高く高く
ショッピングセンターでたまに見かける携帯やらの契約を促す人たち、彼らはよく風船をくれた。
大人になった今でも実は風船が欲しかったりする。風船を貰えないかたずねたりしないが。
この前遊園地に行ったとき、私は見つけてしまった。
赤色の風船を持った女の子を。すぐに欲しいと思ったが恥ずかしさが邪魔をした。だけど、私は遊園地の雰囲気によって風船を持つにふさわしくない私でも紛れることができるのではないかといった思いが頭をよぎった。そこからの行動ははやく、風船を手に入れることができた。片手に風船を持つ私と友人。やはり目立つことは無い。私はルンルンだった。が、風船が手から離れてしまった。あっ、と思ったがその時には遅くもう手の届かないところに行ってしまっていた。私はでできることがなく遠くに飛んでいく風船を見守った。
10/14/2023, 6:27:18 PM