ぺんぎん

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耳たぶや爪のあいだにまでぬるぬるした重ったるさが侵入しては肺まで甘くする
顬から落っことされた体温までメープルシロップにできるくらい
いよいよ瞼まで支配するぬるさがべっとりと余さず塗りたくられ、上書きされては
舌の先っぽまで身に覚えのないぱちぱちとした軽快な痺れを起こす
ぬるい、ぬるい、君はいつでもぬるい温度で容易く皮膚の裏側を溶かそうとする

11/5/2022, 1:11:19 AM