『あじさい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
色のうつろう
あじさいの花が咲く頃に
色うつろわぬ
純白のドレスを
まといたかった
しとしとしとしと、梅雨の雨でたっぷり栄養を貰って育ったアジサイの葉の上を、ナメクジさんとカタツムリさんが歩いていました。
「良い感じにジメジメしてきましたね、ナメクジさん。ワタクシは歌を歌いたい気分です」
と言って、カタツムリさんは雨の中歌い始めました。
とても綺麗な歌声で、ナメクジさんが聴いていると、マイマイカブリと言う昆虫がやってきました。
「綺麗な歌声ですねマドモアゼル、ちょうどアナタのような美味しそうな婦人を探してたのです」
むしゃむしゃくちゃくちゃ、なんかカタツムリさんが食べられて、助けを求めてたけど、ナメクジさんには関係ありません。
何故なら、カタツムリさんは友達でもないし、さっき知り合っただけで、馴れ馴れしく急に歌い出して、勝手に天敵であるマイマイカブリを自分で呼ぶなんて、雨が降るとテンション上がって危機感を失うのだろうか?
ナメクジさんは、基本天敵を呼ばないようにしてるので、カタツムリさんが食べられてる隙に逃げました。
この世は弱肉強食。それを忘れた瞬間にエサとなる。そんな残酷な自然界の掟が、大きく育ったアジサイの中で起こっておりましたとさ。
あじさい
いろいろな
表情を変え
雨に打たれ
一層色付く
苦手な梅雨を
少し癒やしてくれる
あ ー
じ きてきに
さ いて
い る
紫陽花
私にとっては母の日
私自身がカーネーションより紫陽花が好きで、毎年送っていた
いろいろな種類があり選ぶのも楽しい
母も丁寧にお世話してくれて嬉しかった
紫陽花は眺めていて落ち着く花だ。色鮮やかだからだろうか。或いはずっしりとした形をしているからだろうか。それとも多情多感な幼い頃に大好きだった花だからだろうか。
【あじさい】で思い浮かぶ事
梅雨とかカタツムリとか
土によって色が変わるとか
色で花言葉が違うとか
模した和菓子があったなとか
死体が埋まってるとかいないとか
遠目に見てるときれいなんだけどね
近くでみるとどうも…
花びら(正確には違うようだが)が
蛾を連想させるのよ…
だからちょっと苦手
【あじさい】より【鯵採】が好きかな~(笑)
余談ですが
某県、麻綿原高原のあじさい
見頃が遅く、やけに大きい。
まるであじさいの森です。
ちょっとした秘境気分が味わえます♪
カーテンの隙間 覗き見た青い花
蝸牛と眼が合った様な 窓を叩く雨に呼ばれた様な
紫陽花
ある所に、村人がふと足を止めた。
紫陽花にカタツムリが止まっている。
カタツムリを捕まえてフータの所に
持っていこう。そう思って、
カタツムリを捕まえた。
紫陽花とカタツムリ。
風情があると思う、今日この頃。
あじさい
しとしと しとしと
優しい雨音と
大輪の紫陽花
雨に濡れ
艶っぽい
雨の中だから見られる 艶やかさに
息をのむ
雨もたまには良いものだ
紫陽花
土の性質で色を変える花
置かれた場所で咲くということを如実に表している
今年も梅雨か、色々気付かされる
あじさい
湿度が高くて、蒸し暑い日が続く、
憂鬱な梅雨の時期の、数少ない楽しみ。
それは、
…街に咲く、紫陽花の花。
どんよりとした重い灰色の空と、
飽きもせずに、滴り落ちる雨の雫に、
ぼんやりと霞んで見える街の景色の中で、
紫陽花だけは、
その花の青色と葉の濃緑色を、
はっきりと纏っている。
雨の中、一人、
道端に咲く紫陽花を眺める。
傘を叩く雨粒の音も、
今だけは、心地良く感じる。
不意に。
紫陽花には毒があるから、
気を付けて、と。
嘗ての恋人の言葉が、脳裏に蘇り、
ズキリと胸が痛んだ。
そうだ。
私の想いを、花言葉に託し、
彼に青い紫陽花を贈ろうか?
有毒植物である紫陽花を。
青い紫陽花の花言葉は…。
『美しいが、冷酷』
雨粒が、ポツリと一粒、
私の頬を濡らした。
「あじさい」
雨の日は気分が沈みがちだけど、
綺麗な花があるだけで、心がほんのり温かくなる。
あじさいについて、何を書いてみようかと逡巡。
様々な寒色で道道を彩ってくれているな。
形もまんまるで豊満な姿や
真ん中に蕾のような小さな花びらを
ガクが飾っている姿もあるな。
ピラミッドのような姿をしたあじさいもあるらしい。
匂いは?
あれ、あじさいはどのような香りがするのだろう。
鼻に記憶がないため芳醇な香りではないのだろうな。
そもそも人間でも分かる香りなのかな。
犬ちゃんだったら分かるのかな。
実家でも毎年咲いていたし身近に感じていたけれども、
案外分からないものですね。
明日、匂いの正解を求め散歩に出かけてみようかな。
友達の前での「あなた」
家族の前での「あなた」
仕事中の「あなた」
わたしの前での「あなた」
全部一緒のようで、少し違う
その違いは、変化は、
色の変わるあじさいの如く
ねえ、わたしを見る「あなた」は
愛情を映していますか?
#あじさい
「移り気」
雨に揺れるあじさいの花
花の色は移ろいやすく
私の瞳も
ゆらゆら
揺れる
雨の音に紛れさせ
涙の音を
鳴らそうか
あじさいの花の花言葉って
移り気なのだと
聞きました
ねえ、あの人は違うんじゃない?
別な彼が、いいんじゃない?
ほら、人の心も移ろいやすい
…なんて都合のいいこと
言ってみたい
大きな花びら
ゆらゆら
揺れる
私の心も
ぐらぐら
揺れる
お題:「あじさい」
#あじさい(2024/06/13/Thu)
あんがいと世間で言われている事は
じっさいとは違うみたい
さく花の色が酸性度に影響されないらしい
いいかげんなものだね 世間の常識
わたしはわたし
他人の意見に振り回されるのは嫌だ
意見を言うだけで手助けしないでしょ
あじさい
白色の紫陽花の花言葉は寛容だそうだ。パートナーを認め合う意味を込めて結婚式の装飾にも使われるようだ。
僕が初めて友人の結婚式に出席したのは26歳の頃だった。
とても思い出に残る素晴らしい結婚式だった。
だが、残念ながら友人は2年の結婚生活の末、離婚してしまった。
2人の間に子供がいたことがさらに状況を複雑にした。
2人の離婚の原因は些細な行き違いから始まっている。
もし、2人が感情的にならずにもっとお互いに寛容であれば今も夫婦生活が続いていたのではないかと思う。
#あじさいの友
社会人になってからの彼女は、とても移り気に見えた。けれど、一生懸命だった。いつか恋人と、家族になる。
付き合っては別れてを繰り返す彼女、いい加減心配に思えて、どうしてこんな素敵な子なのに、いい相手に巡り会えないのだろうと思っていた。
ある日、彼女から葉書きが届いた。
「結婚します」
素敵な横顔のイラストとともに
ふたりが一緒に暮らすアパートで、私は初めて彼と会った。話に聞いていたこれまでの相手とは違い、彼女を大切に想ってくれている、それがやわらかく伝わってきた。
結婚式当日、あじさいの花が咲く会場に、ジューンブライドの彼女は、きらきらと笑っていた。
ちいさな、ささやかな切実な、言葉たちが、胃の奥のほうではじけていくのは、ひるまの夢とか線香花火ににている、そこらのペンを走らせて形にしたあとで、その隙間に入ってみる、そこではきっと鼓動がきこえて、かぷかぷ笑うことさえできる
『あじさい』