扉を開けた。私を出迎えたのは暗くて静かな空間呼吸音も物音も自分からしか出ることはない空間を歩いても歩いても、何も無い昨日まであった温もりも、気配も、笑い声も、何一つないどの扉を開けたらあの温もりに、気配に、笑い声に包まれるのだろう玄関ではなかったお風呂場でもなかった冷蔵庫でもなかった残すは部屋の奥、透明な扉扉を開けた。
9/30/2024, 5:47:57 PM