでも捨てられないもの
嬉しかったこと
楽しかったこと
それらはすぐに忘れてしまうのに、
苦しかったこと
辛かったこと
そんなものはいつまで経っても忘れられない
心に刺さって、抜けないの。
明るいことで上書きしようとしても、
悲しい凶器を無理やり抜こうとしても
結局は過去をより思い出してしまうだけ。
即効性のない毒が、じわじわと溶かすだけ。
いつまでも捨てられないもの
捨てたいのに、離れたいのに
それらが“トラウマ”という形で
私の中に残るんだ。
自分を見失って、心が苦しい時期があったんだ。
そんな時に手を差し伸べてくれた人がいた。
その人の言葉は心の奥深いところで私を守ってくれている。
あの人がくれた優しさはいつまで経っても捨てられないもの。
記憶は誰にでもある
それは良くも悪くも
簡単に捨てられない
一生ついてき続ける
だから良い物にしよ
いつまでも捨てられないもの
そっと私を見つめる深い青色。
透き通るような肌。
フリルがついた可愛らしいドレス。
そして、太陽の光を集めたかのような金髪。
そんな貴方は品があるけれど、どこか可愛らしかった。
雪が降ったら貴方に手袋をつけた。
雷の時は、貴方のベッドの中に潜った。
どれも捨てられない淡い思い出。
貴方とお茶会を開いた公園に貴方を置いて帰ってしまった時も必死に探した。
それくらい貴方が大事なの。
お父様やお母様は、薄汚れた貴方よりも綺麗な子の方が良いと言って、新しい子を私に勧めてくるの。
でも、やっぱり貴方じゃないと私じゃないの。
ずっと手離したくない。
私が歳を老いても、貴方は磨けば美しくなる。
私の代わりに生き続けて欲しい。
だって貴方は私なのだから。
だれも、いつまでも捨てることが出来ないわ。
#22
普段は重い腰を上げて、いざ、と整理しようと取り掛かるまではいい。
でも、気が付けば、久し振りに手に取った過去の思い出とか目にすると、ついつい夢中になって、懐かしさに耽って。
まだこれあったんだな、とか。こんなの読んでたっけ?なんてパラパラと軽く読むつもりが、夢中で読んでしまっていたり。
そうして、あっという間に時間は過ぎて。
結局は大した断捨離も出来ずに、終わる。
それが積み重なって、いつまでも捨てられないものがどんどん増えていく。
そろそろ、本気で四次元ポケットみたいな、無制限収納が欲しい。
片付け下手な人間の、切実な願い。
『いつまでも捨てられないもの』
みんなを思いやる気持ちが捨てられない
あわせるのは嫌。
捨てたいと思った事もある。
でも・・・ 捨てられない
終
いつまでも捨てられないもの
机の引き出しの奥にずっとある千代紙で巻かれた小さな箱、その中にはどんぐりの実が2つ入っている。
いつからそこにあるのかはっきり覚えてはいない。いつも箱の事を思っているわけではないので、引き出しの中のノートをゴソゴソとしていると指先が箱に当って気づく程度だ。でもなぜか、いつまでも捨てられないものだ。
なぜ捨てられないのだろう。
箱から2つのどんぐりを出して手のひらに乗せ握ってみる。なんだろう。手も心もホァーと暖かくなる感じがする。なぜ。
何か忘れていることがある。なんだろう。
もう少しで思い出せそう。
夕闇が迫りくる公園で私は誰かと会う約束をしていた。誰だろう。
その誰かは大事な人だった。2人で遊ぶことが多く、このどんぐりは隊員である2人の隊員バッチみたいな物だった。
約束の公園には行くことができずに時が流れ、私の手元にはどんぐりだけか捨てられずに残っている。
昨日から私は出張で東京に戻って来ていた。東京は小さい頃に住んでいたこともあり、多少は土地勘があるが、開発が進み以前とは全く別の都会になっていた。
駅の改札を出たところで誰かにぶつかった。
「すみません」
この声聞いたことがある。
その人が落としたカバンから私と同じ千代紙の箱が飛び出していた。思わずその箱を拾い上げて振ってみるとカロコロと私のあの箱と同じ音がした。
驚いて顔を上げれば、そこには、あの日公園で会う約束をしたあの子が成長した姿で微笑んていた。