ありがとう、そのひと言を思うたびに、絶望感に悩まされる。ありがとう、と感謝で胸いっぱいになりながらも、今の自分を恥じている。お前は、その善意に背いているのではないか、と。ささいな努力もせず、ただ惰性で生きるだけの毎日、それで恥ずかしくないのかと。目を閉じてただ眠る。厚い厚い地面の内側で太陽を見逃した種のように。
5/3/2023, 7:07:22 PM