No name

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君と一緒に歩くのが好きだった。君と冒険するのが好きだった。君と行く場所が全て楽しくて。1人ではもう満足できないくらい。何年も何十年も一緒に歩き続けて来たけど。これからは1人で歩くしかない。いつもの並木道も。隣に君がいないだけで寂しくて。いつもより冷たい風だけが吹き抜けてゆく。1歩1歩の足取りが重くて。君の声が恋しくて。横で笑う顔も。こわばる顔も。悲しむ顔も。全部全部愛おしくて。その愛おしさが日に日に増えてゆく。もう会えない。そんなのわかってる。でも。でも。まだ君といたかった。


1/6/2023, 2:54:02 PM