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こんな夢を見た。

「おかわりいかがですか?」
いつのまにか空になっていたらしい
ティーカップに目を移す。
底の方で泳ぐ金魚がどことなく淋しげで、
つい紅茶を求めてしまう。
カラン。
淹れてくれている最中、なにかが転がった。
ピアスだった。
この場所で貰った、一番大切にしていたピアス。
かけがえのないものなのに片方だけなくなっていた。
我を忘れて拾い上げる。視界の歪みは湯気のせいか。
ベッドの上で、分かるのは天井の白さだけ。
熱さで残る痛みだけ確かにそこにあった。
砂糖みたいに溶け出した記憶、
日付を確認して納得した。贈り主との約束の日だった。

1/23/2026, 12:57:01 PM