NoName,

Open App

I'll write it later.
◦─────────────────────◦

僕の彼女は可愛い。
優しいところも何事も全力なところも、ちょっとそそっかしいところも。何と言っても僕を大好きなところが可愛い。ついでに言うなら、ルックスも僕好みのふっくらさん。チューすると、えくぼのあるふっくらした白い頬が赤くそまるし、体のどこをさわってもマシュマロみたいに柔らかくて、抱きしめると温かくて安心感があってすごく癒される。


なのに彼女は自分が太っていると思っている。だから醜いって。ファッション雑誌に出てくるような、細い体型が彼女の理想で目標なんだって。雑誌を眺めては劣等感すら持っているような深いため息をつくこともある。

僕は細い体型を否定しているわけじゃないんだ。それはそれでステキなんだろう。
でもさ、僕が好きなのは今のふっくらふわふわ時々モチモチの君なんだ。
ずっとさわっていたい心地よさ。
想像するだけで五感が刺激される。

だからごめんよ。
細くなられちゃ嫌だから、僕はこう言うんだ。
「いつも頑張ってる“ご褒美に”さ、あの喫茶店にコーヒー飲みにいかない?」あの店の自家製ケーキに彼女は目がないんだ。ちょっと迷ったようだけど、誘惑には勝てなかったみたい。きっと彼女は“ご褒美”としてケーキとコーヒーをセットで頼むだろうな。

あぁ甘い物に弱い君で良かった。
こういうところも、ホント可愛すぎて困るくらい大好きだ。



お題「優越感、劣等感」

7/13/2024, 10:32:49 PM