「遠い日の記憶」
前を見れば
足跡さえなかった
それが 不安になって
ふと後ろを見る
これまでの足跡を
眼で追うと
霧の向こうに
色づいた景色が
ぼやけて見える
何故か安心する
それは これまで辿ってきた
遠い日の記憶
これまでの僕が
僕になった 遠い日の記憶
生きて来た証は
後ろを振り返れば
ちゃんと在るわけで
僕は不安に駆られる必要は
全然なかった
僕は
遠い日の記憶と共に
これからも歩んでゆく
真っ白い未来へと
いつか この日も
遠い日の記憶として
僕の足跡に残るだろう
7/18/2022, 4:11:54 AM