冬休み
今年は今までとは違う。1週間ちょっとという帰省期間の休みだ。今住んでいる場所から離れる。地元に帰れるのはもちろん嬉しい。帰りたいと思っている。だけど、帰るという事はこの場所にいる人達と会えない。人達ではあるが私が思い浮かべるのは人。1人。その人に会うために残る事がよぎるくらいに。結局そこまで踏み切ることはしないのだが、そんなふうになるとは2.3ヶ月まえの私は思いもしていないだろう。
別になんてことのないことの積み重なりなのかもしれない。たまたま、で片付けられてしまうのかもしれない。偶然という言葉と突き放しているのは私自身なのかもしれない。自分の意思で。どうして運命という言葉ができてしまったのか。点であるはずの出来事を線で繋いでしまうのか。その線が長くなるほど幸せと同時に苦しみも増えるのか。いわゆる『運命的』な出来事を起こさせないで欲しい。勘違いさせないで欲しい。どうしてその人のことを考えるとその人は目の前に現れるのだろうか、その人の大学の学祭に行った時《3日間朝から夕方まであるのにその帰り道で》、私のもう一つのバイト先に来た時《バイト先の事を話した事もないし、彼も偶然通りかかったからという理由で》、今年最後に話したいと願った時《彼と同じバイト先の方で帰りがけに》。こんな偶然が2ヶ月弱の間に起こるなんて。
どれも偶然で片付けられる。けど片付けたくないから線だけがどんどん伸びていく。私1人で勝手に苦しくなっていく。恋心を伝えたい、何か変わる事を願って。ただおそらく何も変わらない現実に諦めと悲しみを感じて言えない。
結ばれる『運命』ではないのなら、勘違いさせないで欲しい。正しい運命に導いて欲しい。この1週間ちょいの【冬休み】の後でまた運命の線は伸びるのだろうか。
12/28/2023, 9:18:15 PM