歩歩満

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夢だと分かっているのに

そこにある現実から逃げようと、もがき続ける

目が覚めると、まだ夜中だった

また暗がりの中で、あの現実から

逃げ続けなくてはいけないと思うと、眠れない

「ねえ、寒いから、ぎゅってしていい?」

って君が、そう言ってくれなければ

この暗闇と沈黙に気が狂ってしまっていたかもしれない

「いいよ、おやすみなさい」

そう返事すると、眠くなってきた

悪夢が入る余地のない深い夢へ、

君と共に降りていこう






10/28/2022, 12:00:30 PM