安藤 あん

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月の雫



君は瞳から
一粒二粒と真珠のような雫をこぼす

僕はこの手で
それをすくってみようと試みるが

両手でも溢れ出るようで
雫はだんだん落ちていく


君は瞳から
あの夜の月にも負けないような雫をこぼす

僕はこの手で
それを拭ってみようと試みた

指をつたって
もう君の雫は落ちることは無かった

4/21/2024, 2:34:50 PM