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 向かい風が私の左眼を直視した。痛くて、知らず、知らずのうちに涙が溢れた。
私は、幻想画のような絵はがきのような町に一人でいた。
夜の海の近くにキレイな白いワンピースの女性とと私たちくらいの高校生の男のコがいた。
女性は、半透明だった。夜の月ぎ彼女を美しく照らしていた。
男のコは、もの静かに彼女に寄り添っていた。
女性は、柔らかい微笑みだった。この女のコ男のコのことが好きなんだなぁ〜と感じた。
男のコは、只、傍らにいたのだ、それだけで、それ以上何もない、という表情をしていた。
波も穏やかだった。
ーーあれ、夏桜かすみさんかな〜というのが脳裏を掠めた。
もう一人の、男のコは、よく見るとれいん君に見える……。
れいん君、何んか、冷たそうだな〜、近寄り難いイメージがする。
ワンピースが知っているれいん君、じゃない(。>﹏<。)
しっかり者で、冷静だけれども、あんな冷たそうな感じじゃない。
私の知っているれいん君……(´;ω;`)熱くなり、涙が溢れた。
 かすみさん……。
私のいなかの家にあるボンボン時計と、さっきの音楽で習った真夜中のマリアさまのバリトーンの声が重なり響き渡った。
マリアさまが高い声で歌う度に、時空が歪む、もっと高い声でマリア』が歌うと更に時空が歪む。
かすみさんと、れいん君が。私に気付いた😯❢

マリアさまが更に音階の高い声で歌うとペキペキと、絵はがきのようなセカイがひび割れていった。
『かすみさん、また会おうネ(*^^*)🎵れいん君、かすみさん、私は、坂野あんずという名前だよ〜(*^^*)🎵憶えていて下さい。ーーまた、何時の日か…。』
と、いうのが精一杯だった。
 私は、暗闇に堕ちていった。
木田太一君と陽葵ちゃんが、私を揺り動かした。
私は、昼休みの教室で寝ていた。
夏音ちゃんが、『あんず。また蒼さんの配信みて夜更かししたの?ダメじゃん。』と言った。ハハハと、私は、情けなく笑った。
すると、窓から、強い風が吹いて私の左眼に。痛い(。>﹏<。)『あんず、大丈夫か〜??』と、高橋悟君は、ハンカチを貸してくれた。
『ありがとう、高橋君。』と、私は言った。『しっかりしろ、あんず』と高橋君に言われた。私は、高橋君のハンカチで左眼の涙を拭いた。
変なだ汗💦だぁ~。ナイトメア🌃かな〜??でも、今は、昼休みだった。(^_^;)不思議だな……。忘れてはいけないような気がする。
キンコーンカンコーン、チャイムが時を告げた。
 陽葵ちゃんと木田太一君が、鈴木想先生を連れ来た。『鈴木想先生、あんずちゃんが大変なの?!』と陽葵ちゃんが血相を変えて言った。
想先生は、私の顔に近付いた(。>﹏<。)『あんず、大丈夫かぁ~??』と想先生は、言って、カタチがいい想先生の長い指が私の額に置かれた。
『ちょっと、熱いなぁ〜。陽葵、夏音、あんずを保健室に連れって来なさい。』トクンと、私のハートははしたなく波を打った。
『想先生、私、大丈夫です(*^^*)🎵』と、言った。陽葵ちゃんと夏音ちゃんが『あんずちゃん、いこう、保健室。』と、促した。
想先生が『立てるか、あんず?!』と、言って手を貸してくれた……(。>﹏<。)
『あとは、よろしくな〜、お二人さん。』と、バトンタッチを陽葵ちゃんと夏音ちゃんにされた。『理解りました。』と、言って二人は私の手を引いてくれた。
私の足取りはちゃんとしていた。夏音ちゃんが『せっかくだから一時間だけでも休んどけば』と言った。私は、うんと応えた。
『夏音ちゃん、陽葵ちゃん、私、さっきね、ヘンな夢を見たの。うちらぐらいの年齢の谷川れいん君と桜かすみさんが出て来たの……。』と、誰もいない廊下でポツリポツリた
、私は、話し始めたーー。
終わり

4/19/2024, 12:10:50 PM