愛美

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岐路

岐路に立たされたのは、冗談のようだが帰路である。その時、私は学校からの帰りに、人生最大の岐路に直面していた。母親が怒鳴り散らすのを振り切って、遅刻するからと学校に急いだ朝。まだ小学生だった私は、母親が怒るのは最後まで聞かないといけないと大変なことになると思い込んでいたので、学校からの帰りは心臓が押しつぶされるくらい怖かった。朝振り切って出てきたことをまた怒鳴られると思ったからだ。私はドギマギしながら帰宅し、ビクビクしていた。その時だった、母親が夜勤だと知って私は凄い安心感を得た。

6/8/2024, 10:16:26 AM