「ねえ。
好きだよ。」
「えーごめーん!?なんて言ったー!?」
大雨が降り注いでいるこの世界。
二人で一つの傘をさして、濡れながら、肩どうしが触れ合いながら、
彼女は叫んだ。
「うーれしいー!なんでなーん!?」
「君の優しい明るさが好き。」
二人の間が縮まった。
彼女を口説く言葉を、傘の中でつらつらと独り言ちながら、
彼女は真剣だった。
#2024.6.19.「相合傘」
よくあるけど、こういうのは弱い雨にしか通用しないシチュエーションですよね、大雨だとなかなか声が通りづらい。
彼女たちはクラス内では、恋愛コンビに見えるけどよくよく観察したら青春コンビです。
6/19/2024, 10:11:40 AM